明け3歳牝馬による重賞。定量戦のため普通なら格付け上位の馬が有利となりそうだが、A-1のホクショウシャネル、ダイリンビューティらは近走いいところがなく、逆に好調なのはA-4やA-5を勝ってきたシークレットライヴやシルクロード。ここまでの勝ち星を見てもホクショウシャネルのみ5勝だが、4勝馬が6頭、3勝馬が3頭と、力差もほとんどなさそう。どの馬が勝ってもおかしくない混戦だ。
ところで話は突然変わるが、2月12日に笠松で行われたゴールドジュニア。2歳馬として史上初のNARグランプリ年度代表馬となったラブミーチャンが出走し、道中まったく追われることなく完勝。平日にもかかわらず笠松競馬場には多くのファンが来場し、JRA桜花賞へ向けて期待が高まる壮行レースともなった。
今年の3歳牝馬は、なぜか「チャン」ブーム。ラブミーチャンはもちろんのこと、1月24日には京都の3歳500万下牝馬限定戦をハニーメロンチャンが勝ってデビューから2連勝。さらに、2月7日中京の萌黄賞を勝ったのがカレンチャンで、この馬は新馬戦2着のあと2連勝。さて、JRAの桜花賞には「チャン」の付く馬が何頭出てくるでしょう。
というわけで、ばんえいの3歳牝馬によるこの重賞も、アオノラブチャンで。11月15日の南北海道産駒特別ではダイリンビューティとの接戦を勝利。その後A-1ではやや苦戦が続いたが、ここのところのA-2ではまずまずの好走。格上の馬を再び破って重賞制覇のチャンス。
近走いまひとつの成績でも、牝馬同士での対戦となればやはり格上位馬を評価したい。ダイリンビューティとホクショウシャネルはここのところ互角の勝負だが、10月の白菊賞、12月の2歳A-1・2決勝で先着しているダイリンビューティのここ一番の勝負強さに期待。ホクショウシャネルの出走がなかったヤングチャンピオンでも牝馬では最先着の6着だった。
もちろんメンバー中最多の5勝を上げているホクショウシャネルが勝ってもまったく不思議はない。ばんえい競馬の年間最多勝記録を更新し、その記録をどこまで伸ばすのだろうという鈴木恵介騎手の勢いも味方しそうだ。
格下でも好調のシークレットライヴ、シルクロードもこの混戦ならいきなり上位争いの可能性もありそう。
◎アオノラブチャン
○ダイリンビューティ
▲ホクショウシャネル
△シークレットライヴ
△シルクロード