15日(日)には、いずれも西のほうで3重賞が行われる。福山桜花賞、高知の南国桜花賞、佐賀のル・プランタン(フランス語で「春」)賞と、レース名はまさに春まっさかりという感じだ。
福山桜花賞は、バクシンオーの出走がなく8頭立て。前走ローゼンホーマ記念出走組が3頭と、A1A2の弥生特別組が4頭。そして前々走(または前走)2月のマイラーズカップで対戦している馬が5頭いて、相手関係ははっきりしている。残念なことだが、福山でもそれだけアラブの層が薄くなっているということだろう。
別定重量はユキノホマレのみが55キロでそれ以外はすべて53キロなら、中心は3連勝中のユノフォーティーンだろう。
相手には、福山マイラーズカップ、ローゼンホーマ記念で、ともにユノフォーティーンの3着だったヤスキノショウキ。両レースで2着に割って入ったのは、バクシンオーと名古屋のモナクカバキチで、ともに今回は出走がない。
おそらくこの2頭でガチガチの人気になるだろうが、展開などが壊れたときに割って入るとすれば長距離得意のユキノホマレと、ローゼンホーマ記念4着のアトムビクトリーまで。
ユノフォーティーンが連対をはずすことは考えづらく、穴になるとすればヤスキノショウキが飛んだときだと思う。
◎ユノフォーティーン
○ヤスキノショウキ
△ユキノホマレ
△アトムビクトリー
高知の南国桜花賞には、自身が持つ最多勝記録の更新がかかるエスケープハッチが出てきた。新記録の47勝目を達成したのが昨年10月1日のことで、あれから半年以上も経過した。その間、3戦して3、3、2着という成績。前走、脚部不安での取消しもあり、なかなか順調には使えていない。その勝てなかった3走で先着されているのが、ファルコンパンチ、ムサシボウルビー、キープサイレントの3頭。
このうち今回出走してきたのは、ファルコンパンチとムサシボウルビー。やはりこの2頭とエスケープハッチの争いとなりそうだ。
先に挙げたエスケープハッチの前3走では、ファルコンパンチ、ムサシボウルビーともにエスケープハッチよりかなり軽い斤量だった。しかし今回は全馬57キロ(牝馬55キロ)だけに、斤量面ではエスケープハッチにとってはかなり有利。不安は休み明け。
◎エスケープハッチ
○ムサシボウルビー
▲ファルコンパンチ
3歳牝馬による佐賀のル・プランタン賞は、花吹雪賞を制したナンブラッキーワンの実績が断然。牝馬として唯一挑んだ飛燕賞でもそれほど差のない3着。前走は8着に敗れているが、これは古馬B2級に編入されてのものだから、同世代の牝馬が相手なら参考外。
花吹雪賞3着でその後も2連勝の荒尾ピンクサイレンスの実績も目につくが、花吹雪賞ではナンブラッキーワンから7+半馬身も離されていた。それならば、北海道や岩手からの転入組のほうが可能性がある。ウィンスプレンダー、カフェー、マイティノバあたりだが、直接対決がなく力関係の比較が難しい。
◎ナンブラッキーワン
○ウィンスプレンダー
▲カフェー
△ピンクサイレンス
△マイティノバ