福山ではこの週末に、土曜日にアラブ2歳による重賞ヤングチャンピオンが、日曜日にはサラ2歳による重賞ヤングヒーローが行われる。
福山でサラブレッドのレースがスタートしたのが昨年12月4日のこと。当時は感慨深いものがあったが、この1年のうちにもはや当たり前のこととしてとらえられるようになってきた。
そしてアラブは生産頭数自体が限られているので、2歳馬の重賞レースを組めるのは今年か、がんばって来年が最後であろう。
さて、ヤングチャンピオンだが、出走馬すべてが前走でこのレースと同じ1600メートルのレースを使っている。10月29日のビクトリー特別、11月4日のエクセレント特別、11月11日のブリリアント特別だが、この3レースの上位馬がここに駒を進めてきた。
ここは実績的にもタイム的にもビクトリー特別を勝ったミスジョージが断然。ミスタージョージ産駒の牝馬でミスジョージとは失礼ながら安易な命名だが、自身も現役時代に福山ダービーなど重賞を3勝し、そして種牡馬としても数え切れないほどの活躍馬を出したミスタージョージの産駒とすぐにわかるような馬がこの時期に活躍するのも何かの巡り合わせだろうか。
前哨戦3レースのうちではやはりミスジョージの勝ったレースのレベルが高く、そこで2着だったケイコウウンナン、逃げて4着だったエイケイボーイあたりが相手になりそう。
その他で可能性がありそうなのは、ブリリアント特別を勝ったデラノジョンコ。
ミスジョージの1着固定で、それ以外を2着3着にした3連単でどうだろう。
◎ミスジョージ
○ケイコウウンナン
▲エイケイボーイ
△デラノジョンコ
ちなみにエイケイボーイの母ピアホルテは90年代中盤に岩手でミスターホンマルとアラブの頂点を争った名牝。イケノセブマインの母ピカイチは、数少ないトチノミネフジ産駒の中で重賞を制した活躍馬。アラブファンにとっては血統的にも楽しみなレースになりそうだ。