昨日船橋競馬場で行われた、SJT第1ステージ。
14名の選ばれしジョッキーたちによって、例年通り白熱したレースが行われました!
出場騎手はこちら↓
・桑村真明騎手 北海道 26歳
・山本聡哉騎手 岩手 25歳
・御神本訓史騎手 大井 32歳
・真島大輔騎手 大井 30歳
・森泰斗騎手 船橋 32歳
・的場文男騎手 大井 57歳
・吉原寛人騎手 金沢 29歳
・尾島徹騎手 笠松 29歳
・柿原翔 名古屋 28歳
・川原正一騎手 兵庫 54歳
・赤岡修次騎手 高知 36歳
・山口勲騎手 佐賀 43歳
・大畑雅章騎手 名古屋 29歳
・青柳正義騎手 金沢 26歳
残念ながら、名古屋1位の岡部騎手がケガのため出場出来ず...
南関東の期間限定騎乗で頑張っていただけに、本当に残念です。
14名の平均年齢は34歳。
ここ何年かの出場ジョッキーの顔ぶれと比べて、ガラリと変わった印象ですね。
SJTに出場し続けるというのは、トップジョッキーたちにとっても至難の業なんだと感じます。
20代が多い今回のメンバーの中で、的場文男騎手の57歳と、川原正一騎手の54歳というのは、際立っているというかさすがというか。
新興勢力が台頭し、ベテランが迎え撃つ...地方競馬の騎手の層の厚さを改めて感じさせてくれるメンバー構成ですね。
まずは第1レース。
1番人気の吉原寛人騎手を抑えて、外から赤岡修次騎手が逃げる展開に。
そのままスピードで押し切って、7馬身差の快勝劇☆
2着は直線でジワジワ伸びて来た川原正一騎手、3着は2番手から粘った吉原寛人騎手でした。
1着:赤岡修次騎手
2着:川原正一騎手
3着:吉原寛人騎手
4着:大畑雅章騎手
5着:山口勲騎手
1着:赤岡修次騎手
「スタート速かったです。断然でした。
前に行った方がいいって聞いていたんですけど、本当に馬が強かったです。楽勝でしたね!
次もポイント稼がないと」
2着:川原正一騎手
「力関係がよくわかんないけど、馬が頑張ってくれましたね。
左回りは久しぶりなんで、ちょっと違和感があるなぁ。なんとなく自分の中で。
でも、ポイント稼げて良かった!」
3着:吉原寛人騎手
「逃げようと思ってたんですけど、赤岡さんの奇襲にあって(笑)。
全然向うの方が速かったですね。
最後までよく辛抱してくれたと思います」
そして第2戦は、青柳騎手騎乗のハッピーウェーブが断然の1番人気に!
レースは好ダッシュを決めて御神本騎手が逃げる展開。
2番手は大畑騎手、1番人気の青柳騎手が勝負所で3番手まで押し上げます。
直線を向いたところで、御神本騎手が後続を突き放して逃げ切り態勢。
2着は長くいい脚で伸びて来た桑村真明騎手、3着は青柳騎手という結果でした。
1着:御神本訓史騎手
2着:桑村真明騎手
3着:青柳正義騎手
4着:大畑雅章騎手
5着:川原正一騎手
第1戦で1着だった赤岡騎手は最下位の14着、2戦目に勝った御神本騎手は1戦目10着ということで...
暫定トップに立ったのは、2着5着でポイントを稼いだ川原正一騎手!!!
川原正一騎手
「俺1位?マジで?やったー!!
次は地元開催なんでね、地元のみんなから『絶対に予選落ちして来るなよ』って言われてて...。
ホッとしました。良かった!」
2位は2戦目を勝った御神本騎手、3位は御神本騎手と同ポイントの大畑雅章騎手でした。
大畑雅章騎手
「しっかりポイント稼げて良かったです。
この間門別で乗ってすごく直線が長かったので、船橋は乗りやすく感じました。
左回りは慣れてないので意識しましたね。なんか気疲れしました...。
このメンバーの中に入ってレースが出来るのは楽しいです。
どんな乗り方をするのか、どんな作戦でくるのか...みんな上手なのでワクワクします。
次の園田も、楽しみつつ結果を出したいです!」
表彰式は、なぜか勝ったジョッキー2人のみで、トップ3は呼ばれず...
暫定トップ3の写真が撮れず、残念無念です。。
赤岡騎手は3番人気の馬、御神本騎手は6番人気の馬を操って、見事な逃げ切り勝ちを見せてくれましたね☆
1位:川原正一騎手 25P
2位:御神本訓史騎手 22P
3位:大畑雅章騎手 22P
4位:赤岡修次騎手 21P
5位:青柳正義騎手 17P
6位:桑村真明騎手 16P
7位:山口勲騎手 16P
8位:吉原寛人騎手 14P
9位:山本聡哉騎手 7P
10位:的場文男騎手 7P
11位:尾島徹騎手 6P
12位:柿原翔騎手 6P
ということで、園田に進めるのはこの12名。
残念ながら、真島大輔騎手と森泰斗騎手が予選落ちということになってしまいました。
WSJS出場権を賭けた最終戦は、10月17日(木)園田競馬場で行われます!!
そして迎えた第2戦『輝』。ここは芝1700mで戦います。
外枠から内を見ながら真島騎手がハナを主張すると、さらに外から山本聡哉騎手も気合をつけて2番手へ。前2頭を追いかける形で進み、ペースはよどみなく流れました。
直線に入ると大激戦。福永騎手と戸崎騎手が外から伸びて来て、内からは1番人気岩田騎手も伸びて来ます。
坂の頂上で福永騎手が突き抜けて1着、2着は戸崎騎手でした!
第2戦の結果はこちら↓
1着福永祐一騎手 TeamJRA
2着戸崎圭太騎手 TeamJRA
3着山本聡哉騎手 Team岩手
4着岩田康誠騎手 TeamJRA
5着真島大輔騎手 Teamジャパン
ということで、一気にTeamJRAが盛り返して優勝しました!!!
1位TeamJRA 63ポイント
2位Team岩手 61ポイント
3位Teamジャパン 58ポイント
表彰式では、2戦ともに着外でポイントを稼ぐことが出来なかった内田博幸騎手が、
「俺、何も出来なくてすみません!」と、しきりに他の3人に謝っていました(笑)。
こういう場面が見られるのは、チームマッチだからこそですね。
今回は大激戦のレースが続き、個人ポイントも接戦となりました。
1位小林俊彦騎手 26ポイント
2位福永祐一騎手 23ポイント
3位岩田康誠騎手 21ポイント
3位真島大輔騎手 21ポイント
5位山本聡哉騎手 19ポイント
個人優勝は、第1戦目を勝った小林俊彦騎手!!!
小林騎手の優勝が伝えられた時の、ファンの方の盛り上がり方がすごかったです☆
「やったー!としさーん!!」「としさん、おめでとー!」
と、あちこちから声が上がりました。
改めて、岩手競馬は本当にファンに愛されていることを実感したのです。
全国からトップジョッキーが集まるジョッキーズチームマッチ。
その中で地元の騎手が活躍することは、地元ファンにとって大きな力になるんだなと思いました。
表彰式の後は、超レアグッズオンパレードのチャリティーオークション。
今回のレースのために作られたTeamJRAの勝負服や、サイン入りオリジナルTシャツなどなど。
集まったファンの方から声が上がって、どの品も高額で落札されました。
チャリティーオークションの売り上げ171,000円と、岩手県調騎会騎手部が行った募金活動で集まった47,153円は、その全額を津波震災孤児等の支援のため「いわての学び希望基金」へ寄付されるということです。
競馬を通して、東日本大震災の復興を支援したいという気持ちが一つになった、ジョッキーズチームマッチ。
来年の開催も、楽しみにしています!
マーキュリーカップが行われた15日には、全国からトップジョッキーが集結したジョッキーズチームマッチがありました!!
トップジョッキーたちが戦うレースは数あれど、チーム対抗戦は、日本では唯一の試み。
今年もすごいジョッキーたちが顔を揃えました。
出場メンバーはこちら↓
【Team:JRA】
福永祐一騎手、内田博幸騎手、岩田康誠騎手、戸崎圭太騎手
【Team:JAPAN】
山口勲騎手(佐賀)、岡部誠騎手(愛知)、真島大輔騎手(大井)、桑村真明騎手(北海道)
【Team:IWATE】
村上忍騎手、小林俊彦騎手、齋藤雄一騎手、山本聡哉騎手
そして応援団は、岩手のアイドルふじポンと、旅打ちライター井上オークス氏。
今年は岩手競馬の浴衣姿で登場し、華を添えてくれました☆
たっくさんのファンが待つパドックで行われた紹介式は、本当に盛り上がりました!!
そして始まったジョッキーズチームマッチ。
第一戦の『絆』から、各ジョッキーともに魅せてくれました~
岩田騎手がジワっとハナに行くと、すぐに隊列が決まってとにかく馬群がバラけない!!!
先頭からシンガリまでギュギュっと詰まっていて、開いている間隔がありません。
ここまで密集した中で馬をコントロールするのは難しいことですが、そこはさすがトップジョッキーたち。
最初から最後まで団子状態で、ゴールした後も後ろのジョッキーから声が掛かるほどの密集ぶり。
一流の技術を見せつけてくれました。
直線では、中団から上がって来た小林俊彦騎手と、2番手から粘り込む山口勲騎手の叩き合い。
最後は小林騎手【シルクタイタン】がアタマ差抜け出して勝利を掴みました。
小林俊彦騎手
「もっとペース速くなるかなと思ってたけど遅かったんで、自分から動いて行きました。
最後は余力はあったんだけど、山口さんの馬が粘っててなかなか抜けられなかったですね。
こういうメンバーでのレースは、やっぱり面白いです。
一瞬も油断できないですね」
2着は10番人気の低評価を覆した、山口騎手&【ウェイアウトバジー】。
【ウェイアウトバジー】の姿を撮り損ねてしまったので、笑顔の山口さんをどうぞ☆
山口勲騎手
「いや~よく辛抱してくれました。ゆっくりのペースで行けたのが良かったですね。
まさか後ろがあんなに渋滞しているとは思わなかったですよ。
Teamジャパンのキャプテンなんでね、ポイントが取れて良かったです」
そして3着は内から突っ込んできた、桑村真明騎手&【バルパライソトート】。
26歳と若手の桑村騎手が、ベテラン勢相手に素晴らしい追い込みを見せてくれました!
残念ながら第2戦の騎乗馬が回避になってしまい、ジョッキーズチームマッチは1戦のみの参加でしたが...十分存在感を放っていましたよ。
第1戦の結果はこちら↓
1着小林俊彦騎手 Team岩手
2着山口勲騎手 Teamジャパン
3着桑村真明騎手 Teamジャパン
4着真島大輔騎手 Teamジャパン
5着岩田康誠騎手 TeamJRA
ということで、第1戦はTeamジャパン優勢の結果となりました。
普段と違ってチーム対抗戦ですから、レース後のジョッキーたちの表情もいつもと違います。
「何着だった?」
「ごめん!俺、着外...」
などなど、和気あいあいとした雰囲気なのでした☆
昨日の盛岡『マーキュリーカップ』は、4番人気【ソリタリーキング】が積極的なレース運びで久しぶりの重賞制覇を果たしました!
レースは2番手から進み、抜群の手応えで直線先頭。
大接戦の2着争いをしり目に、着差以上に余裕のある勝ちっぷりでした!
福永祐一騎手
「ペースはそんなに速くならないだろうと思ったし、馬場も軽そうだったので、ある程度出して前に行こうと思ってました。
逃げ馬の後ろを取れたらいいなと考えていて、その通りのいい流れになりましたね。
道中のリズムも良かったし、あとは仕掛けのタイミングを間違えないようにと気を付けました。
まだ気を抜く面も見せていたので集中するように、逃げ馬を射程圏に入れながら進みました。
直線で追い出した時には後ろから来てるのも見えていたけど、辛抱してくれるんじゃないかなと。
もともと能力の高い馬だし、このメンバー相手にこういうレースが出来るのも不思議じゃないです。
今回いいタイミングで乗せていただいて、結果が出せて嬉しいです。
これを機にまた勝ち星を重ねて行って欲しいですね」
石坂正調教師
「前回の敗因がハッキリしてないんですけど、調子自体は悪くなかったんです。
今回もいい状態で挑めたし、勝てて嬉しいですね。
地方のコースなので前めに行って欲しいと思っていましたが、福永くんがその通りに乗ってくれて、道中もハミを取ってくれて。
いいレースが出来たと思います。
この後は船橋の『日本テレビ盃』を目指して調整します」
偉大な兄【ヴァーミリアン】の弟として早くから注目され、大きな期待を背負っていた【ソリタリーキング】。
昨年の3連勝で本格化したと思いきや、その後何戦かは不可解な負け方で結果を出せずにいました。
本気で走っていないところもあるということですから、まだ伸びしろがあるということ。
昨年強いレースを見せてくれた『日本テレビ盃』連覇に向けて、さらなる飛躍を期待しています。
2着は2番人気【シビルウォー】。
長期休養明け、さらに初の58キロを背負ってのレース。
道中はあまり手応えが良く見えませんでしたが、最後の最後でグイっと伸びてハナ差の2着争いを制したのはさすが!
騎乗した内田博幸騎手が、レース後に珍しく息を切らせていたのがとても印象的でした。
内田博幸騎手
「いやぁ...58キロはキツイね。久しぶりだったし、なかなか上がって行かなくて。
仕上がりは良かったけど、一番いい時と比べるといま一歩かな。
でも最後は伸びてくれたし、今回のような厳しい条件でも2着に頑張ってくれるんだから、強い馬だね。
1回叩いて次はもっと良くなると思いますよ」
3着は1番人気に支持された【グランドシチー】。
津村明秀騎手
「手応えはあったんですけど、直線で間を割る時にグンと伸びなくて...。
あんまり間隔がなかったから、ちょっと怯んだ感じでした。
そこを抜けてからは伸びてくれたんですけど。
もう少しオープンになってたら違っていたかもしれません。
2着とはハナ差なので、悔しいです」
2着から5着の【ランフォルセ】までは0,2秒差の大接戦。
とても見ごたえのあるレースでした!
昨日は強い雨が降って、大変な一日となってしまいましたが。。
大井競馬場は熱い熱気に包まれました!
第36回『帝王賞』は、4歳馬【ホッコータルマエ】が直線力強く抜け出して勝利☆
新帝王となったのです。
幸英明騎手
「雨の中応援して下さって、どうもありがとうございました。
この強いメンバー相手に勝つことが出来て、とても嬉しいです。
レースは出たなりと思ってたので、特に位置取りは考えてなかったんですけど、いい位置で進めたと思います。手応えもずっとありましたし、4コーナーで『これなら』っていう手応えでした。
4コーナー向いた時は(2着だった二ホンピロアワーズよりも)自分の方が手応えがありましたんで、大丈夫なんじゃないかと思いました。不良馬場も上手に走ってくれましたね。
この馬の強さというのは...まだ底を見せていないんでね、僕自身もまだ把握し切れてないんですよ。
一戦ごとに力を付けていますし、これからまだまだどんどん良くなってくれると思います」
西浦勝一調教師
「メンバーが揃っていたのでね、ここで踏ん張ってくれたら秋はさらに楽しみだなと思ってました。
いい結果を出してくれて、本当に良かったです。
今日はプラス12キロでしたけど、体がしなやかでさらに良くなってると感じました。
レースは予定通り、二ホンピロアワーズを見ながら運べて、理想的でした。
最後は3頭の叩き合いになってなかなか抜け出せなかったけど、ゴール前でパッと抜けてくれたんでね。
この馬は日々力を付けているのがわかるんですよ。
秋は『ジャパンカップダート』を目標にしているんで、そこまで無事に育てていきたいです」
今回は強敵揃い、さらに降りしきる雨によって超不良馬場だったにも関わらず、変わらず強いレースを見せてくれた【ホッコータルマエ】。
プラス12キロということで、数字を見た時には一瞬ドキッとしましたが、パドックに現れた姿はさらに逞しくなって、お尻もムッキムキ。ここに来て、もう一段階パワーアップした印象です。
まだまだ成長中とのことですから、どこまで強くなってくれるのか楽しみですね♪
2着は1番人気に支持された【二ホンピロアワーズ】。
酒井学騎手
「しっかり自分のレースは出来たんですけど...。相手の方が力付けてるということですね。
並びかけて来て叩き合いになった時、こっちの方が先にバテちゃいましたから。
馬はいい状態だったし、初めての大井、初めてのナイターにも動揺せず頑張ってくれました」
3着は逃げ粘った【ワンダーアキュート】。
武豊騎手
「いい感じで逃げられたんですけど、3コーナーで外から早めに来られたんでね。
あそこでもう一息入れてから、早めに動いて離したかったんですけど、全然離せなかったですからね。1着2着の馬が強かったです。
でも今回は休み明けだったし、よく頑張ってくれたと思いますよ。本当にいい馬です」
2番人気【ローマンレジェンド】は好位インコースを進んだものの、最後は伸びを欠いて6着でした。
岩田康誠騎手
「馬場が響いたのかどうか...。
展開も良かったし、いいところに付けられたと思ったんですけど、3,4コーナーでギアが変わらなくて...それ以上は伸びなかったです。
パワーで走る馬だから、力がいる馬場の方がいいのかな。高速馬場で戸惑ったのかもしれません。今日はスピードが要求される馬場でしたから。
そういうことも考えて、今日は自分から動くレースじゃダメだと思ったんですよ。
誰かに展開作ってもらって、この馬自身はロスなく行こうと。
馬自身はすごく良かったんですけどね」
雨が降り続いて、馬たちにとっても関係者にとっても観戦するファンの方にとっても大変な一日でしたが。
上半期のダート頂上決戦に相応しい熱いレースが展開されて、秋の激突がさらに楽しみになりました!
そしてこの日は、2007年の帝王賞馬ボンネビルレコードが誘導馬デビュー☆
第9レースで無事に予行練習を終えると、本番の帝王賞ではレインコートを脱いで登場。
前日には返し馬に行く競走馬たちを見て興奮する場面もあったそうですが、本番では全くそんなそぶりを見せず、落ち着いて誘導。
堂々と先頭を歩き、後輩たちの誘導役を立派に務めました。
さすがボンちゃんです!
ファンの方からも、「ボンちゃん!ボンちゃん!!」と大声援を受けていましたよ。
大井競馬場へ行く楽しみが、また1つ増えましたね☆