2023年7月1日(土)ZOZOマリンスタジアムにて開催されたプロ野球公式戦「千葉ロッテマリーンズ VS 東北楽天ゴールデンイーグルス」はオッズ・パーク株式会社の協賛により「オッズパークドキドキスペシャルデー」として開催されました。
試合前、始球式、そして撮影会等様々なイベントに登場し会場を盛り上げていただいた柳原真緒選手(福井・114期)にお話しを伺いました。(取材日:2023年7月1日)
―柳原選手お疲れ様でした!初めての始球式いかがでしたか?
とても楽しかったです!始球式もあったのですが、緊張せず楽しんで参加できましたね。
マウンドに立ってから、球場の方皆さんに見て頂いているような囲まれている中で投げられたのはすごく気持ちよかったですね!
―リリーフカーでの登場、すごく堂々としていてカッコよかったですが乗ってみていかがでしたか??
そうですね、車に乗っての登場ってなかなかできないのですごく貴重な体験でした。
いざ登場する時、球場内のいろんな方から「真緒―!」と名前を呼んでくださったのでびっくりしたんですが、とても嬉しかったです。
―始球式、かなりいいピッチングを披露されていましたね! ピッチング振り返っていかがでしたか??
普段、キャッチボールをたまにするくらいで、あまり練習はしていなかったのですが小学校までソフトボールをやっていて、高校ではやり投げをやっていてずっと「投げる」ということはしていたので(笑)緊張せず臨めました。
始球式前に覚悟はできていて、どこに投げてでもいいから思いっきり投げよう!という気持ちでマウンドに立ちました。
―96キロ出ていましたね!観客の皆さんからも歓声があがりましたがどう感じられましたか?
目標は90キロだったんですが、96キロでたので「100キロ出したかったな」という気持ちが大きかったですね。やったー!というより、もうちょっとだったのに・・・!という気持ちでした。
皆さんに「おぉ~」と言って頂いたときは、グランプリで勝った時くらい気持ちよかったですね(笑)あんなにきれいにストレートが入ると思わなかったので現状は満足です。次投げるとしたら、105キロめざしたいです。
―オッズパークブースの撮影会等でファンの方と触れ合ってみていかがでしたか?
そうですね、ブースでは、本当に沢山の方に足を運んでいただいてびっくりしました。
野球ファンの方に始球式を見て頂いたこともそうですし、オッズパークブースで皆さんと触れ合っている際に「競輪見るよ」と声をかけてくださる方もいて、すごく嬉しかったです。
このイベントで、少しでもガールズケイリンが広まったらうれしいです。
―様々なイベントに出て頂きまして、お疲れ様でした!最後に、1日を振り返って感じたことなどお伺いさせてください。
貴重な体験ができました!とにかく楽しかったですね。
色々な方に声をかけて頂き、競輪を知らない方からも「競輪見るね!」と仰ってくださったりして、すごく嬉しかったです。色々な方にガールズケイリンの魅力を少しでも知ってもらえたらうれしいです。
今回の体験を通じて、改めてファンの方の期待に超えたい、という気持ちが強くなりました。グランプリをとってまた始球式に出られるように頑張りたいと思います!
柳原選手やファンの皆様の応援もあって、大変盛り上がった試合でした。 今後も、様々な機会を通じて公営競技の魅力を広くたくさんの方にお伝えしてまいりますので、どうぞお楽しみに!
※写真提供:公益財団法人 JKA
ガールズケイリン初のGI『第1回パールカップ』が岸和田競輪場で行われ、児玉碧衣選手(福岡108期)が見事完全優勝。更にはガールズケイリン総選挙の結果も発表され7年連続の1位という結果となりました。今回はパールカップの振り返りと、ファン投票1位の感想、そして今後の意気込みをお伺いしました。
山口:パールカップ、完全優勝おめでとうございます!
児玉:ありがとうございます。
山口:3日間の勝ち上がりのトーナメントでしたが、振り返っていかがですか?
児玉:初日から勝ち上がりの権利取りのレースだったので、予選から失敗はできないなどのプレッシャーはありました。初日で負けると決勝には勝ち上がれません。初日からかなり緊張をしていました。
山口:初のGIということで、周囲からの期待などは感じましたか?
児玉:それは特になかったです。私の場合は、今年は怪我からの復帰で始まったので「ガールズグランプリに出るにはGIを優勝するしかないな」と思っていました。そういう意味で自分の中ではここが勝負所でした。
山口:今年からGIが新設されましたが、GI開催が決まった時はどういう感想でしたか?
児玉:今までは11月までの賞金争いでしたが、今年はGIを優勝したらグランプリの権利獲得ということで、目標にしやすいなと思いました。モチベーションを保ちやすい。今までは11月まで休みなく集中して走らなければいけなかったところが、年3回のGIができたことで、ピンポイントでの目標ができました。私はやりやすいと思います。
山口:パールカップは東西で勝ち上がりが分かれていましたか、それはいかがでしたか?
児玉:今回に関しては西に自力タイプが多く、東に追い込みやマークの選手が多かった気がします。私は自力タイプなので、同タイプが多かったからレースの組み立てはしにくかったですね。決勝より、西の準決勝の方が戦いにくかったです。ただ、全体で見て「西が良い」「東が良い」というのは特になかったと思います。
山口:なるほど。全体で見ると、ですが勝ち上がりの段階では戦法的にやりにくい部分はあったんですね。
児玉:はい。自力も追い込みもまんべんなくばらけるのが良いんでしょうけど、東西での分け方だと、今回はナショナルチームメンバーがいなかったから余計に西に自力タイプが多かったように感じました。
山口:では3日間のレースを振り返っていきます。連日早めの仕掛けでしたが意識はされていたんですか?
児玉:3着までなら準決勝、そして決勝にいけるので、何もせず終わるよりも、思い切って早めに仕掛けて抜かれても2着や3着の方が良いかなと思っていました。初日は差されたかなと思いましたが、結果として逃げ切れたのでそれは自信になりました。
準決勝は予選より自力タイプが強力でしたが、初日の自信が準決勝での冷静な判断に繋がりました。山原さくら選手(高知104期)の動きにすぐ反応できたし、仕掛けるべきところで仕掛けられ上りタイムも11秒7という好タイムが出ました。2日間は自分でも良いレースが出来たと思ったし、その自信が決勝にも繋がりました。
山口:決勝も最終HSでの一気の仕掛けでした。前の選手がどうこうよりも、あそこでいこうと決めていたんですか?
児玉:逃げても良いなとは思っていました。久米詩選手(静岡116期)も東で連勝で勝ち上がっていたんですが、連日ペース先行だったので彼女のトップスピードがどれくらいあるかはわかりませんでした。でも久米選手の2日間の走りを見ていて、同じような仕掛けなら捲れるかなとは思っていました。
坂口楓華選手(京都112期)が仕掛けた時に久米選手も反応してスピードが一気に落ちたので「ここだ!」と思って思い切り仕掛けました。でも初日2日目のレースがなかったら、多分私はあそこで仕掛けず捲りに構えていたと思うんです。でも2日間のレースで逃げ切れていたので「私ならいける」と自信になって仕掛けられました。
山口:坂口選手や久米選手が勝ち上がりの段階で先行していたので、残り1周で先行体制に入るかと思われましたが、決勝はスローな展開になりましたね。
児玉:初めてのGIだし、ここで優勝したらグランプリが決まると思うとみんなが「勝ちに行きたい」という気持ちを持っています。他の選手は捲り勝負をすると思っていたので、早くはいかないかなと想定はしていました。それなら私が!という思いで仕掛けました。
山口:素晴らしい判断だったんですね。
児玉:結果として、優勝できて良かったです。
山口:先ほど仰っていましたが、今年は怪我のリハビリからスタートでしたね。復帰へ向けてはどうでしたか?
児玉:なかなか結果が出ず苦しかったです。自分の乗りたいフォームができず「もっとこうしたい、前のように乗りたい」とストレスもありました。それが続くと自信もなくなり「私はもうトップには戻れないんだ」と思ったこともありました。
でもそのおかげで、体の使い方を学べました。怪我をする前は何も考えずただがむしゃらに自転車に乗っていたんですが、怪我をして思うように動かせない部分が「実は使っていたところだった」と気づいたんです。ワイヤーを抜いてから、怪我していた時にできず体の使い方をどうしようか考えていたことができるようになりました。今このタイミングで怪我をしたことは、「体の使い方を覚えるタイミングだったんだ」と思うようにしています。良い方向に向かっていますね。
山口:GIができたタイミングも良かったんでしょうか。
児玉:優勝できてグランプリの権利も得て、これから精神的に楽になります。年の後半になればなるほど「ここを優勝しなければいけない」というプレッシャーも出てくると思うので、誰よりも早くグランプリを決めたことで今後いろんな走りに挑戦ができるかなと思っています。
山口:具体的にはどうでしょう?
児玉:そこまでの想定はまだないですが、「勝って賞金を積み上げないといけない。GIを優勝しないとグランプリに出場できない」というプレッシャーがなくなるので、早めの仕掛けも自分の中で想定して走ったりすることもあるかもしれません。スタートを取らされてしまったときも、そこから仕掛ける練習もしていこうかなと思います。
山口:前受けから全部つっぱる!ということもあるんでしょうか。
児玉:もしそういう風なことになれば、視野にも入れていくかもしれません。
山口:一足先にグランプリを走る権利を獲得したことで、今年の動きは今までと変わりますか?
児玉:まだ年末へ向けて脚力の調整はしませんが、精神的には誰よりも楽になって今後走れると思いますね。
山口:この後7月8月とビッグレースが続きますが、そこへ向けてはいかがでしょう?
児玉:7月のガールズケイリンフェスティバルは相性が悪い大会と言っても良いかもしれません。今まで一度も優勝をできていないので優勝したいですね。
山口:パールカップの厳しい勝ち上がりを連勝で決勝へ、というのはガールズケイリンフェスティバルに繋がるのではないでしょうか。
児玉:そうですね。パールカップは3日間通して自分の納得できるレースができました。それはかなり久しぶりのことだったんです。フェスティバルも自信を持って走れますね。
山口:そしてファン投票1位の発表もありました。
児玉:今年は年頭走っていないこともあって、1位は厳しいと思っていました。自分が弱っている時に応援してくれるファンの方がたくさんいるんだなと、改めて今回感じました。
山口:7年連続は素晴らしいです。
児玉:自分でもびっくりです!怪我もあって、復帰してもお客さんにもたくさん迷惑を掛けました。「何やってんだ」とか「児玉はもう終わったな」と思う人がたくさんいたと思います。でもそれ以上に応援してくれる人がいるから1位に選んでもらえたんだと感謝でいっぱいです。その人たちのためにも頑張らないといけないなと思いますね。
山口:今後の目標は何ですか?
児玉:近い目標でいうと7月のガールズケイリンフェスティバルを優勝することです。さっきも言いましたがまだ優勝をしたことがない大会なので、なんとか優勝してGIからの良い流れを作りたいです。ガールズドリームレースは去年2着だったので、今年は更に感謝の気持ちを込めて走って優勝したいなと思います。
山口:2つ目のGI『オールガールズクラシック』の選考期間も終わりました。賞金ランキングでも上位にきましたね。
児玉:全レース、ガールズレースということでどういう雰囲気になるのかなと楽しみです。みんなGIを優勝したいという気持ちで入ってきているけど、私もGIを優勝したとは言え勝ちたいです。一番、精神的に気楽に走れるのは私だと思うのでそこも優勝し、11月の『競輪祭女子王座戦』も優勝したいですね。
山口:今年はどこのGIを優勝しても【初代女王】ですが、それは意識しますか?
児玉:新しくできるものの記録の初代を「児玉碧衣」にしたいですね。「ガールズグランプリ史上初の3連覇」「ファン投票7年連続1位」のように、超えることのできない記録を作りたいので、今年のあと2つのGIも優勝して記録にも残りたいしみんなの記憶にも残りたいです。
山口:久留米はガールズ選手がたくさん練習に来ていると伺いましたが、環境はどんな感じですか?
児玉:少し前までは奥井迪選手(東京106期)、篠崎新純選手(千葉102期)、杉沢毛伊子選手(静岡104期)が練習にきていました。常にいるのは田中月菜選手(佐賀118期)や本多優選手(群馬120期)、高木香帆選手(岩手120期)などです。ガールズが多くいるので一緒にできるのは良い環境です。師匠の藤田剣次選手(福岡85期)が一人一人に合ったメニューを考えてくれ指導してくださるので有意義な練習が毎日できていますね。
山口:色んなガールズの選手から「藤田選手にセッティングを見てもらってから良くなった」と聞きます。
児玉:そうなんです。ガールズからの信頼度が高いみたいです。剣次さんがセッティングを見るとみんな成績が上がるし強くなるのは事実なので、それで練習を見てもらいたいと久留米に来る選手もいますね。
山口:良い環境が更に良くなりますね。
児玉:剣次さんにとっては大変かもしれませんが(笑)、私たちガールズは良い環境で練習させてもらっています。
山口:児玉選手はきっと誰よりもナショナルチームの選手たちを意識していると感じているのですが、その辺りはいかがでしょうか?
児玉:はい、誰よりも意識しています。私たちは1年間通してレースをしているし、大きいレースに出るために選考期間があり選考を突破しないと出られません。ビッグレースを走るために努力をしています。でもナショナルチームの選手は、規則とはいえポンとビッグレースを走ります。もちろんナショナルチームは練習も厳しい、世界戦もあるので大変な中、ガールズケイリンも走って実力もあると思います。でも普段のガールズケイリンを盛り上げているのは私たちだというプライドは、私は強く持っていますね。
山口:直近の対戦はありませんが、この後はドリームレースで対戦が予定されていますね。
児玉:そこでは勝ちたいですね。実力は本当にあるし強いけど、負けないように。私が勝つという願いを込めての、ファン投票1位だと受け止めています。頑張りたいですね。
山口:久留米記念ではお客様の前でGI優勝報告会があったようですが、いかがでしたか?
児玉:コロナ禍でお客さんの前でのイベントがかなり久しぶりだったので緊張したのですが、直接「おめでとう!」という声が聞こえて、こういう場はすごく大事だし嬉しいなと思いました。「これからも応援するぞ」という声ももらって、更に頑張ろうと思いました。
山口:私も写真でしか見ていないですが、たくさんの方がいらっしゃいましたね。
児玉:本当にめっちゃ来てくれました!ありがたいです。
山口:今日もたくさんお話を伺いました。ありがとうございます。では最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
児玉:いつも応援ありがとうございます。皆さんの声援のおかげでGIを優勝することができました。今年ダメダメなスタートでしたが、改めて私のことを応援してくれるファンの人がたくさんいることに気づかされたので、その方たちのためにGI、普通の開催と問わず、精一杯優勝を目指して頑張ります。応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
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7月から123期、124期が本デビューを迎えます。競輪ルーキーシリーズ2023を3開催走り、そのうちの2開催で優勝を飾った竹野百香選手(三重124期)に、ルーキーシリーズの振り返りや、本デビュー後の目標などを伺いました。
山口:ルーキーシリーズのお話から聞かせてください。3開催走りましたが、振り返っていかがでしたか?
竹野:3開催とも自分の力を出せて良かったです。本デビュー後はきっとうまくいかないと思うので、たくさんのことを学んで強くなっていきたいです。
山口:最終戦、松戸の優勝インタビューでは「内容も重視している」と仰っていましたね。
竹野:はい。私は競輪選手養成所でもずっと先行で戦ってきたので、ルーキーシリーズでも先行したいなと思ってレースをしていました。
山口:養成所の卒業後、ルーキーシリーズで対戦して印象の変わった選手はいましたか?
竹野:上がってきている選手もいれば、逆の選手もいました。意外な選手が強くなっていた時は、自分もそれに負けないように頑張らないといけないと感じました。
山口:デビュー戦が宇都宮で、いきなりナイターでしたね。夜のレースはどうでしたか?
竹野:夜にバンクを走るのは初めてでした。他の選手からは「夜はスピードが出るように感じるよ」と聞いていて、実際に走っても、普段と全然違ったので楽しかったです。
山口:2開催目は地元の四日市でした。決勝は惜しくも2着でしたね。
竹野:仕掛ける時にもっと勢いをつけていけば良かったなと反省しました。外並走されてしまい脚がなくなり、差されてしまったので次にいかせるようにしたいです。
山口:地元のご声援はいかがでした?
竹野:知り合いもたくさん応援に来てくれたみたいです。声援も宇都宮に比べてたくさんいただけたので、一生懸命走りたいと思い気合いを入れていました。
絶対勝ちたいと思っていたので、決勝2着は本当に悔しくて、次に四日市を走る時は勝てるように頑張ります。
山口:目標の選手はどなたかいらっしゃいますか?
竹野:三重の先輩の太田美穂選手(三重112期)や奥井迪選手(東京106期)です。自力が強い選手の走りを勉強しています。
山口:お二人は、先日のG1パールカップでも自力を出していましたね。
竹野:はい。大舞台でも格好良い走りができるのは凄いです。
山口:本デビューしても戦法は自力主体でいきたいですか?
竹野:はい。格好良い走りができたら良いなと思うので、自分も格好良い選手になれるように頑張りたいです。
山口:竹野選手は、自転車を始めたきっかけはなんだったんですか?
竹野:中学まではバスケットボールをしていたんですが、高校入学の時にバスケット以外もしたいなと、兄がしていた影響で自転車競技部に入りました。
山口:師匠・舛井幹雄選手(三重71期)との出会いは?
竹野:高校1年生で膝を故障してしまい、半年間自転車に乗れませんでした。その時に松阪でやっていた舛井選手のクラブに参加したのがきっかけです。
山口:その頃から選手を目指していたんですか?
竹野:いえ、最初は意識していませんでした。本格的になりたいと思ったのは高校3年生の時です。自転車競技で高校3年間、結果が出せなかったのが悔しくて、そこから選手になりたいと思いました。
山口:養成所時代はどんな目標を持っていたんですか?
竹野:なるべく成績上位にいたいとは思っていました。養成所に入るまでは、練習で好タイムは出るけど実際のレースは弱かったんです。なので養成所では「競走で勝てるような選手になろう」と意識をしていました。
山口:戦法もいろいろ試したんですか?
竹野:いえ、先行一本でした。
山口:すごい!養成所よりももっと先、プロのレースを見据えていたんですね。
竹野:養成所の先生方からは「先行をした方が脚もつくから良いよ」と教えてもらったので、その言葉を信じてやっていました。
山口:滝澤所長から、竹野選手は先行しての1着回数が一番多かったと伺いました。手ごたえも感じましたか?
竹野:先行で逃げ切れた時は自信になりました。
山口:それでは卒業記念レースは悔しいレースでしたね。
竹野:そうですね。先行もできす、捲りにいってもあわされてしまったので、とても悔しかったです。
山口:在所成績は1位で卒業でした。意識はしていましたか?
竹野:そこは全くしていませんでした。先行でやっていたら、いつの間にか1位になっていた感じです。走り方重視でやっていたら、結果がついてきた感じでした(笑)
山口:今の練習状況ですが、太田選手と一緒にされているんですか?
竹野:太田姉妹とは練習グループが違うのでいつも一緒ではないですね。誘っていただけるときは一緒なんですが、基本的には師匠のグループで練習をしています。
師匠は練習中は厳しいですが、普段はとても優しいです。それに教え方も丁寧で、すごくわかりやすいです。
山口:本デビューへ向けて強化するところはどこですか?
竹野:きっと今の自分だと全部が足りないと思うので、全部強化したいですね。
山口:ルーキーシリーズの竹野選手の走りについて、周りの選手からの評価はどうでしたか?
竹野:皆さんからお褒めの言葉をいただき嬉しかったです。
山口:それでも「全部が足りない」と感じるんですね。
竹野:はい。三重のガールズの先輩選手と一緒に練習していて「今の自分では到底敵わないな」と感じるんです。全部を上げていかないとだめですね。
山口:同タイプの選手がいるから、より感じるんでしょうか。
竹野:そうだと思います。美穂さんも強いですし、妹の瑛美さん(120期)もトップスピードがすごくて、すぐ上をいかれてしまいます。先行しても強いので、今は歯が立たないです。
山口:良い環境で練習しているんですね。
竹野:周りに強い選手がたくさんいるので、本当に環境は良いと思います。皆さんを目標にして頑張りたいです。
山口:本デビューまでまもなくですが、今の練習状況はどのような感じですか?
竹野:ホームバンクの松阪が今は改修で使えないので、基本的には街道をメインにしています。今は新人なので、イベントで呼んでもらうことも多くあり、その時は休みを取って、それ以外は練習にしています。
山口:ルーキーシリーズでの賞金はどう使いましたか?
竹野:全部、借金の返済にあてました(笑)親に借りていたものであったり、返せる範囲ですけど。今は実家を離れて一人で暮らしているので生活費も稼がないといけないから、まだまだ厳しいです(笑)
山口:それは大変です!(笑)
竹野:お金を稼がないといけないので、早く走りたいです(笑)1か月レースがないのはきついです。
山口:本デビュー戦、7月10日からの和歌山では活躍を期待しています。
竹野:ありがとうございます。
山口:選手になった反響は周りのお友達からはありましたか?
竹野:私は養成所の試験に一度落ちているんです。でもそこで諦めず2回目で合格して選手になったので、友達は「諦めずに頑張って良かったね」と言ってくれました。四日市のルーキーシリーズも見に来てくれていて、すごく応援してくれています。
山口:本デビューへ向けて、不安なこと、逆に楽しみなことはなんですか?
竹野:不安なことは、自分と先輩選手の差がどれくらいあるのかということです。楽しみな部分は、強い選手がたくさんいるので一緒に走れるのは楽しみです。
山口:和歌山はモーニングですね。
竹野:朝は苦手なので、頑張って早起きします。
山口:太田瑛美選手も一緒の開催です。
竹野:練習でもすごく強いので、本番で私も恥ずかしくないレースを見せられるように頑張りたいです。
山口:対戦する選手のレースは見ますか?
竹野:はい、見ます。ただ周りの選手がどう走るかよりも、私は自分が先行できるかを重視したいので、あまり気にしないかもしれません。
山口:2戦目、富山では昨年オッズパーク杯ガールズグランプリを勝った柳原真緒選手(福井114期)もいます。いきなりトップ選手と対戦があるのはどうですか?
竹野:緊張するばかりです。でもせっかく一緒に走れるので、自分のレースをしたいですし、少しでもお話してアドバイスをいただきたいなと思います。話せるかな・・・・・・(笑)
山口:頑張ってください!それでは最後にオッズパーク会員のお客様へメッセージをお願いします。
竹野:本デビューした後もしっかり自力で風を切って走りたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
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