川口オート所属の31期・佐藤摩弥選手にお話をお聞きしました。
(取材日6/3)
―6月2日の優勝おめでとうございます。今年の初優勝だったんですね。
はい。今年は優出は多かったんですけど、あまり優勝から遠ざかっていると、もう優勝できないんじゃないかと思ってしまうので、とりあえず1回できてホッとしました。
―選手として15年くらい経ちますけど、ここまで振り返ってみてどうですか?
まあ、あっという間といえばあっという間でしたけど、SGの優勝戦に乗れるようになったのはここ5年くらいの話なので、わりと遅咲きと言うか、なんか、そんな気はします。養成所の時を思うとなのか最近、青山君(伊勢崎31期・青山周平選手)に、「摩弥がここまで強くなるとは思わなかった」って言ってもらえたので、ライバルだと思ってもらえるだけありがたいです。まあ、15年やってきてここから成長するって難しいとは思うんですけど、常に成長できたらいいなとは思っているので、更に良くしたいと思います。
―まだまだ成長しそうな感じはありますよ。
どうですかね。その辺は自分次第ですよね。あと成績を残すことももちろん大事なんですけど、自分の中ではケガをしないで1年通して走ることが一番だと思っているので、そこもしっかりやっていきたいですね。
―今、ご自身の中で課題はありますか?
課題は山積みです。なかなかその課題に向き合ったりとか、それこそ15年もやってくると億劫になってしまうこともあるので、その辺が自分との戦いですよね。自分の課題は分かっているんですけど、ちゃんとそこに向き合えるかどうかだと思います。
―ちなみに自分の中で分かっている課題というのは具体的にどんな事ですか?
自分に足りない部分は独走力だったり、スピードの面なんですけど、じゃあ、そのスピードを身に付けるためには乗り方だったり、エンジンの整備の方向だったり、そこも解決法はさまざまなので、1年や2年で解決できる話ではないと思うんです。やっぱり15年もやって、今から乗り方を変えるってほんとに難しいことだと思うんですよね。腰回りを変えても結局同じ乗り方になっちゃうので...。考えることはあるんですけど、自分の骨格だと自分の乗り方に収まっちゃうので、乗り方の改革はなかなか難しいんです。でもまあ、意識するだけでも大事かなあとは思うので、その気持ちを思い出して取り組みたいと思います。
―ここまでオートレーサーとしてやってきて嬉しかったことは何ですか?
レースで勝った時は嬉しいです。やっぱり成績が良くないとなかなか仕事も楽しめないので。ただ自分の場合は(レースで負けた時は)すごく負けず嫌いで悔しさはあるんですけど、わりと気持ちの切り替えは早い方だと思っています。成績が悪くてもそこまで精神的に落ち込まないところは自分のいいところかなと思っています。ダメな時も整備していればいずれ良くなると思ってやっています。
―一番、印象に残っているレースを挙げるとしたら何かありますか?
直近のレースは覚えていますけど、そうじゃないところで言ったらデビュー戦ですかね。デビュー戦は最後の直線で抜かれてしまって2着になったのが凄く記憶にあります。悔しかったです。悔しかったですけど、やっぱり甘くないなと、そんなに甘い業界ではないなと改めて感じました。
―当面の目標は何かありますか?
あまり目標を立てるタイプではないのでこれっていうのはないですけど、一般戦はもちろん、大きいレースで活躍したいとは思いますね。もうすぐキューポラ(G1キューポラ杯)もありますし、今年はSGオールスターで優出を逃しちゃったので、残りのSGは決勝に乗れるように、またそこに向けて合わせていくのも大事だと思っています。まず今はキューポラに向けてエンジン調整したいなあと思っているところなので、そういう意味では6月2日川口で優勝できて、とりあえずホッとしました。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
夏場はどうしても後ろからの追い込みは厳しくて、苦しい時期にもなるんですけど、その中でもしっかり年間を通していい成績を残したいと思っています。苦手な梅雨時と苦しい夏場、なんとか乗り切りたいので応援してください(笑)。
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浜松オート所属の27期・浅田真吾選手にお話をお聞きしました。
(取材日4/8)
―選手になろうと思ったきっかけは何ですか?
私は愛知県出身で、オートレースの事は知らなかったんです。ただ元々バイクが大好きだったので、バイク雑誌はずっと読んでいました、するとこういう職業(オートレーサー)があるというのを知りました。レースを生で見に行ったら一発で惚れ込んで、レーサーになりたいと思うようになりました。最初見た時は音もすごかったし格好良く見えましたね。当時は今より音も凄かったし、自分にはすごく格好良く見えました。一回、26期を受験して落ちまして、もう一回27期を受けて受かったんです。(合格通知が来た時は)すごく嬉しかったですね。
―養成所に入ってからはどうでしたか?
いろいろ大変ではありましたけれど、楽しい思い出もいっぱいあります。まあ楽しく過ごせましたね。体力的にはそんなにつらくはなかったです。
バイクはそれまでも乗っていたんですけど、市販のバイクとは全然違うと思いました。オートレースをするためだけの競走車なので。押しがけも大変でしたね。真夏だったのですごく汗をかいたりして。でもバイクに乗るのが大好きなので、楽しい思い出もいっぱいあります。
―デビュー戦のことは覚えていますか?
同ハンに1級車がいたのを覚えています。デビュー戦はただ逃げるだけだと思っていたのですが、同ハンがいてちょっとびっくりして、全然レースできなかったですね。
―ここまでやってきて印象に残っているレースはありますか?
初めてG2を取ったレースは嬉しかったです。一番、悪い意味で覚えているのは人を落とした時があって、年末にあったG2の決勝戦で落車してしまって、それは逆に覚えています。お客さんにも迷惑をかけてしまって。それは忘れられないといえば忘れられないです。
―オートレーサーとしてやってきて嬉しかったことは何ですか?
優勝して、たくさんお金を持って帰れる時は嬉しいですね。
―逆に苦しかったことは?
人に迷惑をかけたりすると気持ち的にも落ちますね。申し訳ないですね。
―昔から体形があまり変わっていないですけど、何か取り組んでいることはあるのですか?
まあ食事制限というか、できるだけたくさんは食べないようにしています。ただ、最近は少しお腹が出てきています(笑)。
歳とともに代謝が悪くなっているのか分からないですけど。若い頃に比べたら少し太ってきているので気をつけています。
―オフの日はどんな過ごし方をしていますか?
休みの日もほぼバイクをいじっています。バイクは何台か持っていまして、一番大きいのはCBX1000です。
小さいバイクも好きなので『モンキー』とか『ゴリラ』も乗っています。バイクいじりが好きなのでオートレースの整備も苦にはならないです。
―今、課題を挙げるとしたら?
今、最重ハンでなかなか通用していないので、もうちょっとしっかり戦えるようにしたいですね。
―当面の目標として掲げるとしたら?
目標っていうのは特に考えていないです。毎日一生懸命走ろうってだけで。
―後輩もだいぶ入ってきましたけど、気になる選手はいますか?
弟子(浜松36期・栗原佳祐選手)を取ったんですが、すでに速いので、すごいと思います。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
これからも1走1走、毎日一生懸命走ります。
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飯塚オート所属の37期・福岡鷹選手にお話をお聞きしました。
(取材日4月8日)
―オートレーサーを目指したきっかけは何ですか。
高宗さん(飯塚32期・高宗良次選手)と元々知り合いだったのですが、オートレースのことを知り、レースを見てみたら格好いいと思って、次第に自分もやってみたいと思うようになりました。
バイク自体はそれまで興味はなくて、車の方が好きだったので本当は車のレーサーになりたかったんです。でも、なれないからとりあえず車の整備士になろうかなと思っていた時に、高宗さんが『(オートレーサーに)ピッタリだからなれば?』って言ってくれて、整備も好きだし、それで受けました。モータースポーツの世界で食っていけたらいいなあと思っていたので。
―実際にオートレーサーになってみてどうですか?
楽しいです。
―養成所生活はどうでしたか?
楽しかったですね。高校の時にカヌーをやっていたので体力はありましたし体力訓練は苦しくなかったです。バイクに乗ることは初めてだったのですが、バイクって面白いな、風を切る感じが気持ちいいなって思いました。地面が近くに見えるので車よりも体感速度が速く感じましたし、車とはまた違って面白いなと思いました。
―デビュー戦のことは覚えていますか?
覚えています。レースが初めてだったのでめっちゃ緊張しました。でも、1回レースをしたらだいぶ緊張は取れました。
慣れてきたのか、その節はタイムがどんどん上がっていったので、少しリラックスして乗れるようになりました。
―ここまでで印象に残っているレースはありますか?
ないですね。まだ自分が納得するレースはできていないと思っています。走る位置とか乗り方とか、まだ改善できるところがいっぱいあるので。
―今、何か取り組んでいることはありますか?
1級車になってからのことを考えながら今走っています。できるだけ大きく振って立ち上がりで戻ってくるような、1級車の大三角みたいな感じを意識して走っています。
強豪たちとのレースになった時に、それができると強いと思うので自分はそのコース取りを意識してやっています。それを冷静にできるようにするのが今の課題です。
―当面の目標はありますか?
6周回ちゃんとムダなところなく走ることです。
―師匠(飯塚29期・阿部仁志選手)さんの存在はどうですか?
めちゃくちゃい良い匠です。整備グループも恵まれたと思います。厳しいですけど、やりたいことはやらせてくれるし、周りに悪く映らないように指導してくれます。
僕には厳しいですけど、それが結局自分のためになるから強めに言ってくれていると思っています。
―同期の存在はどうですか?
同期はみんな速いので、いい刺激になります。自分が結果が出なくてがっくりきている時に、同期が他場で1着を取っているのを見ると自分も頑張らないと、と思ったりします。
―仕事を離れてオフの日はどんな過ごし方をしていますか?
オフの日はごろごろするか、ドライブするかです。体調管理は特にしていないです。食べたいものを食べるし、特に運動もしていないです。
食べるものは意識はしているんですが、食べちゃいます。
―宿舎生活はどうですか?
夜がちょっと遅くなったりしちゃうんですけど、施設面では特に何も気にならないです。川口の宿舎はいいですね。
お風呂がいいなと思っていて、建物の一番上にあるんですけど外の景色を見ながら入れるんですよ。スカイツリーとかも見えるし、疲れが取れます。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
見ていて気持ちがいいレースをお見せできるように頑張ります。
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飯塚オート所属の28期・桝崎陽介選手にお話をお聞きしました。
(取材日4/8)
―選手になろうと思ったきっかけは何ですか?
それはもう父(元オートレーサー・桝崎正さん)の影響ですね。小学生ぐらいの時にはなろうと思っていました。
ただ、両親は『大学までは行ってくれ』ってことで、とりあえず大学までは行ったんですけど、その途中で年齢制限が自分の時はあってギリギリのタイミングだったので両親に相談して『1回だけなら受けていいぞ』ってなって、受けさせてもらいました。それで受かったので大学も休学して、養成所に行きました。大学はその後、卒業しました。卒業まであと1年だったし、残していた単位もそんなになかったので、選手になってから行ける時は行ってですね。
―養成所生活はどうでしたか?
ずっと運動をやっていたので、体力的には特に苦しくなかったですね。
同期も気の合う仲間がいたので、それなりに充実した日々を過ごしていたと思います。
それまで原付しか持っていなかったので(オートレースのバイクは)全然、形も違うし、違和感ありありでしたね。
押しがけも最初は大変でした。同期のみんなで励まし合いながら、同期の中で遅れている人がいてもみんなで頑張れ頑張れっていう感じの期でした。
(養成所を)辞めそうだった人がいてもみんなで『もうちょっとだから頑張ろうぜ』って『もったいないよ』って盛り上げてましたね。
―同期の存在ってどうですか?
自分は養成所では遅い方だったので悔しい思いばっかりだったんですけど、でもやっぱり同期が活躍すると力になりますね。自分も頑張りたいって。
―一番印象に残っているレースはありますか?
初優勝の時ですね。山陽だったと思います。2級車で、ハンデが最重ハンの20メートル前からだったんですけど、逃げ切れました。その時の初優勝がイメージ強いですね。地元の同期の中でも遅い方だったので、最後の方にやっと優勝できたんです。
―記念レースも優勝していますよね。
あれは独走だったので、無我夢中で走っていた感じですね。あとはSGの決勝に乗れたことが嬉しかったですね。
―ここまでやってきて苦しかったことはありますか?
いっぱいありますよ(苦笑)。どうしても親父の存在っていうのがあるので、比較されることもあるし、いろんな面で精神的に辛いことはありました。ただ、それは覚悟してこの業界に入ってきているので、まあしょうがないです。それは分かって入ってきているので...。
―父親の存在ってどうですか?
親父は大好きなので、今でもしょっちゅうお酒を飲むし、今回の受け付けの前の日も一緒にご飯を食べてきました。
ただ、最初は自分も反発心で全然、口も利かないような状態だったんですよ。自分が意固地になって『自分でやる自分でやる』って感じで全然聞く耳をもたなかったんですけど、
冷静になって自分がホントどんづまった時に頭を下げてヒントをもらってからは、すごく仲良くなった感じですね。
調整の仕方とか練習の仕方とか教えてもらったりして、自分の中でつかみ始めて成績も上がってきました。
親父は最初、自分と会話できないって言ってたんですよ(笑)。『レベルが低すぎて何言ってるか分からない』『もう辞めて帰ってこい!』って言われて...。
『そんな恥ずかしいレースするなら帰ってこい!』って言われて結構きつかったですけどね。
でも、そこは自分が頭を下げて、これ以上先に進めないと思った時にアドバイスをもらってから少しずつ良くなってきて...。大きいですよ、親父の存在は。感謝しています。
―現時点での課題を挙げるとしたら?
そうですね、最近は成績やエンジンが振るっていないので、もうちょっと底上げしたいですね。練習しながらですけど、弟子に刺激をもらいながらもうちょっと底上げできれば。
―近々の目標はありますか?
最近は優出もできていないので、とりあえず最重ハンで優出ですね。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
まあ、穴党の方は応援してくださいという感じですかね。1走1走頑張ります。
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川口オート所属の35期・伊東玲衣選手にお話を伺いました。
(取材日4/8)
―優勝戦(2025年3月25日、川口ナイトレース)で先頭でゴールした瞬間の気持ちはいかがでしたか?
やっと優勝できたという安堵感がありました。
―レースは逃げる展開で、北市選手(浜松37期・北市唯選手)が後ろをずっと走っていましたが、気配は感じていましたか?
後ろにいるのは1級車だと思っていました。内側には入られないようにしていましたが、実際には唯ちゃんだったので、もっと大きく走れば良かったと思いました。内側を意識しすぎてコースが小さくなってしまいました。もう少し冷静に自分のペースで走れたら良かったと思います。エンジンは良かったですが、力が入ってタイヤが少し滑ってしまいました。それでも状態は良かったです。
―デビューして早めに優勝できて良かったですね。
早いかどうかは分かりませんが、同期がみんな優勝しているので焦りもありました。ただ、焦ると落車の危険も高まるので、自分のペースで走ることを心がけていました。
―同期の存在は意識しますか?
最初は意識しすぎていましたが、自分は自分と考えるようになってから気持ちが楽になりました。周りからのアドバイスもあり、自分のペースでやることができるようになりました。自分のグループは整備に力を入れているので、エンジンは完璧な状態で、あとは乗り手次第という感じです。
―師匠も含めて周りの環境はどうですか?
非常に良い環境です。師匠(川口26期・川原剛選手)は優しく、みんな協力しながらやっているので、やりやすい環境です。整備は養成所の時から好きでした。
―元々、オートバイには興味があったのですか?
全くありませんでした。ただ、オートレースは好きでした。バイク自体には興味がなく、モトクロスやロードレースも全く分かりませんでした。原付を通勤で乗るくらいでしたから、オートレースのバイクは全然違いました。見るのとやるのでは全然違いましたね。見ていた時は圭一郎さんや永井さんの乗り方が好きでした。綺麗に乗っていて、バイクもピカピカしていて、自分もバイクに色を付けたりしています。
―オートレーサーになろうと思ったのはいつ頃ですか?
中学2年生の時に初めて見に行って格好いいと思いましたが、なりたいとは思いませんでした。本格的にやりたいと思ったのは社会人になって2年目くらいにスーパースター王座決定戦を見に行ってからです。一発合格でした。お父さんもオートレースが大好きで、最初は信じられないという感じでした。試験もすんなり通ったので、最後に受かった時も信じられないと言っていました。デビュー戦も家族や友達が見に来てくれていました。デビュー戦のことはよく覚えています。緊張はしませんでした。次の日の方が緊張しました。デビュー戦は嬉しさの方が大きくて、緊張はありませんでした。
―ここまでやってきて苦しかったことはありますか?
デビューして3ヶ月くらいでケガをして、その後も復帰して優勝戦に行ってハンデが重くなったと思ったら、落車してケガをすることが多かったです。自分がダメな状態からさらに悪くなる感じで、それが辛かったです。乗り方も腰回りも全然合わなくて、同期はみんな速く走っているので焦りもありました。養成所ではA班とB班があり、バイク経験者はA班で、自分はB班でした。やっと今、少しずつ追いつけてきた感じです。練習でも今まではすぐ離されていましたが、今はついていけるので嬉しいです。最近は試走も安定してタイムが出ます。
―一番嬉しかったことは何ですか?
前節の優勝が一番嬉しかったです。初優勝を目標にしていたので、とても嬉しいです。
―現時点でご自身の課題は何ですか?
さばく力です。前の動きが読めなくて、外回りになってしまうので、どこで内に行けばいいのかを勉強しています。見ているのと自分が乗っている距離感が全然違うので難しいです。まくり方は分かりますが、内にもう少し行けるようにしたいです。
―当面の目標は何ですか?
次は昼間開催で優勝したいです。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
優勝してハンデが下がったので課題は多いですが、綺麗なレースができるように頑張りたいと思います。
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