*10日(月)盛岡 第12R『マイルチャンピオンシップ南部杯』 1600m 18:15発走*
今年は盛岡でJBCが開催されることもあり、南部杯は超豪華メンバーが集まりました。
3連覇を目指すアルクトス、昨年3着だったソリストサンダー、2019年の勝ち馬サンライズノヴァといった、すでにこの舞台で結果を出している馬たち、
短距離のダートグレード連勝中のシャマルやイグナイターといった、距離を延ばして挑戦して来た馬たち、
そしてカフェファラオやエアスピネルといった、マイルを中心に結果を出して来た馬たち、
というグループに分けられるでしょうか。
なかなか傾向を探るのは難しいところですが、本命にしたのは兵庫のイグナイターです。
高知のタフな馬場で力を発揮し、名古屋のスピード勝負も制覇。
昨年末から今年にかけて、一気に力をつけて来ました。
久しぶりの左回りですが、盛岡の広いワンターンですし、東京で新馬戦を勝っていることを考えれば、特に心配する必要はないでしょう。
距離に関しても、名古屋の1500mであれだけ外を回って勝つんですから、マイルもこなしてくれるはず。
長距離輸送も経験済みですから、このメンバーが相手でどんな競馬を見せてくれるかわくわくしています。
対抗は3連覇がかかるアルクトス。
この舞台は3戦2勝2着1回とパーフェクト。
今年はフェブラリーステークス以来の休み明けということで、これまで南部杯に挑戦して来た中では最長の休み明けとなります。
しかし休み明けを苦にしないタイプですから、今年も中心的な存在でしょう。
3番手評価は勢いのあるシャマル。
マイルは未知数ですが、休み明けの馬が多いですから、使っている強みも大きいです。
堅実に走るソリストサンダー、大崩れが少ないヘリオス、山本聡哉騎手を配して来たサンライズノヴァまで。
◎6、イグナイター
〇9、アルクトス
▲15、シャマル
△1、ソリストサンダー
△8、ヘリオス
△7、サンライズノヴァ
3連単フォーメーション
6,9-6,9,15,1-6,9,15,1,8,7 24点
金沢競馬場に新しい名物グルメが誕生しました!
昨年夏にオープンした馬笑屋さんの看板メニュー、その名も「ジャンボチキンフライ」300円。
拳大くらいのかなりジャンボなチキンフライが、3つで300円ですよ?!
安すぎませんか、これは...。
しかもこんなにジャンボなのにお肉がとってもジューシーで柔らかいんです。
いったいどうやってこんなに柔らかいまま中まで火を通しているのでしょう。
お味がついているので、ソースなどをかけずにそのままいただきます。
他の方の記事では、盛岡競馬場名物のジャンボ焼き鳥に対抗して、というようなことが書かれていましたが、このジャンボさと美味しさは十分対抗出来ます!!
金沢競馬場に行ったら、ぜひ馬笑屋さんのジャンボチキンフライ、召し上がってみてくださいね。
さて、この日(白山大賞典当日)の最終レースでは、久しぶりの実戦復帰となったエムティアンジェの姿がありました。
昨年金沢プリンセスカップを勝ち、兼六園ジュニアカップはエンリルの2着に敗れたものの、ラブミーチャン記念、金沢ヤングチャンピオン、ライデンリーダー記念と重賞3連勝を果たした名牝です。
今年の春に地元の3歳A級を勝って以来、休養していましたが、秋の鞍に出走予定ということで楽しみにしていたところ、熱発のため急きょ取消。
しかし軽い症状で済んだということで、この日のレースで復帰となりました。
レースは久しぶりの上に古馬との初対戦、さらに距離も初の1900mと厳しい条件でした。
途中までは好位を進んでいたものの、早め失速で6着。
レース後、栗原大河騎手にお話を伺いました。
「春の頃に比べて、より走りがしっかりした印象です。ただ今日は熱発明けで距離も長かったので、負けたのは悔しいですが、次はもっと良くなると思います。いつも一生懸命頑張ってくれる馬なので、また応援していただけたら嬉しいです」
秋の鞍の直前まではとても順調に進んでいたそうですが、乳房炎になってしまい、熱発したそうです。
今回は休み明けで力を発揮出来ませんでしたが、また次に出走して来る日を楽しみに待ちたいと思います。
そして、今年の金沢で2歳の主役と言えるのが、デビューから無傷の5連勝で金沢プリンセスカップを勝ったショウガタップリ。
何度もいいますが、生姜たっぷりではなく賞がたっぷりです!
まさに名前の通りの活躍が期待出来そうですね。
高橋俊之調教師のお話では、前走後も順調そのものだそう。
この後は10月18日の金沢シンデレラカップから、11月8日川崎のローレル賞を目指すプランがあるそうです。
まだ本気で走ったことがないというショウガタップリ。
このまま順調に進んで、ぜひ全国の舞台で活躍して欲しいです!!!
今年の白山大賞典は、2番人気ケイアイパープルが強い競馬で重賞2勝目を挙げました。
パドックに登場した時から落ち着いて堂々としていて、王者の風格。
レースは楽に3番手外の位置取りにつけて、早め早めに押し上げて行く形。
早め先頭から押し切るこの馬の強い競馬を見せてくれました。
藤岡康太騎手
「いつもいい仕上げをしてくれる陣営に感謝しています。今日も返し馬から状態の良さを感じていました。
ゲート自体はそんなに速い馬ではないのですが、スムーズな競馬がしたいと考えていました。最初のコーナーでは周りに囲まれてあまりいい位置ではなかったのですが、早めにいいポジションが取れたことが大きかったですね。
中央だと他頭数でなかなか自分の形にならないのですが、地方だとバラけやすい面があって、この馬にとって理想の展開が作りやすいと思います。
今回しっかりと結果を出すことが出来て良かったです」
村山明調教師
「位置取りも理想的でしたし、ジョッキーが馬の癖をよくわかっていて、遅れないよう早め早めに促してくれましたね。55キロの斤量も良かったですし、この手ごたえならば大丈夫だなと思いながら見ていました。
大きく崩れない馬で、オープン同士で揉まれて、実戦で力をつけてくれたと思います。
スタミナとパワーがあるので2000m以上の距離が合いますね。次は名古屋グランプリを目標に、その先は佐賀記念、名古屋大賞典を目指していきたいと考えています」
ということで、先々の展望まで伺いました。
佐賀記念の時もそうでしたが、4コーナー先頭で押し切るというのがこの馬の勝ちパターンですね。あまり揉まれ込まずにいい位置が取れるかどうか。今後予想する時にはそこをポイントに考えようと思います。
2着は最後に内からグイッと伸びたラーゴムでした。
鮫島克駿騎手
「コーナー6回のコースでコーナーごとにズブさを見せていましたが、馬群がバラけた分、自分自身の飛びを邪魔されることなく走ることが出来ました。しぶとく最後まで伸びてくれましたね」
芝で活躍したラーゴムですが、地方のダートでもしっかりと結果を出してくれました。
鮫島騎手のコメントを伺うと、あまり揉まれず、窮屈にならないポジション取りがカギになりそうですね。
3着は3歳馬カフジオクタゴン。
最後に内から差されて3着だったものの、初の小回りでも上手に走っていました。
4着は大井のセイカメテオポリス。
スタートがいまいちで後方からとなりましたが、よく伸びて4着を確保。
本田正重騎手
「スタートで半馬身くらい遅れてしまいましたし、いつもはあまりないことなんですが、砂が違うからかキックバックを気にして思った以上に進んで行きませんでした。それでも最後は4着まで追い上げて来て、改めて力を付けているなと感じました」
渡邉調教師のお話では、今後も長い距離を中心に使って行くとのこと。いつかダートグレード制覇にも手が届きそうな逸材です。
5着は3歳馬ブリッツファング。1番人気でしたが、中団から伸び切れずというレースでした。
池添謙一騎手
「今後のことも考えて、砂を被ることも想定していたのですが、思った以上に砂を嫌がって進んで行きませんでした。向正面からステッキを入れる状況になってしまい、直線は外が伸びるのはわかっていましたが、内々を距離ロスなく進まないと追いつけないと判断しました。結果が出せず残念ですが、まだ3歳で初めて揉まれるレースを経験したので、これがいい経験になればと思います」
砂を嫌がってかなり頭を上げたりしていたので、今回は本来の走りが出来なかったブリッツファング。
でもまだ3歳ですから、今後の成長に期待しています。
そして地元金沢の女王ハクサンアマゾネスは逃げて11着。
このメンバー相手に自分の競馬が出来たのはさすがだと思います。
吉原寛人騎手
「今回は休み明けで強いメンバーが相手でしたが、それでも逃げることが出来たので、そこは良かったです。一度使った方が動きが良くなる馬ですから、また次頑張ります」
女王ハクサンアマゾネスの次走も楽しみにしています。
*4日(火)金沢 第11R『白山大賞典』 2100m 16:10発走*
本命は昨年の勝ち馬メイショウカズサ。
リピーターの多いレースなので、レコード勝ちをした実績というのは大きいと思います。
気分よく走れた時の強さは実証済みで、不安材料といえば気分が乗らない場合でしょう。
気性面の難しさはあるものの、今回の鞍上である松山弘平騎手とは5戦4勝と好相性ですから、ここ2戦の惨敗から巻き返してくれるのではないかと期待します。
対抗は3歳馬ブリッツファング。
兵庫チャンピオンシップでは早め先頭から8馬身突き放す圧勝を見せました。
前走のジャパンダートダービーは不良馬場の高速決着で、2番手から積極的なレースを展開して僅差の3着でした。
この時の1着2着だったノットゥルノとペイシャエスが日本テレビ盃で揃って見せ場なく負けてしまいましたが、これは馬場の違いが大きかったように思います。
水が浮く高速馬場の大井と、砂煙が舞うタフな馬場だった船橋ですから、古馬との力差ではなく、経験値の差ではないでしょうか。
金沢はそこまでタフな印象はないですし、昨年のように雨が降れば、十分対応出来る馬場になりそうです。
3番手はケイアイパープル。
佐賀記念で強いレースをした後、勝ち切れていないものの、強豪相手に常に善戦するイメージ。
ここも先行して長くいい脚を使ってくれるのでは。
地元金沢の女王ハクサンアマゾネスは52キロでの出走。
メイショウカズサとは6キロの斤量差がありますから、上位争いに食い込む可能性も十分。
長い距離に強いセイカメテオポリス、2連勝中のカフジオクタゴンまで。
◎6、メイショウカズサ
〇7、ブリッツファング
▲4、ケイアイパープル
△5、ハクサンアマゾネス
△3、セイカメテオポリス
△1、カフジオクタゴン
3連単フォーメーション
6,7-6,7,4,5-6,7,4,5,3,1 24点
*2日(日)盛岡 第10R『ダービーグランプリ』 2000m 18:15発走*
今年も相当な豪華メンバーとなったダービーグランプリ。
東京ダービー馬カイル(浦和)、黒潮盃を逃げ切ったエスポワールガイ(大井)、北海道二冠馬シルトプレ(北海道)に三冠阻止したエンリル(北海道)、東海ダービー馬タニノタビト(愛知)、昨年の2歳最優秀牡馬ナッジ(大井)、平和賞を勝ったライアン(浦和)、クラウンカップを勝ったフレールフィーユ(浦和)、タイトルこそないものの東京ダービーと黒潮盃で2着のクライオジェニック(大井)に、地元からは東北優駿の勝ち馬グットクレンジングと移籍初戦の不来方賞を勝ったマナホク。
これもう本当に迷ってしまって印が足りません。
力の比較が難しい上に、どの馬にもチャンスがある実力馬揃い。
本命は迷った末に、岩手所属となったマナホクにしました。
今シーズン初戦のひだかオープンを勝ち、北斗盃と北海優駿で3着。
ちょっと勝ち切れないレースが続いていましたが、岩手移籍初戦の前走は動きが一変したように感じました。
最後方からじっくり進み、勝負所で勢いを付けると直線突き抜けて初重賞制覇。
盛岡2000mがすごく合っていると思いますし、鞍上の高松亮騎手もこの舞台に強い騎手。
一度コースを経験しているというのは大きな強みですから、遠征馬たちは強力ですが、地元のアドバンテージを活かして上位争いを期待しています。
対抗は東京ダービー馬カイル。
前走の戸塚記念では休み明けでマイナス11キロ、レースも見どころなく終わってしまいましたが、休み明けを一度使って替わり身があるのではないでしょうか。
東海ダービー馬タニノタビトは、前走の岐阜金賞で休み明けでも強いレースを見せました。
このメンバーに入っても遜色ないと思います。
タイトルこそないものの、素質の高さは証明済みのクライオジェニック。
差す競馬が板について来ましたし、2000mはもってこいの舞台でしょう。
北海道二冠馬のシルトプレ、山本聡哉騎手を配して来たライアンまで。
◎15、マナホク
〇1、カイル
▲8、タニノタビト
△3、クライオジェニック
△5、シルトプレ
△11、ライアン