14日(木)名古屋競馬場で行われたマイル争覇は、2番人気だったカツゲキキトキトが勝利。
長期休養明け後の初勝利であり、平地重賞最多勝となる20個目のタイトルを獲得しました。
長年パートナーを務める大畑雅章騎手に喜びの声を伺いました。
赤見:マイル争覇での勝利、おめでとうございます!カツゲキキトキトの復活劇に感動しましたし、大畑騎手の涙も印象的でした。
大畑:ありがとうございます。
僕自身も感動しました。いろいろ苦労したことが報われたなと。
一時はもう無理かもしれないと心が折れそうな時もあったのですが、よくここまで復活してくれて、重賞を勝ってくれました。
あと1つで記録が掛かっているのは分かっていましたから、プレッシャーもありましたが、勝ってくれて本当に嬉しいですし、改めてすごい馬だなと実感しています。
頑張ってくれたキトキトに心から感謝していますし、オーナーはじめ周りの方々にもとても感謝しています。
ずっと見守って応援してくれたファンの方々にも、ありがとうございますと伝えたいですね。
赤見:ご苦労されたというのは、長期で休養された時期や、復帰してからですか?
大畑:そうですね。脚部不安で2019年9月から2020年の9月まで1年間休養していましたが、牧場で休養していたわけではなくて、厩舎でずっと調整していたんです。
調教にも乗っていて、いろいろ工夫したんですが、なかなか良くならなくて...。
1年休んでこれならという状態になって、昨年9月のオープン特別に出走したわけですが、まったく走れず9着に惨敗してしまいました。
あの時はさすがにもう無理かもしれないと、心が折れそうになりましたね。
赤見:でもそこから使うごとにだんだんと良くなって来て、前走の名古屋記念では見せ場十分の2着になりました。
大畑:これがキトキトのすごいところなんですよね。使うごとに着実に良くなっていく。
デビューした2歳の頃も、ここまで走るとは思っていなかったんですけど、使いつつどんどん強くなっていって、重賞を何個も勝ってくれました。
今回も着実に良くなっていくので、本当にすごい馬だなと。
こういう馬には二度と出会えないだろうなと思っています。
赤見:20個のタイトルを獲ったわけですが、その中でも想い入れの強いレースを挙げるとしたらどのレースですか?
大畑:やっぱり今回ですね。また重賞を勝ってくれるとは想像出来ない時期がありましたから、そこから復活しての勝利なので。
全盛期の走りとは違いますが、今回が一番想い入れが強いレースになりました。
赤見:たくさんのファンの方が応援している馬です。ぜひメッセージをお願い致します。
大畑:ずっとキトキトを応援していただき、本当にありがとうございます。
時間が掛かってしまいましたが、また強いキトキトの姿をお見せすることが出来て、僕も嬉しいです。
今後は怪我なく、引退する日まで無事にいって欲しいです。
これからも応援よろしくお願いします。