21日に、平成25年度第1回調教師・騎手免許試験の新規合格者発表がありました!
合格したのはこちらの方々です。
~調教師~
*埼玉 宇野木博徳 39歳 調教師補佐
*埼玉 水野貴史 40歳 騎手
*千葉 稲益貴弘 33歳 調教師補佐
*東京 福永 敏 45歳 調教師補佐
*石川 加藤和義 35歳 騎手
*兵庫 松平幸秀 44歳 騎手
~調教師補佐~
*東京 山内秀太 31歳 厩務員
~騎手~
*千葉 張田昴 25歳 厩務員
ということで、6名の新調教師と、新調教師補佐&新騎手が1名ずつ誕生しました!
これから地方競馬を担っていく新たな力。開業とデビューが楽しみですね。
合格されたみなさん、おめでとうございます☆
今回合格された方々の中で一番注目しているのは、わたしにとっての恩師である、水野貴史騎手の調教師合格。
調教師免許試験合格は素直にとても嬉しいのですが...同時に騎手を引退するということがすごく寂しくて。。
ちょっと複雑な気持ちです。
水野さんは、高崎競馬場で騎手&調教師として活躍された、水野清貴氏のご子息。
JRAの水野貴広調教師は双子のお兄さんという、まさに競馬一家です。
高崎が廃止になった時には、当初年齢制限で南関東には移籍できないという話でしたが、水野さんの誠実な人柄を見た関係者が助け船を出してくれて、浦和に移籍出来ることになったのです。
3月に福山が廃止を迎える時にも、「他人事じゃないから」と、廃止の前日に自ら志願して福山に遠征。
(福山競馬場ゴール板前にて 左から、水野貴史騎手・渡辺博文騎手・楢崎功祐騎手・嬉勝則騎手)
「前に遠征した時、福山の方々にとても良くしていただいたから。いつか恩返しがしたかった」
と照れ臭そうに話す姿を見て、高崎時代から本当に変わってないなと嬉しくなりました。
そんな訳でわたしとしては複雑な気持ちの調教師合格なのですが。。
今のお気持ちをお聞きして来ました!
赤見:合格おめでとうございます。 ホントは嫌ですけど。
水野「何言ってんだよ(笑)。昔から、いつか調教師になりたいって気持ちはあったから。
一昨年2000勝した頃から考えるようになって。だいぶ体がね。馬に乗ってる時は大丈夫なんだけど、歩くのがしんどくて。特に冬場なんかひどいよ。今までいっぱいケガして来たから、まぁ仕方ないんだけどね。体がしっかりしているうちに、調教師にって思ってて。それに、親父もそうだったし、兄貴はだいぶ早く調教師になって。今じゃ大先輩だよ」
赤見:やっぱりお父さんやお兄さんは意識してますか?
水野「いや、特にはしてないよ。兄貴とは一緒に仕事してるわけじゃないし、お互いに独自の道を歩いてるから。ただ、影響を受けてないって言ったら嘘になるかな。開業までどういう風になるのかまだ決まってないけど、もしかしたら兄貴のところで修行するかもしれないし、どこか牧場に行くかもしれない。どっちにしても、今はアドバイスをもらう側だから」
赤見:どんな厩舎にしたいですか?
水野「どんな...。う~ん、具体的には難しいけど、ファンの方はもちろんだし、俺を信じて預けてくれる馬主さんに対して、精一杯のことはしようと思ってる。
勝負の世界だから目の前の勝ちにこだわることも大切だけど、長い目で見て馬を育てることも大切。馬を育てることもそうだし、スタッフと一緒に俺自身が成長していかないと」
赤見:騎手・水野貴史としては、悔いはないですか?
水野「ないよ。今はやり切ったなという気持ちで、寂しいとかは感じてない。引退レースを終えて勝負服を脱いだら感じるかもしれないけど、今はサッパリした気分だよ。
高崎時代から、自分の出来ることは精一杯やって来たし、浦和に移籍させてもらってからも、周りの人たちに応援してもらって、最高の騎手人生だったと思ってる。だから今度は、競走馬を育てて出走させるっていう形で、恩返ししていきたいね」
赤見:最後のレースは決まってますか?
水野「まだ何レースになるかはわかんないけど、来週の浦和開催が最後だから、31日(金)で引退だね。主催者から引退式をしてもらえるって聞いてるんで、これまで応援してくれた方々に何かプレゼントしたいと思ってる。数は限られるけど、勝負服とか、ステッキとか。
平日の昼間だから、なかなか競馬場に来るのは難しいかもしれないけど。たくさんの方が見に来てくれたら嬉しいね」
わたしは金曜日京都のため、引退レースが見られないんですよ!!悲しい。。
なので、木曜日に浦和に行って来ます。
みなさんもぜひ、騎手としての最後の雄姿を見守って下さい☆