そして、第3回福永洋一記念のお話。
第10Rに組まれているため、すでに日が沈んで完全なナイターに。
パドックではたくさんのファンの皆さんが馬たちを見つめました。
1番人気は赤岡修次騎手騎乗の【シーアクロス】、2番人気は中西達也騎手騎乗の【チュニジアンブルー】。
レースは中西【チュニジアンブルー】が好スタートを切りますが、内枠を利用して宮川実騎手騎乗【コスモワッツミー】がハナを主張。
道中は半馬身差で先頭をキープし、【チュニジアンブルー】【シーアクロス】と人気馬が続きます。
勝負所の3コーナーでは、逃げる【コスモワッツミー】の宮川実騎手の手が盛んに動いていましたが、4コーナーでは引きつける余裕もあり、直線は後続を突き離しての勝利☆
ゴール手前で宮川実騎手のガッツポーズが炸裂する完勝劇でした。
宮川実騎手
「本当に勝ちたかったんで、最後まで頑張りました。
すごく行きっぷりもよかったし、これしかないかなと思って逃げる形になりました。
並ばれてからまた反応してくれて...本当に馬に感謝です。
怪我から復帰する前に第一回の福永洋一記念があって、自分がまだ復帰する勇気もなかった時で。
あの時TVで洋一さんの姿を拝見して、本当に感動と共に涙が溢れてきました。
僕の背中を押してくれたのは洋一さんです。
感謝の気持ちでいっぱいで...今日このレースを勝てて本当に嬉しいです。
(福永洋一さん・祐一さんへ)
上手くしゃべれないんですけど...
本当に復帰する、復帰してからもなんですけど、常に自分の気持ちを奮い立たせてくれる存在で、毎年こうやって競馬場に足を運んでいただき、さらに洋一さんと祐一さんの前で勝てたことが本当に嬉しいです。
感謝の気持ちでいっぱいです。
(ファンのみなさんへ)
今日は一日中、遅くまで本当にありがとうございました。
今日、2回もこの場に立てたのは、本当に温かい声援のお陰です。
これからももっと面白いレースをします。
応援よろしくお願いします」
2010年6月2日の記事『宮川実騎手復活!!!』で書かせていただきましたが、左目失明という大きな怪我を乗り越えてジョッキーとして復帰する時、力をくれたのが『福永洋一記念』であり、洋一さんの姿だったそうです。
だからこそ、このレースを勝ちたいと強く思っていた宮川実騎手。
橋口アナが言っていた通り、まさに気迫の騎乗でした。
『第3回福永洋一記念』は、花の15期生たちの同窓会で大いに盛り上がり、武豊騎手・福永祐一騎手によるカツオの叩きの振舞いでみんなが笑顔になり...
そして、宮川実騎手の勝利で大きな大きな感動をもらいました。
また来年もこの場所で、伝説の続きを見たいです。