『LJS2010』第2ラウンドが、昨日名古屋競馬場で開催されました。
私は別件のお仕事のため現地で観戦することが出来なかったんですが...
井上オークスさんが写真を送ってくれました。
ありがとう~
お天気も良く、みんな楽しそうです♪
でも...
レースになるとかなり真剣ですからね。
そのギャップがまたいいんです。
それでは『LJS2010』名古屋ラウンドを振り返りましょう。
まずは第9レース『アテナ賞』。
揃ったスタートから、池本徳子騎手【ハンサムケンタ】が追って追ってハナを主張。
平山真希騎手【カイゼン】も積極的に行きましたが、内の池本騎手の気迫が勝って先頭に。
向正面では後続を3馬身離す逃げで、勝負所もその勢いのまま進みます。
4コーナーでは別府真衣騎手【エイコウトップ】が2番手に上がって、直線でも前に迫りましたが、気持ち良く逃げた池本騎手が、3/4馬身差で勝利☆
ここは先行争いで勝負が決したという印象です。
池本騎手は1枠でしたから、もし引いていたら揉まれる展開になったはず。
何が何でも行く!という気持ちが、画面からも伝わって来ました。
池本騎手はここ何年かは乗り鞍に恵まれていませんが、もともとは現役女性騎手デビュー最速50勝を達成(現在は山本茜騎手)したり、重賞を制覇したりといった活躍をしてきた人です。
改めてその実力を発揮してくれましたね。
続く第10レース『デメテル賞』
スタート直後は山本茜騎手【ゴールドロザリー】がハナ、2番手に皆川麻由美騎手【サンキンカミカゼ】で体勢は決したかに思われましたが、1コーナーを回る時には皆川騎手が2馬身くらい抜けて先頭へ。
道中も気持ち良さそうに逃げて、勝負所では平山真希騎手【スズカアリュール】・山本茜騎手が前を捉えようと追ってきます。
しかし、直線に入ってもうひと伸び、皆川騎手が2馬身差で勝利しました☆
思い切って逃げたこともそうですが、4コーナーで半馬身差まで詰め寄られても慌てず騒がずだった所が、最後の伸びに繋がった印象です。
あそこで後ろの馬は脚を使わされてしまいましたからね。
皆川騎手は、今年は大きな怪我があって、4ヶ月も休養をしていました。
その間には、もう騎手を辞めようか...復帰して全然ダメなら辞めようか...といった想いを抱えていたそうです。
それでも、実際復帰したら「やっぱり馬に乗ることは楽しい!」と感じたと言い、いつもの明るい表情を見せてくれました。
皆川騎手は、みんなのムードメーカー。
場を盛り上げる明るさと、周りを気遣う優しさを持ったジョッキーです。
名古屋ラウンド総合成績は...
1位:皆川麻由美 岩手 29
2位:池本徳子 福山 29
3位:山本茜 愛知 24
同ポイントの場合、第4戦である『デメテル賞』の着順の優劣で決まるため、ラウンド優勝は皆川麻由美騎手でした!
そしてここまでの総合成績は...
1位:別府真衣 高知 57
2位:池本徳子 福山 48
3位:皆川麻由美 岩手 47
4位:平山真希 浦和 46
5位:山本 茜 愛知 44
6位:岩永千明 荒尾 37
7位:笹木美典 北海道 35
8位:宮下 瞳 愛知 24
9位:増澤由貴子 JRA 22
依然として別府騎手が頭ひとつ抜けたトップ、2位から5位までは4ポイント差の大激戦となっています。
別府騎手は06年から始まったこのシリーズすべてに出場。
これまでの成績は、
06年 第2位(優勝:山本茜騎手)
07年 第2位(優勝:宮下瞳騎手)
08年 優勝
09年 第2位(優勝:山本茜騎手)
と、素晴らしい結果を残しています。
ただ...
悲願の優勝となった08年ですが、実は1着がないままの優勝でした。
5着・3着・2着・4着・4着・2着と安定した成績を挙げ、2位の増澤由貴子騎手と1ポイント差で優勝を手にしたのです。
この時、勝利がないままの優勝に、嬉しくもあり、そして悔しくもある表情を見せていました。
「次は勝って優勝したい」
常に有言実行を果たして来た別府騎手、このまま1位の座を守り続けることが出来るでしょうか。
2位・3位に上がって来た、池本騎手・皆川騎手も怖い存在だし、4位の平山騎手はここまで4戦、常に積極的なレースを見せています。
そして、フル参戦した時は2回共に優勝している山本騎手が僅差の5位。
最終戦の荒尾ラウンドでは、どんな戦いが見られるのか、今からわくわくしています。
15日の前夜祭、そして16日の荒尾ラウンドはたっぷりと取材して来ますので、楽しみにしてて下さいね!!