16日、川崎競馬場で行なわれた『全日本2歳優駿』。
笠松から遠征した、牝馬の【ラブミーチャン】が逃げ切り勝ちでした☆
好スタートを決めてすぐさま先頭に立つと、後続馬たちを引き連れて、初の川崎コースを気持ち良さそうに駆けて行きます。
3コーナーから2番手の【アースサウンド】が早めに仕掛けて来て、2頭の1騎打ちか...と思われましたが、直線に入っても【ラブミーチャン】がグイグイと伸びて1着!
最後失速した【アースサウンド】を、追い込んで来た【ブンブイチドウ】が捉えて2着となりました。
【ラブミーチャン】の手綱を取った、濱口楠彦騎手
「ミーチャンはすごい馬です!
すごく速いし強いし...。距離も心配してたけど、辛抱しちゃいましたね。
今日は今までで1番いいスタートが切れました。
早めに目標にされるとは思ってたけど、自分のペースで行けたことが大きかったです。
直線での手応えはそんなにないんですけど、勝負根性がありますね。
初めての川崎だったので、返し馬をしてコースを見せたかったんですけど、気合がかなり乗ってて落ちそうになったので(苦笑)、すぐにゲートの裏に行ってしまいました...。
でもレースに行ったらそんなそぶりを見せず、一生懸命走ってくれましたね。
もう少し落ち着いてくれるといんだけど。返し馬本当に怖かったから(笑)」
管理する、柳江仁調教師
「嬉しいですね。よく勝ってくれたと思います。
初の左回り、1600mという距離、そして道営の強い馬たちが相手ですから、今日は簡単には行かないだろうな~って思ってたんです。
走る前は心配ばっかりしてましたけど...川崎が大好きになりました(笑)。
この前勝たせてもらった園田も好きになりましたけどね(笑)。
逃げる馬なんで、返し馬で1周走らせてコースを見せた方がいいんだけど、落ちそうになってたんで...もうヒヤヒヤドキドキでしたよ。
レースを見てても、心臓破裂するんじゃないかと思いました(笑)。
今後のことは馬主さんと相談して決めますが、また選択肢が広がりました。
この馬は、まだビシビシ攻められなくて、身体と相談しながら調教をしているんです。
それでこれだけ走るんだから、すごいですよ。
地方競馬のみなさんに夢を与えてくれてると思うんです。
この前も園田で勝った時、笠松でファンが万歳三唱してくれたと聞いて、本当に感動しちゃいました。
今日も喜んでくれていると思います!」
そして馬主である、Dr.コパさん
「これからも笠松所属のままで、来年はJRAの桜花賞やドバイに挑戦したいですっ!!」
【ラブミーチャン】の勝利に、スタンドのファンの方々も大いに盛り上がりましたよ。
新時代の地方競馬を背負って立つ、大スターの誕生です♪
2着には、後方から追い込んだ【ブンブイチドウ】
重賞勝ちこそないものの、常に堅実に走ってくれる馬ですよね。
岩田康成騎手
「走るわ~この馬。絶対走る。
前に乗せてもらった時よりも、もっと良くなってたし、向正面から自分から上がって行った。
もう少しエンジンのかかりが早くなれば」
3着はJRAの【アースサウンド】
前走の『兵庫ジュニアグランプリ』に続いて、【ラブミーチャン】との戦いとなりました。
後藤浩輝騎手
「前走そばで見てて、【ラブミーチャン】の強さは誰よりもわかってるから、早めに動いて勝負に行ったんだけど...。
最後はその分、差されてしまいましたね。
でも、1600mも問題なかったし、毎回課題をクリアしてくれる。
芝でも走れそうですね」
そして1番人気7着だったのが、道営の【ビッグバン】
桑村真明騎手
「初の左回りも、気にしていたと言えばそうですけど、そんなことより、僕の責任です。
早めに外に出しちゃったから...。
馬は本当に頑張ってくれたし、すごくいい馬です」
悔しそうな表情で、話してくれた桑村騎手。
今回は残念な結果でしたが、まだ22歳。
今年は初重賞制覇をすると、その勢いのまま交流重賞も制覇☆
【ビッグバン】とのコンビで、大きな舞台で結果を出してくれました。
この結果を糧に、また一段と成長した姿を見せてくれるはずです!