30日、ばんえい帯広競馬場で、30年間活躍して来た西弘美騎手が引退しました。
1980年4月26日デビュー。
2479勝を挙げました。
私が1番印象に残っているのは、やはり【トモエパワー】とのコンビ☆
『ばんえい記念』では、圧倒的な強さで連覇を果たしました!
引退日である30日、8レース『西弘美引退記念競走』を終えると、引退のセレモニーが行なわれました。
ラスト騎乗である10レースを残していましたが、このセレモニーではたくさんの方々から花束を受け取っていました。
私は大井競馬場のふるさとコーナーで見ていたのですが、息子である西謙一騎手から花束を受け取った時は、少し恥ずかしそうな、照れた表情をしているようにみえました。
西弘美騎手のコメント
「次のレースで最後になりました。
全国のファンのみなさん、関係者の方々、たくさんの名馬に乗せてくれた馬主さん...
本当にありがとうございました。
これからは調教師として、ばんえい記念に出られるようなスターホースを育てたいと思います。
親子でレースに乗れるのも、次が最後ですが...
これからも精一杯頑張っていきますので、よろしくお願いします。
馬は私にとって、とても魅力的な仲間で、30年というのは短く感じました。
ばんえい競馬をもっと全国に広めていきたいと思ってます!」
年明けの2日、『帯広記念』では、パートナーだった【トモエパワー】は西謙一騎手が騎乗することになりました!
父から息子へ受け継がれる技術...
西謙一騎手はどんなレースを見せてくれるでしょうか♪
帯広記念出走表
昨年は、女傑【フクイズミ】が目の覚めるような末脚を見せてくれましたよね。
【カネサブラック】【ナリタボブサップ】というスターホースも健在で、来年のばんえい競馬も引っ張ってくれるでしょう!
今年最後の交流重賞『東京大賞典』!
一年を締めくくる大一番に相応しく、素晴らしいメンバーが集結しました☆
11月の『JBCクラシック』で、GⅠ8勝目を挙げた【ヴァーミリアン】
2月の『フェブラリーステークス』を快勝した【サクセスブロッケン】
芝ダート問わず活躍している3歳馬【ゴールデンチケット】
的場文男騎手とのコンビで人気の【ボンネビルレコード】
8月以来の復活となった地方の雄【フリオーソ】
『浦和記念』を勝った3歳馬【ブルーラッド】
重賞2連勝で初交流重賞挑戦の【セレン】
.........
と、中央・地方ともに今年を彩った強豪ばかり。
レースは、【フリオーソ】が先手を取り、前半はかなりのスローペース。
向正面でルメール騎手鞍上の【ゴールデンチケット】がたまらず動くと、一気にペースアップしました。
最後の直線は、【ヴァーミリアン】と【サクセスブロッケン】の激しい叩き合い!
ハナ差で【サクセスブロッケン】が制しました!!
内田博幸騎手
「ふるさとの大井で、暮れの大一番で優勝したいと思っていたので、いい結果が残せて良かったです!
ルメール騎手が動いた時は、やられたかな~と思ったけど、焦らないで4コーナーまで我慢しました。
手応えはあったし、あとはどのくらい伸びてくれるかな、という感じでしたね。
昨年は悔しい3着だったので、今年はリベンジ出来て良かったです。
大井出身のジョッキーが、JRAのリーディングになれたのは、自分にも即力になるし、来年からもこの名に恥じないように頑張って行きたいです!」
たくさんのファンに向かって、
「帰って来ました~!」と言うと、大きな歓声が上がっていましたよ。
ファンと内田博幸騎手との絆を見せていただきました。
藤原英昭調教師
「本当にやきもきしたレースが続いていたので、最後決めてくれて良かったです。
南部杯から始動して、ジャパンカップダートを最大目標にしていましたが、使いつつ良くなって来るので、今回が1番いいデキでした。
最後はヴァーミリアンとの叩き合いを制して、強いところを見せてくれましたね。
いつも馬場入りは引いて入るので、返し馬はしないんですが、今日は初めて離すことが出来て返し馬出来たんですよ。
経験を積んで、落ち着いて歩けるようになりました。
状態は常に良かったけど、精神的に成長してくれました。
まだまだ強敵のエスポワールシチーもいるし、『フェブラリーステークス』を目標に調整していきます!」
惜しい2着には【ヴァーミリアン】
3着には【ロールオブザダイス】が頑張りました!
そして、地方馬最先着は、4着だった【セレン】。
後方から凄まじい末脚で追い込んで、【ロールオブザダイス】にアタマまで迫りました!
石崎隆之騎手
「ペースが遅かったですね...もう少し流れてくれればな...」
ということでしたが、初の交流重賞で素晴らしいレースを見せてくれました!
来年以降の活躍に期待したいです☆
24日、クリスマスイブに行なわれた『兵庫ゴールドトロフィー』
すごくいい天気に恵まれて、気持ちのいい青空の下で戦いが繰り広げられました!
今年最後の、短距離交流重賞。
トップハンデは【ヴァンクルタテヤマ】の58,5キロ。
最軽量は、佐賀からの挑戦【ギオンゴールド】・地元の【ホールドマイラヴ】【エンタノメガミ】の牝馬3頭。
7,5キロのハンデ差というのは、かなり大きいですよね。
1番人気は3歳牝馬の【ラヴェリータ】でした。
スタートが切られると、ここ最近のクセで【ラヴェリータ】が出遅れて後方から。
【ヴァンクルタテヤマ】が軽快にハナを奪うと、【リミットレスビッド】が2番手、内には愛知からの遠征馬【マサアンビション】が続きます。
勝負所の3,4コーナーでは【リミットレスビッド】の手応えがよく、【ヴァンクルタテヤマ】に並びかけて行きました。
【ラヴェリータ】はまだ後方のまま。直線では中団にいた【トーセンブライト】が凄いキレ味で先頭へ。
【リミットレスビッド】も食らい付きますが2着まで。
直線だけでグイグイ伸びて来た【ラヴェリータ】は、【ヴァンクルタテヤマ】を交わして【リミットレスビッド】に迫ったところがゴールでした!
管理する、加藤征弘調教師
「強かったですね。
高知の黒船賞の時もそうだけど、砂質やコース形態が合っているんでしょう。
道中無理しないで追走出来れば、気持ちいいくらいのキレ味を発揮してくれるけど、そうじゃないと、モロい面もあるんですよ。
これからも、交流重賞の短距離路線を進んで行きたいです」
2着:【リミットレスビッド】
木村健騎手
「いや~勝てるかと思いました。一瞬夢見ましたよ(笑)。
10歳馬だけど、本当によく頑張ってくれましたね。
乗り味もいいし、道中の手応えもいい。
まだまだ元気一杯です!」
【ラヴェリータ】は出遅れて3着となりましたが、最後はものすごい脚を見せてくれました。
まだ3歳牝馬。来年がすごく楽しみになるレースをしてくれました!
この日はクリスマスイブということで...園田の誘導馬たちも、クリスマスコスプレでオメカシです♪
素敵なイブになりました☆
23日、名古屋競馬場で2500メートルの長丁場『名古屋グランプリ』が行なわれました!
当日はちょうどメイン前から冷たい雨が降り始め、気温がグググッと下がりましたが...
レースは熱かったですっ!
1番人気に推された【マコトスパルビエロ】が、大外からのスタートにもかかわらず、好スタート好ダッシュを決めて先頭へ。
終始危なげないレースぶりで勝利しました!
2着は【ワンダースピード】。道中は好位で我慢、最後も伸びていましたが...
『JBCクラシック』の時と同じく【マコトスパルビエロ】には届きませんでした。
3着は、積極的に2番手に動いてレースをした【マイネルアワグラス】。
最後は【ワンダースピード】に捉えられましたが、渋太く粘りました。
1着:【マコトスパルビエロ】
安藤勝己騎手
「今日はスタートも良かったし、楽にハナに行けました。
スタートしてから加速がつくので、外枠だったのも良かったですね。
直線でも手応えがあったし、止まる馬ではないので大丈夫だと思いました」
完勝の内容でした!
2着:【ワンダースピード】
小牧太騎手
「前に楽をさせすぎました...。
この馬自身も伸びているし、やっぱり小回りの名古屋は合います」
3着:【マイネルアワグラス】
松岡正海騎手
「勝てるかと思ったけど...。
あの乗り方しかないと思って、積極的に乗りました。
負けてしまったけど、よく頑張ってくれました」
ということで、『名古屋グランプリ』は人気上位の決着となりました。
この日はイブイブということで...
誘導馬もクリスマス仕様にコスプレしてましたよ☆
16日、川崎競馬場で行なわれた『全日本2歳優駿』。
笠松から遠征した、牝馬の【ラブミーチャン】が逃げ切り勝ちでした☆
好スタートを決めてすぐさま先頭に立つと、後続馬たちを引き連れて、初の川崎コースを気持ち良さそうに駆けて行きます。
3コーナーから2番手の【アースサウンド】が早めに仕掛けて来て、2頭の1騎打ちか...と思われましたが、直線に入っても【ラブミーチャン】がグイグイと伸びて1着!
最後失速した【アースサウンド】を、追い込んで来た【ブンブイチドウ】が捉えて2着となりました。
【ラブミーチャン】の手綱を取った、濱口楠彦騎手
「ミーチャンはすごい馬です!
すごく速いし強いし...。距離も心配してたけど、辛抱しちゃいましたね。
今日は今までで1番いいスタートが切れました。
早めに目標にされるとは思ってたけど、自分のペースで行けたことが大きかったです。
直線での手応えはそんなにないんですけど、勝負根性がありますね。
初めての川崎だったので、返し馬をしてコースを見せたかったんですけど、気合がかなり乗ってて落ちそうになったので(苦笑)、すぐにゲートの裏に行ってしまいました...。
でもレースに行ったらそんなそぶりを見せず、一生懸命走ってくれましたね。
もう少し落ち着いてくれるといんだけど。返し馬本当に怖かったから(笑)」
管理する、柳江仁調教師
「嬉しいですね。よく勝ってくれたと思います。
初の左回り、1600mという距離、そして道営の強い馬たちが相手ですから、今日は簡単には行かないだろうな~って思ってたんです。
走る前は心配ばっかりしてましたけど...川崎が大好きになりました(笑)。
この前勝たせてもらった園田も好きになりましたけどね(笑)。
逃げる馬なんで、返し馬で1周走らせてコースを見せた方がいいんだけど、落ちそうになってたんで...もうヒヤヒヤドキドキでしたよ。
レースを見てても、心臓破裂するんじゃないかと思いました(笑)。
今後のことは馬主さんと相談して決めますが、また選択肢が広がりました。
この馬は、まだビシビシ攻められなくて、身体と相談しながら調教をしているんです。
それでこれだけ走るんだから、すごいですよ。
地方競馬のみなさんに夢を与えてくれてると思うんです。
この前も園田で勝った時、笠松でファンが万歳三唱してくれたと聞いて、本当に感動しちゃいました。
今日も喜んでくれていると思います!」
そして馬主である、Dr.コパさん
「これからも笠松所属のままで、来年はJRAの桜花賞やドバイに挑戦したいですっ!!」
【ラブミーチャン】の勝利に、スタンドのファンの方々も大いに盛り上がりましたよ。
新時代の地方競馬を背負って立つ、大スターの誕生です♪
2着には、後方から追い込んだ【ブンブイチドウ】
重賞勝ちこそないものの、常に堅実に走ってくれる馬ですよね。
岩田康成騎手
「走るわ~この馬。絶対走る。
前に乗せてもらった時よりも、もっと良くなってたし、向正面から自分から上がって行った。
もう少しエンジンのかかりが早くなれば」
3着はJRAの【アースサウンド】
前走の『兵庫ジュニアグランプリ』に続いて、【ラブミーチャン】との戦いとなりました。
後藤浩輝騎手
「前走そばで見てて、【ラブミーチャン】の強さは誰よりもわかってるから、早めに動いて勝負に行ったんだけど...。
最後はその分、差されてしまいましたね。
でも、1600mも問題なかったし、毎回課題をクリアしてくれる。
芝でも走れそうですね」
そして1番人気7着だったのが、道営の【ビッグバン】
桑村真明騎手
「初の左回りも、気にしていたと言えばそうですけど、そんなことより、僕の責任です。
早めに外に出しちゃったから...。
馬は本当に頑張ってくれたし、すごくいい馬です」
悔しそうな表情で、話してくれた桑村騎手。
今回は残念な結果でしたが、まだ22歳。
今年は初重賞制覇をすると、その勢いのまま交流重賞も制覇☆
【ビッグバン】とのコンビで、大きな舞台で結果を出してくれました。
この結果を糧に、また一段と成長した姿を見せてくれるはずです!