10月20日に、地方競馬通算1000勝を達成した、金沢の吉原寛人騎手。
デビューは2001年4月ですから、約8年6ヶ月での達成☆
これは相当なスピードです!
ご本人にインタビューしてみました♪
:おめでとうございます!
「ありがとうございます。達成するまでは、1つの大きな目標にしていたので、嬉しいですね。
デビューからすごくいい環境で、たくさんの方々に乗せてもらって...期待に応えたいという一心でここまで来ました」
:振り返ってみて、デビューしてから1番大きな出来事はなんでしょうか?
「1年目に、10月の京都で中央のレースに乗せてもらったんです。
金沢の【トゥインチアズ】という馬で、いきなり勝たせてもらって。金沢所属の馬で初めて中央を勝ったんですよ。
それからは乗り馬に困らなくなったし、本当にいい馬を乗せてもらいましたね」
:2005年に初のリーディングに輝いてからは、5年連続トップ独走ですね。
「本当に周りの支えのお陰です。
2004年の年末に、オーストラリアに修行に行ったんですけど、その時は2位と30勝差くらいあったんですよ。
でも最後の最後で2勝抜かれちゃって、リーディングを獲り損ねたっていうのがあったから、2005年はぶっちぎろうって思ってたんです。
まぁ、自分で思ってても、なかなかそうはならないのが競馬ですけど。
だから怪我もなく、コンスタントに勝ち続けることの難しさを感じました」
:オーストラリアはどういう経緯で行ったんですか?
「中央の森調教師がレースを見て気に入ってくれて、勉強に来ないかって声をかけてくれたんです。
色々なものを見て経験して、すごく勉強になりましたね。
しかも、ドバイまで連れて行ってくれたんです!」
:【アグネスジェダイ】で『ドバイゴールデンシャヒーン』に騎乗したんですよね。
「もう、夢みたいでした。
まだ教養センターにいる頃、武豊騎手がドバイに遠征して、夜中にこっそり寮の食堂でグリーンチャンネルの中継を見たんですよ。同期たちと、すげーなって言いながら。
本当に早く夢が叶いましたね。ドバイも行く?って軽く言われて、ビックリしましたよ。
なかなか出来ない貴重な経験をさせていただいて、すごく感謝してます」
:そして昨年は、最年少でNARグランプリ『ベストフェアプレイ賞』受賞しました。
「金沢から狙える賞は、新人賞とフェアプレイ賞しかないので...
デビューしてから、ずっと狙ってた賞でした。
制裁があっちゃいけないし、100勝以上してないといけないし、狙っててもなかなか獲れる賞じゃないんで、本当に嬉しかったです!」
:1000勝を達成して、今後の目標はありますか?
「自分は金沢を背負って立ってると思ってるんで、その責任は重いと感じてます。
金沢で育った人間だし、どんどん交流して結果を出して、金沢を盛り上げて行きたいですね。
それで欲を言えば、いつか中央に行きたいです!」
1000勝達成記念には、ご自身の写真入りワインを作ったそうですよ♪
進化し続ける26歳☆
今後も金沢競馬、そして地方競馬、牽いては日本の競馬を盛り上げてくれるでしょう!
18日船橋競馬場で、2歳重賞『平和賞』が行なわれました!
北海道から4頭の馬たちが参戦して、勝ったのは1番人気【ナンテカ】。
2着も【ナンテカ】と同じ角川秀樹厩舎の【ブンブイチドウ】という結果でした!
【ナンテカ】に騎乗した、武豊騎手のコメント
「スタートがすごく速くて、すんなりと2番手につけられました。逃げていた馬が少し外に膨れていたので、向正面で早めに抜いて先頭に立ちました。
この馬自身も3,4コーナーで少し外に行きたがって走りずらそうにしていましたが、直線を向いたらまたエンジンがかかりましたね。
乗り味もいいし、この後も楽しみです!」
担当の、畠中久幸厩務員
「いつもナイターのレースだったので、こんな早い時間に走るのは初めてでした。
そのせいか気合が乗ってしまって、パドックはしばらく元気良くて大丈夫かな...と心配していたんです。でも歩いているうちに落ち着いてくれました。
それでまたゲート裏ですごいイレ込んでしまったんですが、レースは全く問題なかったですね。
普段は大人しくて扱いやすい馬なんです。
次は川崎の全日本2歳優駿を目指すことになりますが、自厩舎にビッグバンという強い馬がいますからね。
まだ1度も対戦したことがないので、ここを勝ったことで、ビッグバンに挑戦状を叩きつけられたかなと思ってます。
厩舎内で、いいライバル同士ですよ。スピードでは負けないと思うので、次も頑張りたいですね」
2着【ブンブイチドウ】
騎乗した内田博幸騎手のコメント
「スタートは良かったんだけど、そこから進んでいかなくなっちゃったよ...
もう道中は追いっぱなし。
でも最後はいい脚を使って伸びてくれましたね」
2頭を管理する角川秀樹調教師のコメント
「ナンテカは本当にレースセンスが良くて、好位にスンナリつけて最後も脚を使ってくれる。
能力的にはブンブイチドウの方が上なんじゃないかって思ってるんですけど、やはり器用さがない分、小回りのコースでは分が悪いですね。
次走はビッグバンも入れて、3頭で川崎の全日本2歳優駿を目指します。
今日走った2頭はこのまま北海道には帰らずに、川崎で調整する予定です」
ダートグレードである『エーデルワイス賞』を勝った【オノユウ】、『北海道2歳優駿』を勝った【ビッグバン】、そして『鎌倉記念』『平和賞』と南関東重賞連勝の【ナンテカ】、重賞勝ちこそないものの、常に上位争いに食い込む【ブンブイチドウ】...
角川厩舎の勢いは止まりません!
来月の『全日本2歳優駿』、中央・地方の強豪相手にどんな戦いを見せてくれるのか、期待しています♪
そして、『平和賞』が行なわれた18日、地方競馬を代表する名馬【アジュディミツオー】の引退式が行なわれました!
ダートグレード5勝、あの【カネヒキリ】を倒した『帝王賞』は、記憶に残るレースでしたよね。
今後は、北海道静内のアロースタッドで種牡馬生活に入ります。
ミツオーの子供たちに会える日を楽しみに待ちたいですね☆