今日は寒かったぁ〜。昨日も寒かったけど、今日は本当に悴んだ。。春は一体どこえやら???
こんなに寒くては、カゼをひいてしまうわ・・と、早速栄養補給のために新宿は「さんるーむ」へ。
ここは新宿駅東口から新宿三丁目、歌舞伎町へと広がる広大な地下街「サブナード」の中にある、超健康志向のレストラン。
黒豆コロッケ定食をオーダー。ご飯は黒米、デザートは黒ゴマプリンと、黒でまとめてみました。黒い食べ物は、栄養の宝庫ですからね☆
黒い食事を食べながら、ふと昔話を思い出した。
あれは確か、赤見千尋19歳の出来事。地方競馬教養センターの生徒だった私は、半年間の競馬場実習のため、境トレセンに帰って来た。
ちょうどその時、我が畠中厩舎には、【クロイダンガン】という名前の競走馬がいて、名前の通り常に弾丸のように突っ走って行こうとする馬だった。
あるレースが近づいた日の調教で、いつも通り必至に手綱を抑えていた私は、『ブチッ』という音を聞いた。ちょうど2コーナーから向正面に入り、手前を変えた時だった。
「何事?」と思った時には落ちていた私。【クロイダンガン】くんは解き放たれ、まさに黒い弾丸と化して馬場を何周も走ったのでした。。
落馬の原因は、鞍とアブミをつなぐ、[アブミ革]が切れた事。完全に、調教鞍を管理している厩務員さんの落ち度でしょう、と思っていたのに、調教師も厩務員さんも、
「お前が悪い!」とメチャメチャ怒られた。その場では、「すいません」と謝ったものの、納得出来ない私はその話を先輩騎手たちに告げ口。するとみなさん、
「そりゃ、お前が悪い。俺達はアブミがなくても落ちないから。」と言うではないか!
騎手って、すごいんだなぁーと関心したと同時に、なんて厳しい世界に飛び込んだのだろう・・と実感した出来事だった。
数年後、ゲート練習でアブミ自体が欠けるという事故が起きた。でも、私はもう落ちなかった。その調教鞍を管理している厩務員さんが、
「よく落ちなかったな。」と言ったので、
「だって騎手だもの。そのくらいじゃ落ちないわ♪」と胸を張って答えた私。一人前の騎手に、近づけた気がした。