第72回高松宮記念杯競輪でGIの決勝戦に初めて勝ち上がった宿口陽一選手(埼玉91期)。
S級S班4人をはじめとする強豪メンバー相手にデビューから15年、初めてのGI制覇を成し遂げました。この優勝は自分ではなく関東勢の優勝。これからは、GIタイトルホルダーにふさわしい選手になっていきたいと話します。そんな宿口選手に、高松宮記念杯競輪の振り返り、そしてこれからの抱負も伺いました。
星野:高松宮記念杯競輪、優勝おめでとうございます。
宿口:ありがとうございます。
星野:直後は夢じゃないかと話されていましたが、今はいかがですか?
宿口:終わった次の日に西武園競輪場に行って優勝の挨拶をして、その次の日に大宮競輪場に挨拶に行って、みんなから「おめでとう」と言ってもらえてやっと実感も湧いてきました。特にいつもお世話になっている平原さん(平原康多選手・埼玉87期)から「感動した!」って言ってもらえたのは、すごくうれしかったです。
星野:優勝して気持ち的に変化はありましたか?
宿口:直後は嬉しかったけど、今はもう普段に戻っていますね。平原さんは、GIでたくさん優勝していますが、いつもその日だけ嬉しそうにして次の日には気持ちも切り替わって、次の戦いに向けて練習しています。それを間近で見ているから、自分も自然とそうなったんだと思います。
星野:今回はその平原選手が怪我で欠場の開催となりました。
宿口:そうですね。平原さんの分とまでは言えないけれど、出場できないのは平原さんが一番悔しいので関東みんなで頑張っていこうと思ってました。
星野:勝ち上がりのレースから宿口選手の状態も良さそうだなと思っていたのですが、ご自身ではいかがでしたか?
宿口:今から思えば、直前の練習でスピードもタイムも出ていましたし、選手になってから一番状態は良かったのかなと思っています。
星野:何か、要因はありましたか?
宿口:そうですね。平原さんとずっと一緒に練習をやっているんですけど、セッティング・乗り方・体の使い方など、全部、平原さんと同じようにして、それを自分なりにどうマッチングさせるか、どう自分のものにするか、をやってきました。その成果が出てきたんだと思います。
星野:そして、初めてのGI決勝に勝ち上がりましたが、メンバーを見てはいかがでしたか?
宿口:同じ関東地区のヨシタク(吉田拓矢選手・茨城107期)がいたので安心しました。そのヨシタクに前を任せて、決勝戦は戦う事になりました。レース前に二人で少し話したんですが、レースについて思っていることが一緒だったんです。それなら僕たち関東勢にも勝機があるなと。結果、その通りの展開、S級S班の中国コンビが主導権を握って、北日本勢の先頭を走っていた小松崎さん(小松崎大地選手・福島99期)が後位で粘って、もつれた所を単騎の山崎(山崎賢人選手・長崎111期)が仕掛けて行って、そこに関東勢が続く形になって、僕たちも仕掛けやすくなりました。
星野:山崎選手の仕掛けたスピードも良かったと思いますが、いかがでしたか?
宿口:確かに良かったんですけど、僕自身二日目の東の優秀競走(青龍賞)の黒沢(黒沢征治選手・埼玉113期)が北日本ラインともがきあった時のスピードの方が凄かったんです。黒沢の3番手の位置で追走していましたが、今まで体験したことのないものでした。あれがあったので決勝戦は少し気持ち的にも余裕があったのかもしれませんね。
星野:そして、直線は外のコースを突き抜けましたがあの辺りはいかがでしたか?
宿口:目の前にいるはずの人達がいなくなって、ゴール線では自分の車輪が前に出ていたので、優勝したってすぐに分かりました。最後はヨシタクと決めたい!がんばってくれ!と思って踏みました。結果、ワンツーで決まって良かったと思います。
星野:ゴール後、肩をたたきあうシーンが印象的でした。
宿口:ヨシタクから、「おめでとう」と声をかけてもらって感動しました。彼も優勝したいって気持ちで最後まで走っていただろうに。喜んでくれて、凄く嬉しかったです。
星野:これで年末の競輪グランプリに出場確定ですし、来年は競輪界のトップ選手の証、S級S班に在籍する事になりますね。
宿口:僕はまだそれに見合う選手ではないので、これからですね。自分で勝負して、今回のGIも優勝できていたら、自覚も生まれるんでしょうけれど、これは関東勢の優勝だと思っています。3,4年前、競輪選手としてどん底だった時があったんです。その時に、平原さんや周りの選手に掛けてもらえた言葉で、ちゃんとやっていこうという気持ちになれました。だからそんな仲間に恵まれたこと、そして、何年もS級S班で戦い続けている平原選手が近くにいることが、今の僕には心強いので、1つ1つ頑張っていこうと思っています。
星野:次に行われるGIオールスター競輪はタイトルホルダーとして迎える事になりますね。
宿口:もう逃げ道がないですね。一生懸命やるしかないと思っています。でも、オールスター競輪に向けてと言うより、その前にFI戦もあるので、1つ1つ目の前のレースで、しっかり走って結果を出して迎えたいですね。そして、平原さんと連携する時は大きな舞台でも前を任せてもらえる選手になりたいですね。その為にも自力型の選手としてのプライドをしっかり持って後半戦は過ごしていきたいです。
星野:優勝賞金の約3,000万は何かに使われましたか?
宿口:自分が勝ったときにご褒美として購入したものを見ると、また頑張ろうと思えるので、今回の優勝記念に、バッグかスーツケースを買おうと思っています。まあ、これも平原さんのマネなんですけどね(笑)
星野:平原選手の存在の大きさが良く分かります(笑)
では、最後にオッズパークの会員の皆さんへメッセージをお願いします。
宿口:一戦一戦頑張って走って、グランプリでもしっかり走れる選手に近づけるように、頑張っていくしかないと思っています。応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
松山競輪場で行われた第13回国際自転車トラック競技支援競輪(GIII)。この大会で117期で最初の記念競輪の覇者となった、広島の大型ルーキー町田太我選手(広島・117期)。その嬉しさはすでに次の闘いに向けての原動力に。目指すは特別競輪の決勝戦に勝ち進むこと。そんな町田選手に松山記念競輪の振り返りと今後の抱負について伺いました。
星野:松山記念競輪、優勝おめでとうございます。
町田:ありがとうございます。
星野:今のお気持ちはいかがですか?
町田:そうですね。直後は本当に嬉しかったんですが、今はもういつもと変わらない感じです。次のレースに向けての気持ちに切り替わってますね。
星野:今回は町田選手にとって4回目の記念競輪でした。過去3回、すべて決勝戦に勝ち進んでいますが、開催を迎えるにあたってどんな気持ちでしたか?
町田:確実に決勝戦に行きたいなと思っていました。初日からそれしか考えていませんでしたね。そして、今まで記念競輪の決勝戦はすべて9着だったので、また9着なんだろうなとも思っていました。
星野:でも、どのレースも積極的に動いていますよね。
町田:やっばり内容が良くないと次に繋がって行かないと思っているので、しっかり仕掛けたいって気持ちがありますね。デビューしてからずっと3日制の開催を走っていたので、記念競輪になると1日増えて4日間になります。4日間しっかりと先行で戦える体力がまだまだないなって感じでした。
星野:では、今回の決勝戦を振り返っていただきたいのですが、同期の菊池岳仁選手(長野117期)との対戦が注目されていました。
町田:菊池とは、競輪養成所の時から仲がいいんです。入所してから最初の記録会でお互いゴールデンキャップを取ったってのもあるかもしれません。その頃から、菊池とは自転車の話ばっかりしています。だから、お互い頑張ろうな!って走る前に話していましたし、二人でいいレースをしたいと思っていました。
星野:菊池選手も初日から積極的に戦っていましたし、どちらが主導権を握るんだろう。と思って見ていました。決勝戦はどんなレースをイメージしていましたか?
町田:そうですね。主導権をとる走りをしたいと思っていました。菊池のレースもずっと見てきているので、一瞬スピードが緩むであろう所も分かっていました。そこに向けて仕掛けていきました。
星野:その仕掛けに連携していた吉永好宏(広島80期)選手が離れてしまって、菊池選手が2番手に嵌っていました。そこから、菊池選手も踏み上げて来ましたが、この辺りはいかがでしたか?
町田:必死だったので、後ろに誰がいたのかも分かりませんでしたし、後ろから誰か来たので、合わせて踏んだ感じでした。なので、最後までそれが菊池だとは分かりませんでした。それだけ無我夢中でした。
星野:そして、117期で初めての記念制覇のゴールとなりましたね。
町田:同期の中で1番に優勝したいとか、全然思ったことがなくって、117期で一番だったから嬉しいってのはあまりないですね。それより、記念で優勝出来たことが嬉しいです。
星野:デビューして1年程ですけど、1年前にイメージしていた自分と比較してどうですか?
町田:デビューするときは、1年後はチャレンジ戦で9連勝して特別昇班でA級の1、2班戦を走っているかなと思っていたので、S級にいる事だけでもびっくりしています。それが記念まで優勝出来るなんて。
星野:さっきもおっしゃっていましたが、1つ1つのレースが結果に繋がったんじゃないですか?
町田:そうですね。1つ1つ力を出し切って走っていれば、それが結果に繋がってくると実感できました。だから、次にサマーナイトフェスティバル(GII)がありますが、そこに向けてと言うより、目の前のレースで1つ1つ力を出し切ってやっていく、これが大きな舞台でも結果に繋がるんじゃないかなと思います。
星野:そうなんですね。そして、広島には競輪界No.1の選手がいますね。環境も良いのではないですか?
町田:本当に環境には恵まれていると思います。松浦さん(松浦悠士選手・広島98期)は、僕のレースを全部見てくれていて、練習が一緒になった時とかにアドバイスもしていただいています。勉強になりますね。今回も優勝した時に「おめでとう」ってメールもいただきました。もちろん師匠(吉本哲郎選手・広島84期)からも走り方の細かい事を、教えていただいています。
星野:記念競輪を優勝して次の目標はいかがですか?
町田:やっぱり特別競輪の決勝に乗ることですね!
星野:同期では先に、特別競輪を走っている選手もいますね。
町田:同期が大きな舞台で走っているのを見ていると、すごいとしか言いようがなくて、でも刺激になりますね。自分もどこまでやれるのか楽しみになります。
星野:その為に、今、強化されている所や課題はありますか?
町田:もっとダッシュをつけていきたいですね。後は、内側を走っている選手の横スレスレを走るのが一番ゴールへの近道なんですけど、そこを走るとフォームが崩れそうになるので、大回りしてしまうんです。今はその辺りを練習をしている所です。後は師匠や松浦さんから、仕掛けるタイミングなど、人のペースに惑わされないように、自分のペースで!と言われます。それも課題ですね。
星野:ライバルはいますか?
町田:石原颯(香川117期)です!
星野:即答でしたね(笑)
町田:彼は香川県の選手で地区も近いですし、レーススタイルも良く似ているのでお互い意識し合ってます。彼が奈良記念の決勝戦に勝ち上がった時の取材でも、「町田くんは、記念で決勝9着が続いているので僕はそれ以上の着になれるようにがんばります」と答えてましたから(笑)良いライバル関係だと思っています。
星野:同期で切磋琢磨して、特別競輪でも活躍されるのを楽しみにしています。では、最後にオッズパークの会員の皆さんへメッセージをお願いします
町田:いつも応援ありがとうございます。これからも一戦一戦、力を出し切るレースをしていきます。そして、また優勝できるように頑張っていきますので変わらず、応援をよろしくお願いします。
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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
今年に入ってここまで優勝7回、6月末現在の賞金ランキングは7位にいる山原さくら選手(高知104期)。
先日行われた松山GIIIで初めて4日制のレースを経験しました。その振り返りと、この後行われるビッグレース、ガールズケイリンフェスティバルとガールズケイリン総選挙で8位に入りアルテミス賞レースにも選出、そちらへの意気込みをお伺いしました。
山口:先日行われた小倉ナイターでは優勝おめでとうございました。
山原:ありがとうございました。
山口:以前のお話では、小倉は山原選手にとって特別な思いのある競輪場だということですが、優勝はいかがでしたか?
山原:小倉は20回以上レースに参加しているんですが、先日の優勝でやっと3回目の優勝だったんです。本当に少ないんですよ。
ガールズの選手の中では小倉を走っている回数はダントツで多いんですが、なかなか優勝に結びつかなくて・・・。自分ではいつも通りリラックスして臨んでいるつもりが、「お世話になっているから勝ちたい」と意識してしまう部分があったみたいです。
復帰以降では小倉の優勝は2回目で、前回走った時からは少し空いたので今回の優勝は嬉しかったですね。もちろん他の競輪場でも優勝は嬉しいんですが、よりいっそう嬉しさが増しますね。
山口:2走前は松山GIIIでの4日制のレースでしたが、終わってから小倉へはどのような感じだったんですか?
山原:初めての4日制のレースだったので、終わった後は疲れが抜けなくて苦労しました。次の小倉へ向けて練習をしていたんですが、少しオーバーワーク気味できつかったです。疲労が抜けないまま練習していたので、少し体が重いまま臨んだ小倉でした。
山口:万全ではない中で臨んでの優勝は、手応えはありましたか?
山原:そうですね。優勝できて良かったです。
山口:初めての4日制、松山の開催を振り返っていかがでしたか?
山原:4日間のレースはしたことがなかったので不安はありました。年に何度かはガールズケイリン4日制のレースがありますが、私は斡旋されておらず、正直な気持ちを話すと「4日制のレースは私には無理そうだから、斡旋がなくてラッキーだった」と思っていました(笑)。
でも、松山は地元地区だし「ここで4日制、入るかもしれないな」と心構えはしていたので、なんとか大丈夫でした(笑)。未知との遭遇ではないですが、入って走ってみないとどんな状態になるのかわからないなと思って参加しました。
山口:勝ち上がりも普段とは違い「準決勝」が入ってきます。緊張はしましたか?
山原:初日からかなり緊張していました。いつもは発走機につく前に緊張のピークがきてその後は落ち着き、その場の雰囲気やお客さんの感じなどを確かめたり「よし、やってやろう」という気持ちになるんですが、今回は発走機についた後も震えが来たり、緊張していましたね。
山口:そうだったんですね。日程が1日増える、というのは緊張感もそんなに増すんですね。
山原:地元地区で頑張りたい、結果を出したいという気持ちもありましたね。応援してくださる方、見に来てくださる方へ向けて「少しでも良い着が取れるように頑張ろう」と、自分の中では今までで一番くらい緊張していました。
山口:そんなプレッシャーがかかる中、連勝で準決勝へ勝ち上がりました。
山原:初日はとても感触が良かったんですが、逆に2日目は全然力が入らなかったんです。
山口:高木佑真選手(神奈川116期)の上を捲っていく時ですか?
山原:そこもなんですが、スタート直後からすごく重く感じました。初日とは全く違ったので、その違いを準決勝以降どう修正しようかなと思案していました。
山口:決勝は残り1周あたりで山原選手を含めて各選手が仕掛け合う展開でしたね。
山原:初めての4日制だったので最終日の体力の残り方も全く予想ができず、疲労感の中で走っていました。決勝メンバーも強い選手がたくさんおり、後方になってしまっては私の脚では良い着は取れないため、残り1周のHSで仕掛け、できるだけ前にいようという作戦だったんです。
ちょうど柳原真緒選手(福井114期)の仕掛けが見えたので出させないように突っ張ったんですが、出られてしまいました。突っ張りきれなかったのが勝てなかった原因だし、今後強化するべき点ですね。
山口:その後お疲れの状態で小倉での優勝があり、次は函館でのガールズケイリンフェスティバルです。山原選手にとっては久しぶりのビッグレースですね。
山原:そうですね。最近は少しずつ優勝も増えているんですが、なかなか自分では手応えは感じていませんでした。次のガールズケイリンフェスティバルへは期間も少し空くので、そこへ向けて試していることもあり、自分の手応えを感じない原因もこの数場所でわかってきました。あとはそれをどこまで消化して調子を上げていけるかが課題です。
山口:ナイター開催が続くのはどうですか?
山原:まったく問題ないです。
山口:函館のイメージはいかがですか?
山原:2015年のガールズケイリンフェスティバルで決勝3着に入りました。その時がビッグレースで初めての確定版だったので良い思い出があります。
山口:2019年11月から約半年の戦線離脱があり、復帰して二度目のビッグレースへというお気持ちはいかがですか?
山原:復帰した直後は「いつかはビッグレースも走れると良いな」という思いがありましたが、なかなか調子も上がっていかなかったので、走りたいという憧れと「もうビッグレースに出場するのは無理なんじゃないか」という諦めの気持ちと両方ありました。
2020年5月に復帰して4場所目で優勝はできたんですが、その時自分で感じていたのは「このままではビッグレースでは通用しない」ということでした。11月の競輪祭でのオッズパーク杯ガールズグランプリへのトライアルレースに出場が決まった時も、走れて嬉しい気持ちと、「脚が無い私が走っていいのかな、参加して良いのかな」という不安の両方がありました。
でも実際に走って、周りの選手は男子も女子も本当に強い選手ばかりだし、グランプリ出場を目指して最後まで諦めない姿を間近で見て、久しぶりにビッグレースのピリッとした空気感を思い出しました。そこで「もう一度私もあそこへ行きたい」と、悩んでいた気持ちが吹っ切れました。
山口:そんな思いがあったんですね。先日今年のガールズケイリン総選挙の結果が発表になり、8位でアルテミス賞に選出されました!結果を見ていかがでしたか?
山原:めちゃめちゃ嬉しかったです!入れたら良いなとはもちろん思っていましたが、アルテミス賞に走れたとしてももっとギリギリでの選出だと予想していたので、まさか8位とは。
去年は戦線離脱からの復帰直後だったので、総選挙投票の権利があるかどうかも確認していませんでした。圏外から上位に戻るのは大変だと昨年痛感していましたし、8位だと去年までと同様ならおそらく1番車でアルテミス賞を走らせてもらえると思います。ビッグレース(単発レース)での1番車は走ったことがないのでそれが嬉しいですね。
山口:6月末現在では、賞金ランキング7位です。それについてはいかがですか?
山原:ファンの方が教えてくださっていつも知ります(笑)。この後はガールズケイリンフェスティバルやオールスター競輪でのガールズドリームレース、アルテミス賞レースと大きいレースが続くのでそこの結果で一気に順位は入れ替わる可能性があります。一戦一戦積み重ねていくようにはしていますが、私は気にしすぎてしまうと良くないタイプなので、ほどよく緊張感を持っていきたいですね。
山口:山原選手ご自身もビッグレースに走りますもんね。
山原:はい、まだまだチャンスはあると思うので一戦一戦頑張りたいです!
山口:現在393勝ですが、400勝へ向けてはいかがですか?
山原:休んでいた期間もあったので、自分では思いのほか早く近付いてきたな、という感じです。記者さんやファンの方からも「もう少しで400勝だね」と言ってもらうことも最近増えました。そうやって気にしてくださっている方がいるからには、早く達成したいなと思います。
山口:現在の調子や状況はいかがですか?
山原:今は地元で街道とバンクと分けながら練習をしています。良い感触もありますし、調子も上がっていると思います。
山口:ありがとうございます。では最後にオッズパーク会員のファンの方へメッセージをお願いします。
山原:いつも応援ありがとうございます。コロナの影響で無観客開催が続いたりして、なかなかファンの方に直接レースを見ていただけなかったり、総選挙ファン投票のお礼を言ったりできないんですが、たまにお客さんが入れる時に、私への応援が聞こえると「ここまで一生懸命頑張ってトレーニングしてきて良かったな」と思えます。
私は皆さんへ恩返しできる機会が少ないですが、まずは次の函館・ガールズケイリンフェスティバルで少しでも応援してくださる方に笑顔をお届けしたいです。
そして今年は皆さんの投票のおかげでアルテミス賞に選んでいただけました。このレースはファンの方の投票が無いと走れないレースなので、ビッグレースの中でも特にこのレースを走れることを誇りに思います。結果で恩返しできたら良いなと思っているので、これからも頑張ります。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA