山陽オート所属の27期・中野政則選手にお話をお聞きしました。
(取材日8/7)
―オートレーサーになろうと思ったきっかけは何ですか?
親の影響ですかね。親が山口県下関の方でアマチュアオートをしていて、その影響ですかね。なんとなく幼稚園ぐらいから(親が)何かやってるなぁぐらいな感じはあって、だんだん興味を持ち始めて、みたいな感じです。バイクが好きなのもあったのかな。オートレース場にも連れていってもらったりしたし、格好いいなって思っていましたね。身近にそういうのがあって、オートレースのバイクってこんなんなんだって。変わったバイクが家にあったのは間違いないですね。具体的になろうと思ったのは高校生の時くらいですね。学校が終わって帰る時間にオートレース場に行くと、最後の夕練とかでしたね。ちょうど佐々木さん(山陽23期・佐々木啓選手)とか、23期がセアの1級に乗り換わる時の練習が一番印象的でしたね。
―受けたのは27期が最初だったのですか?
いや、高校を卒業する時の25期が最初でした。その時は補欠だったんですけど、空きが出なくて。そのまま山陽の競走会で従事員として働かせてもらいました。それで、3回目の試験になる27期で合格しました。オートレースが好きっていうのもあって、そういう仕事に就いたというか。合格が決まった時は嬉しかったですね。その時は年齢制限があって、年齢的に最後の最後でしたから。受からなかったら競走会でどうにか働き続ける人生だったのかな、とか思ったりしました。コーナー審判塔に上がったこともあるし、救護もしたし、誘導者もしたし、周回番もさせてもらったし、ひと通りのことをさせてもらって選手になった感じですね。
―養成所生活はどうでしたか?
卒業すれば選手になれると思っていたので、長かったし戻りたくはないけど、まあ、良かったかなぁぐらいのイメージです。同期もいたし、選手になれるから我慢、って感じじゃないけど。時間が経つのは長かったけど、終わってみたらあっと言う間だったかな。体力訓練もそこまでキツかったってイメージはないです。クラブ活動の一環みたいで、バイクに乗る方がって感じですかね。
―デビュー戦のことは覚えていますか?
緊張するだろうから嫌だなって思っていたんですけど、あっという間に終わったかな。(今までは外から見る側だったので)金網の中にいるっていう不思議な感じはありましたね。悪い感じはしなかったです。
―ここまでで印象に残っているレースはありますか?
印象があるのは全部2着のレースかな。なかなか優勝できないな、みたいなレースの方が印象強いですね。8年くらいかかったので長かったけど、優勝した時は漠然な感じでした。残り1周でやられたレースとかの方が覚えていますね。オートレースの残り1周ってすごく大事だなって今でも思います。特に今、弟子を取って余計に残り2周とかが大事なのは思いました。
―弟子を取ってから何か気持ちとか変わりましたか?
弟子には『残り2周が大事』って言うけど、自分も残り2周がキツいなって。自分が歯を食いしばって走らなければいけないなっていう思いです。弟子に言うんだから、自分がしないとっていう意識はあります。まあそこは弟子を取ったからどうこうではなくて、いつも通りなんですけど。
―今、ご自身で挙げる課題はありますか?
平常心。これが一番難しい。先頭を走っている時も8番手を走っている時もどんな時も平常心でいられるように、自分を落ち着かせるって難しいんですよね。レース中に熱くなっちゃう時もあるんですけど、冷静にをモットーに後半のオートレース人生はやっていきたいですね。負けるのも自分のせい、ドドドが来るのも自分のせいと思って。嬉しい時は嬉しいと言いたいけど、そういう時も平常心で保つってことが一番難しいことだと思うので、そこを意識して取り組んでいます。悔しいことがあってもその日で終わりじゃないから、平常心で落ち着かせて、それからだと思います。悔しいと思ってガァって何かやっても、良い方に出ないことは自分でも分かっているので。
―当面の目標はありますか?
1走1走同じ気持ちで走れたら、結果がついてくるかなと思っています。
―デビューしてから結構経ちますけど、体形あまり変わってないですよね?
体形は変わってないです。背が伸びたくらいかな。デビューしてから伸びましたね。体重が増えないように意識はしてないです。美味しいものは食べるし。食べすぎないようにはしてますけどね。増えすぎると考えたりするんだろうけど、増えすぎないようにはしています。ただ、何をするってこともないです。走ったり歩いたりもしないですし。趣味は趣味で遊んで、釣りとかをして、食べるものは食べて、休む日は休んで。休みの日は仕事のことは考えないようにしています。その辺はギスギスせず、ガツガツせずって感じでオートレース人生の後半はやっていこうかな、と。
―最後にオッズパークの会員の皆様へメッセージをお願いします。
自分らしいレースができればいいなと思っています。粘り強く走れればいいですね。
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川口オート所属の28期・高石光将選手にお話をお聞きしました。
(取材日6/3)
―5月15日の川口開催で優勝されましたね。その時の感じはどうでしたか?
良かったですね。タイヤも良かったし、優勝戦はスタートが決まったので、そこが勝因かなと思っています。エンジンはそれまでもずっと良かったんですけど、(4月6日のレースで)浜松の柴田君(浜松28期・柴田紘志選手)とぶつかったのでフレームを換えたら、そこから乗り味が良くなって、それから好調でした。優勝した節は特に良かったですね。その前のナイトレースも良かったんですけど、優勝戦は雨だったのでダメでした。ただ、その辺の一連の流れはずっと安定していました。その後もエンジンはいじっていないので変化はないですけど、ハンデが重いですね。それで苦戦しています。
―レース展開がガラッと変わりますよね。
そうですね。自分は前で先行するタイプだったので、後ろからだと今まで抜いていない選手を抜くことになるので全然違いますね。
―意外にも優勝はまだ2回目だったんですね。
意外でもないですけど(笑)、1回目は2年くらい前の6月でしたね。この季節は自分にとっていいんですかね。
―そもそもですけど、オートレーサーになろうと思ったきっかけは何ですか?
お客さんとしてオートレースを見ていたんですけど、その延長で試験があったら受けてみようかと思って受けたら受かっちゃったって感じですかね。
―それまでバイク自体は興味あったんですか?
いや、なかったです。乗ったこともないです。初めて乗ったのが養成所の競争車です。
―養成所生活はどうでしたか?
まあ、厳しいですけど、高校野球をやっていたから肉体的なキツさというのはあんまり感じなかったですね。でも、連絡できないとか、そういう方がキツかったです。自分の時は養成期間が10ヶ月だったので。
―デビュー戦のことは覚えていますか?
デビュー戦はビリでしたね。たしか初勝利が7走目くらいでした。どちらかと言ったら出遅れた方ですよ。緊張もしたと思いますし。うまくいかなかったのは覚えています。
―印象に残っているレースはありますか?
印象に残っているのはやっぱり、キューポラ杯で3回優勝戦に乗っているんですけど、その準決勝のレースは印象的ですね。3回とも印象に残っています。キューポラはだいたい7月の半ばなので、その辺の時期がいいんですかね。今思えば。
―ここまでやってきて苦しかったことはありますか?
若い時はあまり良くなくて、どちらかと言うと歳いってから成績が良くなってきたので、いいイメージから悪くなっていないから、そんなにきつくはないです。悪いところから入っていて、だんだん良くなっているので、あんまり悩んだりは逆に少ないですね。悪い時の方が普通だから(笑)。少しスランプになっても、もっと悪い時はあったし、少しうまくいかなくてもどうこうなるとかはない方だと思います。
―現時点での課題を挙げるとしたら?
課題は抜いていくレースですね。混戦が好きじゃないです。自分はもう勝ちパターンが決まっていて、速攻抜け出しからの独走。ハマった時の強さとハマらなかった時の脆さが極端ですね。まあ、お客さんも分かっていると思いますけど(笑)。でも、違う形の勝ち方ができたらいいなって思います。少しはできるようにならないと長くは選手として残れないですし。ハマらなかった時でも少しは良くしたいですね。あと、雨。もうちょっと乗りたいです。たまに1着があっても続かないんですよ。すごく乗れるようにはならなくてもいいから、普通ぐらいにはなりたいです。ビリばっかりは嫌だと思ってやっているんですけど、なかなか上達しないですね。
―当面の目標はありますか?
300勝が迫っているので、とりあえず今年中に300勝を目指しています。今は289かな(2025年6月3日時点)。今年中にあと11本は勝ちたいです。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
良くも悪くも自分の買い時は分かりやすいと思いますが、人気を背負った時は、より頑張るのでよろしくお願いいたします。
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