11月5日、浜松オートで行われた「オッズパークpresents SG日本選手権オートレース」で見事優勝を飾りました。意外にも浜松でのSG制覇は初!!どんな開催になったのか、年末に向けてもお話ししていただきました。
(取材日:2023年11月15日)
インタビュー / AKI
AKI:SG日本選手権優勝おめでとうございます!
青山:ありがとうございます!
AKI:6日間いかがでしたか?
青山:長かったですね(笑)あとは、伊勢崎の普通開催と浜松SGと休みなしだったからなおさら長く感じましたね。SG初日が終わって半分終わったなという感じでした。
AKI:その伊勢崎ではスーパーハンデで優勝しての浜松SGでしたが、エンジンの状態はいかがでしたか?
青山:初日は伊勢崎からそのままでもそれなりには動くかなという感じでした。あとは足回りの感触がいつもより良かったですね。浜松はいつもゴツゴツしてどうにもならない感じが、今回のSGでは軽減されていていつもより乗りやすさがありました。伊勢崎でした足回りの調整が良かったのか、タイヤをいっぱい当ててきたのも良かったのか、はっきりはしないんですがいつもの浜松よりは感触が良かったです。
AKI:2日目は篠原選手(飯塚26期:篠原睦選手)に続いての2着となりましたが、車の状態としてはどうでしたか?
青山:スタート行けなかったのと、捲れそうな感じもあったんですがエンジン的に足りてなくって前には行けなかったですね。初日からセッティングを少し変えて行って良いところもあれば良くないところもあり。やっぱりスタートも行かなきゃなと思う2日目でした。
AKI:3、4日目と1着でクリア、準決が永井選手(川口25期:永井大介選手)を捌けずの2着でした。
青山:永井さんのペースが速かったし、抜けそうで抜けないような、自分のエンジンが足りてないなという感じ。2日目の篠原さんの時と同じ感じというか、やっぱりちょっと足りてなかったですね。行けそうで行けないし、行ったらコーナー曲がれないなぁという感じ。
AKI:その状態で勝ち上がっての優勝戦。枠番選択でまさかの展開でしたね!
青山:5号車になるんだろうなと思っていたし、予選道中も外枠からしかスタートを切っていなかったので、優勝戦も外枠で良いやと思ってたんです。良いスタート切れれば良い位置つけれるかなと思っていましたし。そうしたらまさか1枠で。想定していた5枠から1枠になると時計の見える感じが変わってくるし、1枠は少しのミスや迷いが遅れに繋がるので、少し心配だったし不安だったのが正直なところです。なので、1枠どうかなと思いつつ、あの状況なら1枠行くしかないなという感じで1枠を取りました。
AKI:1枠が残っていく心境は手放しに「やった!」という感じではなかったんですね。
青山:「え、まじか?なんでみんな取らないんだろう?」という感じ。いざ取ると予選で一度も1枠からスタートを切っていなかったので、いきなり1枠はプレッシャーがありましたね。まさかあんな展開になると思ってなかったので、枠番選択会の時は「なんかすみません。」という感じでした(笑)不安はあったけど、みんな不安はあるし、どの枠でもまずはスタート切らないと行けないので。8割くらいしめしめという感じ、残り2割は大丈夫かな?という気持ちでした。
AKI:そんな中での優勝戦、トップスタートとはなりませんでした。
青山:準決後、朝練でもクラッチの整備を気にかけすぎて、色々やりすぎちゃったのが遅れに響きました。余計なことしちゃいましたね(笑)行かないといけないと思って考えすぎちゃいました。けど、結果的にはスタート後の1コーナーから2コーナーで2番手につけれたので問題はありませんでした。結果的に5枠ではなく1枠だったからこそ少し遅れても良い展開に持って行けたので1枠で良かったです。枠を利用できました。
AKI:そこからの10周回はどうでしたか?
青山:1周回で上手く体勢が取れて、すんなりと車の向きが変わるところが準決よりエンジンが良くなってる感じがありました。永井さんも1周回で捉えられたのが良かったですね。けど、みんな試走タイムが出てたし、自分のペースが上がる感じもなかったのでコースを守りながら走りました。いつものスタイルですね。
AKI:そして守り切った先頭。浜松ではSG初制覇だったんですね!
青山:本当にここ最近、去年の特別GIプレミアムカップで優勝してからですね、浜松で大きなタイトルを取れるようになったのは。2013年にGI、GIIは取れてたんですがそこから取れなくって。ただ、プレミアムカップが取れたからと言って、今回のSGで優勝できるイメージは全くありませんでした。思ったより成績も残せてないし、ゴツゴツとする感じもあって上手く合わせられない。苦手得意とかは特にないと思ってるので、エンジンの調整が合えばどこのレース場でも走れるとは思っています。それがたまたま浜松だと優勝ができないのかなって。あとは、浜松の斡旋回数がそんなに多くないので、走る回数分を考えると経験値的に足りないのかなと思ったりしています。そんな中、浜松で成績を残せるようになって、今回のSG優勝できて良かったですね。最高です!
AKI:優勝戦後の表彰式はいかがでしたか?
青山:正直勝手にアウェーな感じなのかなと思っていたんです。川口はそうでもないんですが、西はアウェーかなと。けど、実際は温かく迎えてもらえて「おめでとう!」と言ってもらえました。「あぁ、なんかもっと素直に喜ぶ姿を見せれば良かったな。」と思いました。はしゃいだら怒られちゃうかなと思っちゃったので(笑)けど、シャンパンファイトはいつやっても気持ちいいですね。なので、次浜松で優勝できたらもっとパフォーマンスできるようにしたいです!
AKI:前回のインタビューでは、今年の序盤はなかなか思うように走れなかったというお話がありましたが、夏からの勢いは良いですね!
青山:今年に入って上手く走れなかったし、2月のSG全日本選抜では準決で先頭を走るも3着まで後退してしまったり。我慢の上半期でしたね。その後、夏前にクランク変えてから徐々に良くなってきた感じ。後半は感じ良く成績が残せてますね。元々乗っていたクランクも実績はあったんですが、消耗品なので100%のパフォーマンスができなくなっていったんでしょうね。
AKI:乗っていてクランクを変えたら体感も変わっていたんですか?
青山:んー。正直乗っていて速い遅いは良くわからないんです。足合わせして、良いのかな悪いのかな?という感じなので1人で乗っている分には良くわからないんです。レースでも終わった後に時間が経ってから「ああだったのかな?こうだったのかな?」と。なので、レース中は自分を客観的に見れないというか。そんな感じがして。なので、今回のSG準決と優勝戦は自分の中ではそこまで感覚は変わらないけど、準決では抜けなかった永井さんが優勝戦ではなんか抜けちゃったという感じ。ということはエンジン良いのかな、という感じですね。なので、「今日これすごくいってるな!」という体感は自分はあんまり分かんないんです。「今日いってるな!」と思ったら全然出てないとかは選手のあるあるだと思います。思ったほど全然タイムが出てないとか。なので、試走の段階ではあまり分かってないんですが、SGは比較対象がいたので良い悪いがわかりました。
AKI:となると、レース前に「これだったら優勝狙えるぞ!」というような感じではないんですか?
青山:「今日はいけるな!」とかはあんまり思わないですね。考えてないと言えば考えてないというか。「今日はいけるな!」「エンジンいいな!」「今日は勝たなきゃ!」とかを考えすぎるとプレッシャーになって、冷静な判断ができなくなると思うというか。自分にあまり期待し過ぎず、平常心でレースができるようにしています。なので、試走が終わってからは、「あそこ扱ったのは失敗だったな。」「あれは良かったな。」とか自分のエンジン状態は考えたりするけど、レースの結果に関することは考えないですね。スタート行かなきゃとかは思うんですが、スタート後のことはあまり考えてなくって。優勝したい気持ちはもちろんあるし、自分が出来ることを発揮できるようにということを考えてます。その時のベストを尽くせるように頑張っています。
AKI:今回のSG優勝は年末のスーパースター向けて良い流れになりましたか?
青山:そうですね。悪いよりは良い方がいいですね。ただ、年末は消音マフラーになるから、経験値がだいぶ少ないし、去年も苦労したからどうかなって感じです。不安というか、自分の中で対策がないから未知数な部分が大きいですね。年末まで消音マフラーに乗れないので不安です。とはいってもやるしかないので。消音が大きなポイントになるとは思いますがやれることはしっかりして、見て勉強して備えたいと思います。タイヤも統一なのでしっかりあてて準備をしたいと思います。唯一スタートに関しての不安は今のところないですね。あとは、予選が4日間しかないのでそこでどれだけ合わせられるか。11Rと12Rは結構セッティングも変わってくるのでその辺も大切ですね。ここまで順調にこれているんで、年末まで油断せずスーパースターを迎えたいです。とりあえず目標は去年よりも今年、良い形で終われるように。去年が4着だったのでそれ以上の結果を残したいですね。そして、来年に繋げられるような5日間にしたいです。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
青山:いつも応援ありがとうございます。これからもいつも通り一走一走一生懸命走ります。そして、いつも応援してくださる皆さんがいてモチベーションが上がっています。これからも応援お願いします。
(写真は浜松オートSNSより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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いつもニコニコ、ちょっぴり天然な片野選手。みんなに愛され"リサマックス"の愛称でお馴染み!その片野選手が9月18日の飯塚ミッドナイトで念願の初優勝を飾りました!デビューから10年、どんな優勝戦、どんな想いだったのか、今後の目標などお話していただきました。
(取材日:2023年10月20日)
インタビュー / AKI
AKI:デビュー初優勝おめでとうございます!!
片野:ありがとうございます!!!あんなタイミングで出来るなんて。全然成績が良くない時にポンっと取れた事が今でも不思議です。最初に優勝が決まった時はとにかくホッとしましたね。あとは、いつもの1着と同じような感じ。実感の湧かない1着、優勝でした。
AKI:お話にも上がりましたが、なかなか苦しいレースが続いてましたよね。
片野:そうなんです。最近は本当にボロボロで。優勝した後も全然勝てなくて。本当にあの節だけでした。今年の4月に飯塚で落車してから、立ち上がりでグリップを開けても進まない。とにかく車速がないという状態。そんな状態で優勝した節の初日もボロボロ。引きちぎられて7着。とりあえずやれることからやろうと思って、川原さん(川口26期:川原剛選手)と話し合いながらエンジンを扱って。扱ったと言ってもセッティングの範囲内。そうしたら少しずつ上向いて。2日目は上がりタイム3.4台が出てまず一安心。そして、1番すごかったのは3日目ですよね。ヘッド周りを少し扱ってレースに行ったら上がりタイム3.413!本当に少しだけしか扱ってないので驚きましたし、試走3.41だったのでお客さんには本当に申し訳なかったです。まさかあんなタイムが出るなんて。周りの選手に「リサマ、タイムギリギリだったぞ!3.413!」と言われたんですが、冗談だと思って「そんな出てないですよー!」なんて言ってたら本当に出てて。「えぇ!?」と驚きました。周りにいじられてるだけだと思ってたので(笑)なんであんなに出たのかは今でも不思議です。
AKI:ご自身の体感的にはどうだったんですか?
片野:確かに体感はいつもよりも競走車が寝てる感じはありましたが、そこまで乗りやすいわけでもなく。ただ、車速はいつもより出てる感じはありましたし、とにかく突っ込みでクルマが寝てる感じがありました。あとは2日目はずっと後ろの選手の影が見えてる気がして。本当はいないのに(笑)余計に必死に走っての3.413だったのかもしれません。
AKI:そんな状態で迎えた優勝戦はいかがでしたか?
片野:いつも優勝戦は緊張しちゃって。しないようしてても緊張するし、周りの方にも「いけるぞ!」と言われることもあって。けど、初優勝した時は自分に「優勝した!」と暗示をかけていました。「もう優勝したから緊張することないじゃん!」と言い聞かせていたんです。そうしたら不思議と緊張しなくなって。まさか本当に優勝出来るとは思っていませんでした。今回で21回目の優出だったみたいなんですが、そんなに優出してて優勝出来ないって!と思いましたね。ここまで色々ありましたが、今回は「優勝した、優勝した」と自分に言い聞かせて落ち着かせたことが良かったみたいです。みんなには「その時の流れがあって取れる時は取れるんだよ。」と言われ続けていました。そして、みんなが言う"優勝出来るタイミング"が分かりました。
AKI:優勝戦、スタート振り返っていかがですか?
片野:あの時は隣の野田さん(浜松24期:野田光宏選手)のスタートが良くて。練習でもいつも先行されていたんです。だから、優勝戦前にクラッチを扱って練習して。自分が納得するまでタイミングも練習していったらレースもそのタイミングで切れて。練習の甲斐がありました。
AKI:先頭を走り続け、最後は角南選手(山陽27期:角南一如選手)が迫っていましたが気づいていましたか?
片野:実はずっと影だと思ってて(笑)2日目のことがあったので影は見えるけど気のせいじゃないかな?と思ってたんですが実際は後ろにいました。本物の影でした(笑)
AKI:ゴールした瞬間というのはどうでしたか?
片野:ホッとしたというのと、周りを安心させることが出来たのかな?という感じ。以前、優勝戦の最終回で雅人さん(川口28期:中村雅人選手)にやられた時があったんですが、黒岩さん(川口26期:故黒岩明選手)が自分以上に悔しがっていて。なので「今回優勝出来て喜んでるかなぁ~?」とか思っていました。派閥のおかげでもあり、黒岩さんのおかげでもあり、本当に皆さんのお陰ですね。
AKI:優勝戦後のウイニングインタビューでは「涙が出るかと思っていましたが出ませんでした!」と仰っていましたよね。
片野:そうなんです。嬉しいがすごく出ちゃって。あとやっぱりホッとしたのが大きかったです。レース後にInstagramを見たら摩弥さん(川口31期:佐藤摩弥選手)が泣いたと知って。もし摩弥さんが同じ開催にいたら泣いちゃってましたね。レース後はみんなが喜んでくれて。おめでとうの連絡もとにかく凄くて通知が止まりませんでした(笑)最近連絡をとってなかった人からも連絡が来たりとか。一生分のおめでとうをもらった感じですね。
AKI:初優勝が飯塚オートとなりましたが、飯塚のイメージはどうなんですか?
片野:飯塚は好きなレース場です。2級車の時から良いイメージで、タイムも出ていました。1級に乗り替わっても相性が良くて。そこで優勝できたのも嬉しかったですね。
AKI:デビューから優勝まで10年は長かったですか?
片野:長かった...(笑)けどあっという間のような。今まで何回も優勝のチャンスがあったのになんで今回なんだろうと思います。調子が良い時で「チャンスだよ!」と言われた時に優勝できなくって、凄く悪い状態の時にポンっと優勝できることは本当に不思議です。優勝した後も悪く本当に謎。けど、11月、12月とまた飯塚で走るのでそこで良くなるように整備を進めたいと思っています。
AKI:片野選手は元々バイク経験者ですよね?
片野:そうです。バイク経験でいったら12、3歳から乗ってるので17、8年も乗ってます。ずっと走ってずっとレースして、モータースポーツ漬けですね。人生の半分はバイクに乗ってます。バイクの前は空手やバスケもやってたんですが続かなくて。唯一続いたのがバイクだったんです。ハマってさらに職業にまでなっちゃいました。
AKI:オートレーサーを目指すようになったきっかけはなんだったんですか?
片野:オートレース自体は中学生の時に図書室の教員にオートレースの話をされたことがあって。FAXで選手の応募書類をもらったんです。けど、当時は実際にオートレースを見たことがなくどんな競技かは理解していませんでした。2回目は高校卒業した後、ロードの監督に「オートレーサーの募集やってるよ。やってみたら?」と言われて。そこから実際に船橋オートに見に行ったんです。その時に丁度穴見さん(山陽12期:穴見和正選手)がレースをされていたんですが、1人だけロードみたいな走り方をしていて!みんな重心が外なのに穴見さんだけ内、コースもインだし、それで速いし。穴見さんのインパクトがとにかく強かったです。そこから受けてみようと決めて受けてみたらまさか1回で受かってびっくり。自分から自発的に、というよりは周りの方に道を作ってもらった感じです。高校生の時に「白バイ隊どう?」と言われたこともあったけど学力も足りないし、自分の性格じゃ絶対取り締まれないです、弱いから(笑)なので、オートレーサーになれて良かったです。ここまで10年、一度も辞めたいと思ったことはないですし、やっていくものだと思っていました。バイクを始めたきっかけは親だったんですが、バイクを乗ることも、学校以外の友達もできていくことも楽しくって。世界が広がっていく感じですね。レースも周りの友達も好きで。そして、今はオートレーサーになって。オートの世界は体育会系で上下関係も厳しいですし、浮き沈みもある。そうなると自然と鍛えられますよね。新人のころはとにかく必死すぎてあまり覚えてないです。今思うと本当に大変でした。けど、だからこそ自分が成長できたと思います。きつい事があっても「これしかない!」という感じでしょうね。オートレーサーになれて本当に良かったです。あとは、お客さんにお金を賭けてもらうっていう今までにない感覚。ロードレースも自分だけじゃないんですが、またちょっと違うというか。お金を自分に賭けてくれてるっていうのは、やっぱりプレッシャーにもなります。みんなそうだと思うんですが。
AKI:その人気に応えての初優勝でしたね!
片野:本当によかったです!!船橋の頃からずっと応援してくださる方もいますし、応えることが出来て嬉しかったです。毎年目標は「優勝すること!」と言っていたので達成できてよかったです。
AKI:そうなると次の目標です!
片野:普通開催で優勝することです!みんないる前で優勝して、お客さんの前で表彰式をしたいです。また頑張ります!!まずは今の良くない状態から抜け出せるようにとにかく手を動かします。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
片野:みなさんの支えがあってやっと優勝することが出来ました。今回はミッドナイトで優勝したシーンを見せられなかったことは残念ですが、SNS等でお祝いのメッセージを頂いてとても嬉しかったです。やっと皆さんに恩返しができたかなと思っています。最近調子が悪いんですけど、また元気なレースが出来るように手を動かして頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします!
(写真は飯塚オートレースSNSより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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飯塚所属の35期。8月18日のデビュー初優勝を飾りました。初優勝への思い、今後の目標や課題、ファンへの想い、飯塚オートについて、色々お話してくださいました。
(取材日:2023年10月8日)
インタビュー / AKI
AKI:初優勝おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
北原:初優勝っていうのは素直に嬉しいですね。完全Vというのもつきましたし。ここまでなかなか上手くいかない時期が長くて、少しずつ良くなってやっと流れが来たという感じ。優勝した時も「何か流れが来てるな」という感覚があったのでそこでしっかり優勝出来たのは良かったです。
AKI:1級車になって、逃げだけではなく捌くという場面も増えてきたと思います。優勝した節も初日は3号車からでしたが感触はいかがでしたか?
北原:初日から感触は良かったです。捲っていける感じもあったので「これだったらいけるだろう!」と思っていました。まだ1級車のセッティングは色々と試している段階ではあるんですが、消音マフラーでのレースも続いていて、だんだんと方向性も見えてきていました。そこが上手くハマってくれた感じですね。
AKI:2日目は雨でしたが、湿走路はどうでしたか?
北原:基本的に地元の雨は好きなので何でもこいという感じ。斑も嫌いじゃないですね。ビビることはないというか、雨はチャンスかなと思っています。周りがグリップを緩めてしまうところでも自分は緩めずいけるというか、滑りに対してそこまで恐怖を感じず車を抑えることが出来るのでグリップ開け開けでいけます。特に飯塚の雨はタイヤが食い付くので良いですね。自信持って突っ込んでいけます。
AKI:準決をクリアして優勝戦。周りにもチャンスと言われたりしませんでしたか?
北原:しましたね。ここがチャンスやぞ!と言われてましたし、自分自身も行くしかないと思っていました。
AKI:試走タイムは3.37。周りとの比較では少し劣勢な感じもありましたが感触はどうでしたか?
北原:準決の時よりもエンジンが軽くなっていて。練習から軽さはあったので試走タイムを見た時は「そうだよなと。」思いました。それでも「あとは気持ちで!」と思ってレースに臨みました。スタートは花元さん(飯塚8期:花元初美選手)と並んでの2号車。先行しないと今の自分じゃ捌けたとしても時間がかかると思っていました。なので「絶対スタート行かないと!じゃないとチャンスを潰してしまう!」と思ってスタートかなり頑張りました!
AKI:やはりベテラン選手は捌き辛いんですね。
北原:そうなんです。自分のレベルだとベテラン選手を捌くのはまだまだ厳しいので「これ、スタート行かないと厳しいぞ」と思って。タイミング自体は遅れてしまったんですが、エンジン的にスタート後に伸び返してくれて1コーナーで捲って先行することができました。
AKI:そこから6周回、いかがでしたか?
北原:無我夢中でした。何も考える暇は無かったですね。自分の力を出し切るしかない、それで捌かれたら仕方ないと無我夢中でしたね。なので、あんまりレースは覚えてないです(笑)基本的に緊張しいで、どんなレースでも緊張してます。特に準決に勝ち上がった時点で凄い緊張してます。だから、普段ニコニコしておかないとずっと怖い顔になっちゃうんです(笑)そこはオンオフしっかり、レース場では集中してます。自分で気持ちを緩める瞬間を作っています。
AKI:無我夢中で走る中、最後の周回では角南選手(山陽27期:角南一如選手)が迫っていましたがどう感じていましたか?
北原:夏場はレース後半に垂れてしまう傾向があって自分でも分かっていました。なので、角南選手の姿が少し見えてコースが小さくなったんですが、音自体はそこまで近くなかったので「とにかく最後の1周回は思いっきり突っ込んで行けるところまで行こう!」という感じでした。最後の最後に一気に後ろの音が聞こえてきたんでグリップ全開で。滑ったら仕方ないと思って思いっきりグリップ開けて行きました。最後は気持ちでいきましたね。
AKI:ゴール線を切った時はいかがでしたか?
北原:とにかくホッとしました。ゴールした瞬間は「やっと終わった!!」という思い。そして、1周回ってる時に「よっしゃ!優勝した!!!」と実感が湧いてきました。周りの先輩や同期が迎えにきてくれた時に実感が増しましたね。いつもの癖でそのままロッカーに戻ってしまいそうになりましたが(笑)
AKI:師匠の井村選手(飯塚28期:井村淳一選手)はどんな反応されてましたか?
北原:すごく喜んでくれました。今までも優出は何度かあったんですが、おやっさんの前で優出するのが初めて。師匠や身内がいる中で優勝できたというのも本当に嬉しかったです。自分はなんでも器用にこなせるタイプではないので、いつでも一生懸命に走って、タイミングが来たらしっかり掴めるように準備しているつもり。そのタイミングが良い感じに重なって自分にチャンスが巡ってきた感じもありましたし、その成果が出て優勝できたことは本当に良かったです。
AKI:その後、ウイニングラン、表彰式と行いましたが振り返っていかがですか?
北原:その時には気持ちも落ち着いて受け答えができました。僕はお客さんに応援してもらってパワーが出るタイプなので、誠心誠意「感謝」の気持ちを込めて答えました。
AKI:"優勝"と一つ区切りとなりましたが、今後の目標は考えていますか?
北原:もちろんSGに出て優勝したいとかはあるんですが、そこを目指すというよりはまずは一走一走、自分が出せる精一杯をしていきたいと思っています。急には速くはならないので。一走一走、車も人間も納得出来るような形でレース臨めるよう頑張っています。
AKI:今の課題はなんですか?
北原:今はハンデが下がって人を捌かないといけないことが増えました。試走タイムは出るようになったんですが、それは1人で走ってのタイム。試走の走りだけでは人を捌けないので、車を内に向けれるように、クリーンなレースが出来るように、綺麗に捌けるようになりたいです。今のハンデだと外だけの捲りじゃきついので、車を内に向けれるように。そうなると技量もですがエンジンを良くする整備力も必要になってくると思うので、レースも整備も大切ですね。
AKI:北原選手はバイク経験者でオートレース界に入ってきましたが今までのバイクとオートレースのバイクは違いますか?
北原:違いますね。基本的な整備とかバイクの作りは似たり寄ったりなのでそこは凄く役に立ってます。ただ、乗り方の面ではモトクロスの名残が残っていて。僕は力でねじ伏せてきたタイプ。それをオートレースでしちゃうと一滑りで終わってしまう。その癖も少しずつ取れてはきたんですが、それでもまだ抜けてませんね。気持ちの面で攻めすぎないように、熱くなるところは熱く、冷静に攻める時は冷静に。気持ちのコントロールも大切ですね。
AKI:モトクロスの経験が滑りへの恐怖心を無くさせてということもありますか?
北原:ありますね。滑ったとしても落車するという感じはありません。そこは対応できるのでロードの経験が活きてますね。ただ、バイク経験がなくまっさらな状態から入った方が良い面もあると思います。それぞれ自分の良いところを活かしていかないといけませんね。
AKI:エンジンの整備面のお話も出ましたが、オートレースのエンジンはどうですか?
北原:こんなに繊細なエンジン他にないですよ。ちょっとしたバネの強さで変わるなんて。コースもシンプルでシンプルゆえにコンマ何秒で大きな差が出る世界なんで、気持ちで1秒縮めるというのは無理ですね。勢いだけじゃ滑ったり、最悪他の選手を落としてしまうこともあります。自分中心では他の人に迷惑をかけるというのは他の競技とはまた違うところだと思います。
AKI:スタートに関してはどうですか?
北原:自分のスタートそこまで悪くないと思います。うまく切れた時は10m前の選手を叩けることもあります。もっと良いセッティングを見つけてさらに上のスタートを目指したいですね。モトクロスとオートレースのスタートの切り方は割と似てるのでスタートの面では有利です。むしろ、モトクロスの方がスタートは複雑。オートは空回りさえしなければしっかり切れるので、モトクロスの経験がスタートでは活きてます。
AKI:最近は地元の後輩とどんどん速くなっていますがどう感じていますか?
北原:最近の2級車のペース早すぎますよ!(笑)自分も調子が良くて試走タイム3.32とベストが出たのに、前の新人(飯塚36期:村瀬月乃丞選手)が3.33と好タイム!びっくりしました。他のレース場の36期も速いですし。けど、それが良い刺激になるし気は抜けません。自分のロッカーの隣にも翼(飯塚36期:浜野翼選手)が入ってきて、どんどん速くなってきてこれからもっと速くなる気しかしないです。おやっさんの滝下さん(飯塚28期:滝下隼平選手)も速いし、翼のお父さん(山陽24期:浜野淳選手)も速いしセンスもありますし。なので、自分も負けないように頑張らないとですね!
AKI:ここまでお話を聞いてると周りの環境がとても良さそうですね!
北原:本当に周りの環境は大きいです。自分のやりたいようにやらせてもらって、話もしやすく、師匠も優しいし。整備も2級車の初めの頃からしっかり教えてもらって、それが今に繋がってると思います。今は自分で考えて扱ってみて、アドバイスをもらって。凄く良い環境です。そのお陰で1級車に乗り替わった後も整備をしてエンジンを出せるようになってると思います。本当に今のロッカー環境には感謝しています。自分に合っている環境、周りの方に恵まれています!後は、自分自身が人と関わるのが好きなんですが、オートレーサーみたいに応援してもらえる職業ってなかなかないと思うんです。普通に生きてて。大画面がある伊勢崎や川口なんかでピットからオッズが分かるところがあるじゃないですか。そこで自分が人気になってるのを見ると「やるしかない!」とめちゃくちゃ気合が入ります。もちろんどんな時も一生懸命ですが、お客さんに助けてもらってる職業で、お客さんの応援がモチベーションになっているので凄く気合が入りますね。インスタでも応援してくれてる人がいるので嬉しいです。自分のSNSやいろんな活動がオートレースを知るきっかけになれば嬉しいですね。
AKI:最近では飯塚オート選手会公式YouTubeの編集にも携わるようになりましたよね!
北原:そうなんです!インスタでやってた事が編集に活きています。YouTubeキッカケで本場に来てもらえるようになれば良いなと思っています。自分はゴルフ、ファン感や記念の告知系を編集しています。ぜひ、選手の素顔を見て下さい!レースではわからない選手の面白い姿が見れます!そして、広めてもらえると嬉しいです!レースも頑張って、YouTubeも楽しんでもらえるように頑張ります!
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
北原:いつも応援ありがとうございます。お客さんがいて、車券を買ってくださる方がいるから僕たちが成り立っています。車券に応えていけるように頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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