浜松所属の34期。2019年6月にデビューしてから怪我が多く思うように走れない時期がありました。しかし、2022年12月25日に念願の初優勝!上がりタイム3.354と自己ベストで完全V。初優勝した時の状態や、今後の目標などお話しして頂きました。
(取材日:2022年12月28日)
インタビュー / AKI
AKI:初優勝おめでとうございます!
深谷:ありがとうございます!
AKI:初優勝を決めたお気持ちはいかがですか?
深谷:周りが喜んでくれたのがすごく嬉しかったですね。自分自身はすぐに実感が湧かなくって。明日もレースが続くようなイメージ、4日間開催の3日目、明日が優勝戦という感覚で走っていました。なので、「あれ?優勝できちゃった!」という感じでした。
AKI:優勝は完全Vでしたが、エンジンの状態はどうでしたか?
深谷:優勝した前の節はGIを走っていたんですが、感触も結果も全然良くなかったです。まさか次の節で優勝できるなんて思ってもいませんでした。エンジンは宏和さん(浜松32期:鈴木宏和選手)に「ちゃんとエンジンも扱わないとダメだよ。」と言われていて。成績も良くなかったので、優勝した節の前検にセッティングを扱って良くなったと思います。初日から試走タイムも出ていたし感触は良かったです。乗りやすくて「このエンジンなら良いところあるかな?」と思っていました。
AKI:エンジンはもちろん、初日はスタートも平塚選手(浜松31期:平塚雅樹選手)と並んで枠を残しました。切れはいかがでしたか?
深谷:そこですよね。初日はスタートが切れた感じはなかったんです。先行される想定もしていたくらいだったので、先行した時は平塚さんがそんなに切れてないのかな?と思っていたんです。なので、先に行けて「ラッキー」と思っていました(笑)エンジンは手応えがあったので、展開作れてそのまま捌いて行けた感じです。2日目は0mからのスタート。0mのスタートは苦手意識というか、いつも先行されてるイメージがあって。並びに松山さん(浜松26期:松山茂靖選手)がいたので厳しいと思いながらも、スタート行かないと良いとこがないと思っていました。気合い入れてスタート行きました。結果スタート残せたのが本当に大きかったですね。スタート切れれば独走は得意だと思っていたので、独走できてよかったです。
AKI:スタート行ければ!という気持ちがあったんですね。
深谷:そうですね!スタートさえ行ければチャンスはあると常に思っています。SGで走らせてもらった時にスタート決めて独走できた事があって。 "凄いメンバーの中でもトップスタートが切れて独走できれば1着が取れる"というのは大きな自信に繋がりました。
AKI:迎えた優勝戦。鬼門のスタートはいかがでしたか?
深谷:優勝戦、自分は10mの最内で、本当は10m前に和田さん(浜松28期:和田健吾選手)がいるはずだったんですが欠車になって。展開が変わってきますよね。和田選手を捌いていかなきゃいけないと思ってる中で、前がいないというのはリラックスして臨めた1つの要因だと思います。枠にも恵まれましたし、スタートも枠なりに残せました。
AKI:スタート切った後の気持ちはどうでしたか?
深谷:「切れたーーー!!」という感じでした(笑)その後は「独走しよう!!」と思っていました。ただ、後ろの選手が凄く良い試走タイムを出していて、いつも以上のことをしないと勝てないと思っていました。その気持ちが、いつもよりも深く突っ込めたり、グリップを開けられたりしたんだと思います。後ろからずっと音が聞こえてる気がしていて、1人でテンパっていましたけど、結果は上がりタイム3.354で自己ベスト。びっくりしました。ゴール後は本当に実感が湧かなかったんですが、1周回っているところに貴也さん(浜松29期:佐藤貴也選手)や金子選手(浜松29期:金子大輔選手)がおめでとう!と目を合わせてくれて、「あぁ、優勝出来たんだ...」と実感しましたね。初優勝が完全Vというのも本当にありがたいです。
AKI:2019年6月にデビューして初優勝までどうでしたか?
深谷:周りの同期がどんどん優勝していく中、自分は優勝できなくてかなり焦っていました。後輩も2級車でどんどん優勝していくし余計焦りましたね。なので、優勝できて本当にホッとしました。いつできるんだろうと思っていたし、もしかしたら出来ないかもと思った時期もありました。周りには「本当にお待たせしました。」という感じです(笑)
AKI:初優勝までの選手生活を振り返っていかがですか?
深谷:怪我も多かったんで「大丈夫かな?」と不安になることもありましたが、自分は何をやっても初めから上手くいくようなタイプではないと思っていましたし、頑張っていればいつか結果は出ると気長にやってました。気負わずに走っています。これからもマイペースにいけたらと思います。
AKI:優勝という一つの目標を達成したと思いますが、今後の目標はなんですか?
深谷:今後の目標は"最重ハンデの維持"ですね。前に戻らないように、最重ハンデで戦っていきたいです。
AKI:課題はなんですか?
深谷:捌き、切り返しですね。まだ捲りしか出来ないので、速い人を切り返して捌けるようになりたいです。ただ、練習で取り組むんですがなかなか上手くいかないですね。スピードがあるのは分かっているから外を周りたくなっちゃうんです。先輩にも「もうスピードがあるのは分かってるんだから、捌きの練習をした方がいいよ。」と良く言われます。ハンデが下がれば捌いていかないといけないので頑張りたいですね。なので、捌きを磨いて最重ハンデを維持していきたいです。スタートに関しては失敗も減ってきたし自分なりには良いと思います。セッティングを少し見直して、切り方も変えたりして、良化しているのでもう少し伸ばしたいです。最重ハンデになるということは、宏和さんや佐藤摩弥さん(川口31期:佐藤摩弥選手)も隣にいることがあると思うので。あのレベルの選手は本当に速くてやばいです。びっくりします。けど、トップレベルの選手のスタートをしのげるくらいのスタートをものにしたいですね。
AKI:雨、湿走路に関してはいかがですか?
深谷:雨に関して苦手意識はないです。外のコースが効けば割といいですね。なので、飯塚の雨は走りたいです。けど、伊勢崎と浜松の走路は一本道だし滑るし勘弁してほしいです(苦笑)なので、外が食いつけば最高です。
AKI:2022年に初優勝を決めましたが、2023年はどんな年にしたいですか?
深谷:怪我のない年にしたいですね。ここまで毎年怪我をしているので、そろそろ怪我のない年が欲しいです。せっかく今乗れていますし。なので、怪我のない1年にして成長できる1年にしたいです。
AKI:それでは最後に読んでくださっている方、ファンの方にメッセージをお願いします。
深谷:2022年応援ありがとうございました。やっと優勝することが出来ました。お待たせしました(笑)これからも、少しずつ成長していくので応援よろしくお願いします。
(写真は浜松オートSNSより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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飯塚の期待の若手、長田稚也選手。2022年は連続優勝からスタート。そして2022年12月4日の飯塚オート優勝戦で目標としていた最重ハンデでの優勝を飾りました。その時の状態や気持ち、今後の目標などお話ししていただきました。
(取材日:2022年12月10日)
インタビュー / AKI
AKI:最重ハンデでの完全V!おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
長田:ありがとうございます。やっぱり嬉しいですね。目標にしていた"最重ハンデでの優勝"だったので。けど、こんなに早くできるとは思ってもいませんでした。
AKI:車は何か扱っていたんですか?
長田:前節のミッドナイトからエンジンを丸々乗せ替えていました。クランクを買っていたので試してみたくて。最初は試走タイムしか出なくて1着が取れませんでした。試走も出ているしリプレイを見てもどこを扱ったらいいのか分からなかったんですが、おやっさん(飯塚27期:城戸徹選手)が「回転が上がってないね。」とポロっと言って。それを聞いて思うことをやってみたらそこから6連勝。めちゃくちゃ良くなりました。今までやったことないくらいに大幅にカム位置を扱ったらめちゃくちゃ上向いてびっくりしました。本当にわからないですね。なるべく固定概念は持たないようにしているんですが、まさかここまで良くなるとは(笑)振り幅が思ったよりも大きくてびっくりしました。
AKI:レースを見ていると捌きもスムーズに見えました!
長田:やっぱり乗りやすいと落ち着いて走れますね。周りが見えてるのかな。この人捌いたらここに付けようというように、先の先まで考えることができていました。エンジンが良いからこそレースの流れよく見えていたと思います。
AKI:自分なりにエンジンの手応えがある中でむかえた優勝戦どうでしたか?
長田:準決で少し扱ったところが良かったのかすごく感じが良くなって乗りやすくなりました。優勝戦は100点のエンジン。前のミッドでクランクを交換したのが1番大きいですね。ヘッドは川端さん(飯塚24期:川端孝選手)に頂いたヘッドで、確か初優勝した時のヘッド。夏場は替えたりするんですが、冬場はこのヘッドで走っています。クランク、ヘッドと相性も良かったのかもしれませんね。スタートで行かれたら厳しいと思いながら行かれてしまって。けど、走っていたら追いついていって。自分の車は直線がすごく出ていました。その点が最後の最後で着が変わったんだと思います。
AKI:最後の直線、差した感じはあったんですか?
長田:いや、自分が1着とは分かっていませんでした。なので、ずっと掲示板を見てたら"6"と数字が出て「6!!?差さった!!?」となりました(笑)本当に分からなくてびっくりしましたね。なので、驚きの方が大きかったですね。その後、ロッカー前に戻ったら先輩や同期が集まってきて「すげーやん!!」と言われてすごく嬉しかったです。
AKI:2022年、本当に勢いある1年でしたよね!?
長田:そうですね。年明けから2節連続優勝から始まって、年末も優勝することが出来て、まさかこんな1年になるとは思ってもいませんでした。最重ハンデでの優勝はやっぱり違いますね。
AKI:今年、最重ハンデになって優勝されましたが、最重ハンデでも戦えているという感覚はありましたか?
長田:ハンデが軽くなることなくこの位置で戦えているというのは感じますし、捌きの面でも以前よりは成長していると思います。フライング3本が自分を苦しめたけど、結果的には自分を成長させてくれたかなとも思います。3本もフライングがあれば優出すら厳しいと思っていたんですが、いざ優勝して考えた時に良い試練になったなぁと。ダメなことなんですけどね、フライングを溜めることは。けど、捌きの面で自分は成長できたと思います。自信もついて車を内に向けられるようにもなりました。ただ、普通開催だと戦えているという感覚はあったんですが、グレードになると厳しいなという感じ。まだまだ課題は沢山あるなと感じました。捌きもだし、展開作りの主張の仕方がまだまだ足りないです。みんな「そこ俺の場所やけど?」みたいな感じで入ってきます(笑)そうなると、車を引きたくないけど引かざるをえない状況になって。力の差を感じました。
AKI:前回のインタビューでは、"一度最重ハンデになったら戻らないよう"にというお話もされていました。有限実行でしたね!
長田:ハンデのことは意識していました。最重ハンデになって苦しい時期もあったけど「絶対に前には行かないぞ!」と思いながら。ハンデ下がって最初の頃はなかなか上手くいかなくて、最重ハンデの壁はデカいと思いましたね。10m前とずっと後ろで走ってきた選手は全然違います。けど、やっぱり後ろから走る方が楽しいし「この位置におりたい!」と思って頑張りました。
AKI:自分の武器はなんだと思いますか?
長田:やっぱりスピードじゃないですかね。試走タイムもですし、周りからも言われるので、武器はスピードです。練習でもただ回るだけじゃなくて田中進さん(飯塚27期:田中進選手)をイメージしてみたり、インコースでコーナー突っ込んでみたり色々試しています。3.30のスピードがあれば3.40の選手を捌くのに余裕はできるし、スピードは武器だと思います。
AKI:充実の2022年になりましたが、2023年はどんな年にしていきたいですか?
長田:2022年は充実した反面、グレードレースで悔しい思いをしてきました。ダイヤモンドでフライング、若獅子で試走落車。2023年はグレードレースでの活躍を目標に頑張りたいです。後は、S級になりたいですね。去年の初めに最重ハンデになって苦しんで、SGグランプリに出られなかったことがめちゃくちゃ悔しくって。同期も活躍してグランプリに乗っていて、自分は裏開催で悔しくて悔しくて。これならS級になるしかないと思いました。S級になれば全部のSGに出られるので、S級になるのも目標ですね。
AKI:改めて2022年を振り返るとどんな1年でしたか?
長田:選手になって4年目。2022年は自分にとって大事な1年になったと思います。これからの選手人生の分岐点と言ってもいいくらい大切な時間です。そして、中村政信さんを偲ぶ開催で勝てたというのも嬉しいですね。直接走る姿を見たことはないですが、YouTubeとかで見て凄い選手なのは知っていました。大きなトロフィーはリビングに飾っています。飯塚の先輩で「トーマス」という偉大な名前の付いた開催で優勝できたのは本当に嬉しいです。
AKI:それでは最後にここまで読んでくださった皆様にメッセージをお願いします。
長田:これからも一生懸命走ります。応援よろしくお願いします。
(2023年1月4日山陽ミッドで優勝を飾り、最高のスタートとなりました!今年も活躍に期待です!!)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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