2011年8月以来約9年ぶり、2020年8月5日に通算8回目の優勝となった吉松憲治選手の登場です。もちろん優勝戦のお話、選手生活32年の振り返り、息子さんである優輝選手の事など、内容盛り沢山です。(取材日:8月19日山陽オート)
インタビュー / 内野久照
内野:8月5日山陽での優勝おめでとうございます。
吉松:ありがとうございます。
内野:約9年ぶりの優勝でした。
吉松:あの時は敵が多かった。良いメンバーだった。
ただ小林啓二杯に、初日の選抜戦で勝利した事を思い出して「あのレースを勝つ事ができたのだから」ここは落ち着いて行こうと決めていた。
試走3.39だったけど雰囲気は良かったよ。
一成さん(1号車、竹中一成選手:山陽19期)が3.44試走でタイムは悪かったけど信用していなかった3.48くらいで上がれる人なのでしっかりマークしないといけないと思ったよ。スタートは凄く集中した。後ろに岡松さん(4号車、岡松忠:山陽17期)がいるので遅れない様に食われない様にと注意しました。
序盤を岡松さんからやられなければチャンスはあるのかなと思った。
2号車、山下知秀選手(山陽:28期)を交わすところと岡松さんにインコースのぞかれて、伸び返したところはタイヤが掛かってくれた。良いタイヤだった事も勝因の一つです。
振り返ると展開を作って行けたし一成さんと1対1になった時も焦る事なく直ぐに仕掛けて失敗するのではなくしっかり追いかける事に集中した。そして5周ホームから6周1コーナーにかけてインコースに入ろうと決めていました。
0mのスタートも一成さんが先に行ったし手ごわいなと思っていました。自分の3.39試走と一成さんの3.44試走は変わらないと思っていましたしワンチャンワンチャンと思ってあまり引っ付かない様に残り1周のホームで入る事を決意しました。
ゴールした時は「優勝したんじゃ」と思った。
9年は長かったね。前回、優勝した時に、これが最後の優勝と思っていたので嬉しかった。
地元山陽での優勝は約20年ぶりだったと思う。
有観客に戻った事も自分にはプラスだったと思う。優勝戦の時に「吉松」と書いたうちわで応援してくれいたファンの方がいました。応援してくれた皆様の声援が力となり、気持ちがドンドン乗ってきたのが自分でも分かりました。
これからは車ともっと向き合って10m前で戦える車を作って1年後には山陽の若武者、32期長田恭徳選手と同ハンで戦いたいですね(笑)
今の状況下で優勝パーティは出来ませんでしたが、それなりに皆へお祝いさせられました(笑)
内野:息子さんの優輝さんの目の前で優勝しました。
吉松:お父さんでも優勝出来ると励みになったらいいけど、逆にプレッシャーになってお父さんみたいになれなかったらどうしようと思うとね...。
内野:そんな事思わずに俺だってと思うでしょう。
吉松:優輝に対しては普通の親の感覚やね。心配ばかりしています。
飯塚に行き篠原睦選手(飯塚:26期)に預けているので後は本人の人生です。上手く皆に教えてもらって成長してほしい。
アドバイスはするけどあーせーこーせーと指示はしない。それは支えてくれている人、周りにお願いしているので...。
内野:選手への道は反対されなかったのですか?
吉松:高校の時に一度、母親の方に相談があったみたいだけど却下したようです。
怪我がつきもので命に関わる仕事なのでそんな事はさせたくなかったようです。
俺はええんか?と聞いたことがあったけどお父さんはいいと直ぐ返事が返ってきた(笑)
親面談の時まで反対だったけど「賛成しています」と言わないと受からないので、反対だったけど賛成したと言っていた。
内野:優輝選手と結婚した金田悠伽選手(浜松:33期)についても聞いていいですか?
吉松:芯がしっかりしている。優輝と結婚してくれて本当に感謝している。悠伽が結婚してくれなかったら優輝は一生独身だと思う。
内野:今、レース以外に夢中な事を教えて下さい。
吉松:ソロキャンがマイブームです。道具は買い集めてから、もうかなり揃ったよ。
TOYOTAハイエースを改造して電源取り、ベッドを取り付けました。
港で寝泊まりをして朝釣りをするのが一番の楽しみでもあります。
内野:トレーニングは?
吉松:船の上でやっていますよ。三半規管を鍛えています。バランスが必要なので体幹を鍛える事にも繋がります。
内野:選手生活32年目に入りました。選手になるきっかけからお聞きしてよろしいですか?
吉松:当時はケーキ屋に勤めていました。父親が和菓子職人なので洋菓子を作るぞ!とパティシエの専門学校に行きケーキ屋さんに1年と7ヶ月間勤めました。
父親がオートレース好きで、生まれて3ヶ月から山陽オートに連れられていたそうです。
憧れは水本良二さん(山陽:8期)でした。水本竜二選手(飯塚:27期)のお父さんです。
ケーキ屋さんに勤めている時に体調が悪く早退したことがありました。その日はTVで山陽オートのスピード王決定戦優勝戦を見ていました。その時にオートレース21期生募集のお知らせがありました。
一般から選手は募集するのだと初めて知った。「平均年収1800万円」に引かれましたね。
魅力だった。悪くても年収600万円と考えて月50万貰えるなら凄いなと思い選手になりたいと思って山陽オートに願書を取りに行った。
願書を渡してくれた係の方から、お友達も誘って下さいと願書を2枚頂いたので、友達に「悪くても年収600万円、平均で1800万円の仕事あるので受けてみないか」と誘ったが誰一人僕の話にのる友達はいなかったです。
21期は全国で22名が合格するという話だったので試験会場は3ヶ所ならば1会場で受かるのは約8人だと考えました。
他の受験生と話してみたら大学生が多かった。大学生が受ける筆記試験とはどんなものだろうと思いながら試験に挑みました。大学生が受けるのなら自分の方が受かるだろうと少し思っていました。
内野:32年前の平均年収は1800万円でしたね。
今は平均が1080万円と随分減ったけどそれでもまだまだ魅力的な職業だと思います。
受ける人も少なくなったので、受かりやすくなっていると思う。
やる気のある人負けん気の強い人、それだけじゃないけどガッツがある人は選手を目指して欲しいです。次の選手募集の時は是非受けて下さい。お待ちしております。
内野:山陽支部支部長は何年されたのですか?
吉松:1期が2年なので3期6年しました。
内野:どのような活動をされたのでしょうか?
吉松:一番に山陽小野田市長さんにオートレースを理解して頂く事、選手会の理解、選手の存在、心からオートレースを応援してもらう事を取り組みました。
地域としての貢献を考え選手会に新たにイベント部を作り広報に力を入れました。
山陽小野田市を始め近隣都市の祭りや、イベントに積極的に出店しオートレースを知って頂く活動に取り組みました。
照明設備を取り付け頂けるように設置協力に理解頂けるように山陽小野田市を始め関係者の理解を得られるように選手にも協力して頂けるように努力しましたし頑張ったと思います。力を貸して頂くために神経を注いだのも事実ですね。
照明は最初上手く光が届かず、ちゃんと設置出来ない状況の中、何度も何度もテストを繰り返しました。
内野:前検の夜に走っていましたね。日中開催が終わってからも残って夜に走っていたのを覚えています。
吉松:皆の協力がなかったら出来なかった事でした。協力してくれた皆さんに感謝ですね。
内野:選手会役員を退いたのですか?
吉松:選手会役員は21年近くやってきました。
支部長の6年間は、車や仕事に向き合う時間がなくなり、やりたい事もやれない状況が多々ありました。
2020年になって、支部の仕事は辞めたいとは思わなかったけど若い人にバトンタッチするという事にしました。
コロナの関係で引継ぎが上手くできていなかったのでようやく終わった感じです。
内野:支部を離れて環境は変わりましたか?
吉松:支部を離れた事で仕事に集中出来た事も大きかった。支部長の時の成績はパッとしなかったですから(笑)
内野:いつも思いますが吉松選手は若いです。年齢を感じさせないです。
吉松:今年53歳になったのですがまだもう少しやれると思わせてくれたのが、今回、約9年振りとなった8月5日の優勝です。
この優勝がまだ皆の流れに付いて行けると思わせてくれたし年齢相応の位置から走れたら良いと思う。ただ今回のハンデ10m重化は大変です。
10mなのですがきついです。今まで1、2コーナーで捌けた人が1周バックストレッチでまだ前にいるのですから展開が全然違います。
内野:2020年、残り約4ヶ月どのように戦って行きますか?
吉松:もう年なので冬場は通用しなでしょうが夏場は頑張りたい。
今回からハンデ重化で厳しいけどまた成績を落として元に戻らない様にハンデ軽化しない様にこの位置で戦える様に頑張って行きたいです。
内野:オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。(8月31日に電話取材を行い怪我の状態をお聞きしました。)
吉松:8月20日の山陽ミッドナイトで落車をし、ファンの皆様にはご迷惑をお掛けしました。大変申し訳ございませんでした。医師からの診断は左鎖骨骨折と右母趾末骨骨折でした。約3ヶ月間の安静となりましたのでご報告させて頂きます。今のところ復帰の予定は決まっておりませんが、早く完治させて、皆様の前で、また走りたいと思っておりますので今後ともよろしくお願いします。
内野:選手はいつ起きるか分からない事故、落車と隣り合わせでいる事を改めて知る事となりました。これまでオートレース選手には走りで何度も勇気づけられました。何があってもどんな時も、ゴールを目指すオートレーサーを読者の皆様にこれからも紹介していきます。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
伊勢崎所属の32期。デビュー8年目。2016年に特別GI共同通信社杯プレミアムカップを制覇し周囲を驚かせました。そこから着実に成長を見せ、S級上位も定着してきました。しかし、今年はエンジンが良くならずもどかしい日々が続いています。現状や課題、目標などお聞きしてきました。(取材日:2020年9月10日)
インタビュー / AKI
AKI:最近、なかなか結果が出ないというお話ですが、今はどんな状態なんですか?
吉原:前だったらセッティングが少しズレていたとしてもある程度の着は取れていました。
けど、今は少しでもズレると先頭集団にもついていけないような状態が続いてます。落車してからですかね。近況、ハネは治ったりしているんですがエンジンが良くなりません。んー。これは、整備力のなさが出ちゃってるのかな、という感じです。
AKI:以前から整備力については思うところがあったんですか?
吉原:そうですね。前から整備力のなさについては感じていました。これまではたまたまパーツが良かったりとかで上手くいってたような感じ。今回みたいに悪くなった時に修正する能力が無く整備力はないなぁと思います。
AKI:なるほど。
吉原:けど、悪い時の方が勉強になる気はします。よく考えますよね。車が良かった時も考えはしていますが、悪い時は「どこが悪いんだろう?」と凄く考えます。
結果としてまだ良くはなってないんですが、たまに整備が当たったりすると嬉しくなりますね。ほとんど当たらないんですけど(苦笑)最近はとにかくもどかしいです。
AKI:今回(9月9日GIムーンライトチャンピオンカップ)新品クランクを投入されましたよね!
吉原:そうなんです。前回までセッティングでどうにかしようと思っていたんですが勝ちきれないなと思って。今回はムーンライト、そして次節は山陽の特別GIプレミアムカップと続くので交換してみようと思いました。
結果として、初日の伊勢崎No.1決定戦は8着...。エンジンがスカスカで前に進んでいかないような感じでしたね。
AKI:クランクを替えて変化はありましたか?
吉原:エンジンの回転の上がり方が変わってセッティングの感じも変わりましたね。けど、最終レースの時間帯に合わせられず...。夜の気候を予想しながら昼間に整備をするのは難しいですね。速い人だったら合わせてくるんでしょうけど。すぐに修復出来るようになりたいです。
AKI:そういうところが"整備力"に繋がってくるわけですね。
吉原:そうですね。速い人は合わせてきますからね。
AKI:確かに。すぐに立て直してきますよね。
吉原:やっぱり沢山のことを考えてるんでしょうね。貢さん(伊勢崎22期:高橋貢選手)にしろ、圭一郎(浜松32期:鈴木圭一郎選手)にしろ。人が5つ考えるところを10とか15くらい、いろんなことを考えてるんでしょうね。いろんな方向から物事を考えてると思います。
AKI:今はとにかく整備力をつけたい、という事ですね。
吉原:そうですね。大きな波を作らないようにしたいです。どんなに悪くてもそれを長引かせないように。
AKI:最低ラインを上げたいみたいな感じですか?
吉原:そうですね。悪くても8着ではなく5、6着みたいな。エンジンって熱が入って冷えてを繰り返していて、消耗していくわけで。その時その時の状態を瞬時に把握していかないといけないと思っています。
1番は把握する事ですよね。たまに「何だこれは!?」というような時もあるので。分からないと扱えないですから。
AKI:雨、湿走路に関しては安定してますよね?
吉原:雨は比較的に良いとは思うんですけど、1年間通してレースは晴れの方が多いですから。とにかく晴れですよね。晴れで勝ち切る選手になりたいです。
AKI:今年デビュー8年目ですが、選手人生の中で今はかなり苦しんでる時期ですか?
吉原:そうですね、苦しんでます。今年は特に。去年は安定して良かったんですが。そんな簡単な世界じゃないですね。
AKI:ランクに関しては徐々に上がっていっている印象ですが、ご自身ではいかがですか?
吉原:上がっては少し下がってを繰り返してはいるんですが、少しずつ上がってはきています。
ただ、今のランクに見合った走りは出来ていないと思っています。グレードの準決でタイミングよく雨が降って優出できたりしているだけで、まだまだ全然です。
AKI:レースに関して、1番求めていきたいところはなんですか?
吉原:やっぱスピードじゃないですかね。スピードを上げるには走るコースもだし、エンジンの作り方もあります。
AKI:となると、ここでもエンジンを作っていく技術が必要なんですね。
吉原:そうですね。もちろん腕も大切だとは思うんですが、やっぱりモータースポーツはエンジンあってこそ。しっかり良い状態に持っていかないとグレードレースなんかは特に厳しいです。
AKI:スタートに関してはいかがですか?
吉原:んー。グレードの準決とかになると、突き抜けるようなスタートは切れてないしまだまだ良くしたいなと思っています。フライングをしないようにしながら良いスタートを切るって難しいんです。そこはエンジンも良くしていかないと、ごまかせても上のレベルのレースになると厳しいです。
AKI:話は変わりますが、吉原選手は、元々バイクに乗られてたんですよね?
吉原:はい。モトクロスという競技をやっていました。
AKI:一度、バイク競技からは離れていたんですか?
吉原:そうですね。モトクロスの時はあまり速い方ではありませんでした。選手を辞めて、3年間ほど郵便配達員をしていました。
AKI:へー!そうだったんですね!成績でいうとオートレースの方が良いんですか?
吉原:そうですね。モトクロス時代から高速コースとかは好きで。ジャンプとかいっぱいあるコースはどちらかというと苦手。なので、オーバルコースは好きですね。
AKI:オートレース自体は小さい頃から知ってたんですか?
吉原:父親が好きで子供の頃から「オートの選手になれたら金持ちになれるぞ」とは言われていました(笑)。ただ、モトクロスの方が主だったんでオートを観にくる事も少なかったですし、まず自分がオートの選手になれるものだと思っていませんでした。
AKI:どのタイミングでオートレースの試験を受けようと思ったんですか?
吉原:モトクロスをやっている時に31期受けたんですけど、その時は受かればいいや的な感じというか、「試験があるからうけてみろ」と親父に言われて。軽い気持ちでした。案の定落ちて、その時は絶対無理だと思いましたね。
それから少しモトクロスやって、モトクロスのプロ資格を取ってから辞めました。その後に郵便配達員をしてました。仕事自体は楽しかったんですが、レースの緊張感とかがぱったりとなくなると平和ボケというかボケ~としちゃって。こんな生活もあるんだなと思いながらも刺激は一個も無かったですね。
AKI:もう一度オートレースの試験を受けようと思ったキッカケはあるんですか?
吉原:親父が30歳まではオートの試験を受けろ!と言っていて。
AKI:お父様はノリノリだったんですね!
吉原:なって欲しかったんでしょうね。せっかくモトクロスもやってたし。それに、平和ボケしてる自分も嫌でした。なので、自分自身も30歳までは試験を受けようと思っていました。そして32期を受けて。
その時は「選手になりたい!」と明確に思っていましたね。目標もなくだらだらした自分の生活を変えたいと。なので、試験まで準備をしました。
AKI:結果受かりました!
吉原:びっくりしました。受かった後に親子面談があったんですが、滅多に緊張しない親が緊張してました(笑)めっちゃ面白かったです(笑)。
AKI:お父様も選手になって欲しかった訳ですし、親孝行できてるんじゃないですか?
吉原:そうですね。まだ微々たるもんですけどちょっとずつは。親には飛行機に乗るという夢があったんですが、それは叶えてあげられました。
AKI:素晴らしい!!次どうしましょう(笑)
吉原:どうしよう(笑)んー。生活も支えてあげたいんですけどね。
AKI:そのためには稼がないとですね!
吉原:そうなんです。けど、不調なんですよ(笑)頑張らないと。ここまでこれたのも自分1人だけの力ではないので。先輩や同期、家族とかがいないとここまで頑張れてません。
AKI:自分の性格を分析すると、がむしゃらにどんどん頑張れるタイプじゃないんですか?
吉原:全然頑張れるタイプじゃないです。すぐやられます、心が(笑)。けど、いろんな人からアドバイスがあり、助言があり、また頑張ろうと思えています。
AKI:気持ちを持っていってくれるのが仲間や家族なんですね。
吉原:そうですね。なので恩返ししたいです。優勝とかすると自分も嬉しいですけど、周りがすっごく喜んでくれるんです。
AKI:となると、近くの目標は優勝ですか?
吉原:そうですね。優勝もしたいですね。
AKI:元々、目標は立てるタイプなんですか?
吉原:前は結構目標を立ててましたね。優勝したい、S級になりたい、スーパースターに出たいとか。
AKI:クリアしてますね!!
吉原:そうですね。SGの決勝に乗りたいもクリアできたし。
AKI:次の目標は?
吉原:もちろん一般戦の優勝もしたいですが、グレードレースで優勝したいですね。2016年のプレミアムカップは訳もわからず、若さと勢いだけで取っちゃったって感じだったんです。それに、同期の長田(山陽32期:長田恭徳選手)が今年GI取ってかなり刺激になりましたね。もちろん嬉しいんですけど、自分も頑張らなきゃなと。
GII、GIは関係なくグレードを獲りたいです。後は、スーパースターにもう一度出たいです。んー最近、目標設定をちゃんとしてなかったんですよね。調子が良かった時は目標はしっかりしてた気がします。
AKI:ならば、目標設定しちゃいましょう!!
吉原:そうですね。それなら...1年に1回は優勝。スーパースターに出る。S級のシングルになる。ですね。この3つを目標に頑張ります。
AKI:ここまで色んな事があったと思いますが、結果的にオートレーサーになれて良かったと感じますか?
吉原:良かったですね!後は選手になったからにはもっと上を目指さないと。もちろん、ずっと緊張しっぱなしでキツイ時もあるし、平和な人生もいいなぁと感じることもあります。無い物ねだりです(笑)。
けど、刺激がある生活ができて、ファンの方から応援してもらえて。普通の生活を送ってたら応援してもらうなんてないじゃないですか。それに、1着を獲ったり勝った時の喜びって苦労してる分大きいんですよ。優勝した時以上の喜びって他に無いんです。心の底から嬉しい事。他に無い!
AKI:おぉ!それは天職だと思いますよ!
吉原:今は良くないですけどね、本当に(笑)。
AKI:けど、ここを乗り越えたらもっと上が見えてくるんじゃないですか?
吉原:そうだと信じてやっていきます。ここまできたらA級になろうがなんだろうが、また頑張って上がればいいやと思って。心は折れますけど(笑)頑張ります。後輩も入ってきて恥ずかしいレースはしてらんないです。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
吉原:オッズパーク会員という事はギャンブルが好きな方ばかりだと思います。8車ある中で1人でも買い目が固定できたら車券が買いやすくなると思うんです。「この人なら連に絡んでくれるだろう」と思ってもらえる選手になれるようなりたいです。頑張ります。応援よろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
同期の金山周平選手(伊勢崎27期)から紹介を受けました。27期のムードメーカー中野政則選手に選手になるきっかけ、選手としての20年、ファンの存在など沢山お話をして頂きました。(取材日:2020年8月24日)
インタビュー / 内野久照
内野:身長と体重から教えて下さい。
中野:身長は177.8cmで体重は62.0kgです。
内野:足のサイズは?
中野:26.5cmです。
内野:ご出身はどちらですか?
中野:下関市小月です。
内野:子供の時にやっていたスポーツは?
中野:小学校はミニバスケット、中学校では陸上を、高校ではバドミントンをしていました。
バドミントンは強豪校でしたね。これまでに経験がないところから3年生の時に団体の5人のメンバーに選ばれ、インターハイに出場しました。インターハイは野球でいえば甲子園のようなものだと思っていたので凄く嬉しかったです。島根県での開催だったので出雲大社に行きました。両親も旅行気分で応援に来ていたので少し親孝行が出来たかなと当時は思いました。
内野:選手になる前は何をされていましたか?
中野:下関中央工業高校インテリア科を卒業してフリーターでした。
木工が好きでした。ノミやカンナで削り、金槌を使うのが好きでした。
アルバイトは山陽オートの小型自動車競走会の従事員です。救護や検査にいました。審判の資格を取り、審判員として外線や内線の審判塔に上がる事もありました。また周回掲示板のボタンを押す事もありました。
レースがない時は、下関市菊川町のゴルフ場で働きました。実家の中野電機工事も手伝っていました。
内野:競走会はどなたの紹介だったのですか?
中野:父ちゃんの紹介です。凄くいい父ちゃんですよ(笑)
内野:オートレースとの出会いは?
中野:父親がオートレース好きでした。趣味でアマチュアオートをするくらい好きでしたね。レース場に幼稚園の時から見に行っていました。
高校3年生の時はオートレースに夢中になっていましたね。
その時は佐々木啓選手(山陽23期)がギラギラしていました。五所淳選手(山陽23期)が格好良かったのを覚えています。当時新人だった佐々木選手の競走車名(2級車)が爆音小僧(バクオンコゾウ)でインパクトがありました。
内野:選手の試験は何度受けられたのでしょうか?
中野:25期、26期、27期と受けました。25期の合格発表で森且行選手(川口25期)が注目され、TVで合格したと放送された時、僕は補欠でした。
繰り上がりの連絡はなかったです。合格まではあと一歩届きませんでした。
26期は松尾選手(松尾啓史:山陽26期)と受けました。僕は不合格で松尾選手は合格しました。松尾選手が走るレースを、僕はコーナー審判として見ていました。凄く悔しかったのを覚えています。
また高校のバトミントン部だった同級生の杉ちゃん(元ボートレーサー杉本洋一さん)がボートレーサーになった事は一番の衝撃でした。僕より2年先にプロ選手に杉ちゃんがなった事で「俺もオートレーサーになってやる」とこれまで以上に気持ちが入り、次に受ける27期は何が何でも合格しないといけないと思いました。当時年齢制限があったオートレース試験の最後の年に、27期に望みを託して挑みました。
内野:松尾選手とは幼馴染と聞きましたが?
中野:地元の中学校の後輩です。僕が先輩です(笑)。
父親同士が同級生で地元の校区の子供会で一緒でした。
小さい時から中野三兄弟と松尾兄弟(弟は松尾隆広選手:飯塚28期)の5人で良く遊んでいましたよ。
オートレースでは自分が後輩になりましたけど...。
内野:選手になって良かったと思う事は?
中野:これまで選手になっていなかったら出会うことがなかった人達と出会えた事ですね。
内野:選手になっていなかったら何をしていたと思いますか?
中野:競走会に勤めていたと思います。
内野:デビュー戦はどうでしたか?
中野:緊張していたと思いますよ。結果は6着でした。
内野:初勝利はどうでしたか?
中野:雨でしたね。嬉しかったです。もちろんはっきり覚えています。
内野:来年4月でデビュー20年になりますが。
中野:最初の3年から5年は長かったです。それからはあっという間でした。
内野:車名「アディクト」の由来を教えてください。
中野:直訳すると中毒という意味なので周りからは、なぜ「アディクト」と聞かれた事がありますが、アディクトは口紅の名前です。当時、妻がクリスチャン・ディオールの口紅を使っていました。それがアディクトだったのです。キャッチコピーの中に「魅了する」とあったので魅了した走りになればと思いアディクトになりました。
内野:初優勝の事は覚えていますか?
中野:2009年1月6日の山陽オート寝太郎山猿杯でした。金網越しに色んな人が、応援に来てくれていたのに舞い上がってしまって、その人達を確認できなかった事が後悔でした。
内野:昨年に久々の優勝がありました。
中野:はい。2回目の優勝は昨年9月の泉屋杯でした。
交流がある泉屋さんの冠レースで西村龍太郎選手(山陽25期)より先に優勝出来て嬉しかったです。
交流があるボートレーサーの白井英二選手、寺田祥選手がゲストに来ていて2人の前で優勝出来た事は格別でした。
内野:忘れられない優勝戦となりましたね。その他に思い出のレースはありますか?
中野:SGオートレースグランプリ(2009年)の0mオープンです。
4号車でトップスタートを切りました。松尾啓史選手に残り2周で抜かれてすぐ後ろに片平さん(片平巧 元選手:船橋19期)がいたけど2着に入ったレースです。
SGのレースというのもあるし得意ではないスタートが決まった事。松尾選手には抜かれたけど片平さんに勝ったというところです。
内野:これまで無観客でのレースが続きました。
中野:特に地元を走る時は、ファンがいないので寂しい気持ちでした。
内野:有観客になった時はいかがでしたか?
中野:いつもの山陽オートに戻って良かったと思いました。またファンの前で走れる喜びがありました。
内野:ファンの存在とは?
中野:ファンあってのオートレースです。地元のファンイベントを通じて応援してくれる人が増えました。
その中で仲良しの兄弟3人が応援してくれます。毎回FAXを送ってくれます。
今まで応援FAXをあまりもらった事がなかったのでうれしかったですね。
頂いたFAXは全て大切に保管しています。
内野:選手会山陽支部の広報として今後は?
中野:コロナが落ち着いたら今まで出来なかったファンとの交流をしたい。
いつになるか分かりませんが実現出来るようにしたいですね。
内野:これからオートレースとどのように向き合いますか?
中野:目の前の一走に、特にスタートに集中して1着目指して頑張れるように自分なりに日々精進して行きます。20年経ちますがやる事は変わりません。スタートを頑張ります。
1着を同期の荒尾聡選手(飯塚27期)くらい取りたい。500勝以上差がありますけど(笑)
内野:レース以外での楽しい事を教えて下さい。
仲野:釣りです。大好きですね。
内野:趣味は何ですか?
中野:釣りです。日本海に選手の釣り仲間と行きます。夜のイカは自分なりに沢山釣れましたよ。
内野:休みの日の楽しみは?
中野:釣船の予約です。地元選手の釣り仲間の斡旋状況を調べて、いつ釣りに行けるかなと考えていたら楽しいですね。
内野:これまでの釣り上げた最高サイズは?
中野:10.2kgのヒラマサを釣りました。
内野:場所は山口県ですか?
中野:2016年10月14日に日本海の角島沖で、ナカマサがヒラマサを釣りました(笑)
認定員は藤岡一樹選手(山陽29期)でした。羨ましそうに見ていましたよ。
案外、簡単に釣れました。たまたま魚が弱っていたのかもしれませんね(笑)
内野:今回場所を提供してくれた「ほたる」さんの紹介をお願いします。
中野:とにかく魚が美味しいです。ソーシャルディスタンスがしっかりと守られていますので安心して食事が楽しめます。
釣った魚を捌いてもらったり、テイクアウトで無理を聞いてもらいながら、オートレースへの応援もしっかりとして頂いております。
内野:「ほたる」大将の石田旬さんにお話を聞きます。中野さんはどんな人ですか?
石田:中野さんの弟さんと同級生です。
うち目線で生意気ですが、美味しい物を出さないと殴られる(笑)
魚にうるさく(笑)スタッフに厳しい方です。唐戸市場で魚を選別しているところをたまたま見られたのですが変な物は出せない人だなと、ビクビクしながら料理をご提供させて頂いています(笑)来月でオープン8年になりますが山陽オートにお越しの際は是非「ほたる」にお立ち寄り下さい。
小月駅徒歩3分です。よろしくお願いします。
内野:石田さん本日はありがとうございました。中野選手、最後にオッズパークをご利用の皆様へメッセージをお願いします。
中野:スタートは得意じゃないですが、頑張る気持ちはあるので是非オッズパークで買ってみて下さい。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
川口所属の32期女子レーサー。小さい頃からバイクに乗り、ロードレーサーからオートレーサーに転向した選手の1人。先日の8月19日に川口オートで行われたナイター開催、初優勝がかかる優勝戦で惜しくも2着という成績となりました。その時の車の状態や気持ち、年末のガールズ王座決定戦への想い、今後の目標などお聞きしました。(取材日:2020年8月26日)
インタビュー / AKI
AKI:なかなか家から出れない状況が続いていますが、元気にされていましたか?
片野:元気にしてました!!ただ、外に出れない分、動く量が減ってしまって太っちゃいそうなのが気になります(苦笑)
AKI:それはたしかに気になりますよね!けど、以前から歩いたりされていませんでしたか?
片野:今も夕方とかに歩いたり走ったりしてます。音楽聴きながら1時間くらい。あと最近は、YouTubeで「オガトレ」というのを見ながら、家でトレーニングをしています。これ凄いんですよ!音楽に合わせて鍛える動画なんですが、やっていくと結構効果が出てきて!今まで履いてたズボンがぶかぶかになったんです!
AKI:凄い!どれ位の頻度で行なっているんですか?
片野:4分間の音楽を2回分。それを毎日、2週間くらいやったら効果が出ました!
AKI:おぉ!「オガトレ」検索してみます!(笑)
片野:最近は綺麗に痩せることを意識して、体重ももう少し落としていきたいなと思っています。けど、筋肉は落とさない様に。考えながら体を動かしています。
AKI:毎日継続されているんですね!
片野:はい!あんまりキツくしすぎると続かないので調整しながら、毎日続けるようにしています。後は、毎日続けていると、やらないと嫌というか、やらないと気持ち悪くって。開催後とかはしんどくてできない日もありますが、連休とかは毎日やっています。
AKI:前回は川口優勝戦まで駒を進めました。2着、惜しかったです!
片野:あそこで優勝したかったですねー!ここしかない!!と正直思っていました。いつも優勝戦は永井選手(川口25期:永井大介選手)や中村選手(川口28期:中村雅人選手)がいるんですが、今回はS級不在での優勝戦。S級不在の優勝戦は初めてで。そして、今回はエンジンも上向いて、タイヤもしっかりしたものがあって、うまく優勝戦にまでいけたので嬉しかったんですが...。優勝したかったです。森谷さん(川口29期:森谷隼人選手)が良かったですね。
AKI:優勝戦、少し滑っていませんでしたか?
片野:消音になると滑りやすいんですよね。普通のマフラーなら滑ることはそこまでないんですがけど。フレーム修正を行なっているので次節がどうなるかですね。
AKI:エンジンが上向いたというのは何か扱ったんですか?
片野:優勝戦に乗る前の節の、準決勝戦でクランクを交換しました。前のクランクも悪くはなかったんですが、セッティングを扱っても変わりばえしなくて。そしたら周りの選手に「クランクじゃない?」と言ってもらって。交換したクランクは初めて優勝戦まで進んだもので、黒岩さん(川口26期:黒岩明選手)に頂いたものです。助けられたクランクです。それに交換して今回も結果が出ました、反応があります。
AKI:エンジンは良くなっているなぁという手応えがあるんですね!
片野:はい。手前の感じですね。前のクランクは手前で離されて苦しかったんですけど、今のクランクは開け始めがしっくりきます。車はちょっとずつ良くなっています。ただ、ランクが下がってインコースになっているので展開が良くなっているのかな?という部分もあります。なので、ここから少しずつ外枠にいって、外の位置でもスタートをしっかり決めれる様に練習していきます。デビューしてからずっと修行ではあるんですが、今はワンランク上げるための修行だと思っています。まだまだ全然下手です。腕を上げないと。先輩にもいっぱいアドバイスをもらって、周りに凄く助けてもらってます。
AKI:スタートは安定していませんか?
片野:そうですね。安定してるのかな?練習の方が良いんですよね。この前も、タイミングコンマ01とかで切っちゃって(苦笑)なので、練習を沢山しています。とにかく練習の数を重ねて。
AKI:クラッチのセッティング、スタートの切り方、どちらも研究して、という感じですか?
片野:そうですね。攻めるとこで攻めていきたいです。そうなるには数こなすしかないかな、という感じです。やっぱ、スタートが速いのは強みになるので。宏和(浜松32期:鈴木宏和選手)とかみたいにスタート速い選手になれたらいいなぁと思っています。
AKI:体が小さかったり、体重が軽いとスタート有利って言いますよね!
片野:そうですよね。スタート後に伸びるというか、進みますよ。体重は大きいと思います。ここ最近、私がデビューした時よりもダイエットをする選手も増えてるなと感じていて、選手内でダイエットブームがきています。私の周りの皆さんストイックにされています。なので「私も負けてられない!」と思っています!そういう面で、日頃の運動へのモチベーションになっています!こういうところで差がつくと考えるとジッとしてられないですね。
AKI:良い刺激になっているんですね!
片野:そうですね。最近は食事にも気をつけるようにしています。夜はダイエットシェイクにしたり!結構お腹にたまるんですよ!
AKI:夜中にお腹空きませんか?
片野:それは寝るしかない(笑)ただ、昼はしっかり食べるようにしてますよ。あとは、豚しゃぶを夜ご飯にするとか。色々調べてみたらポークペプチドと言うものがあって。それが内臓脂肪を減少させるらしくダイエットに効果があるそうなんです!
AKI:へー!知りませんでした!食事についての意識はここ最近変わってきたんですか?
片野:そうですね。前から食べ物にも気は使っていたんですが、コロナで家にいることが増えてから更にという感じです。
AKI:片野選手はお酒も好きということですが、その辺りは?
片野:飲む頻度も減りましたね。飲む時は糖分が多いものを避けて麦焼酎のいいちこを割って飲んでます。
AKI:麦の女!ですね!
片野:そうですね(笑)お酒はほどほどに(笑)
AKI:コロナによって見つめ直したということなんですね。
片野:そうですね。家にいることが多いのでネットを良く見るようになって、YouTubeも見だすと1日中観てしまいます。
AKI:結構凝り性ですか?
片野:そうなんです!ハマると凝り性です。やり始めて続くと「やらないと!」と思うタイプ。習慣になるとやらざるを得ないという状態になります。
AKI:今はそれが良い方向にいってますね!
片野:そうですね。自分の性格上「これだけやっている!」という感じでやらないと自信に繋がらないというか。自分は自信があるタイプではなくて。やった分だけ自信がもてる方なので、とにかくこなしていくしかないと思っています。
AKI:昨年の「スーパースターガールズ王座決定戦」では初代女王に輝きました!振り返っていかがですか?
片野:勝つ事は出来たけど、あれは展開というか。自分のタイミングと合っていたんでしょうね。もちろん今年は去年よりも成長してないといけない。残りの時間、もっともっと成長しないといけないと思っています。なので、率先して出来ないこと、分からないことをしています。
AKI:昨年のガールズ王座決定戦、かなり激しかったですよね!
片野:激しかったですね。自分は「冷静に、落ち着いて」を合言葉にしています。自分の場合、焦っちゃうと絶対にミスをしてしまいますので。
AKI:ガールズ王座に輝いたということは、冷静に臨めましたか?
片野:そうですね。落ち着いてレースを見れていたんじゃないかなと思います。そんなに緊張もせず冷静にいられました。
AKI:冷静に走って初代女王!
片野:1回目に勝てたのは嬉しかったですね。とは言っても、摩弥さん(川口31期:佐藤摩弥選手)はもっと上のクラスで戦ってるんですけど(笑)でも、ファンの方も一緒に喜んでくれて嬉しかったです。やっぱり励みになりますね。自分の名前が入ったタオルを掲げてくれているファンの方や、横断幕があると絶対に見ています。気持ちが入ります。逆に緊張する時もありますが、やっぱり嬉しいです。
AKI:今年もあと4ヶ月。そうこう言っている間に年末がきます!
片野:早いですよねー!あっという間。
AKI:今年は「初代女王」として注目されると思います!
片野:あんまり考えないようにはしていますが多少は緊張しちゃいますよね。なので、自分は自分のペースを崩さないように心がけようと思っています。周りがうわー!と整備をしてても流されない様に。以前それで失敗しちゃって。皆んながリング交換してるから自分もしなきゃ!って思って交換したら悪くなってしまって(苦笑)なので、自分のペースを崩さないように、自分が思ったことをやっていこうと思っています。流されない様に!
AKI:年末のガールズ王座のメンバーはバタバタするかもしれませんしね!
片野:そうなんです。なので、その前にしっかり準備をして落ち着いた状態で臨みたいです。
AKI:少し先にはなりますが、今年のガールズ王座決定戦への意気込みをお願いします。
片野:年末までに良いコンディションに出来るように、日々のレースも大切なのでしっかりこなして、成長した姿を見せれるように頑張ります!!
AKI:話は変わって、今の1番の課題はなんですか?
片野:車の向きを変えることですね。そこが遅いから上手くいかないというか、摩弥さんの話を聞いていると自分はまだまだ遅いなと感じます。もっと速く気付けないといけなかった。整備に関しては、整備日とかに色んな方と話したり、練習したりして以前よりは良くはなっている感じはしています。良い時と悪い時のムラが減りました。整備の仕方、考え方、自分でエンジンを色々扱うようになってから理解出来るようになりました。
AKI:なるほど。今は乗り手を良くしていきたい、ということですね。
片野:そうですね。今は乗る方を良くしていきたいです。
AKI:片野選手は小さい時からバイクに乗っていますが、オートレースはまた違うんですね。
片野:別のものですね。同じモータースポーツでも。オートレースはオーバルコースで少しのミス、自分の課題でもある車の向きの変え方が上手くいかなかったりすると凄く差が開いてしまう。自分がやっていたロードは少しミスをしても他の所でカバーが出来るというか、得意なコーナーがあったりするので上手く巻き返せたり出来ます。あとは、ロードの方が周回が多い分取り戻せたりするんですが、オートは6周戦の短期で...奥が深い、1周1周の内容が濃いです。
AKI:オートレースのほうが難しいと感じますか?
片野:ロードレースはメカニックがいてみんなで協力しながらに対して、オートレースは整備も自分でしないといけない、その点で自分は難しく感じます。ロードはチーム競技、オートは個人競技です。ただ、個人競技といっても周りの選手に助けてもらって今の自分がいます。走る時の気持ちとしては、ロードはチームの期待やスポンサー契約があって、オートはお客さんのお金、期待を背負ってるのでそういう面では変わらないですね。
AKI:今後の目標はなんですか?
片野:SGとか記念に出て戦えるようになりたいですね。そして、これは大きな目標というか、遥か先になるとは思うんですが...いずれかはS級になってみたいです。まずは地道にレベルアップ、とは言ってものんびりはしてられないので頑張って成長したいです。
AKI:何度もお名前は出ましたが、佐藤摩弥選手と本当に仲が良いですよね!
片野:そうですね。本当にお世話になりっぱなしというか、精神的にも助けてもらっていますね。お互いに相談したり、練習も一緒にしたり。いろんな先輩にも助けてもらっていますが、摩弥さんの存在も大きいです。あと、背格好が摩弥さんと同じなので腰回りを全く同じにしていて、感じることが一緒だったりするんです。なので、すごく参考になりますし、情報を共有できるので理解し合えて凄くいいなと思っています。先輩ではあるんですが、同じ年で背格好も一緒で、恵まれてるんだなと思います。
AKI:摩弥選手の活躍を間近で見てどう感じますか?
片野:摩弥さんが「記念レース一緒にいこうよ!」と言ってくれていて、頑張んなきゃ!と思っています。まずはランクをAの二桁まで持っていける様に頑張りたいです。
AKI:ここ数年で後輩も出来ましたが?
片野:気付いたらいっぱい増えてました(笑)32期は新人時代が長くて33期が入った時は少し不思議な感じがしましたが、今は落ち着いて慣れましたね。そして、私も新人ではないんだなと思うようになりました。
AKI:34期で川口にも女子レーサーが増えました!
片野:賑やかになりましたね。楽しいですよ。けど、負けてらんないです。自分もアドバイスをするからには出来ないと。なので、自分が出来るように。こういう面では後輩からも刺激を受けています。私も頑張ろう!って。
AKI:そうですよね。教える立場になるからには自分も出来ておかないと、と思いますよね。
片野:そうなんです。あとは、後輩の気持ちが落ちてる時とかにも自分が相談に乗れていたらなぁと思っています。頼りないかもしれませんが(笑)
AKI:といっても先輩ですから!(笑)
片野:頑張ります!(笑)
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
片野:車券に貢献できるように、車券を買った方々のお財布がホクホクになるように頑張ります!応援よろしくお願いします!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。