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全体的なレベルアップをしながら自分の武器を見つけたい!|長田 恭徳選手

山陽所属の32期。今年25歳の若手レーサー。2018年GII小林啓二杯の優勝戦から最高ハンに。そこから1度もハンデ軽化させることなく最高ハンで戦い続けています。そして、2020年度前期のランクは自身最高のA-5。S級の仲間入りまであと一歩。最後まで諦めない走り見せ、今後が楽しみな若手の1人です。現在の状況、課題や目標、S級の選手になる為に、などお話しして頂きました。

インタビュー / AKI

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AKI:選手になって7月で丸7年ですが、選手になろうと思ったキッカケはなんだったんですか?

長田:自分は小さい頃からサッカーをやっていて、高校はサッカーで進学しました。レギュラーで試合に出させてもらっていたんですが、全国レベルと戦ってきて上には上がいると気付いて。足が速くてデカイやつとか(笑)甘くないなと思いました。さらに、高校生になってサッカーがあまり好きじゃなくなって。楽しいよりキツイが上になってしまったんです。そんな時に高校卒業後の進路を決める時期がきて。特にやりたい事もないし、どうしようかなと考えた時に「オートレーサーになりたいな。」と、ふと思ったんです。福岡県の飯塚と山口県に祖母の家があるんですが、小さい頃から金網にしがみついて叫んでました。

AKI:なるほど!小さい頃はオートレース場が遊び場だったんですね。

長田:はい。凄く憧れて!という感じではなかったけれど、子供の頃は叫んで応援していたんです。正直オートレーサーの試験に受かるとは思っていなかったのでビックリしましたね。

AKI:デビュー初優勝は2015年9月の川口ナイターですよね!

長田:初優勝、懐かしいですね。その時の優勝戦のメンバーが凄くて。浦田さん(飯塚23期:浦田信輔選手)、森さん(川口25期:森且行選手)、若井さん(川口25期:若井友和選手)、前田さん(山陽27期:前田淳選手)、清太郎さん(伊勢崎29期:早川清太郎選手)と正直厳しいなと思っていました。そのレースまでは優勝戦に乗れて満足じゃないけど「優勝は無理やろうな。」と思っていたんです。けど、その時は気持ちが違うというか「獲らんといけん!」と思っていて。同期もどんどん優勝していたし、もうそろそろ自分も優勝しないとヤバイ、みたいな感情が湧いていました。

AKI:そのころは、消音マフラーに馴染みがなくお客さんの注目度もかなりありましたよね!

長田:確か川口での消音マフラーは1発目とかだったんです。今考えれば、ナイターでの消音マフラー1発目だから優勝出来たのかもしれません。多分。速い人がセッティングを探りながらでなかなか掴めていない時に、たまたま自分のセティングがバシッとハマった感じ。

AKI:そうは言っても、そのタイミングをしっかり掴み取ったとも言えますよ!

長田:まぁ、たまたまが続いたってことにしましょう(笑)あと、初日が雨で結果は5着だったんですが、結果的にはそれも良かったのかもしれません。

AKI:気持ち的にということですか?

長田:消音マフラーからか初日の雨のレースが凄く乗りづらくて。なので、今までやったことないような整備をやったんです。それで、レース後の練習に行ったら凄く良くって。これ乗りやすいなって。その感じで次の日の晴れを走ったら1着。そのまま連勝で優勝しました。雨だったからこそ色々やって良かったんだと思います。もし、これが初日晴れで中途半端に着を残せていたら優勝も無かったかもしれません。

AKI:初優勝された時は最高ハンから10m前の位置で戦っていました。今は最高ハンですね。

長田:最高ハンになって1、2年くらい経ちますね。ハンデが下がってから10m前に戻ったことはないですがドキドキしてます。前に行きたくない。踏ん張らなきゃいけないと思っています。

AKI:最重ハンになった時「キツイです」と仰っていましたよね?

長田:はい。今でもキツイです。けど、頑張らなきゃとずっと思っています。

AKI:どのあたりでキツさを感じますか?

長田:一瞬の駆け引き、ワンミスが命取り。10、20m前の時はスタートでミスってもまだ枠は残せていたけど、最高ハンはスタートミスったら8番手。少し滑らせたら8番手になってしまうところにキツさを感じますね。

AKI:"最高ハンで戦えている"という感覚はありますか?

長田:戦えてはないんじゃないですかね。分かんないですけど。正直、自分が最高ハンなのも良くわかってないというか...不思議です。そんなにインパクトがある走りはしていないと思うんです、僕の中で。

AKI:けど、個人的にですが大きな着を獲るイメージがないというか、レース終盤に追い上げてくるイメージがあります!

長田:たしかに3着は多いです、頑張って3着とか(笑)中途半端に安定しているのかも。

AKI:今考える課題はなんですか?特に良くしたいことは?

長田:良くしたいところは全部なんですけど、全部レベルアップをしつつ武器を1つ作りたい。何か1つ武器を作らないと厳しいと思っています。例えば、雨がめちゃくちゃ速いとか、スタートが速いとか、追い込みが凄いとか。そういう武器が1つでもあれば。けど中々上手くいかないです。

AKI:自分の中で、現段階で武器になりそうなものってなんだと思いますか?

長田:ちょい差し?(笑)

AKI:豪快なレースというよりは着実に捌いての最後ちょい差し!って感じですかね?

長田:そうですね。けど、正直地味ですよね(笑)なので、ここ数年SGオールスターに選ばれてるのもなんでなんだろうと思っています。女子レーサーなら華がある、宏和(浜松32期:鈴木宏和選手)だったらスタートが速い、とか。そういう"スター性"みたいなものがある人がオールスターに選ばれるのに...武器がない自分がなんで選ばれるんだろうと不思議です。もちろん、投票して下さる方や応援して下さる方がいるという事はとても有り難いです。

実は、今回のインタビューもなんで自分なんだろうと思いました(笑)

AKI:そんな風に思っていたんですね!(笑)今回、インタビューをお願いしたのは、近況着実にレベルアップをしている感じがしていて!それこそ気付いたら3着にいる様な、レースを最後まで面白くする存在の1人だと思ったことと、今後が楽しみだなと思ったのでお願いしました。そして、車券を買う一ファンとして気になりました(笑)

長田:そんな風に思ってもらえて有り難いですね。けど、たしかに残り一周、同期にも言われるんですけど「いつのまにか3着にいるよね」と(笑)3着争いでごちゃっとしていたり、ほぼ3着は決まりかなって時でもシレッと差したりしてることがあって。「あれ、3着変わってない?」みたいな。そういうのはあるかもです。

AKI:最後まで諦めないというか、粘り強く最後まで戦い抜きますよね!

長田:そうですね。1つでも着は良くしたいというか。後ろを走っていても、8着より7着と思っています。もしかしたら8着はダメでも7着で勝ち上がれるかもしれない、次の日に繋がるかもしれないと思って走っています。グレードだと8着じゃ勝ち上がれないけど、7着だと次の日は勝負賭けが出来るかもしれない。なので、一般開催でもグレードでも頑張ろうと思っています。

AKI:そういう所がギャンブラー的には(個人的な意見です)投票したい、賭けてみたいと思わせると思いますよ!

長田:ONE BET?(笑)

AKI:そう、ONE BET!(笑)

長田:そうですか。なるほど(笑)

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AKI:2020年度前期。現在のランクは今までの最高A-5になりました!S級一歩手前です!

長田:これもまぐれです(笑)それに、S級の壁は厚いと思ってます。半周仕掛け遅れたとか、ワンテンポ遅れたことによって1着ではなくて2着とか。捲れんやったから3着とか。自分のレースには無駄がある。自分のレースリプレイを見て「ここいけたな。」とか、そういうのは結構感じます。山陽の先輩方のレースって上手いというか綺麗なんです。走りに無駄がない。そういうところに大きな差がありますね。

AKI:一瞬の考え、判断力ですかね。

長田:そうですね。付け位置とか無駄がない。

AKI:そこに関しては経験もありますよね。

長田:練習だけじゃ経験できないこともありますね。1人で速く走ることは練習で頑張れば速くなるとは思うんですが、人を抜くっていうのは練習だけじゃなかなか。練習の一対一とレースの様に重なった場合、全然違うんですよね。なので、試走タイムで勝っていてもレースで無駄な所、隙を見せてしまい入られたりしてしまう。あとは、半周で1人捌く計算でいくと6周回余裕で先頭なんですが、自分は無駄な動きがあって1周で1人とかしか捌けない。そうなると6周回で6人しか捌けず、結果2、3着になってしまう。そういう所の差です。

AKI:なるほど。それが、S級と今の長田選手の差なんですね。

長田:今のこの位置だと、後ろから捌かれないようにしつつ前を捌いていかないといけない。1着になる為には、自分より外枠の選手より先に主導権を握らないと。やり返すってなかなか難しいですよね。

AKI:エンジンを作る、整備に関してはどうですか?

長田:全然です。たぶん下手くそです。乗りやすい、乗りにくいとかは分かっても、そこから上のエンジン、仕上がったって言うのはまだ分かんないです。50%のエンジンを60%、70%の所で安定させる為に何をしたらいいのか、と言うのが分からないですね。

AKI:先輩選手に聞いたりする事はあるんですか?

長田:たまに兄貴分の藤岡選手(山陽29期:藤岡一樹選手)に聞く事はありますね。けど、難しいです。人によって違うというか。走るコースで良いエンジンが変わってくる。ある程度は教えてもらえても自分にあったエンジンを見つけないといけないと思います。良いエンジンが70%としたら、残りの30%は自分に合った乗りやすさとかを見つけないといけないという感じです。

AKI:スタートに関しては?

長田:速くはないです。角度があるときは残せたりもするんですが、オープン戦の時は特に思いますね。自分なりには切ってるつもりでも周りが速い。リプレイを見ても自分だけ凹んでんなって(笑)10m前の時はそんなにスタート遅いと思わなかったんですが、最重ハンになってやっぱり違うなと思いました。なんだこりゃって。周りがめっちゃ速いです。

AKI:スタートも課題ということなんですね。

長田:そうですね。自分が思うスタートは1周目の3コーナーまでと思っています。松尾さんなんかは、スタート直後は番手も3コーナーの突っ込みで良い位置にいる。潜り込んでるんですよね。そこがやっぱ凄い。自分は後手後手です。10m前の時はスタートで"どんっ!"と切れればある程度良い位置につけれていたんですが、最重ハンのスタートは切った直後だけじゃないと思う様になりました。

AKI:雨、湿走路に関しては?

長田:普通ですね。雨も練習してうまく走れたりキッカケがあればと思います。苦手意識はないけど得意でもないですね、速い人と比べると。

AKI:となると、整備、テクニック、スタート、雨など現段階では並といった感じですか?

長田:そうなんです。全体的に並。なので、その並を全体的に底上げていきたいです。S級上位クラスの人はエンジンの状態が並でも1着を取る。悪くても3着には入るとか。自分はエンジンが悪いと5、6着とかになってしまったり。全体的に底上げしたい感じです。並のレベルがまだまだ違う。自分は並のレベルが低い。なので、どこかでカバーできる武器が欲しいんです。

AKI:けど、悪いという所がなく、武器が1つあればかなりレベルアップできそうですよね!

長田:そうですね!伸ばしどころはいっぱいありますね!(笑)頑張りたいですね!

AKI:近い目標はなんですか?

長田:S級になる事。とりあえずまずはS級になりたいですね。後は、最高ハンで踏ん張る事ですね。

AKI:キツイけどこの位置で戦いたいという事ですね。

長田:そうですね。この位置じゃないとレベルアップできないと思うんです。ハンデが前に行けばスタートや展開が楽になるかもしれないけど、楽になったところでまた苦しむ。今、どうせハンデが下がっているなら踏ん張ってこなして「あれ?いつのまにか着が取れてレベルアップできている。」と思えた方が良いと思うんですよね。僕は後ろで走りたいです。

AKI:S級になった先。大きな目標はなんですか?

長田:まだ考えつかないけど...記念で優勝したいです。話が戻っちゃうんですけど、そのためには絶対に武器がいる。これは間違いない。もし雨がめちゃくちゃ速かったらですよ、予選道中をなんとかしのいで優勝戦に乗ったとして、優勝戦が雨だったら取れるじゃないですか。けど、そこに雨が速いという武器が無いと優勝は出来ないんです。とは言っても優勝戦に行くにはまず勝ち上がる。8着より7着。7着より6着。勝ち上がって武器を発揮できれば勝てる時があると思う。まぐれでグレードを取ったと言われるかもしれないけど、僕はまぐれだとは思いません。今まで準備していたことがその優勝戦で発揮出来たという事だと思うから。武器があるからこその実力。となると、武器を作る事ですね。

AKI:となると、自分は?

長田:...ちょい差し?(笑)武器って難しいですね(笑)

目標を達成するには武器を作る。最重ハンになって1、2年、武器が欲しいなと思う様になりました。松尾さんや佐々木さん(山陽23期:佐々木啓選手)は捌き、岩崎さん(山陽25期:岩崎亮一選手)はスタートが速い、藤岡さんはここぞという時、勝負がけのスタートタイミング01、02とかで切っていく。兄貴分なんで藤岡さんのレースはよく見るんですが、やっぱり凄いです。雨も乗れてスタートも決めてスピードもあるし。尊敬してます。凄いなって思っています。

AKI:弟の長田稚也選手が飯塚でデビューしましたが、このことに関してはいかがですか?以前、弟に昔からやる事を真似されると仰ってましたよね?

長田:そうなんです。なんでついてくるんだろう?って感じです。

AKI:どんなことから真似をされてるなという感じなんですか?

長田:まずはサッカー。後は、同じ高校に入学。そして、オートレーサー。6つ離れているので話す内容とかが違うし、さらに自分はサッカークラブに入っていたので帰宅の時間とかが合わなかったりで。別に仲が悪いとかではないんですが、凄く仲良く遊んでいたという感じではありませんでした。

AKI:気づいた時には同じ道を歩んでいたんですね(笑)

はい。気づいた時にはレーサーになりたいと言っていました(笑)

AKI:弟の稚也選手が凄い勢いでくるかもしれませんよ?

長田:負けんと思うっすよ。それは分かる、というか負けたくないです!油断はしない。

AKI:選手になって丸7年!選手になれての良かったですか?

長田:んー。他の世界を知らないんで分からないです(笑)けど、勝って結果がついてきた時は楽しいし、多分オッケーです!(笑)

AKI:それでは最後、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

長田:「長田」と言ったら飯塚所属ではなく山陽所属です。山陽の長田を応援して下さい(笑)これからも応援をよろしくお願いします。

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

2020年4月30日

いつも120%で挑みます。気持ちで走ります!|高宗 良次選手

『僕みたいな選手でも応援してくれる人達がいる。怪我をしたことで周りの選手に助けてもらった。全てはレースで結果を残して恩返しするしかない。』と話す高宗良次選手(飯塚32期)に飯塚オールスター出場への意気込みとここまでの選手生活を振り返って頂きました。

インタビュー / 内野久照

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内野:昨年の浜松オールスターで怪我をされ、ここまでどのような状態ですか?

高宗:昨年はS級をキープする事。ここを目標に挙げてレースに挑みましたが、S級をキープする事が出来なかったです。

復帰後の昨年は最重ハンデから一度も前には行かなかったので、今年に入ってもこの最重ハンデの位置は必ず守っていきたいと思っていました。しかし、ハンデが軽化してしまい現在10m前から走っています。悔しい結果になりました。

もちろん最重ハンデに戻りS級に返り咲きたいと思っています。

内野:昨年の怪我について教えて下さい。

高宗:怪我はゴール後の事故でした。決して気を抜いた訳ではありませんが、自分の責任です。

人を落して大きな事故を誘発してしまったのは事実です。

自分自身も大怪我を負いました。右足下の部分を粉砕骨折して5ヶ月間の入院をしました。

復帰戦では周りが心配してくれて無理しないようにとアドバイスもありましたが、次節のSGに出たかったので一走目から気合で走りました。

試走が出なかったので大丈夫かなと思いましたが、怪我する前と同じ競走タイムが出たので少し安心しました。

ただ復帰しても以前と同様にドドド(タイヤの跳ね)が治まらないので、周りに手伝ってもらったりアドバイスを頂いて対策しています。

自分の技術不足で起こしたレース事故でしたが、復帰した時は皆さんに暖かく迎えて頂きました。車・エンジンも手を加えてくれていて、すぐに乗れる状態にしてくれていました。

僕がしないといけない落車した他の人の事もやって頂きました。助けられてやってもらっている事ばかりなので、次は僕がグループの力になりたいと思っています。復帰してからも2回落車し、また皆に迷惑をかけてしまいました。

このことからもグループの人達の繋がりが大きいなと改めて感じたし、仲間の存在が大きくて絆を感じました。内側での落車もあったので初心に戻り、外も行けるようにスピードと力を付けて、外からでも攻められるようにと考えています。練習はもちろんですが、レースでもそのことを徹底しています。

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内野:オートレーサーになるきっかけは?

高宗:父親です。父親がハーレーに乗っています。ハーレーをカスタムするお店へ行った時に、たまたま田中茂選手(飯塚26期)のハーレーがありました。お店の人から茂選手がオートレーサーだと教えて頂き、父親と一緒にレース観戦したのが初めてです。父親は以前からオートレースは知っていて、久々に見て二人して興奮していました。

自分も格好良いな。レーサーになりたいなとその時に思いました。

内野:お父様のお話がありましたが、高宗選手はどんな子供さんでしたか?

高宗:幼いころは自由に羽ばたいていましたね。(笑)小学3年生から野球を始めました。

中学校の時はボーイズリーグです。硬式野球のチームに加入しました。

高校が決まる前に監督ともめてしまって。監督『お前は使わない』高宗『じゃあ辞めてやる』と険悪な関係になりました。

その事から父親には叩かれて、どうしようもない状況に追い込まれていました。

その時に野球塾を開いていた池本さんを紹介して頂きました。池本さんにお会いしてからは自分の考え方が大きく変わりました。

これまで褒められる事がなかった自分を褒めてくれました。褒めて伸ばしてくれる方でした。

『努力の楽しさ』を教えて頂いたのも池本さんです。頑張ったら褒められる。それが面白くなりました。恩師はと聞かれたら『池本さん』です。

野球塾に通っていた先輩2人が熊本県の城北高校野球部に入部していた事もあって、僕も城北高校野球部に入部しピッチャーを3年間やりました。

怪我もあり3番手の控えピッチャーでした。甲子園へ出場の夢は果たせなかったです。

内野:『努力の楽しさ』があるのでいつも整備の手を止めないのですね。

高宗:結果が出た時は嬉しいですし楽しくなりますから...。

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内野:デビュー戦はいかがでしたか?

高宗:バイクは向いていないなと思った。とんでもなく遅かった。曲がらなかった。恐怖心はなかったけどとにかく遅かった。120%の力で走って落車しても良いという気持ちで挑みましたが、毎回ちぎられての8着でした。

初勝利の時はあまりにも勝てなかったので、皆が優勝したかのようにお祝いしてくれました。

内野:思い出のレースは?

高宗:川口オートで行われた同期戦です。伊勢崎の期別対抗戦に進出する選手を決める、期別戦シリーズ第6戦32期予選で勝つ事が出来たことです。32期決定戦(2014年10月20日川口オート11R)で同期戦2級車で1番になれたレースです。

内野:グレードレースの優勝戦が過去にありますが。

高宗:伊勢崎ムーンライトは予選道中で120%出し切った開催でした。タイヤの跳ねがあり、自分のタイヤは予選の3日間で使い切ってしまいました。準決勝戦と優勝戦は久門徹選手(飯塚26期)がタイヤを2本提供してくれました。エンジンは有吉辰也選手(飯塚25期)に握って頂きました。いつも周りの選手に気にかけて頂いていて、感謝しかないですね。

GII稲妻賞の優勝戦は最重ハンデで戦いました。

高林亮選手(飯塚27期)が下周りの整備を手伝ってくれました。下周りの整備を勧めてくれたのも高林選手です。

先輩の気持ちもあったので気合い入れて優勝戦に挑みました。

結果はフライングです。気持ちが入り過ぎました。

またグレードレースの優勝戦に進めるように頑張っていきます。

内野:師匠の宮地朗選手(飯塚25期)はどんな存在ですか?

高宗:おやじ宮地さんはでかい人です。新人の時はもの凄く厳しかった。信じられないくらい厳しい方でした。ただ自分を犠牲にしてまでも僕の指導をしてくれた。

グレードレースに行く前、ドドドで悩んでいる時にアドバイスをしてくれました。

自分の事より僕の事をずっと気にしてくれている師匠には頭が下がる思いです。

これまでやって頂いたので同じように僕も後輩に対して接しています。

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内野:ずばりライバルは?

高宗:ライバルは自分です。自分に勝つ事が出来ないと1着は獲れないです。

内野:高宗選手の売りは?

高宗:自分の売りですか?『いつでも全てにおいて120%』です。

試走が出ていなくてもスタートはいつも通り行って頭目指して走っています。

どんな状況でも跳ねていてもエンジンが出ていなくても、1着を獲りにいきます。

スタート速攻しかない。早めに前を捌いて逃げる。を売りにしたいですね。

試走後ピットの中ではスタートの事しか考えていません。

内野:高宗選手といえば筋肉ですが(笑)

高宗:今は、器具を使う筋トレはやっていないです。近況はメンタルを鍛えています。それと体幹のトレーニングです。

内野:レース後の息抜きは?

高宗:睡眠です。

内野:オフの日の息抜きは?

高宗:バイクです。ツーリングです。

内野:おすすめスポットは?

高宗:地元北九州市では平尾台です。県外では角島(山口県)です。是非行ってみて下さい。癒されますよ。

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内野:地元北九州でおすすめのお店は?

高宗:兄が経営する飲食店『YAKINIQ HANAKI』です。戸畑にあります。食べて頂ければ分かります。美味しいお肉を提供するお店です。今の状況が収束したら是非一度いらして下さい。

内野:美味しいお肉を食べて活力にですね。レースで結果が出ない時考えることは?

高宗:結果が出ない時は2級車の遅い時を思い出す事です。その時より間違いなく成長していると思う。2級車の時に心がけていたグリップを開けること捲ることを思い出します。

内野:開催途中で帰った節がありましたが。

高宗:怪我をしている足をかばって無理をしてしまい反対側の足が半月板損傷になって帰ってしまった。ゆっくり休めたので今は大丈夫です。

内野:飯塚でSGオールスターが開催されますが...。

高宗:オールスターの舞台で結果を残したい。選んでくれたファンの皆さんに恩返しが出来るような走りをみせたいです。

SGですしもちろん恥ないレースをしたいですね。

今の走りは自分でも情けないと思うので、オールスターまで徹底してやります。

パーツ交換してエンジン整備をとことんやります。結果を求めて走って行きます。

準備をして行きます。SGの準決勝戦目指して取り組みます。

内野:初優勝を皆が待っています。

高宗:もちろん目指すところではありますが、今はあまり気にしていないです。

まず優勝戦に進まないと始まらない。10m前になっても優勝戦に一度ものる事が出来ていない。

まず優勝戦にのる事。そしてのり続ける事。土俵に上がるという事です。

それをやっていくと、また最重ハンデに戻れると思っています。もちろん早く戻りたいと思っています。

先日、弟分の川口裕二(飯塚34樹)がデビュー初優勝を飾ったので、僕もそれに続いて行きたいです。

内野:これからはどんな選手を目指しますか?

高宗:ファンの皆様が僕を応援して良かったと思ってもらえる選手になりたいです。自分の為でなくファンの皆様の為に走り続けます。

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内野:オートレースの魅力は?

高宗:最終コーナーまでゴールするまで分からないところです。この興奮は他の競技にはありませんね。

内野:オートレーサーになって良かったと思う事は?

高宗:僕みたいな選手でも応援してくれる。遅いとか速いとか関係なく応援してくれる。

だからこの仕事にやりがいを感じています。もちろん1着を獲った時、結果が出た時は嬉しいです。

内野:オッズパークを御覧の皆様へメッセージをお願いします。

高宗:オートレースは最後まで何が起こるか分からないのが面白いと思います。是非オートレースをゴールまで楽しんで下さい。飯塚オールスター頑張ります。

インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。

2020年4月23日

夢の大舞台SGファイナルステージを目指して突き進む。|緒方 浩一選手

ファンの皆様の応援があったから今の自分がある。と話す山陽30期緒方浩一選手。大怪我を乗り越え昨年はGII小林啓二杯を制し今年は飯塚一般戦の優勝もあります。4月末開催の飯塚オールスターに向けて照準を合わせている緒方浩一選手に怪我からの完全復活、近況の調子、オールスターへの意気込み等お話を聞きしました。(取材日は3月22日)

インタビュー / 内野久照

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内野:飯塚プレミアムカップを戦い終わって一言。

緒方:ベスト32(準決勝戦)に残る事は出来ましたが、ファイナル進出とはなりませんでしたので悔しかったです。

優勝戦へ進む選手はスタートから違うし、早めに仕掛けて行く。やっぱり凄いですね。

一枚も二枚も上手でした。その辺りはまだまだ負けています。

試走ではエンジンが負けているとは思わなかったです。

ただスタートして厳しい位置におかれてしまった。まだまだ勉強です。

上位選手との差を縮めたい。ここ1年で追い付きたいと思っています。

内野:昨年はGII小林啓二杯を制していますが。

緒方:師匠(山陽19期田中泰彦選手)の引退の開催で優勝出来た事が一番嬉しかったです。

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内野:引退の話はいつ聞いたのですか?

緒方:前検日です。師匠から昼の時間に、夜話があるからと言われました。岩崎亮一選手(山陽25期)と3人で夜話がしたいと言われ、もしかすると引退の話かもと思っていました。

『今節で最後にする』と話があった時は寂しい気持になりましたが、何とか結果を残して恩返しをしたいと思いました。

内野:優勝という最高の形で師匠を送りだす事になりましたが。

緒方:自分の力だけでは優勝は出来ませんでした。

あの時は神ががっていました。

走路状況、レース展開全てが味方になってくれました。

ゴールしてからいつも師匠がレース観戦する選手観覧席の階段に目をやると、師匠泰彦さんがいました。右手を挙げて拍手してくれていました。

内野:師匠からは何と声をかけてもらったのですか。

緒方:『おめでとう。最後に親孝行してくれた。』と言ってくれました。

内野:表彰式の涙は。

緒方:表彰式に泰彦さんの事を思うと涙が溢れ出ました。また色んな思いが込み上げてきました。

内野:大怪我を乗り越えて優勝したレースでもありました。ここまでの道のりは。

緒方:長かったですね。怪我を負った時はレースに戻れるとは思っていませんでした。

内野:どんな状況だったのですか?

緒方:怪我は首と左膝です。半年間休みました。靭帯を4本断裂しました。

自分の体の一部を取り移植再建手術を行いました。約7時間の手術です。

靭帯再生の名医、前田先生を探してくれたのが岩崎亮一選手(山陽25期)です。MRIの画像を持って先生を探してくれました。その時は前田淳選手(山陽27期)にもお世話になりました。

手術後は足がまったく曲がりませんでした。リハビリが無茶苦茶きつかった。大変でした。

これをしっかりやれば必ず復帰出来ると信じてリハビリに没頭しました。

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内野:今は完治しているのでしょうか。

緒方:8割9割は大丈夫です。ダッシュが出来ないこと以外は問題ありません。(笑)

レースに関してはまったく支障ありません。復帰してからもまだ首と膝の痛みはありました。風圧で首の痛みは酷かったです。

結果も出ず、こんなにも乗れないものかと思いました。

復帰戦はA級の下位からの始まりでした。ハンデは10m前からのスタートでした。

復帰出来ると思っていなかったので復帰出来た事は嬉しかったです。喜びでしかなかったです。しかし、勝てなくて悔しい日々が続きました。

何度か優勝戦に乗りました。最重ハンデにもなりましたが定着できなかったです。

内野:怪我をする前はGI優勝(2013年山陽スピード王)がありました。

緒方:初めてのGI優勝戦でした。グレードレース初優勝を地元のスピード王で決めましたが、獲ったという感じはありませんでした。

嬉しさよりビックリしていたことを覚えています。あれっ!という感じでした。(笑)

優勝したのは自分なの?みたいな感じで全く実感がありませんでした。

内野:その後大晦日のSSシリーズ8周戦(川口2014年12月31日)を制しています。

緒方:大晦日のSSシリーズ優勝戦は0mオープン最重ハンデ8名が並んでの8周戦でした。

やっとこの位置で戦える。この時の優勝はすぐ実感が沸いてきました。凄く嬉しかった事を覚えています。

内野:思い出に残るレースは?

緒方:もちろん昨年11月のGII山陽オート小林啓二杯です。

怪我からの復帰後初めての優勝。辛い時期を乗り越えることが出来たし、親父の引退レースでもありました。色んな思いがありました。あの時は自然に涙が出てきましたね。

師匠の最後に優勝の姿を見せられて良かったです。

内野:悔しかったレースは?

緒方:負けたレースは全て悔しいです。悔しくないと次頑張れないです。

内野:レース場に必ず持って行く物は。

緒方:寝具です。身体の事を考えてポータブルマットレスを持参しています。

内野:これまでスポーツは何かされていましたか。

緒方:中学校の時は卓球部です。陸上部に入りたかったけどなかったので卓球部に入りました。でもほとんど行ってません。(笑)

高校の時は陸上部です。色んな競技がある中、棒高跳びを選びました。福岡県大会で2位になりました。

内野:休みの日の息抜き方法は?

緒方:バス釣りです。無心になれます。ものすごく楽しいですし嬉しくなります。

中学校の時からの趣味です。50cm超えは嬉しいですよ。なかなか釣れませんからね(笑)

内野:家での息抜きは?

緒方:家での過ごし方はお酒です。酒が大好きです。休みの日は夕方からビールです。至福の時です。一杯目のビールが至福ですね。

それからワイン・ウイスキーと続きます。これが1番の息抜きです。

内野:宝物を教えて下さい。

緒方:エレキギターです。新しい趣味ですね。実家にあったギターで練習を始めました。楽しくなって思わず新しく購入しました。

まだ人に聞かせられるレベルにはないですが夢中になれる物をまた一つ見つけました。

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内野:緒方選手にとってのオートレースとは。

緒方:オートレース選手になることが夢だったので10年経った今でも夢心地です。今も夢の中にいるようです。オートレースは格好良いです。

人のレースを見ても格好良いと思う。音ですよね...!迫力があります。

魅力があります。見てるだけで凄く格好良いです。嬉しくなります。

内野:選手になって良かったと思う事は。

緒方:自分のやりたい事でお金を稼ぐ事が出来る、遣り甲斐のある職業です。

頑張って結果を求める事で後からお金が付いてくる。選手になって日々良かったなと思っています。オートレースは楽しいです。

実力の世界ですし頑張った人だけが良い思いが出来るのも事実です。一生懸命する事で必ず何か自分にプラスになると思っています。

結果は自ずと付いてくると信じています。

内野:2020年はどこを目指していますか?目標としていること教えて下さい。

緒方:今年の目標はSGの優勝戦です。SGは準決勝戦3着が最高です。今まで明確にここを(SG優勝戦初出場)目標にしたことはないです。

そしてSS戦(スーパースタートライアル)に出場したいです。あのステージで戦ってみたいです。

ここ数年で達成できないと難しいと思う。出来ないと思います。

内野:今年最初のSGが飯塚のオールスターです。

緒方:山陽オート所属ですが飯塚でオートレースを見て育ちました。中村政信さんにあこがれて選手を目指しました。飯塚での開催はいつでも思い入れがあります。特にSGオールスターですしファンの方から頂いた票で出場できるのでいつも以上に気持ちが入ります。今年はこれまでで1番多い投票数でした。昨年のGII優勝があったからだと思っています。感謝の気持ちで一杯です。

今までは施行者推薦で出る事が多い中今年はファンの皆様に選んでもらった大会になります。ファンの皆様の気持ちを乗せて恩返し出来るように出場するだけでなく結果を残します。SG優勝戦出場の目標を達成したいです。

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内野:防具に沖田哲平(元選手30期飯塚所属)さんのステッカーが...。

緒方:同期哲平の気持ちはずっと自分は持ち続けている。

哲平が引退する事になったのは自分の責任です。

防具と競走車に哲平のステーッカーを貼っています。哲平の分まで走り続けないといけません。

内野:ファンの存在は?

緒方:ファンあっての自分です。ただ自分は裏切りの多いタイプだと思う。本当に申し訳ないと思っています。

選手やっている以上はもちろんアンチもいます。自分を信じてくれる方へ手を抜くことなく、正直開催続きできついですけど手を止めません。

応援してくれるファンの方がいるので前を向いて進んで行きたいです。

約束します。僕を信じてくれるファンの方の為に諦めず一生懸命走ります。

内野:オッズパークをご利用の皆様、オートレースファンの皆様へメッセージをお願いします。

緒方:いつもオートレースへのご投票ありがとうございます。これからも車券の対象になれるように一着目指して頑張りますので、これからも応援宜しくお願いします。

インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。

2020年4月16日

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