平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!
平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!*9日(日)金沢 第11R『第73回北國王冠』 2600m 18:15発走*
3連覇中のアンタンスルフレに、長距離戦めっぽう強いケイアイパープル、3歳にしてみちのく大賞典を制したリケアカプチーノ、カイルとヒーローコールの小久保厩舎勢、地元金沢のマンガンなどなど...、注目したい馬の名前をあげたらキリがないほど好メンバーが集結しました。
悩んだ末に本命にしたのは、昨年2着だったケイアイパープル。3走前には今回と同じ2600m戦を圧勝し、改めて長距離適性の高さを示しました。今年9歳ですが大きな衰えは感じませんし、この距離であればやはり強いと思います。
しかも吉原寛人騎手は重賞199勝と、200勝まであと1勝!地元金沢で達成してほしいという気持ちも込めて応援します。
対抗は3連覇中のアンタンスルフレ。
昨年もこのレースの前はひと息のレースが続いていたんですが、なんとなんとレコード勝ち。やっぱりこのコースは圧倒的に相性がいいんですよね。
ここは得意の舞台での替わり身を期待します。
上位2頭は実績重視で選びましたが、3番手は新興勢力からサクラトップキッドに期待しました。
昨年3歳時に北上川大賞典を制して長距離適性は証明済み。
マーキュリーカップでは4着に頑張り、地力の高さも見せました。
前走の白山大賞典では後方から7着という結果でしたが、金沢遠征を経験できたことは大きいと思います。
地元マンガンも怖い存在。
中島騎手が騎乗してからは、序盤に出して行って、これまで以上にいい位置で競馬ができるようになりました。
スタミナがある馬ですから、消耗戦になればこの馬の決め手が活きてきそうです。
2キロの斤量の恩恵があるリケアカプチーノ、名港盃を逃げて圧勝したサンテックス、中10日での出走となるヒーローコールまで。
◎4、ケイアイパープル
〇8、アンタンスルフレ
▲1、サクラトップキッド
△11、マンガン
△10、リケアカプチーノ
△9、サンテックス
△6、ヒーローコール

*6日(木)園田 第11R『第59回楠賞』 1400m 16:05発走*
今年も超好メンバーが揃った楠賞。
南関東からは優駿スプリントを制したハーフブルー、ニューイヤーカップを勝ったホーリーグレイル、雲取賞で3着だったスマイルマンボ、
愛知からはゴールド争覇で古馬を撃破したケイズレーヴ、そして高知からは二冠馬ジュゲムーンという遠征勢に、
地元兵庫からはジュゲムーンの高知三冠を阻止したラピドフィオーレ、重賞で6度の2着があるべラジオドリーム、園田プリンセスカップを勝ったリオンダリーナなどが参戦。
その中で本命にしたのはケイズレーヴです。
現在重賞4連勝中。
それほど大きな馬体ではないですが、勝負根性が強く、長くいい脚が使えるタイプ。
園田は兵庫チャンピオンシップで参戦し、強豪に揉まれながらも5着。馬券圏内を外したのはこの時だけで、まったく底を見せていません。
今回は先行馬が揃ってハイペース必至と見ているので、この馬にはもってこいの展開になりそう。
ここも連勝を期待します!
対抗は地元兵庫のラピドフィオーレ。
高知の2戦はかなり強い競馬を見せてくれました。園田オータムトロフィーでは逃げて2着。
オケマルを相手に積極策で挑み、2着に踏ん張れたことは評価したいです。
久しぶりの1400mですが、重賞を勝っている舞台なので心配はしていません。
3番手はべラジオドリーム。
重賞タイトルこそないものの、高いレベルで力を発揮している馬。
ケイズレーヴとも接戦を演じているし、この距離ももってこいだと思います。
スマイルマンボはダート三冠に挑み、羽田盃は4着。かなり強いメンバーに揉まれ経験を積みました。本来はマイル前後が合いそうですから、距離短縮はプラス材料でしょう。
スピードがあるハーフブルーとホーリーグレイルにも注目しています。
◎4、ケイズレーヴ
〇10、ラピドフィオーレ
▲8、べラジオドリーム
△9、スマイルマンボ
△2、ハーフブルー
△7、ホーリーグレイル

*2日(日)盛岡 第11R『第48回すずらん賞』 1800m 17:35発走*
ここはもうヒロシクンの一強ムードでしょう。
前走の秋初戦は好ダッシュで逃げる形、フジユージーンが早めに追いかけてきましたが並ばせず、突き放して勝利。プラス7キロでの出走で、ひと叩きしてさらに状態が上がってくるのではないでしょうか。
ここも自分の競馬に徹して、強いヒロシクンを期待します。
問題は対抗以下で、相手候補はかなり難しいところ。
重賞実績馬がたくさんいますが、その中でも一発を狙ってスズカゴウケツに注目します。
勝ち星的にはマイルが中心ですが、今回と同じ舞台の1800m戦であるあすなろ賞(2024年)を勝っています。
特に内枠に入った時に本領発揮するイメージで、道中馬群の中でロスなく立ち回れるのが強み。
狭いところからも怯まず突破していく決め手がある馬で、混戦模様の2着争いに浮上してくるのではと考えます。
3番手はノーブルサターン。
11歳となった今年は初戦の赤松杯3着が最高でこれまでのような長くいい脚が見られませんが、超叩き良化型、寒い時期に調子を上げるタイプのため、叩き3戦目の今回は狙い頃ではないでしょうか。
同じ舞台のあすなろ賞(2025年)で悲願の重賞初制覇を果たしたヘリオス、牡馬に混じってもヒケを取らないミニアチュール、快進撃が続くラストマンまで。
◎10、ヒロシクン
〇3、スズカゴウケツ
▲8、ノーブルサターン
△2、ヘリオス
△6、ミニアチュール
△7、ラストマン

*30日(木)名古屋 第11R『第3回ネクストスター名古屋』 1500m 19:55発走*
10月2日の門別を皮切りに、全国各地で行われているネクストスター。ここ1週間のレースを振り返ると、23日の笠松は生え抜きのヨサリが勝利。26日の高知は新馬戦を勝ったばかりのキャリア2戦目エンドレステイルが圧勝、28日の金沢は3連勝でエムティジークが逃げ切り勝ち、そして昨日の園田はエイシンイワハシルが門別から移籍後2連勝を決めました。各地それぞれの傾向がありますが、なんとなく今年は1頭抜けた存在というよりも上位混戦模様、という印象があります。
本日の名古屋もそんな感じのメンバー構成。
中心は門別からの移籍初戦を勝ったミモザノキセツにします。
門別時代は新馬勝ちの1勝のみですが、オープンで強い馬たちと戦ってきました。
前走の移籍初戦は外枠から2番手につけ、直線抜け出して勝利。勝ちタイムも優秀でした。今回も外目の枠に入ったのは強調材料。前走のような競馬を期待します。
対抗はアルティメイタム。
新馬戦は2着に負けたものの、続く2戦目の前走は中団から外々を押し上げて直線突き抜けるという勝ちっぷり。一度使って走りが大きく変わった印象です。
あの末脚は強烈なので、前を行くミモザノキセツに差して来るアルティメイタムとの勝負が楽しみです。
しかも鞍上同士の対決にも注目していて、ミモザノキセツに騎乗する望月洵輝騎手とアルティメイタムに騎乗する塚本征吾騎手は激しい名古屋リーディング争いを展開中。
他場を入れた勝ち星は塚本征吾騎手の方が断然多いですが、名古屋では昨日までで143勝、そして望月騎手が140勝となっています。
今年もあと2か月となり、リーディング争いの行方も気になります。
さて、ネクストスター名古屋の話に戻って、3番手は門別からの移籍組であるマンデーロウリュウ。移籍2戦目の前走は、2歳1組で楽に3番手につけると、直線で粘る2着馬を競り落として勝利。初戦は序盤の行きっぷりが今一つでしたが、2戦目で変わり身を見せました。
前走ミモザノキセツの2着だったニドネ、決め手があるリトルリリイまで。
◎9、ミモザノキセツ
〇8、アルティメイタム
▲3、マンデーロウリュウ
△2、ニドネ
△10、リトルリリイ
*29日(水)園田 第11R『第3回ネクストスター園田』 1400m 16:15発走*
兵庫ジュベナイルカップ上位組が中心だと考えます。
本命にしたのは2着だったリーガルタイム。
新馬戦を勝ってキャリア1戦で挑み、3コーナーではかなり狭くなるような場面がありました。勝負所の場面で加速できなかったことは致命的に見えたのですが、それでも直線盛り返して僅差2着。ド根性を見せました。
負けはしたものの、前走のレースは今後に繋がるいい経験になったのではないでしょうか。
今度こそ初重賞制覇を期待します。
対抗は兵庫ジュベナイルカップを制したエイシンイワハシル。
道中は4番手内から、3,4コーナースムーズに立ち回ってきました。
リーガルタイムとはここの差が勝敗を分けたと思います。
能力が高くレースセンスもいいので、今回も注目です。
3番手はエイシンリガーズにしました。
門別時代は栄冠賞4着、サッポロクラシックカップ3着と重賞で実績を残し、兵庫移籍初戦の前走を逃げて快勝。
もともとスピードのある馬で、1400mに対応できたことは大きいと思います。
兵庫ジュベナイルカップで早め先頭から3着に粘ったアングレ、前走2勝目を挙げたゴッドフェンサー、休み明けの前走エイシンリガーズの2着だったサザンウォリアーまで。
◎2、リーガルタイム
〇8、エイシンイワハシル
▲5、エイシンリガーズ
△1、アングレ
△3、ゴッドフェンサー
△4、サザンウォリアー
