平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!
平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!*24日(月)金沢 第10R『第28回金沢ヤングチャンピオン』 1700m 18:15発走*
金沢ヤングチャンピオンは、これまで1400mを中心に走っていた馬たちが、1700mへ対応できるかが大きなポイント。
ここ2年は1番人気馬が馬券に絡まず、波乱の決着となっております。ただその前は1番人気が2連続で勝っており、人気よりも距離対応に重きをおきたいところです。
本命にしたのはエムティジーク。現在3連勝中ですから、この馬が人気の中心になるでしょう。
デビューから2戦2着2着と勝ち切れなかったんですが、3戦目から積極的にハナに行くスタイルで3連勝。自分の形を確立しました。
前走のネクストスター金沢も逃げて快勝、最後まで脚色は鈍らなかったです。血統的にも父ダノンプレミアムに母父ヴァーミリアンということで、1700mならば十分こなせる下地はありそう。
ここも自らハナに行く競馬で4連勝を期待しています。
対抗は迷いましたが、グリーゼにしました。
1700mが初めてという馬が多い中、3走前の門別時代に経験あり。しかもタフな門別の馬場で、8番人気3着と健闘していますから、距離延長は向きそうなタイプ。
前走はエムティジークに離されましたが、この距離でどこまで詰められるか注目です。
3番手はグラシアレス。
こちらも門別からの転入組で、移籍初戦圧勝、前走のネクストスター金沢は2着と、この世代の中心になれそうな1頭です。
しかも鞍上は吉原寛人騎手。お預けになっている重賞200勝達成の行方にも注目しています。
サノノサルバドールは前走逃げ切り勝ち。門別時代は1000m戦を2勝しているので、距離延長に対応できるかがカギでしょう。
キャリア4戦のムムターズショコラは新馬戦1勝のみですがこれからの成長が楽しみな馬。前がもつれて混戦になれば出番があるかもしれません。
◎3、エムティジーク
〇6、グリーゼ
▲5、グラシアレス
△7、サノノサルバドール
△9、ムムターズショコラ

*24日(月)水沢 第12R『第23回寒菊賞』 1600m 18:05発走*
2歳重賞が続き頭数は8頭と少頭数になりましたが、この先を占う上でも重要な一戦です。
まず本命はセイクリスティーナ。
芝でもダートでも重賞制覇を果たし無双状態でしたが、前走のプリンセスカップは北海道勢に先着を許しての3着となりました。
ただしですね、勝ったトリップスは川崎のローレル賞で2着、2着だったフェアリーライズは笠松のラブミーチャン記念で2着とそれぞれ全国的に活躍しており、その2頭を相手に2番手から3着に踏ん張れたのは力の証だと思います。
今回は地元馬同士。ぜひとも巻き返して欲しいです。
この馬が1頭抜けた実績があり、対抗以下は超混戦模様ではないでしょうか。
注目したのはブライオン。
4戦目で初勝利を挙げると、続く前走も勝って2連勝と勢いに乗りました。
2戦続けて上がり最速の末脚で伸びてきて、競馬を覚えた印象です。
セイクリスティーナがある程度のポジションから早めに動いていくのではないかと想像しているので、他の先行勢には厳しい流れになりそう。この馬の末脚に期待しています。
3番手はセローム。
ネクストスター盛岡では大敗しましたが、前走は直線で早めに抜け出して押し切るという競馬を見せてくれました。
初のマイルもしっかりこなしましたし、今回も楽しみな1頭です。
岩手移籍後は勝ち星がないロジータサンライズですが、ここ2戦は馬体重が増えて成長を感じます。
ネクストスター盛岡で3着に伸びて来たラブコラージェンまで。
◎8、セイクリスティーナ
〇7、ブライオン
▲5、セローム
△3、ロジータサンライズ
△4、ラブコラージェン

*16日(日)金沢 第10R『第7回徽軫賞』 18:15発走*
ここはなんといってもセブンカラーズでしょう!
前走のオグリキャップ記念では、久しぶりの1400mがどうだろうかなんて思いましたが、並みいる強豪牡馬を相手に、4番手から見せ場十分の3着。
先着を許したムエックスとアウストロはダートグレードで2着3着に来ている実力ですから、改めてセブンカラーズの強さを証明できたのではないでしょうか。
今回はそこから半年ぶりの休養明けですが、休み明けは苦にしないタイプ。
実績的にも抜けた存在で、セブンカラーズらしい強い競馬を期待します。
対抗は地元金沢のリケアマロンにしました。
読売レディス杯では早め失速のしんがり負けでちょっと心配したのですが、ここ2戦は牡馬相手の重賞で5着5着。
牝馬同士であれば力上位の存在で、1400mも守備範囲です。
3番手はコパノフランシス。同じ距離だった百万石スプリントで3着。
前走はスタート直後にバランスを崩しての落馬競走中止。不運でしたが大きなダメージもなく、間を置かず出走できて良かったです。
今回のメンバーであればセブンカラーズは逃げか好位からの競馬となり、先行する馬たちには厳しい流れになるのではないかと予想。
リケアマロンもコパノフランシスも中団辺りから末脚を使えるイメージで、展開的にも合いそうです。
近走安定感のあるダイヤモンドラインは久しぶりの1400mがカギ。
エーデルワイス賞を勝っている実績馬マルカラピッドは移籍2戦目、牝馬同士で巻き返しもありそうです。
◎10、セブンカラーズ
〇1、リケアマロン
▲12、コパノフランシス
△7、ダイヤモンドライン
△6、マルカラピッド

*16日(日)盛岡 第11R『第15回絆カップ』 1200m 17:35発走*
勝ったり負けたりのメンバーで、抜けた存在がいない混戦模様。
メンバー的には10月21日のスプリント特別に近いので、同じような展開になると見ています。
本命はそのレースを勝ったレディブラウン。
もともと末脚に定評のある馬でしたが、この秋はさらに磨きがかかりました。
ヴィーナススプリントでついに初重賞制覇を果たすと、続くスプリント特別も長くいい脚を使って勝利。
今回も前走と同じく快速馬オスカーブレインがいて、他にも先行タイプがいるため、速い流れになると考えます。
そうなればこの馬の出番。今回も決め手勝負での末脚を期待しています。
そのスプリント特別で2着だったのがウラヤ。
この馬も素晴らしい決め手の持ち主で、昨年の絆カップを制しています。
今回も流れが向きそうで、レディブラウンとの末脚比べが楽しみです。
エイシントルペードは先行力のある馬ですが、逃げにこだわらないタイプ。
オスカーブレインはかなりテンが速いので今回も2,3番手の競馬になると思いますが、そこからしぶとい競馬をしてくれるのでは。
同じく先行力のあるロードオブザチェコは先行争いがカギでしょう。
◎5、レディブラウン
〇2、ウラヤ
▲8、エイシントルペード
△1、ロードオブザチェコ

*13日(木)名古屋 第11R『第66回東海菊花賞』 2000m 20:00発走*
ここはもうシンメデージーがどう勝つか、ということに注目しています。
ダートグレード制覇を目標にしている馬であり、これまでの成績を見ても地方馬同士では抜けた存在。
名古屋との相性も良く、昨年の名古屋大賞典3着、今年の名古屋グランプリ2着と結果を残しています。
秋初戦を一度使って叩き2戦目。来月に同じ舞台で行われる名古屋大賞典にも繋がるような勝ち方を期待します。
そして、吉原寛人騎手にとっては重賞200勝が懸かった1戦。ぜひここで決めて欲しいです!
シンメデージー1強ムードで相手は手広くいきたいところ。
対抗は愛知のマッドルーレット。
昨年のこのレースは4着でしたが、今年に入ってマーチカップとトリトン争覇を制しているように、相当力をつけています。
距離2000mも守備範囲で、この馬も秋初戦を使って2戦目。前走よりさらに状態を上げてきそうです。
4歳馬メイショウタイセツも成長著しい1頭で、トリトン争覇では僅差2着。重賞勝利も近いのではないでしょうか。
この馬も秋初戦を快勝しての2戦目で、今回のメンバーに入ってどこまで戦えるか楽しみです。
前走名古屋2000mを勝利したラジカルバローズ、鋭い決め手があるノットリグレット、末脚が怖いタイセイストラーダ、叩き3戦目のヴィゴーレまで。
◎8、シンメデージー
〇6、マッドルーレット
▲7、メイショウタイセツ
△9、ラジカルバローズ
△11、ノットリグレット
△4、タイセイストラーダ
△10、ヴィゴーレ
