【特別賞】的場文男騎手(大井)
「初騎乗から50年ということでこのような賞をいただけて嬉しいです。
応援してくれたファンの方々に感謝しています。
自分も騎手として一生懸命頑張ってきたので、そういう姿を見て周りの方々が乗せてくれたのではないでしょうか。
レースではファンの方にとって勝つことが大事ですので、勝つことを考えて乗ってきました。
この年になってなかなか勝てなくなって、一つ勝つのがこんなに難しいのかと実感しています。
その中で7400勝以上も勝たせてもらっているというのは本当に感謝ですね。
若手も一生懸命頑張っています。大井では笹川くん、矢野くんも頑張っているので、このまま一生懸命頑張ってくれたらと思います。
今回は50年乗ったご褒美でこのような賞をいただくことができました。
ファンの皆様のおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです」
【特別賞】チーム・マンダリンヒーロー
【特別表彰馬】マンダリンヒーロー(大井)
新井浩明オーナー
「こういう賞をいただけて嬉しいです。勝ったわけではないのに挑戦したということで選んでいただき、ありがとうございました。
正直、2月の雲取賞でヒーローコールに負けて、僕自身はアメリカに行く気はなかったんですけど、藤田先生がどうしてもというので行きました。
ちょうど日程的に大谷選手の試合が見られそうだということもあって行くことにしたのですが、今思うとよくサンタアニタダービーで2着に来てくれたなと思います。
ケンタッキーダービーはスタンドの前をずっと歩いていくのですが、とてもいい思い出になりました。
チャレンジすることが決まってから、たくさんの方に応援していただきましたが、正直に言うと僕の周りからは「そんな無謀なことやめなさい」と言う人もいました。
ケンタッキーダービーにも出走することができて、とても運のいい馬だと思います。
この後もとりあえず無事にケガなく走って欲しいです」
藤田輝信調教師
「とても嬉しいです。特にチームに対していただいたというのが嬉しいです。
アメリカ遠征に挑戦する上で、いろいろな方々に助けていただきました。とても感謝しています。
サンタアニタダービーでレース前から、2着ならケンタッキーダービー、3着ならプリークネスと言っていて、2着になった時にはとても嬉しかったです。
ただケンタッキーダービーへの出走は簡単ではなくて、なかなか出走が決まらず調整も難しかったと思いますが、堀田優志厩務員や現地スタッフに感謝しています。
ケンタッキーダービー当日は、やっとこの舞台に来たのかと感慨深いものがありましたし、15万人のお客様の前を歩く、1秒1秒が宝物になりました。
またこれからも強いマンダリンヒーローをお見せできるよう頑張ります。
今後の目標は中央交流を勝つこと、また海外にもチャレンジしたいです」
堀田優志厩務員
「このような場になかなか来ることがないので、とても感謝しています。
アメリカ遠征は初めてのことだらけで難しいこともありましたが、日本でもアメリカでも馬に対してやることは変わらないので。
現地スタッフの方がマンダリンヒーローと自分のことを第一に考えてくれたので、問題なく調整することができました。
サンタアニタダービーで2着になった時、嬉しかったのは当然ですが、大井から初めてのアメリカ遠征だったので、ここで恥ずかしい競馬をしたら後に続く馬がいなくなってしまうと思っていたので、勝てなかったけれどホッとしたというのが正直な気持ちです。
サンタアニタダービーでは緊張していましたが、ケンタッキーダービーはご褒美の時間だと思ってチャレンジしました。
あんなに大観衆の前を歩かせていただいて、いい記念になりました。
今後もマンダリンヒーローに対しては、無事にケガなくということが一番で、やることは変わりません」