現在全国リーディング第1位を独走する打越勇児調教師(高知)にお話を伺いました。
赤見:まずはデビューから無敗の4連勝を飾ったマリンスカイのことを伺いたいのですが、初めての遠征となった川崎の全日本2歳優駿では13着でした。振り返っていただけますか。
打越:ゲートの中でそわそわする馬で、そこが課題の一つなんですけど、今回はスタートで大きな不利がありましたから、あそこで集中力が切れてしまうかと思いました。でも向正面で上がって行く脚もありましたし、大きく離れることなく走り切ってくれましたね。負けたことは残念ですが、こういう競馬をしたことがないですし、初めての場所でいろいろといい経験になったと思います。
赤見:地元では無敗の4連勝で、しかもものすごく強い勝ち方ですね。
打越:高知デビューの馬で、ここまで強い馬にはなかなか出会えないですから。先ほども言ったようにゲートの中は課題で、スタートはいつもそれほど速くはないんですけど、二の足が速くてスピードの乗りが速いんですよね。それから、心肺機能がとても高いと思います。黒潮ジュニアで重賞を勝った後も、口取り写真を撮っている時にはもう息が整っていましたから。
赤見:今後のご予定は?
打越:オーナーと馬の様子を見ながら相談しますが、金の鞍(12/28)はさすがに日程が詰まっていると思うので、ひと息入れて来年に備えるという形になりそうです。地元のダービーも獲りたいですし、またこうして他地区にも遠征に行きたいです。
赤見:そして今年の打越厩舎は199勝(2021/12/16現在)で、1位独走ですね。
打越:ありがとうございます。いい馬たちを預けてくれるオーナーの皆さん、応援してくれるファンの皆さん、そしてスタッフたちのお陰です。このまま1位を守ってリーディングを獲りたいですね。それに今年は所属の宮川実騎手が今現在勝率27.9%で1位なんですよ。一緒にNARグランプリに行けるよう、これからも一生懸命頑張ります。