*23日(木)門別 第12R『王冠賞』 1800m 20:40発走*
本命にしたのはアベニンドリーム。
北海道2歳優駿や鎌倉記念で2着に入り、力は示しつつもなかなか重賞が勝ち切れなかったのですが、前走の北海優駿でついにタイトルゲット!!
直線はシンボがかなり食い下がりましたが、力でねじ伏せて勝利しました。
一冠目の北斗盃では先行争いが激しく早々に失速してしまいましたが、その後ブリンカーを付けると集中して走れるようになり、ブリンカー着用2戦目だった北海優駿ではスローの2000mにもかかわらず、道中しっかり折り合って息の長い末脚を見せてくれました。
レース後角川調教師は、「もともと三冠を意識していた馬で、一冠目は残念でしたが、あと一冠あるのでいい状態で出走させたい」というようなコメントをされていました。
名門角川厩舎で早くから期待されていた馬が、ここに来てもう一段階成長した印象。
1800mという距離は2走前に古馬相手に圧勝しているので、むしろプラスと考えます。
対抗はヨハネスボーイ。
この世代最初の勝利を挙げた馬で、2歳時には1800mのブリーダーズゴールドジュニアカップを制覇。
クローバー賞2着、札幌2歳ステークス5着と芝でも実績を残しました。
前走は古馬と混じったラベンダー特別で、速い流れの中逃げる形に。
4コーナーで勝った馬に抜かれ、相当タフな競馬になりましたが、踏ん張って2着を確保。
そこから中7日の連闘ですが、3ヵ月の休み明けでプラス14kgだったことを考えると、一叩きした効果が大きいのではないかと期待しています。
3番手評価はコパノリッチマン。
北海優駿は一気の距離延長で初の2000mでしたが、先行して3着に粘り込みました。
スローペースだったという面もありますが、いきなり距離対応出来たことは実力の証明だと感じます。
距離1800mになるのは強調材料で、大外枠に入りましたが、逃げにこだわる馬ではないので、内の流れを見ながらいけるのは好都合ではないでしょうか。
北斗盃を勝ったレッドカードも、2000mより1800mになるのはプラスでしょう。
2連勝中のキーンウィットとグレイトダージーは初重賞挑戦になり、力関係が読めないところですが、前走の勝ちっぷりを見るといきなり通用もあるかもしれません。
◎4、アベニンドリーム
○6、ヨハネスボーイ
▲14、コパノリッチマン
△8、レッドカード
△5、キーンウィット
△13、グレイトダージー
赤見:昨日のマーキュリーカップ、強豪に混じってランガディアが3着に追い込んで来ましたね!
板垣:レース前に鈴木祐騎手には、「相手が相当強いし、リラックスして乗ってきて」と話しました。
ペースが流れたということもありますが、向正面ではまだジッと動かず、3,4コーナー辺りから仕掛けだして、最後までよく伸びてくれましたね。
赤見:マーキュリーカップで地元所属馬が3着以内に入ったのは久しぶりでした。
板垣:やっぱり2000mだと力差が大きく出ますからね。そういう条件で上位に食い込めたというのはとても嬉しいです。
今朝も様子を見ましたが、いつも通りカイバをしっかり食べていました。
上に行く馬というのは食欲も落ちないんですよね。
写真は前走みちのく大賞典を勝った時のもの
赤見:今後の予定が気になりますが、もう決まっていますか?
板垣:昨日もけっこう聞かれましたけど、今はまだ白紙です。
とりあえず8月は岩手も暑くなりますから、お休みする予定でいます。
その後は遠征も含め、適鞍を考えていこうと思っています。
赤見:この馬の適距離というのはどのくらいだとお考えですか?
板垣:僕の中ではマイルから1800mくらいがベストではないかと思っていて。
昨日鈴木騎手は「2000mでもやれる」と言っていましたから、2000mまでは大丈夫だと思いますね。
ただ地元馬同士の2000mとなるとかなりスローになって、折り合いをつけるのが大変なので、折り合いの面を考えるとマイルがベストなのかなと。
赤見:マーキュリーカップで3着に頑張ったことで、さらに注目度が上がりましたね。
板垣:ファンの皆さまにはとても感謝しています。
今後も馬の状態を見ながら、どのレースに出走するかしっかり考えていきます。
赤見:そしてもう1頭、オッズパーク地方競馬応援プロジェクトのマリーグレイスですが、好調が続いていますね。
昨年末も3連勝していましたが、この馬は波が大きいのでしょうか?
板垣:実は逆で、好不調の波は全然ないんですよ。
うちの厩舎に来た2歳の頃から、調子の変動というのはあまり感じないですね。
小柄な女の子なのでそういうところがありそうなものですが、調教では常にテンションが高くて、レースでは自分の形にさえなれば、けっこう強い相手でも粘ってくれるんです。
赤見:なるほど。一番重要なのは展開ということですね。
板垣:そうです。逃げか番手、揉まれないということが大きいです。
それに、昨年デビューの塚本涼人騎手とも相性がいいですね。
今までは盛岡に輸送すると、ガクッと体重が減ることが多かったんですが、前走はマイナス2キロでしたから、精神的にも成長してくれたなと。
次は芝が1000mの番組なので、ダートの自己条件を予定しています。
今後とも宜しくお願い致します。