23日に東京競馬場で行われたフェブラリーステークス。
今年は地方馬3頭(モジアナフレイバー、ノンコノユメ、ミューチャリー)が出走。
しかも昨年のNARグランプリ年度代表馬に輝いたブルドッグボスがJRA所属として出走するし、
地方競馬で馴染みの深いケイティブレイブやデルマルーヴルの名前もあって、例年以上にワクワクするメンバーでした。
モジアナフレイバーとノンコノユメは、地方競馬ではゲートの扉の後ろで調教師が尾を持つ尾上げ(形は全然違いますが、海外でいうところのゲートボーイに近い行為だと考えてます)を行っているのですが、
JRAではそのルールがないため、尾上げすることが出来ず。
芝スタートでもありますし、スタートが一番気になっておりました。
ノンコノユメはすんなりスタート、モジアナフレイバーはゲートは出たものの、その後ダッシュがつかず。
直線で伸びて来ましたが、結果はモジアナフレイバーが6着同着、ノンコノユメは8着、ミューチャリーは11着でした。
勝ったのは中団から豪快に伸びたモズアスコット。
根岸ステークスも強い競馬でしたが、ここも強かった...
矢作芳人調教師
「前走からすべてのことが好転するのでかなり自信があった分、逆に緊張しました。
ルメール騎手はあれだけの騎手ですから、レース前に僕から指示などすることはありません。
道中は完璧でしたし、4コーナーでは「外に出したら伸びるだろうな」と思っていて、スムーズに出すことが出来ました。
ただ直線はいつも長いですね。勝ったと思っても気は抜けません。
この馬は連闘でGIを勝ち、今度はダートGIを勝ち。すごい馬です。
前はスピード勝負のマイルという感じでしたが、年齢を重ねて体的にもパワー型になって来たなと。
今は芝なら時計が掛かる芝、それかダートが合うと思っています。
距離に壁はあると思うので、1800mや2000mはどうかなと。
この後は予定通りシドニーのドンカスターマイルを目指す予定で、秋はブリーダーズカップのダートマイルということを考えています。
今後も本格的二刀流を目指します!」
ということでした。
ダート挑戦で2連勝でGI勝利したモズアスコット。
今後は世界を股にかけての活躍を楽しみにしています。
2着は16番人気という低評価を覆し、ケイティブレイブが頑張りました!!
ドバイで疝痛により開腹手術という、サラブレッドにとって大変な苦難を乗り越えて...
この馬も、本当にすごい馬です。
今回レースでは初めてパートナーを組んだ長岡禎仁騎手は、落馬による大怪我を克服し、美浦から栗東に移籍。
ケイティブレイブには2年前から追い切りに乗っていました。
この大舞台で、人馬共に見事な走りを見せてくれましたね。
長岡禎仁騎手
「外枠だったので内の馬たちの出方を見ながら、馬の力を信じて最後の脚を伸ばすイメージで乗りました。
しっかり応えてくれて、いい脚で伸びてくれましたね。
乗せていただいた関係者の方々に感謝しています」
地方組は残念ながら上位入着することが出来ませんでしたが、また次のステップに向けて、いい経験になったのではないでしょうか。
6着同着モジアナフレイバー
繁田健一騎手
「スタートしてのめってしまい、全然行き脚がつかなかったです。
もう2列くらい前で競馬が出来ていたら...。
でも初めての環境の中、よく伸びて来てくれました」
福永敏調教師
「芝スタートで滑るような形になり、後手を踏んでしまいました。これも経験ですね。
それでも最後はよく伸びてくれましたし、力のあるところは見せられたのではないかと思います。
次に繋がる競馬だったのではないかと。今は走ったばかりですから、馬の状態を見極めてになりますが、ドバイ遠征は前向きに考えています」
8着ノンコノユメ
真島大輔騎手
「スタートは上手に出てくれましたが、大井の1600でもそうですが、今はマイルは忙しい印象です。
1800~2000くらいの方が競馬はしやすいですね。
馬の状態はすごく良かったですし、よく頑張ってくれました」
荒山勝徳調教師
「ペースが流れていて、前も止まらないですから。ずっと追いっぱなしの形になってしまいました。
それでももう少し最後伸びるかなと思ったんですけど...。
真島君も言っていましたが、今はマイルは忙しいと。
この先は帝王賞を大目標にローテーションを考えます」
11着ミューチャリー
御神本訓史騎手
「地方と違う軽い馬場で、ペースが速いですね...。
走り慣れていない中で戸惑っているような感じもありましたし、それでもよく頑張ってくれました。
着実に力はつけていると思います。
次は地方の重いダートで負かせるよう頑張ります」