20日に佐賀で行われた花吹雪賞を1番人気のスーパージンガが快勝。
渡辺博文調教師、松井伸也騎手という元福山コンビでの重賞制覇が実現しました!
渡辺調教師は10月に開業したばかり!
スーパージンガで11月に初勝利を挙げ、4連勝で初重賞制覇を果たしました。
赤見:初重賞制覇おめでとうございます!
渡辺:ありがとうございます。すごく嬉しいです。
赤見:レースは本当に強かったですね。
渡辺:強かったですね。これまでも強かったですけど、今までで一番強いレースをしたんじゃないかと。
メンバー的にも対戦経験のある馬が多かったし、能力の高い馬なので心配はしていませんでしたが、やはり重賞ですしプレッシャーもありました。アクシデントもなく強い勝ち方をしてくれて、本当に嬉しいです。
赤見:しかも松井騎手との福山コンビでの重賞制覇というのが感激しました。
渡辺:昔福山で一緒に乗っていた時は、まさか自分が佐賀で調教師として乗ってもらうことになるとは思わなかったですけどね。こうやって昔の仲間と一緒に重賞を勝てたというのは嬉しいですよね。僕が開業する前に北海道で修行させてもらったんですけど、その時に開業したら乗りに来てくれないかという話をしていて。たくさんの方々の協力を得て期間限定騎乗が実現して、本当に感謝しています。
赤見:本当に強い勝ち方でしたが、今後の予定というのは?
渡辺:レース後も馬は元気いっぱいなので安心しました。次は地元の重賞(2月17日飛燕賞)を予定しています。花吹雪で初の1800でしたけど、距離は自在にこなしてくれます。1400もまったく問題ないですね。その後はどうしようか考え中です。グランダムやJRA遠征など選択肢がたくさんあるので、馬の様子を見つつ、オーナーと相談して決めていきます。
赤見:渡辺厩舎に移籍して4連勝していますが、移籍当初のイメージというのは?
渡辺:いい馬だとは思いましたけど、実際に自分で跨って追い切りをした時、衝撃を受けたんです。「この馬、モノが違うな」って。速いところに行った時の走りが素晴らしくて。正直、「ジョッキーとして乗ってみたかった」って思いました。それくらいすごいなと。
ただね、うちに来てから30キロくらい体が減っているんですけど、実は食事の方法がちょっと難しいんです。普通の馬より食道が細いみたいで、食事は人間でいうおかゆのような状態のものをあげないといけない。詰まりやすいから食事中もずっと付きっきりだし、手はかかりますよね。その分、可愛くて可愛くて仕方ないんですけど。
赤見:食も細いんですか?
渡辺:いやそれが、食欲は旺盛なんです。食べさせ方を工夫してあげれば、たくさん食べてくれるので。今の状態でも強いですけど、まだまだ体は成長していくと思います。精神面でテンションが上がりやすいところがあるので、その辺りを一番気を付けています。
赤見:では今後の目標をお願いします。
渡辺:厩舎としては、開業してすぐに重賞を勝たせていただいて、順調すぎるくらい順調に来ています。オーナーの皆さん、スタッフ、ファンの皆さんに感謝しながら進んで行きます。せっかくこういう馬に出会えたので、少しでも長く日の当たる場所を歩かせてあげたいなと。そのために調教師としてできることを精いっぱいやっていきます。これからもよろしくお願いします。