昨日佐賀競馬場で行われたレディスヴィクトリーラウンド(以下LVR)今期最終戦。
これまで、盛岡・名古屋・高知と転戦して来ましたが、暫定1位で迎えた別府真衣騎手が、佐賀ラウンドでも2着1着の活躍を見せて総合優勝を果たしました!
これで、昨シーズンに続き2連覇を達成!
すべてのラウンドで馬券に絡む活躍で、存在感を示しましたね。
【別府騎手の成績】
盛岡ラウンド 3着 1着
名古屋ラウンド 10着 2着
高知ラウンド 1着 10着
佐賀ラウンド 2着 1着
現在、わたしは第2子妊娠中(4月に出産予定なのです)で、現地に行けなかったことは残念なのですが、
TV越しでも白熱した様子がビシビシ伝わってきました。
写真はすべて、大恵陽子ちゃんから送っていただきました。
それでは早速、佐賀ラウンドを振り返っていきましょう。
まずは第1戦。
1番人気イチザラブに騎乗したのが別府真衣騎手、2番人気モデストに騎乗したのが宮下瞳騎手でした。
このシリーズを通してお2人の存在感は際立っていて、3ラウンドを終えた時点で別府騎手2勝2着1回、宮下騎手2勝2着1回と互角の戦いを演じていました。
第1戦でも引き続き2人の戦いになることが予想され、見事に結果を出してくれました。
ロケットスタートを切った宮下騎手は、内の別府騎手が行く気を見せたのですぐに抑えて2番手へ。
別府騎手もスタートは悪くなかったし、そこまで無理せずハナを取れた印象です。
しかし勝負所からの宮下騎手の手ごたえはバツグン。
中団から上がって来た下村騎手、山口以和騎手と4コーナーでは4頭の叩き合いになるかと思われましたが、
直線は盛り返した別府騎手VS宮下騎手の一気打ちに。
最後まで危なげなく伸びた宮下騎手が第1戦を制しました。
これで宮下騎手と別府騎手のポイントは44ポイントで並びました。
第2戦は最終戦ということで、1位のポイントがこれまでの2倍の10ポイントになります。
この時点で上位2名とのポイント差は大きく、優勝争いは宮下騎手と別府騎手に絞られました。
そして第2戦。
1番人気ガルトマーンに騎乗したのが宮下騎手、2番人気ダイメイライナーには下村騎手、別府騎手は4番人気のミスターベアーに騎乗、
このシリーズまだらしさが発揮できていない木之前騎手は5番人気のムーンパスラブに騎乗しました。
好スタートを切った別府騎手は楽な手ごたえで2番手へ、宮下騎手は中団待機という展開。
下村騎手はゲートの中でのダイメイライナーの姿勢があまり良くなく、立て直そうとした時にゲートが開いたのかハミに当たってしまったようで...。
大きな出遅れとなってしまいました。
別府騎手は3コーナーから積極的に動いて攻めの競馬で先頭へ。
直線そのまま突き抜けて勝利しました。
中団から長くいい脚を使って伸びて来たのが木之前騎手。
内にいた宮下騎手との2着争いを制して、今シリーズ初の連対を果たしました!
この結果により、別府騎手が59ポイント、宮下騎手49ポイントで別府騎手の優勝が決まりました。
【総合ポイント】
別府真衣騎手 59ポイント
宮下瞳騎手 49ポイント
木之前葵騎手 32ポイント
下村瑠衣騎手 29ポイント
すべてのレースで怪我なく無事に終われたことが何よりですし、
特に上位2人の白熱した戦いは見ごたえがありました。
別府騎手はこの2年、優秀女性騎手賞を逃して悔しい想いをして来ました。
波に乗るとどんどんいい方向に向いて行く騎手ですから、今年はさらなる活躍を期待しています。
宮下騎手は昨年女性騎手トップの61勝を挙げ、優秀女性騎手賞に輝きました。
さらに!
先日の梅見月杯を8番人気のポルタディソーニで制覇!
一昨年の復帰から快進撃が続いています。
木之前騎手は一昨年から昨年初め頃までの勢いがものすごかっただけに、現状に物足りなさを感じているそうです。
しかし、最終戦でも結果を出したし、悩んだ先には必ず明るい光があると信じています。
下村騎手は悔しい結果となってしまいましたが、普段以上に注目される舞台で人気馬に乗り、負けた悔しさは今後の大きな糧になるはずです。
これまで以上にハイレベルになった高知で、今後の成長に期待しています!
先月引退した鈴木麻優ちゃんの笑顔が見られたことも嬉しかったです♪
そして、地元佐賀所属の岩永千明騎手の現状について。
昨年の紹介式には「元気な姿をファンの方にお見せしたい」と、顔を出してくれた岩永騎手。
今年の紹介式に現れず心配されている方も多いと思います。
現在は厩舎のお手伝いをしていて、何頭か馬にも乗っているそうですよ。
ただ、今後のことなど具体的に決まっていないため、ご挨拶するのは控えたということです。
とても大きな怪我でしたし、岩永騎手の体も気持ちも大事に進んでいって欲しいです。