佐賀の兒島真二騎手が、九州ジュニアチャンピオンでソウダイショウに騎乗して見事勝利!
名古屋から佐賀に移籍して、初のS1重賞制覇を手にしました。
―おめでとうございます!ゴール板過ぎてガッツポーズがでましたね。
兒島:ありがとうございます。もう、やったー!という感じで自然にガッツポーズがでました。5,6着くらいまで横一線になって、かなり接戦だったので、きっちり差すことができてすごく嬉しかったです。
―レースは後ろからになりました。振り返っていただけますか?
兒島:東先生からも、「ゆっくり急かさないで行って」と言われていたので、ペースもゆっくりでしたけど、出たなりでそのまま構えていました。あんまり後ろ過ぎても届かないし、2コーナー過ぎて徐々に上がって行こうと思ってて、3,4コーナーはいい勢いで上がって行ってくれました。コーナーから伸びてくれたことが大きかったです。直線は大外に出したら、さらに伸びてくれて。すごくいい脚を使ってくれました。
―佐賀移籍後、初のS1制覇です。どんなお気持ちですか?
兒島:最高ですね!先生の指示通りに乗れて、しっかりと結果を出すことができて本当に嬉しいです。これまで2着はあったけど、初めてタイトルを獲れてホッとしました。頑張ってくれた馬にも感謝しています。
―今年の4月に名古屋から佐賀に移籍したわけですが、その経緯というのは?
兒島:もう年齢も年齢なんで、そろそろ引退しようかなと思っていたんです。その前に他所でも乗ってみたいということで佐賀で期間限定騎乗をさせてもらって、その時の成績が良かったので声を掛けてもらいました。佐賀の期間限定騎乗が終わったら引退しようと思っていたんですけど、「もったいない!佐賀でやってみたら」と言う風に言ってもらって、本当に感謝しています。
―佐賀にはもう慣れましたか?
兒島:そうですね。名古屋とはレース形態が違いますけど、もう慣れました。内側を開ける競馬も違和感なくできるようになりましたね。周りのみなさんも良くしてくれるので、第二の騎手人生を受け入れてくれた佐賀に恩返しをするためにも、精いっぱい頑張ります!
東眞市先生のお話では、ソウダイショウはここに来て一気に良くなって来ていたとのこと。今後の目標は馬の状態とオーナーと相談して決めるそうですが、しばらくは地元の自己条件を進んで行く予定だそうです。
一番人気ローカルロマンが6着に敗れてしまったので、東先生も「嬉しいけど複雑です...」と、手放しで喜べない様子でしたが、接戦をモノにしたソウダイショウには拍手を送りたいし、今後のさらなる活躍を期待します!
そして、オッズパーク地方競馬応援プロジェクトの1頭であるローカルロマンは、好位追走も伸びきれずに6着という結果に...。
山口勲騎手
「他の馬を怖がる面があるので、内から出られなかったことはキツかったです。かなり遅いペースになって、終始馬込みがバラけることなく外に出せませんでした。それでも、けっこう我慢してくれていたんですけど、直線で追い出してから思ったほど伸びなくて。初めての1750mでしたが、距離的なこともあったのかもしれません。
レースを使いながら少しずついろいろなことを覚えてきてくれていますが、やっぱりもう少し体が欲しいですね。そこが一番の課題だと思います」
東眞市調教師
「人気を背負っていただけに、本当に申し訳ないです。内枠がアダになりました。
血統的にも体的にも芝もこなせそうなので、来年の小倉遠征をしてみたいなという気持ちはあります。ただ、グランダムの3歳シーズンもあるので、馬の様子を見ながら慎重に決めたいと思います」
着順としては6着でしたが、コンマ4秒差とほとんど差はありませんでした。
馬群の中で我慢ができたことは大きな収穫だし、あとは山口騎手の言葉にあるように、食べたものが身になってくればと思います。
今後のローテーションは未定ですが、地方競馬応援プロジェクトの初勝利馬として、これからも無事にがんばっていって欲しいです!!