今年も熱い熱い戦いが終わりました。
JRAが主催する、ワールドオールスタージョッキーズへの出場権を賭けた戦い、SJT2015。
今年の優勝は、第1ステージの4ポイント(11位)から、第2ステージの園田で2連勝を決め、大逆転で金沢の藤田弘治騎手が優勝!
毎年熱いドラマが生まれますが、ここまでの大逆転は初めてではないでしょうか。
藤田弘治騎手
「まだ信じられないです。実感がないですね。
大井の時に、落ちたんじゃないか(下位2名は第2ステージに進めないため)って言われたから、優勝だって言われた時にも、『また嘘なんじゃないか』って思いました(笑)。
でも今回は本当で良かったです。奇跡が起きましたね」
園田恒例の馬場でのジョッキー紹介の時、力強く「2連勝します!」と話していた藤田騎手。
第2ステージ第1戦は華麗なる差し切り勝ち、
そして、最終戦は2番手から早め先頭で2連勝!!
まさか本当に宣言通りになるとは...
有言実行、カッコ良すぎですね!
藤田騎手は同じ金沢の吉原寛人騎手と同期。
デビューした頃は大きな差がつき、乗り馬も集まらずに悔しい想いをしたそうですが、コツコツと努力を続けて、今回のビッグチャンスを物にしました!!
「今もかなり差はありますけど、吉原くんが経験した(2011年総合2位)大きな舞台に僕も立てるのは嬉しいです。吉原くん以上の成績と言ったら総合1位しかないですから、そこを目指します!」
来月の29日30日、札幌競馬場で行われるワールドオールスタージョッキーズでも、奇跡を起こして欲しいですね。
ちなみに。
藤田騎手は先日芥川賞を取った又吉さんにすごく似ているのです!
競馬界の又吉として、新たな旋風を巻き起こして欲しいです♪
そして、わずか1ポイント差で第2位となったのは、岩手の村上忍騎手。
競馬にタラレバは禁物ですが、最終戦で7着以内だったら優勝でした...
村上忍騎手
「大事に乗りすぎたかな...。悔しいけど、こればっかりは仕方ないです。
またチャンスがあれば、次はぜひ優勝して本戦に行きたいです!」
村上騎手は昨年のSJTでも第1ステージトップ通過、しかしケガにより第2ステージ辞退という悔しい想いをしていました。
今年こそ!という強い気持ちでの参戦でしたが、この悔しさはぜひまた来年晴らして欲しいです。
さらに、1ポイント差で第3位だったのが、ワイルドカードから勝ち上がって来た岩手の山本聡哉騎手。
第1ステージトップ通過だっただけに、最年少での優勝も期待されましたが、惜しくも3位となりました。
山本聡哉騎手
「表彰台に上がれたことはすごいことだと思いますけど、レースで勝ちたかったですね。
ものすごいベテランの方々に交じっていい経験をさせてもらいました。今回は最年少でしたけど、僕も岩手の看板を背負って来ているので、年齢は関係ないです。また来年、チャレンジしたいです」
今年もポイント大接戦で、最終戦まで誰が優勝するかわからなかったSJT。
レース終了後もしばらく暗算ができず、井上オークスさんたちと検量前でワタワタしてしまいました。
レースを見守るファンの方々の視線も熱く、藤田騎手の優勝を聞いて泣いているファンの方もいました。
本当にSJTは面白い☆
熱いレースを見せてくれたジョッキーのみなさま、お疲れ様でした!