笠松所属の佐藤友則騎手が、900勝を達成しました!!
トウホクビジンと共に全国を回り、今や笠松の顔といっても過言ではない佐藤騎手。
区切りの900勝を達成した、現在のお気持ちをお聞きしました。
赤見:おめでとうございます。
佐藤:ありがとうございます。まぁでも、この数字に特別という想いはないですね。1000勝に向けてというか、僕としてはこの時期での900勝達成は物足りないですし、情けないです。
赤見:現状には満足していないと?
佐藤:そうです。今年15年目で、大きなケガもなく順調にやってこれましたけど、もうワンパンチ足りないというか。全然満足してないです。周りの人たちに応援してもらって、たくさん乗せてもらっているのに、本当はもっと勝たないといけないですね。重賞も2着が多いですし。
赤見:今年はすでに54勝ですし、重賞でも活躍しているように思いますけど。
佐藤:何年か前に比べたらそうですね。一時期は腐っていたというか、もう辞めてもいいかなとまで思っていました。勝ち鞍はある程度あっても、重賞が全然勝てなくて。でも、トウホクビジンで盛岡の絆カップを勝たせてもらったことが、いいきっかけになりました。
赤見:あのレースはものすごい末脚でしたよね。
佐藤:本当にいい手応えで、3コーナーで勝つなと思ったくらいです。僕自身は何も考えてなくて、馬が頑張ってくれました。でもあの時は、周りの動きもよく見えたし、すごく冷静に乗れたんです。ここから、また頑張ろうって思えました。
赤見:トウホクビジンは、本当にすごい馬ですね。
佐藤:すごいですよね。あんな馬はなかなかいないですよ。それに、担当の三谷さんもすごいんです。やり手の厩務員さんですね。他にも、オグリオトメ、クィーンロマンス、タッチデュールも担当していて。僕はいくつも重賞を勝たせてもらいました。それに、自厩舎もすごく応援してくれてます。井上先生が一生懸命馬を集めてくれていますし、厩務員さんたちも頑張ってくれて。あと、24日はネイチャークルーズで京都に行く予定なので、それもすごく楽しみです。こういう人たちに支えてもらっているので、もっと頑張らないといけないなと思います。
赤見:今後の目標は?
佐藤:来年は1000勝を達成したいですし、リーディングも獲りたいと思ってます。これまで、リーディングを獲ろうと思って迎えた年はなかったんですよ。でも、何かを変えて行かないと獲れないですから。今までは、わかっているけどなかなか変えられない自分がいて。でも、来年は行くしかないだろうと思ってます。
赤見:そこまで決意した理由はなんですか?
佐藤:いろいろありますけど、角田先生と約束したんですよ。「来年リーディング獲れよ」って言われて、まだやってもないのに「無理です」とは言えないでしょう。もしリーディングを獲れなかったら坊主になります!!どっちになるか、楽しみにしていて下さい(笑)。
赤見:来年はさらに楽しみですね!
佐藤:僕は、後悔するくらいならば、やって失敗した方がいいと思っているんです。レースでも、あれをすれば良かったとか思わないようにしています。こういうのは気持ちの持ちようですからね。
佐藤騎手&尾島徹騎手
赤見:ちなみに、プライベートな目標はなんですか?
佐藤:マカオタワーからバンジージャンプしたいです!休みがないからなかなか実現出来ないんですけどね。
赤見:怖くないんですか?!
佐藤:僕が怖いのは、一番は落馬事故。あとは人間ですね(笑)。