6日に目黒雅叙園で行われた、NARグランプリ2013の模様をお届けします!
まずは、最優秀ターフ馬に選ばれた、プレイアンドリアル陣営から。
岡田繁幸オーナー
「地方から使うことにこだわっていて、こういう賞をいただけて嬉しく思います。その後、京成杯でも結果を出してくれたので、正直ホッとしています。
芝への適性は、やっぱりこの馬は芝馬なんですよね。これから、川崎に在籍したままクラシック戦線も歩むし、出来れば海外遠征もやって欲しいなって思ってるんですけど、ダートは相手関係を見て川崎で使いたいと思ってます。
東スポ杯に関しては、負けてビックリしましたね。けど日本レコードで走ってるんですよ。やっぱり、盛岡で芝使ってますけど、全然時計が違うので。やっぱりパンパンの日本レコードが出るような馬場には、馬は一回では対応出来ないんだなって痛感しましたね。高速馬場に一回で対応するのは、難しいんだと思います。
現時点での状態は、右前脚にずっと不安を抱えているんです。かなり強い調教に耐えては来たんですけど、ちょっと不安を抱えてて...。繋靭帯炎なんですね。ぶっつけで皐月賞へ行こうとは思ってますけど、ダービーが最終目標なので、青葉賞からダービーか、今どっちにしようか相談しながらやってます。
今は北海道に帰して、北海道の寒空に馬服を着せて、マイナス10°以下のところで夜間放牧しているんです。寒い中をずっと立ってる。立つことによって、自然な負荷をかけて耐えさせるんですけど、非常に荒療法やってます。これまでも決して順調な過程ではなかったんですけど、ちょっとそこが心配なところがあって、荒療法やってます。
地方からなぜ?と皆さん思うと思うんですけど、やっっぱり職場環境があまりにも地方と中央は差があり過ぎるのが、納得いかないですよ。これだけ娯楽が多様化して、発達した世の中で、競馬産業全体で支えて行かないと。地方とか中央とか言ってる時代はもう終わりです。優秀な者が、努力する者が報われる業界、どっからでもチャレンジが出来る業界にしていきたいという願いを込めて、バルク二世というつもりで、プレイアンドリアルにまた夢を賭けたんです。
能力的には、バルクには申し訳ないですけど、ちょっとモノが違いますね。ただ、芯の強さはバルクの方が上。その辺りが成長してくれたらと思います。これからは、馬自身が自分との戦いですね」
ホースマンとしての夢である、日本ダービーへの想い。
そして、競馬界をけん引する立場としての、地方中央への提言。
本当に熱い想いを語って下さいました。
特に、コスモバルクと比較したお話では、バルクへの尊敬と愛情が滲んでいました。
そのバルクを凌ぐ能力を持ったプレイアンドリアル。
試練を乗り越えて、ぜひクラシックロードを賑わせて欲しいですね。
続いては、ダートグレード競走特別賞に輝いた、ホッコータルマエ陣営です!
矢部道晃オーナー
「ホッコータルマエは父の所有馬でした。この馬が活躍し始めたのは、約1年前。本当にたくさんのファンの方々に応援していただいて、この賞をいただくことが出来たと思っています。
父なんですけれども、昨年11月27日に...他界を致しまして...。その想いをぜひ受け継いで、これからも名勝負出来るように、西浦先生を中心としたチームに頑張っていただきたいと思います。
これから、今月のフェブラリーステークス、そして父の本当の夢でありました、国際レースでありますドバイワールドカップ出場へ向けて、今西浦先生を中心としたチームのみなさんが、全力で頑張ってくれているところです」
時折声を詰まらせながら、お父様の想いを語ってくれた現オーナーの道晃さん。
大きな夢であるドバイへ向けて、まずはフェブラリーステークスでの活躍を期待したいですね。