昨日目黒雅叙園にて、毎年恒例のNARグランプリ授賞式が行われました!
まずは共同記者会見の模様からお届けします。
【優秀新人騎手賞:阿部龍騎手】
「新人賞をいただけて、すごく嬉しいです。
自分の力というより、周りの方々のサポートが大きいと思います。
デビューする時は、『やっていけるんだろうか...』という気持ちと、ワクワクドキドキする気持ちがあって、緊張していました。
デビュー戦は何も考える暇なく、砂がかかって『あー...』と思ってるうちに終わっちゃって...。
2日目に初勝利を挙げられたんですけど、その時は追い切りにも乗せてもらってて、『気楽に乗って来い』って言ってもらってたので、跨って、色々考えないようにしてたら勝つことが出来たんです。
その日は両親が応援に来てくれていたので、目の前で勝つことが出来て、一緒に口取り写真も撮れて、『騎手やってて良かった』って思いました。
デビュー当初からたくさん乗せてもらっていたので、3キロ減を生かして前の方でレースをしようと心がけていました。
初めて重賞に騎乗した時は、パドックで跨った時にいつもとゼッケンの色が違うので、『おお!』と感動したのを覚えています。
ダートグレードの『エーデルワイス賞』では2着に入ったんですけど、ナゼか他の馬たちがコースの真ん中を走っていたので、ただ内を走っていただけなんです。
あれよあれよという間に2着になりました。
この1年は出来過ぎですね。本当に周りのサポートのお陰です。
感謝の気持ちを忘れず、これからも頑張りたいです」
【最優秀勝率騎手賞&ベストフェアプレイ賞:赤岡修次騎手】
「昨年は勝率の方が最後までわからなくて不安な気持ちもあったんですけど、ダブルで受賞出来てとても嬉しいです。
勝率で佐賀の山口さんと競ってるのは知ってたんですけど、最終日の大晦日に4つしか乗ってなかったんですよ。
もう山口さんだろうと思ってたんですけど、高知で落馬があったり騎乗停止になった騎手がいたりして、その乗り替わりで3つ勝たせてもらったんです。
偶然と言うか...まぁ運よくって感じですね。勝率も1位になれて嬉しいですけど、ちょっと微妙な気持ちでした。
高知では若手がグングン腕上げてるんでね。永森もいるし、もちろん実も。
ベテラン勢も層が厚いんで、勝率はそろそろ厳しいかなと思ってます。
もちろん、狙うのは狙いますけどね。
ベストフェアプレイ賞も2年連続はすごく嬉しいです。
前は高知から狙うとしたら、この賞しかなかったし。ずっと欲しいと思ってたけどなかなかもらえなくて。
今、2年連続無制裁なんでね、こっちも3年連続狙いたいです。
3年連続無制裁はさすがに難しいとは思いますけど。
昨年は重賞もたくさん勝たせてもらいました。
いい馬がたくさん回って来て、その馬が上手く成長してくれたんでね、強いレースをしてくれました。
今年はいい馬がいるんで、県外で勝つことを目標にしています。
ダートグレードで県外で勝つっていうのが、高知の大きな宣伝になりますから」
【最優秀勝利回数騎手賞&最優秀賞金収得騎手賞:戸崎圭太騎手】
「毎年この賞を目標にしているので、とても嬉しく思います。
昨年はこれだけ勝たせてもらってますけど、重賞で勝ち鞍が少なくて、なかなか思ったようなレースが出来なくて...。
すごく感謝はしているんですけど、そういう自分のミスが心残りです。
重賞を勝っていれば、賞金面でももっと違ったと思いますし。
いい馬にたくさん乗せてもらったことは、本当に感謝しています。
振り返ってみると、本当に15年経つんだな~という気持ちもありますし、その中でいい部分も悪い部分も、成長もありまだまだな部分もありますね。
また頑張っていきたいと思います。
昨年は、勝ったレースというよりも、『東京大賞典』で【フリオーソ】に乗せてもらい、最後のレースを一緒に走れたことが想い出に残っています。
あの馬がいたから、今の自分がいるなと思います。あの馬に本当に成長させてもらいました。
これまで、デビューしてからずっとがむしゃらにやって来て。
重賞もやっと7年目で勝たせてもらって。
毎年毎年1つでも多く勝ちたいというのを目標にしながらやって来て、そういう風に出来たので良かったと思います。
(この日JRA騎手試験の合格発表を受けて)嬉しいのは嬉しいですけど、本当にホッとしました。
自信というよりも、勉強して頑張ったことが生きて結果に繋がったと思います。
また1つ1つ目標をクリアしていきながら、大きな目標に向かって行きたいです。
地方競馬で本当にたくさん乗せてもらって、たくさん勝たせてもらって、自分が得たこの技術で中央競馬に挑戦したいと思っています。
こうやって成長出来たのも、関係者やファンのみなさんのお陰ですから、本当に感謝しています。
今は毎日乗せてもらってますが、中央では週末開催になります。
そういう経験が今までないので、また調整などを含めて考えながら頑張りたいです。
乗せてもらったレースは全部勝ちたいですね。
特にこのレースというのはないです。
本当に中央競馬の騎手だけでなく地方競馬の中にもまだまだお手本にする騎手がたくさんいますので、ひとりひとりのいいところを吸収していきたいと思います。
交流戦にも来たいし、乗れるレースはどんどん乗って行きたいです」