昨日の『名古屋グランプリ』は、【エーシンモアオバー】が接戦を制して初タイトルを掴みました☆
レースは、最初に外から【エーシンモアオバー】がハナを主張しましたが、抑えきれない手ごたえで【トリップ】が交わしていくという激しい展開になりました。
2周目の勝負所では、【トリップ】の脚色が鈍り【エーシンモアオバー】が先頭を伺う勢い。
さらにすごい勢いで上がって来た【クラシカルノヴァ】と、馬体を併せて一騎打ちの様相になり、最後は直線の激しい叩き合いを1/2馬身制して、【エーシンモアオバー】が粘り込みました。
前半は【トリップ】と、後半は【クラシカルノヴァ】と競るという、【エーシンモアオバー】にとってはかなり厳しい展開になりましたが、レコード決着のおまけも付いて、初タイトルとは思えない強さを見せつけてくれましたね!
騎乗した岡部誠騎手は、表彰式でファンの声援を受け、感極まって涙するシーンもありました。
「途中から2番手のレースになってしまってちょっと不安もありましたが、最後は馬が根性で押し切ってくれましたね。
僕自身、今年はケガがあったり色々あった一年だったけど、こういう形で一年を締めくくれて良かったです。
これまで、ダートグレードのタイトルには縁がなかったけど...勝てて本当に嬉しいです!!
自分でガムシャラに突っ走ってきたと思ってたけど、ファンの声援を聞いたら、改めてこんなに応援してくれてる人がいるんだと感じて...涙が出てしまいました。
勝って泣いたのは初めてです。なんだろうなぁ(照)」
岡部騎手は、いつも明るく元気!というイメージだったので、感極まって涙するシーンには不意を突かれた感じでものすごく感動しました!
【エーシンモアオバー】を管理する沖芳夫調教師は、
「どっかで1つ重賞のタイトルを...と思っていたけど、年齢的にも今年がラストチャンスなのかなと感じていました。
いつも力以上に頑張ってくれる馬、勝てて本当に嬉しいですね。
この後は『佐賀記念』を考えていたけど、今回勝ったので斤量のこともあるから、これからまた考えます」
というお話でした。
パドックでもひときわ目を引いた迫力の馬体が、次はどこの競馬場に登場するのか楽しみですね♪
そして2着に頑張ったのは、ダートグレード初参戦となった【クラシカルノヴァ】。
濱口楠彦騎手
「もう少しでした...。追って渋いというか、ズブい馬ですね。
早め早めに追い出して動いたんですけど、前が止まってくれなかった。
ただこの馬自身、いいものを持っているので、大きいところでも十分やれると思います」
小回りで直線の短い名古屋で、あれだけすごい勢いで追い上げて来た脚色は目を見張るものがありました。
初の地方場所でこのレースが出来るんですから、今後はさらに期待が高まりそうですね。
2頭から9馬身離された3着は、【オースミイチバン】でした。
川島信二騎手
「距離的にも初めての経験でしたが、よく頑張ってくれましたね。
道中はちょうど馬の後ろでポケットに入れて、息を入れながらレースが出来ました。
最後はさすがに息が上がってたけど、4コーナーからまた伸びてくれました」
そして、2番人気に支持された金沢の【ナムラダイキチ】でしたが、最後追い上げるも4着まで。
畑中信司騎手
「金沢に移籍してから初の遠征競馬でしたが、パドックや返し馬はいつもと変わらない印象でした。
ただ、道中の行きっぷりも良くなかったし、走りが全然いつもと違いました。
スタートしてちょっと寄られたところで、やる気をなくしてしまったのかな...
道中もずっと揉まれる形だったので、いつものようなスイッチが入りませんでした。
金沢では力が違うので、今回のような揉まれる競馬をしていないことも敗因のひとつですね。
負けてしまったけど、すごくいい経験になったと思います。
まだ若い馬だし、これでまた成長してくれるんじゃないでしょうか。
いつか大きいタイトルを...と思っているので、また応援してください!」
今回はいい位置も取れなかったし、この馬らしいレースをすることが出来なかったけど、それでも4着に追い上げて来た脚はさすがです。
この経験を糧に、また一回り成長した姿を見せてくれそうですね。
2500m戦は年に一度ということもあって、騎乗したジョッキーたちもペースや位置取りに苦心している部分もありました。
コーナーを8つも回る難しいコース。
入れ替わりの激しい展開で、とても見ごたえのあるレースでした!!!