3月14日ホワイトデー当日に行われた『ダイオライト記念』。
天気も良く、船橋競馬場にはたくさんのファンが集まりました。
1番人気に支持されたのは【ワンダーアキュート】。
暮れの『東京大賞典』で【スマートファルコン】にハナ差まで迫り、『フェブラリーステークス』では強敵相手に3着。
ここでは堂々の主役です。
2番人気は地方の総大将【フリオーソ】。
足元と相談しながらの調整ですが、調子がいいということで出走して来ました。
レースは大外の【フリオーソ】が好スタートから押してハナ、【ワンダーアキュート】が2番手に続きます。
1周目のホームストレッチでは、好位にいた【ランフォルセ】がスッと上がって2番手へ、【ワンダーアキュート】はその内で3番手、4番手以降が少し離れて進みます。
勝負所の3,4コーナーでは、前3頭の勝負かと思われましたが、直線半ばで【フリオーソ】と【ワンダーアキュート】の脚色が鈍り、【ランフォルセ】が先頭でゴール。
外から【ピイラニハイウェイ】と【トーセンルーチェ】が鋭く伸びて、2着3着に入りました。
1着:【ランフォルセ】
横山典弘騎手
「今日はフリオーソをマークして、あとはワンダーアキュートがどう出るかというレースだったので、組み立てしやすかったですね。
思い描いた通りのレースが出来ました。
課題のスタートもまあまあだったし、この馬は距離というよりもコーナーが4つあるコースの方が楽に走れるのかな。
馬自身もよく頑張ってくれたけど、すごくいい時期を知ってるだけに、まだ本調子じゃないです。
もっとよくなりますよ」
逃げたのは【フリオーソ】でしたが、このレースのペースを作ったのは途中から2番手に行った【ランフォルセ】でした。
自分でレースを作って、直線で突き抜けるんですから、本当に強い競馬を見せてくれましたね。
馬の力を信じて積極的に動いた横山典弘騎手の手綱捌きも圧巻でした。
パドックでもだいぶ落ち着いていたし、ここ最近はゲートも上手にこなしています。
精神的に成長を見せてくれていますから、今後ダート路線での活躍が楽しみですね。
2着:【ピイラニハイウェイ】
吉田直弘調教師
「佐賀記念の時もそうですが、馬が良くなってきてますね。
距離も長い方がいいようです。今年7歳になりましたが、中年の星になれるよう頑張ります」
前走で『佐賀記念』を制して今回も2着。すっかり地方交流でお馴染みになりました。
今回は展開が合った感もありますが、小回りであれだけの末脚を使えるのはさすがです。
これからさらに地方交流を賑わせてくれそうですね。
3着:【トーセンルーチェ】
張田京騎手
「流れが速くて展開も向いたけど、よく頑張ってくれましたね。
前が壁になっていたけど、その分最後にいい脚を使ってくれました。
もっと上を目指せそうです」
【フリオーソ】の半弟【トーセンルーチェ】。兄越えの3着に健闘しました。
地方のダートグレード初出走でこれだけの走りを見せてくれましたから、兄に負けない活躍を期待したいです。
4着:【ワンダーアキュート】
残念ながら4着でしたが、今回はこの馬が一番展開に泣いた印象です。
【ランフォルセ】が途中から来た時、スッと下げて内3番手になったけど、結局2周目の3コーナー手前で一度下げて【ランフォルセ】の外に切り返すロスがあったし、3,4コーナーは前2頭の外を回ることになりました。
じゃあ【ランフォルセ】が来た時、2番手を死守すれば良かったのかと言えばそれもまた難しい選択。
今回はきっちりとレースを作った【ランフォルセ】が強かったということで、力負けとは思ってません。
またこの馬らしい末脚を期待しています。
4着:【フリオーソ】
終始後ろからプレッシャーをかけられる苦しい展開でしたが、その辺りは逃げ馬の宿命...
直線に向いてからも、【ランフォルセ】と競り合って根性を見せてくれましたが、抜かれてからがちょっと苦しそうでしたね。
今回の『ダイオライト記念』は、【ランフォルセ】の強さと横山典弘騎手の上手さに拍手でした☆