先日卒業したばかりの89期生2人が、すでにデビューを果たしていました。
真新しい勝負服が、とても眩しかったです☆
まずは川島拓騎手。
「レースは思うようにいかなくて、本当に難しいです。
イメージしてたのと全然違いますね。
追い込みしても、自分は追ってるつもりでも気持ちだけで...。
デビュー出来たのは嬉しいけど、今は焦りがありますね。
リーディングの山口さんは、いつも冷静ですごく尊敬してます。
アドバイスもしてくれるので、とても勉強になるんです。
先生もレース終わってすぐに教えてくれるので。
目標は3キロ減のうちに追えるようになることです!減量なくなった時に追えないと、乗り鞍が集まらないですから。
まだ初勝利をしていないし、卒業してすぐデビューだったので、競馬以外のことは考えてないですね。早く初勝利したいです!!」
続いては日野太一騎手。
「レースの流れがわからないし、前に付けることも出来ません。。
センターの時の練習と全然違います。
頭数も多いし、前後の感覚がまだ掴めなくて。
この前、4コーナーかなり外を回ってしまったんですけど、自分でわかってても制御することが出来ませんでした。
先輩たちにアドバイスもらって、少しでも成長出来るよう日々勉強です。
尊敬しているのは鮫島騎手。
レース上手いし、人としても尊敬出来るので。
攻め馬でも色々教えてもらってます。
あんな風に、渋い大人になりたいですね。
初勝利出来たら、家族にご飯をご馳走してあげたいです。
早く初勝利して、周りを安心させてあげたいですね。」
2人とも、実際のレースに悪戦苦闘しているようでしたが、しっかりと自分の弱点を見つめ、努力している姿がとても印象に残りました。
次に佐賀に行った時、どんなジョッキーになっているのか楽しみです。
続いては、現在売り出し中の、石川慎将(しんすけ)騎手。
実は石川騎手、地方競馬教養センターには入所せず、一発試験で騎手免許を取得。
昨年のデビューから破竹の勢いで勝利を重ね、昨年39勝、今年18勝、すでに57勝を挙げています。
「まさかこれほど勝てるとは思ってなかったです。想像以上ですね。
でも、自分の力じゃないと思います。親父(石川浩文調教師)や周りの人たちのおかげです。
子供の頃から、ずっと騎手になりたいと思ってました。親父も騎手だったし、競馬の中ではやっぱり騎手が1番輝いて見えますから。
でも体重が重かったので、諦めていたんです。
子供の頃から馬には乗ってたので、北海道の育成牧場で働いたりしてました。
親父が調教師になったのをきっかけに佐賀に帰って来て、厩務員として働いていたんですけど、やっぱり騎手になりたい気持ちがあって。
学校に行かなくても、一発試験が受けられると聞いて、じゃあ受けてみようと思ったんです。
1次が学科で、2次が基本馬術、障害馬術、競走、面接です。
まず学科ですが、何も知らないし、教本もないので若いジョッキーに借りたり聞いたりして勉強しました。
1番難しかったのは馬術ですね。競走はずっと前からやってたけど、乗馬はしたことがなかったので。
なんとか合格した時には、子供の頃からの夢が叶えられて、本当に夢見たいでした。
実際デビューした時は、レースの迫力にびっくりしましたよ。
初騎乗初勝利をさせてもらいましたが、馬が強かったんです。厩務員時代からずっと調教していたんですけど、本当に頑張ってくれましたね。
騎手になってからは、人が変わったと言われます。
誰に対しても、腰が低くなったって言われますね。
親父は、見えないとこで皆に頭下げてくれてるみたいで。
俺には何も言わないけど、すごくありがたいです。
今、楽しくてしょうがないですね。
まだまだですけど、いつか山口さんや鮫島さんのように、佐賀の看板ジョッキーになりたいです。
目標は、中央で乗ってみたいのと、重賞を勝つことです!」
一度は諦めた夢を、25歳の時に叶えた石川騎手。
厩務員の経験もとても貴重だし、他の人とは一味違った雰囲気のジョッキーです。
そして、荒尾リーディング・杉村一樹騎手。
荒尾リーディングは毎年白熱していますが、ここ2年は杉村騎手の独壇場。
「リーディング獲って、WSJSに出れたことが大きいのかもしれませんね。
自分ではよくわからないけど、あれが自信になってると思います。
競馬以外の過ごし方は...ずっとゲームしてます。ゲーマーですから。
最近はモンスターハンターばっかりしてますよ。もしかしたら、オンラインで対戦してるかもしれませんね(笑)」
ということです。
知らない間に、杉村騎手と対戦してるかも。
ちなみにハンドルネームは「内緒」と言われましたが、ヒントは厩舎内で呼ばれているあだ名です。
けっこうわかりやすいですよ。