東京競馬場で行われた、初の『ワールドスーパージョッキーズシリーズ』。
地方からは、荒尾の杉村一樹騎手が参戦しました!
たくさんの横断幕も出ていましたよ。
まずはエキストラ騎乗で、1レースから登場。
好位につけていましたが、勝負所から後退して15着でした。
残念ながら結果を出すことが出来ませんでしたが、その後のレースに乗るために、すごく貴重な経験が出来たと話していました。
続いては8レース。
ここは後方待機からそのまま14着でした。
そしていよいよWSJS本番の9レース。
中団から、直線入り口では少し詰まりながらも外に出してから伸びて5着という結果。
「仕方ないですね。4コーナーで少し詰まりました...外出したらよく伸びてくれましたね。
最初の1レースに乗せてもらったことが利いてます。尾形先生に感謝してます」
続く10レースはエキストラ騎乗。
荒尾にいたこともある【ヌーサ】に騎乗。
乗り難しいところのある馬ですが、中団から粘って8着となりました。
WSJS2戦目の11レースは、【ケイアイライジン】に騎乗。
道中はかなりかかってしまい、力んで走っていたため13着に。
最終戦の12レースは【ナシュワンヒーロー】に騎乗。
好スタートを決めると、2,3間歩目のダッシュも速く、思い切った逃げ戦法。
直線半ばで1番人気【ケニアブラック】に捉えられますが、最後までよく粘って2着を確保しました。
総合成績は、
1位 R.ムーア(イギリス) 33点
2位 C.ウィリアムズ(オーストラリア) 32点
3位 J.ムルタ(アイルランド) 30点
4位 藤岡佑介(関西) 29点
5位 福永祐一(関西) 27点
6位 杉村一樹(荒尾) 26点
7位 内田博幸(関東) 24点
8位 C.スミヨン(フランス) 20点
8位 松岡正海(関東) 20点
10位 M.チャドウィック(香港) 15点
11位 M.ギュイヨン(フランス) 9点
12位 藤田伸二(関西) 6点
13位 M.スミス(アメリカ) 5点
13位 C.ルメール(フランス) 5点
15位 蛯名正義(関東) 4点
パドックで行われた表彰式には、レースが終わってしばらく時間があったにもかかわらず、たくさんのファンが残っていましたよ。
上位3名の騎手が表彰台へ。
そしてラストは、出場騎手全員でのシャンパンファイトがありました!
私はかなりシャンパンがかかってしまい、上手く写真が撮れませんでした...
終わった後、タオルで拭いている図です。
シャンパンでベトベトになったけど、普段とはまた違った、華やかな表彰式でした☆
すべて終了した後の杉村騎手は、リラックスした笑顔を見せてくれました。
「1レースから乗せてもらえたので、考え込む時間がなかったのがよかったですね。
8レースからは連続でバタバタだったし。
やはり世界のトップジョッキーのレースは甘くない。なかなか開かないです。
最後のレースで、なんとか仕事は出来たかなという感じです。
横断幕は目に入りましたよ。
みんな来てくれて、とても嬉しかったです。
今日は父も招待していたんですけど...親孝行になったかな(照)。
レースが終わってホッとしている気持ちもあるけど、また来たいって思いました。
赤岡騎手には、「修次さんには負けました」って言います(笑)。
いい経験をさせてもらったので、また地元で頑張ります!」
そして、師匠の工藤榮一調教師も応援に来ていました。
「自分はあまり感動しない方なんだけど、さすがに最終レースは声が出たね。「頑張れ~」って、久しぶりに興奮した。
彼なりに頑張って乗っていたよ。勉強する能力があったということで、1位に選ばれただけのことはあるね。
3年前、惜しいところで出場を逃して、私も悔しかった。
今年は第1戦が盛岡だったから、左回りはあまり乗ったことがないから地元の調教師に頼んでエキストラで乗せてもらったんですよ。
1度乗れば、コースの雰囲気がわかるから。
今回出場が決まって、私も嬉しかったですよ。
よく頑張ってくれて、誇らしいです。
これを機に、さらに謙虚になって成長して欲しいです」。
杉村騎手のWSJS出場で、たくさんの人たちが熱く燃えた1日でした。
大舞台を経験して、パワーアップした杉村騎手の、今後の活躍にも期待したいですね。