11日笠松競馬場で行われた『サマーカップ』。
園田・金沢・福山から遠征馬を迎えたこのレース、勝ったのは2番人気【エーシンアクセラン】でした!
[SAKAMOTO*CHIZUKO]
好スタートを決めてスイスイ逃げると、勝負所の3,4コーナーで後続を突き放し、終わってみれば5馬身差の圧勝となりました。
【エーシンアクセラン】にとっては、重賞初制覇☆
そして騎乗した花本正三騎手にとっては、笠松に移籍してから初のタイトル奪取となったのです!
早速喜びの声をお聞きしました。
:おめでとうございます!強かったですね。
「ありがとうございます。本当、強かったです。
これといって変わったところはなかったんですが...
最近ずっとやられてるから、もうハイピッチで行っちゃおうと思って。
距離も短いし、開き直って、これでつかまってもしょうがないと思って乗ったんです」
:その覚悟が功を奏したんですね。
「もう何度も乗せてもらって、何勝もさせてもらってるけど...改めてこの馬に合った乗り方が出来た感じです。
道中ペース速いのに手応えいいし、乗ってる方はアレ?って感じでした(笑)」
:普段はどんな馬なんですか?
「何やっても大人しいんですよ。
調教もかからないし、スタートのセンスは抜群。たいがいトップスタートだから、そこから位置取りを決めることが出来るんです」
:乗りやすそうですね。
「本当、乗りやすいんですよ!
ただね...揉まれるとすごく脆い面があるんですよ。だから展開が大事かな。
あと、これまでも何回か県外に挑戦したんですけど、輸送が苦手なのか何なのか大人しくなってしまうんです。
この馬の好調のバロメーターは、装鞍所で立ち上がることなんです。
ワーっと立ち上がった時は、百発百中くらい好勝負してる。
でも県外に行くと、シュンとなってしまう...。
だから『内弁慶』と呼ばれてます(笑)」
:初重賞制覇をして、今後の予定は決まってますか?
「まだ具体的には聞いてないんですけど、とにかく1つタイトルを獲れたことが嬉しいですね。
いつも新聞に『タイトルがない』って書かれるから、これからはもう書かれないでしょ。
それに県外にも改めて挑戦してみたいです!」
:そして花本騎手ご自身にとっても、移籍後初タイトルとなりましたね。
「そうですね~。なんか、もう重賞は勝てないのかな、なんて思ってたから、すごく嬉しいです」
:2007年に高知から移籍したんですよね?
「はい。最初は半年の予定でね。
高知の所属調教師が引退したし、そろそろ調教師になろうかな...と考えていて。
その前に、全国回れるところを全部回ってみようと思ったんです。
その最初が笠松でした」
:そしてそのまま腰を据えることに?
「笠松の方々から、『もったいない!もっと騎手を続けた方がいい!』って言ってもらって...。
必要とされてるのが嬉しかったし、まだ乗りたい気持ちもあったから。
色々考えて家族に相談したら、『好きにしていい』って言ってくれたんです」
:素敵なご家族ですね。そして笠松の関係者も。
「たくさんの人に感謝ですね。
移籍して良かったのかどうかは、まだ答えは出ていません。
騎手を引退する時に出るんじゃないかな。
でも今たくさん乗せてもらって、勝たせてもらって、本当に楽しいんですよ。
騎手として、毎日やりがいがあります」
:それでは今後の目標を教えて下さい。
「エーシンアクセランともそうですけど、やっぱり県外に行って大きいレースで勝負したいです。
一度浦和で勝たせてもらったことがあるんですけど、あの時は嬉しかったな~。
笠松にも、いい人馬がいるんだ!ってことをどんどんアピールしたいです」
1963年生まれの47歳。
44歳で高知から笠松に移籍。その後も勝ち星を重ねて、通産勝利は2113勝。
頑張るお父さんジョッキー、花本正三騎手。
今後の活躍にも注目です♪