11月5日、川崎競馬場で行なわれた2歳牝馬の重賞『ローレル賞』で、我が同期生である佐藤博紀騎手が、重賞初制覇を成し遂げました☆
10番人気【ヴィクトリーパール】ちゃんでの大金星でした!
[Ogawa,Shinsuke]
私としても、本当に嬉しい!!同期というのは男とか女とか関係なく、地方競馬教養センターの2年間、辛いことも苦しいことも一緒に経験して育って来た大切な仲間です。騎手時代は「絶対負けたくない!」って思ってたけど(笑)、今では心から応援してますっ!
デビュー10年目の重賞制覇・・私も胸が熱くなって、ふと10年前の出来事を思い出しました。
センターにいる時、卒業が近づくと同期同士で何回か模擬レースをするんです。模擬レース・・といっても騎手の卵たちですから、なんとか勝とうとみんな真剣です。でも博紀は一度も勝ったことがなく、本人も気にしているようでした。
最後の模擬レースは終了式当日。家族や所属調教師も見に来る晴れ舞台です。博紀が騎乗するのは【モリュウエイブル】という、身体の大きな女の子。当時のセンターの中で1番速い馬であり、乗り難しい馬で、しかも脚下に爆弾を抱えていました。騎手候補生というのは、騎乗するだけではなく、厩の掃除からエサ付け、手入れから健康管理まですべて自分でします。
この時、博紀は本当に真剣に【モリュウエイブル】と向き合っていました。毎日毎日、誰よりも遅くまで残って、脚を冷やしたりブラッシングしたり。
だから当日、【モリュウエイブル】と博紀が1着でゴールに入った時には、本当に嬉しかった!私がこんなことを言えるのは、博紀とは別のレースだったから・・一緒だったらやっぱり悔しかったと思います(笑)。
[前列右から2番目]
さて、思い出話はこの辺にして、重賞制覇の感想を聞いてみました!
「気楽な気持ちで乗ってたけど、馬がよく頑張ってくれた。ゴールした瞬間は、あぁ勝った〜って思ったね。それで向正面を流している時に左海誠二さんが、オメデトー!!って大きい声で言ってくれて・・馬の上で握手したんだよ。そしたらもう色んなこと思い出してボロ泣き。
デビューした頃に乗り馬とられて悔しい思いしたとか、怪我した時に自分の乗り馬が勝ったりとかね。
次の日の朝に、「あのくらいの重賞で泣いてんなよ(笑)」って冷かされたけど・・とにかく重賞勝ちたかったから。ちょうど2人目も生まれたし、正月がいっぺんに来た感じ!」
[Ogawa,Sinsuke]
「結婚してから一気に急上昇したんだよね。本当に嫁さんには感謝してる。乗馬つながりで知り合ったから、馬の話しもわかってくれるし、俺の仕事を理解して助けてくれるんだ。え?プロポーズ?覚えてないよ(照)。
重賞勝った日に調整ルームに面会に来た時、嫁さんも目腫らしてんの(笑)。2人してボロ泣きだったんだよね。アホ夫婦だ〜・・・」
仕事もプライベートもとっても順調な佐藤博紀騎手。今後はもっともっと大きなことをやってくれそうですね!!インタビューしている私まで幸せな気持ちになりました。本当におめでとうどざいます☆