名古屋の阪野騎手(左)と友森騎手(右)。
阪野騎手の目標は、ズバリ「新人賞」。NARグランプリの新人賞は、ここ2年名古屋勢が受賞してますからね〜。
「(友森騎手が)いいライバルです。ライバルがいるから余計頑張れる。でも新人賞は自分が獲ります!」と力強い。
友森騎手は、
「自分にはこの仕事しかないと思った。」と強い意志を持って入所してきたそうです。目標とするのは安部幸夫騎手と武豊騎手。
「安部騎手は兄弟子なんですけど、どこで外に出すかとか、かなり実践的で細かいところを教えてもらいました。厩舎にも競馬場にもすぐ馴染めたし、いい関係です。」
今年の名古屋勢も、強力ですよ!!
兵庫所属の岡田騎手(左)、大柿騎手(中)、上村騎手(右)。
岡田騎手は東京都の出身で、競馬場実習は船橋で行いました。そして急遽園田所属へ。
「何度か園田に行きましたけど、先生と話せたしいい雰囲気でした。他の2人のことは意識しますね。」
そりゃそうですよね、同競馬場の同期生は一番近く絶対に負けられないライバルですから。かなり涙もろいという岡田騎手、最近泣いたのは?という質問に、「(騎手試験の)面接の練習で教官に怒られた時」と笑顔で話すところがオチャメ。確かに、試験直前の教官ほど、怖いものはない・・・でもそれだけ真剣に、生徒のことを思ってるってことです。
大柿騎手は、
「園田でトップ獲って、JRAの騎手になりたいです!」とキッパリ。ほぉ〜今の時代は、地方の騎手から中央の騎手への道が開けましたからね。修了インタビューでこういう目標が出るのは新鮮でした。
園田は中央移籍騎手が多い競馬場ですから、「中央の騎手になることを諦めない」という大柿騎手にとっては、厳しいながらもいい環境ですよね。
上村騎手は、田中学騎手が目標。
「他の騎手だと全然走らない馬が、田中騎手が乗るといきなり走ったりするんです!」
・・どこが違うと思う?
「当たりの柔らかさとか。あと考えてることも深いしみんなと違うんです。併せ馬で色んなことを教えてもらいました。」
小さい頃からの夢だった騎手という職業を手に入れた上村騎手。「初騎乗初勝利したい!」と明るい笑顔で語ってくれました。
最後に登場するのは、佐賀の大澤騎手。
真島元徳厩舎所属で、兄弟子は真島正徳騎手・下條騎手というベテラン&若手の実力派です。
「下條騎手には併せ馬でアドバイスをもらってます。真島騎手は、逃げ・先行のさばきが上手いので、自分もあんな風に乗りたいですね。」
厩舎にはすぐに馴染んだそうで、
「自分は考えるのが好きなんですが、考えすぎてしまうので、先生からあんまり考え込むなって注意されました。」
もっと考えろ!!とよく言われた私とは正反対ね。。この『考えるのが好き』というのは将棋好きから来ているそうで。「将棋は大好きです。」渋い20歳ですね!
自己PRは、
「物事に対して、良く考えて判断し、軽率な言動をしないところ。」お、大人ですねぇ〜。
レースにいっても冷静沈着なんだろうな。頭脳派騎手の誕生です☆
香港から無事に帰還しました☆いやぁ〜かなりの弾丸ツアーでしたが色んなことがあってすごく楽しかったし、世界は広いな・・と実感しました。
さて香港の話はあとにして、土曜日に行なわれた86期騎手候補生たちの修了記者会見の模様をお伝えします。
全部で9名、全体的にかなりレベルが高い、という教官のお墨付きです。
まず、圧倒的に注目されていたのが、船橋の川島正太郎騎手。
左が同じ船橋の澤田龍哉騎手。右が川島騎手なんですが・・この名前を聞いてピンと来ましたか?そうです!あの川島正行調教師の息子さんです。そりゃ注目されるは・・。
本人と話してみると、これが以外にかなり冷静。というか、全く気にしていない様子でした。
・・注目度バツグンだけど?
「あんまり気にしないようにしてます。小さい頃から慣れているし。」
さ、さすが・・すでに大物ぶりを発揮してます。
・・実習中に参考にした騎手は?
「特にいないです。実習の初めは背中が丸くて、先生にすごく注意されたんです。だから自分なりに意識して、自分なりの騎乗スタイルになりました。」
おぉ・・いい意味でものすごくマイペースなんですね。目標とするのはデットーリ騎手。
「天性のバランスがとにかくすごい。それに、レースを見ているとかならず自然に抜け出せる位置にいる。自分も世界で活躍出来るジョッキーになりたいです。」
同じ船橋の澤田騎手とは、中学時代から同じ乗馬クラブに通っていたそうで、
「絶対に負けたくない!」いいライバルなんだそうです。
「夢は見るものじゃなく、叶えるものだ。だから頑張れ!」とお父様に言われた言葉を胸に、注目の大型新人はどんなレースを見せてくれるのでしょうか♪
もう一人の船橋・澤田騎手も、お父様が馬主ということで小さい頃から馬と接していたそうです。目標とする騎手は安藤勝巳騎手。そしてフォームのお手本にしているのが山田信大騎手なんだそうです。
「あれだけ身長が高いのに、コンパクトにキレイに乗るのは相当大変だと思うんです。自分は体型が似ているので、山田騎手のフォームを見習っています。」
近くにお手本にする騎手がいるというのは、成長過程にとって大切な要素。
「目標はまず年間10勝!それが達成できたら次は年間30勝!」大きな夢は語らず、堅実な目標を上げました。激戦区の南関東ですが、ぜひとも頑張ってほしいですね。
こちらは北海道の黒沢騎手。
出身は茨城県ですが、自ら望んで北海道を選択。
「新馬や1歳馬の乗りならしがあるので、北海道に行きたかった。」のだそう。ひぇ〜1歳の乗りならしなんて・・私には怖くて出来ないわ。
黒澤騎手は、身長が135cmと小さく、体型的にみんなよりも不利な点が多いけれど、それを負けん気の強さで補っている・・という根性派騎手です。
「厩舎はみんな優しいし、競馬場自体もいい雰囲気ですぐに馴染めました。」と笑顔。
それぞれの騎手の性格の違いがよくわかって、とても楽しくインタビューさせていただきました♪