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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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<次走へのメモ> 第11回かきつばた賞、第36回一條記念 みちのく大賞典

6月21日 第11回かきつばた賞(3歳以上オープン 盛岡芝2400m)


(かきつばた賞ゴール 写真・佐藤到)


1着 ボスアミーゴ
 いつもどおり前半はジックリ待機策。流れはスローだったが、ペースに惑わされることなく中団から離れた後方4番手を追走、向正面から徐々に先陣に接近して3コーナーでは早くも先行馬を射程圏に入れる。
 スパートをかけたのは4コーナー手前で、アッと言う間に3番手まで進出。ラスト150mで先頭に立ち、あとは若干気合いをつけただけで後続を離す一方。2着に2馬身半差の完勝で芝特別2連勝を飾った。
 「久々にコンビを組んだが、(ボスアミーゴは)本当に芝は走る。58キロのハンデが心配だったので、仕掛けがちょっと早すぎたかも知れないが、とにかく反応のいい馬。終わってみればハンデもまったく関係なし。岩手相手で芝なら実力が違いすぎる」と菅原勲騎手。
 次走は予定どおり芝の規定路線を歩み、7月20日の芝2400m重賞・せきれい賞へと向かう。


2着 コスモアンファング
 サクラエキスプレスの出鼻を叩いて果敢に逃げてスローに落とす。1周目1コーナー、2番手にいたサクラエキスプレスが行きたがるのを見て先手を譲り、じっくり2番手インに控える。その瞬間の判断がズバリ当たり、直線で最内を突いてスルスル進出。一旦、2番手まで上がったクルセイズを交わして2着を確保した。
 「ペースが遅いと思ったから前に行こうと決めた」と草地騎手は語ったが、前回・あじさい賞では中団追走から直線ジワジワ伸びて3着。その時に芝が合うと判断した草地騎手のプレーが光った。
 中央0勝ながら2着1回3着4回の戦績から南関東へトレード。しかしダートが合わなかったようで9戦すべて着外。岩手入り後も水沢2戦とも着外に沈んでいたが、芝に替わって反応が一変。あじさい賞3着、今回のかきつばた賞2着で芝の活躍は約束された。


3着 クルセイズ
 3番手をキープし、外からボスアミーゴに被せられたが、それでも怯まず3着を死守。終いの切れ比較では見劣るが、長くいい脚を使えるのが特長で今回もその良さを発揮した。
7着 サクラエキスプレス
 コスモアンファングが意表を突く逃げに出たため2番手に控えたが、馬が掛かりっぱなしで1コーナーで先頭。その後は折り合いがついたが、前半のロスが響いて直線で失速した。「掛かったので先に行かせたが、距離も長かったかも」と関本淳騎手。


6月22日 第36回一條記念 みちのく大賞典(3歳以上オープン地方競馬全国交流 盛岡ダート2000m)

(みちのく大賞典ゴール 写真・佐藤到)


1着 ブラーボウッズ
 いつもの出遅れグセは出さなかったが、出たなりでポツンと最後方の位置取り。逃げたニシノグレイシャが出ムチを入れて先手を奪い、4馬身ほどリードしたが、1コーナー過ぎからガクンと減速。そのスローの流れを見るや、菅原勲騎手が向正面から大外を回って先行馬をひとマクリして、3コーナー手前で先頭に立つ大胆な騎乗。誰もが仕掛けが早すぎると思い、直線入り口で後続グループが徐々に差を詰めにかかったが、直線で再び突き放して待望のビッグタイトルを手に入れた。
 「3600勝まであと1勝に迫っていたのは分かっていたが、まさかここで勝てるとは思わなかった。ペースが遅くなったし、人気も差ほどではなかったので思い切って先頭に立った。これで負けたら仕方ないと思ったが、最後まで我慢してくれた。3600勝をビッグレースで達成できて素直にうれしい」と菅原勲騎手。
 これまでブラーボウッズは豪快にマクって快勝したかと思うと次走は凡走。それを繰り返してムラな面がなかなか解消されなかったが、今季はすべて入着を果たして安定感が出てきたのは確か。
しかしレコード決着の前走・あすなろ賞(水沢1900m)では追走するのに手こずって4着止まり。その結果から今回は4番人気にとどまっていたが、菅原勲騎手の大胆、かつ巧みなレース運びでビッグレースを制することに。これこそ同騎手の真骨頂、そして今後に語り継がれる菅原勲騎手、名勝負の一つに加わった。


2着 マイネルイディオス
 前半は中団インをキープし、3コーナー過ぎからスパート。決して反応がいい訳ではなかったが、ばてずにジワジワと伸びてマチカネモエギが終い一杯になったところを外から交わして2着を確保した。
 「位置取りは予定どおり。もう少し早めに動いていればもっと差を詰めたかも知れないが、これでオープンでも通用のメドが立ったのでは」と関本浩司騎手。
 マイネルイディオスは中央1勝がダート2100m。その後、名古屋に転籍して徐々に頭角を現し5勝をマーク。岩手転入は今年4月で格付けにも恵まれて4連勝中(名古屋時代を含めると5連勝)でみちのく大賞典に臨んだが、B1二組を勝ち上がったばかり。
 ここではキャリア不足と判断され5番人気だった。1番人気ノムラリューオー以外は団子の背比べの印象だったが、それにしてもマイネルイディオスの大好走にはビックリ。長距離配合の血を2000mの舞台で発揮した格好か。


3着 マチカネモエギ
 ニシノグレイシャにハナを譲って2番手をキープ。向正面で展開がガラリと変わったが、自己のポジションを終始キープ。直線でも最内で渋太く粘っていたが、ラスト100mで脚が上がる。これが距離経験のなさと判断していいだろう。それでも周囲に惑わされない吉田稔騎手の好プレーが光った。


5着 ダンストンリアル
 道中は4番手外をキープして4コーナーではブラーボウッズに再接近したが、直線でいつもの伸びが見られず5着。「まだここでは力が足りない。今後の成長に期待」と村上忍騎手。
7着 ノムラリューオー
 1枠に入ったので前半は無理をせず4、5番手のインを追走。「スタートは悪くなかったし、位置取りも考えていたとおりだったが、外が動いたのに全然ついていけなかった」(小林騎手)。3コーナー直前から一杯に追っていたが、先陣から離され、それならと小林騎手は外に持ち出したが、シアンモア記念のシャープさがまったく見られなかった。
 「レース前、このあいだ(シアンモア記念)みたいな落ち着きがなかったし、フットワークも前回のようではなかった」と小林騎手。
 そのシアンモア記念のパフォーマンスがすばらしく、当日は単勝1・6倍の圧倒的な1番人気に支持されたが、見せ場を作れずに凡走。内に入ったのが痛かったか、盛岡コースが合わなかったか、坂も響いたか…改めて競馬の難しさを実感させられた。
10着 サイレントエクセル 
 当日の馬体重は前走(桐花賞)比プラス10キロ。5ヶ月半ぶりの実戦を考えれば思ったほど太くは映らなかった。担当厩務員いわく「追い切りをしたらレースを分かったようで自分から調整をした。そして馬運車に乗ったら入れ込んで汗をかいていたし、装鞍所でもカリカリしてしまった」。これがオープン馬たるゆえんでレースを感知していたようだが、その気合いが空回り。当日、いつもの板垣騎手から山本聡哉騎手に替わったこともあったが、後方のまま追走するだけに終わった。



岩手競馬の情報満載「週刊テシオ情報局」

2008/06/24
レース回顧

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