今日は浦和競馬場へ。
6年振りに会った同期(佐藤博紀、繁田健一)は、全然変ってなくて嬉しかったな。
二人共、結婚して子供がいるなんて・・私より年下なのに、生意気だぁ〜!!!
「化粧が濃い!」とか「もうすぐ三十路」とか痛い突っ込みをされましたが・・やっぱり、同期というのはいいもんです。現役を続けている人数は少なくなりましたが、騎手であろうとなかろうと、私にとってはいつまでも特別な存在。
騎手控え室で遊んでいると、大井の内田博騎手登場!水野貴史騎手に無理矢理頼んで写真撮ってもらっちゃいました。
みんなに「ミーハーだなぁ。」と言われたけど、私の内田騎手好きはかなり前からです。
昔内田騎手が高崎に遠征に来た時、私の乗り馬に乗ってもらった事がありました。その馬はいつも人気になるのですが、とてもズブイ馬で、チョイ負けばかりして怒られてました。
内田騎手が騎乗したレースは着外でしたが、その後、馬がガラッと変ったんです!
内田騎手にキッチリ追われた事で、魂が入ったんですね。次の開催では楽勝。内田騎手のお陰なのに、
「内田騎手が負けた馬で楽勝した!」とファンに誉められて得しちゃいました。まだリーディングを獲る前でしたが、「内田さんて凄い!!」と大ファンになった訳です。
このブログで、武豊騎手・後藤騎手・福永騎手が好き!と書きましたが、田中勝騎手と安藤勝騎手と横山典騎手と岩田騎手も大好きです。
でも、最初からこの騎手達のファンだった訳ではありません。それぞれの騎手を好きになる、キッカケというものがありました。
福永騎手は大きな怪我をして復帰した時、ガラッと騎乗フォームが変っていて、そのフォームに憧れました。後藤騎手は一緒のレースに乗った時、私の騎乗馬が骨折してしまい、ショックでパニックになった私をなだめてくれました。横山典騎手は、去年の菊花賞の騎乗ぶりに惚れました。
人それぞれ、好きな騎手が違うと思いますが、私にとってこの騎手達全員が、武豊騎手と並ぶスーパースターなのです。
昨日今日と、群馬に帰省してました。
高崎競馬場や、境町トレーニングセンターに行って色々見て来ましたが、懐かしい景色や新しくなった設備、全く変わってしまった場所などさまざまで、1年4ヶ月の時の流れを感じました。このお話はまた後日、ゆっくりしたいと思います。
さて、東京に戻った私はマスコミ関係の方達と夕食会。歌舞伎町にある、『ノース』という名のジンギスカン屋さんに行って来ました。お肉の中でもジンギスカンは大好物なのですが、ここの「函館ワイン漬けラム」は本当に絶品!!しかも、マスターが「X japanのメジャーデビュー前のベース」をしていたそうで、ただ者じゃぁありません。
その後、ゴールデン街にある『ロンリー』というバーへ。
お店の中に入ると、武豊騎手、デムーロ騎手、ぺリエ騎手などのサインが飾られていてビックリ!壁には歴代の有名競走馬の写真と、なぜか『あしたのジョー』のイラストがいっぱいに貼られ、不思議な空間でした。マスターと同郷である事が判明し、地元話&競馬話に花が咲き、ついつい大好きなラムトニックを飲み過ぎたのでした・・。
私が初めてラム肉を「美味しい!」と思ったのは、センター(騎手の学校)です。
この学校は全寮制のため、食事はすべて決められた物を食べます。この食事が、本当に美味しくない!
体重制限があるので仕方ないのですが、味は極薄、たま〜に出るお肉は干からびてるのか?ってくらい油っけなし。外出禁止で、少年院さながらの毎日でしたが、年に1度お花見の時にバーベキューパーティをするんです。牛肉はあまりないのですが、その時食べた豚肉やラム肉の美味しい事と言ったら・・世の中にこんな美味しい物があるのか!って思いましたね。
当時、女子生徒は私一人。同期と仲が悪く、孤立していた時期でした。
担当教官に、「赤見、元気ないな。」と言われ、つい泣き出してしまった私・・。でも、教官には絶対に話たくなかったので無言で泣いていると、「今日は、思いっきり食べなさい。」と、いつもは怖い怖い教官が、優しく言うのでした。
その後、同期とは深い絆で結ばれ(そう思ってるのは私だけ?!)、男女の性別を超えてお互いを認め合えるようになりました。そして、鬼だと思っていた教官は、生徒一人一人をちゃんと見ていてくれた、温かい人だった事もわかりました。
あの時、泣きながら食べたラム肉の味は、今ではいい思い出になっています。
今日は、親方&ボマさん夫婦とお好み焼きへ。
私を今の仕事に導いてくれた、恩人とも言うべき、大切な友達です。
俳優の伊原剛志さんが経営するお店に行ったのですが、お店の造りがアニメ「巨人の星」そのままで、BGMも「郷ひろみ」や「ピンクレディ」といった懐かしい曲が流れ、店員さんを呼ぶ時は、鈴やタンバリンを鳴らす・・というかなり凝った造り。お好み焼きもとっても美味しかったです。お店を出ると、行列が出来ていた事には驚きました!さすが東京って感じです。
今週から、東京開催が始まりました。
私が、唯一JRAで騎乗した事のある、思い出の競馬場であります。
私がまだ3キロ減だった頃、私が調教をつけている馬で、高崎の開催と中央の出走が重なり、主戦ジョッキーの方がどうしても遠征出来ないという事で、乗せてもらえる事になったんです。もう1頭同じ日に遠征する馬がいたので、「ついでに」と2レース騎乗する事になりました。
まず調整ルームへ行こうとすると、ガードマンの方が「立ち入り禁止です!」と言って入れてくれません・・。「一応、ジョッキーなんですけど。」と言うと、どこかに電話して確認をとってから、なんとか入れてもらう事が出来ました。この時点で、「私って場違い??」とかなり緊張。
調整ルームに入ると、高級ホテル並みの施設にただビックリ!女子は私一人というのに、かなり広いお風呂とサウナ、しかもいつでも入れる状態だという。高崎なんて、女子トイレもないのに・・。やっぱりJRAは違うなぁ〜と感心しながら、フカフカのベッドで眠りについたのでした。
次の日、緊張しながら検量室に向かうと、なんと競馬場内にもお風呂とサウナが!!すぐそこの調整ルームにもあるのに、なんて贅沢な・・てゆうか、1個下さいよ!なんて思いながら、ますます緊張感が高まっていきました。何がどこにあるかわからずウロウロしていると、小林淳一ジョッキーが親切に教えてくれたので、とても助かりました。
最初のレースはダートでしたが、左回りなので、ゲートの中ではムチを右手に持つ事になります。慣れていないので、すごく違和感があるし、ゲートのうるさい馬だったので、一苦労でした。それから、高崎の殺人的急カーブに慣れていた私は、3コーナーと4コーナーの中間にある、「一瞬の直線」を最後の直線と勘違いし、追い出してしまったから、さあ大変!直線の長い事・・馬も人間もバテバテ・・。ハロン棒とゴール板を間違えて、何度も顔を揚げてしまいました。
気を取り直して2レース目。今度は初の芝です。レース中は、終始後ろで離れたシンガリでしたが、芝の気持ち良さと言ったら・・まるでピクニックしてるみたい!馬は完全に終わっているのに、ダートみたいにバテバテにならないんですよ。天気もいいし、馬場もいいし、砂も飛んでこないし、本当に気持ち良かったな。
離れた最後方だったので、とっとと引き上げようと馬をUターンさせて走っていると、何やら内側から笑い声が・・見ると、他のジョッキーはダートコースから帰って来るではありませんか!私はシンガリにもかかわらず、スタンド前をウイニングランする形になってしまっていたのです!!しかも帰り道ではないため、どこにも出る場所がない!どうしよう・・と困っていると、馬場管理委員のおじさんが走って来て、ラチを開けてくれました。これにはファンの方達も大爆笑。「また来いよ〜。」と声援?を送ってくれたのでした。
私の府中遠征記は、とても自慢出来るものではありませんでしたが、どんなに施設や設備が豪華でも、そこで働く人達や、ファンの方達が高崎と同じ様に温かかった事が嬉しかった。
これから先、もっともっと地方と中央の垣根が低くなる事を心から願っています!
こう見えてもわたくし、大の読書好きであります!
暇な時は週2〜3冊、忙しい時でも週1冊は読んでおります。
「うそだぁ〜」と言われますが、事実ですから!!
子供の頃、お小遣いは決まった額でしたが、「本を買うお金なら、いくらでもあげる。」と父に言われ、せっせと読んでおりました。
まずハマッたのが、『源氏物語』。平安時代のエロ本と言われるこの古典文学に、小学生の私は興味津々。誤解している方が多いと思いますが、源氏物語の主役は「光源氏」ではありません!光源氏と恋に落ちる、女性達が主役なのです。キレイな人やブスな人、しつこい人や尽くす人などなど、一人一人が違うラブストーリーを奏でているわけですよ。相手の男なんて、どうでもいいんです!私の中では永遠に「キング オブ 本!」ですね。
次にハマッたのが、シドニィ・シェルダンを始めとするサスペンス&ミステリー系。これが中学時代。そして、高校時代は競馬ものを読みあさり、センター(騎手の学校です)時代のFBIもの&ホラー系、現役時代の林真理子ブームを経て、現在は歴史もの&ハードボイルド系にハマリ中!
私の恩師である新谷さんが、
「賢者は人に学び、愚か者は自己の体験によって学ぶ。」と言っては、
「おまえは愚か者だあぁぁぁぁ!!」って怒られたけど・・
確かにその通りだと思う。短い人生、自分一人が体験出来る事なんて限られている。
本を読んだり、映画を観たり、人に話しを聞いたりして、どんどん世界を広げたい!!
そこで、競馬好きの方におすすめの1冊。
『武豊×オリビエ・ぺリエ 勝つには理由(わけ)がある』
武騎手とお話する機会があったら、聞いてみたい事が山ほどある。その内のいくつかの答えが、この本に載っていました。
私の知らない、競馬界の頂点に立つ人の話しは本当に面白い。苦労や試練を前向きにとらえる姿は、競馬だけでなく人生のお手本です。興味がある方、是非読んでみて下さいね。競馬の世界が一段と深まりますよ!
なんだか、最近カゼっぽい・・
でも、決してカゼとは認めません。何故なら、私はカゼをひかない身体だからです!
現役時代、センスも技術もない私にとって、唯一の売りは、
「休まない」&「寝坊しない」という事だった。
月4日の休み以外、毎朝2:00から始まる調教に、「絶対に寝坊しない」事はなかなか大変です。
特に、お医者さんもビックリの超低血圧症である私にとって、初めはかなり辛かった・・。
例えば半年に1度寝坊したとしても、信頼を得る事は出来ない。
そこで私は考えました。絶対に寝坊しない方法を!
それは、「たとえ夜遅く寝たとしても、お酒を飲みすぎて気持ち悪くても、私は絶対に寝坊しない身体なのだ!」と信じ込むという、いわゆるマインドコントロールです。
もともと思い込みが強いため、この方法は大成功。
つづいて、「カゼをひかない身体だ!」と信じ込む事により、6年3ヶ月の現役生活で、1度もカゼで休んだ事はありません。(食あたりで早退した事はありますが・・)
デビューして2年目くらいで、私の「休まない&寝坊しない」は周りに信頼され、それにより「頑張ってるから」と、乗せてくれる人も出始めた訳です。
レース前に、調教で落馬したり、生理になったり、という「体調が良くない」状態に陥った時も、
「体調が良くない方が、余分な力が抜けていい騎乗が出来るんだ!」と思い込み、自分を励ましました。
この『マインドコントロール』、あながちバカに出来ませんよ!
先日読んだ「ユダヤ人大富豪の教え」という本に、
「幸せな金持ちになるためには、幸せな金持ちになれる!と思い込む事が、1番大切。」って、書いてありましたから!
この話を知人に熱く語ると、
「そういう本を読むところが嫌だ・・」と、冷たく言われましたが・・
是非、お試しあれ!!
思い込みが強いほど、成功率も高いはず!
「仕事のオファーがいっぱい来る!」と妄想しながら、カゼ風なので、今夜はおとなしく寝る事にします。