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競輪界を代表する男子選手、ガールズケイリン選手にインタビューを実施します。他では聞けない素顔や本音、競輪にまつわるエピソード、今後の抱負などをご紹介します!

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児玉 碧衣選手

8月にいわき平競輪場で行われたオールスター競輪でのガールズドリームレースを優勝したのは、児玉碧衣選手(福岡108期)でした。ガールズケイリン総選挙では5年連続でファン投票1位に選出され期待に応えました。
直前のガールズケイリンフェスティバルでは決勝に進むことができず、調子も心配される中、強いレースを見せた児玉選手に振り返りや気持ちの変化などをお伺いしました。

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山口:ガールズドリームレース、優勝おめでとうございました。

児玉:ありがとうございました。

山口:7月のガールズケイリンフェスティバル(函館)では苦戦されましたが、ご自身ではどう振り返っていますか?

児玉:函館の時は、実は目標を失っていて「何のために走ったらいいんだろう」と迷いがある中で参加しました。デビューしてからずっと決勝にのれていたんですが、その記録も途切れてしまい、3日間1着がとれないのも初めてでした。
その大敗で「私、やっぱりトップで走っていたいんだ」と気づけたんです。ガールズケイリンフェスティバルの成績だけを見ると残念な結果だったんですが、気持ちは「またもう一度頑張ろう」と前向きに思えたので、自分の気持ちとしては悪いことばかりではない開催でした。
また開催が終わってSNSを開いた時に、「1着も取れなかったし批判も多いんだろうな、それは見たくないな」と思って覚悟していたんですが、励ましのメッセージがとても多かったんです。「そういう時もあるよ」や「次は頑張ってね」など本当にたくさんの励ましをいただきました。
それで「頑張らなきゃな」と更に前向きになれました。

山口:そこからガールズドリームレースへ向けてはどうされたんですか?

児玉:ガールズドリームレースへ向けては、次は負けたくないという気持ちもありましたし、無我夢中で毎日練習をしていました。今までは「勝たなきゃいけない」という気持ちがあり自分を追い込んでいたんですが、それを一度捨てました。「楽しんで走ろう」と切り替えたんです。そのおかげで緊張も普段よりしませんでしたし、終わってみても「楽しく走れたな」と思いました。

山口:うまく切り替えられたんですね。

児玉:はい。あと、大きな気付きもありました。ガールズケイリンフェスティバルの初日は妹弟子の尾方真生(福岡118期)と走ったんですが、私はいつも真生にアドバイスをしている立場です。練習も一緒にしているので、誰よりも彼女の強さを知っているし肌で感じています。
いざレースで『姉弟子』と『妹弟子』の立場で走るとなると「姉弟子として負けられない」と凄くプレッシャーを感じ、口から心臓が飛び出るくらい緊張をしました。
ガールズドリームレースは逆に、自分が小林優香さん(福岡106期)の妹弟子という立場で、「勝たなきゃいけない」という気持ちよりも、チャレンジャーとして姉弟子の優香さんの胸を借りるつもりで走れました。
そこで、妹弟子として走るときの気持ち、逆に姉弟子として走るときの気持ちを比べたときに、圧倒的に『姉弟子』として走るときのメンタルが弱いと気付きました。その部分はもっと強化をしていかなければいけないですね。

山口:ガールズドリームレースの共同会見の現場に私もいたのですが、「女王だけどチャレンジャーとして」という言葉を仰ったときに、また新たな気持ちで臨んでいるんだなと感じました。

児玉:はい、そんな気持ちでしたね。

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山口:ガールズケイリンフェスティバルから静岡へ追加参加されそこでは完全優勝されましたが、その優勝というのは自信を取り戻すきっかけになったんでしょうか?

児玉:気持ちを立て直すという部分でも脚力を再確認する意味でも、走って良かったなと思いました。

山口:そうでしたか。今年のガールズドリームレースも、ガールズケイリン総選挙1位、しかも5年連続での選出でしたが、いかがでしたか?

児玉:毎年毎年、今年も1位になるなんて思わなかったと言っていますが、今年もそうですね。とてもびっくりしました。特にファン投票期間中の5月京王閣でのガールズケイリンコレクションでは優勝できていないんです。負けたとしてもこんなにたくさんの方が私を評価してくれているんだなと思いました。
ドリームレースに関しては昨年、一昨年と2年連続でゴール前抜かれて2着だったんですが、今年は初めてビッグレースを優勝したいわき平でのドリームレースだったので、優勝できたことで私に投票してくれた方に恩返しができたと思います。

山口:初めてのタイトルの時は笑顔の優勝インタビューでしたが、今回は涙もありました。3年間でたくさんの変化があったんですね。

児玉:そうですね。最初にガールズケイリンフェスティバルが終わるくらいまではずっと悩んでいたという話をしたんですが、実は師匠にも泣いて相談するくらいだったんです。モチベーションの持っていき方がコントロールできずに「どう頑張っていいかわからない、目標もないのに練習をしたくない。トップでいたいと思わない」と泣いていました。でも師匠は「でもやるしかないやろ」と励ましてくれます。
私の中では「やるしかない」のひとことではまとめられないくらいの葛藤があったし、自分自身でも追いつめていたんでしょうね。そのメンタルのまま参加した函館で1勝もできず、決勝も上がれなかったことで「トップで走っていたい」と気付いたんだと思います。変化はたくさんありましたね。

山口:気分が沈んでしまった要因は思い当たるところはありますか?

児玉:オッズパーク杯ガールズグランプリを3連覇してやりきった、という気持ちが大きかったのかもしれません。前人未踏と言われ「この成績を残せたし、もう良いんじゃないかな」と思ってしまったんでしょうね。

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山口:そうだったんですね。でもまた新たな気持ちで前へ進めそうですね。以前もモチベーションが保てなかった時期があったと伺いましたが、そこからも復活してきましたしね。

児玉:そうですね。ガールズケイリンを始めて、初のタイトルが3年前いわき平でのガールズドリームレースでした。そのレースが自分にとっての1つめのターニングポイントで「自信を持って走れば勝てる」と気付けたレースでした。
そこからグランプリを3連覇してからは悩んでしまって、2つめのターニングポイントはガールズケイリンフェスティバルで「やっぱりトップで走っていたい、強いままでいたいな」と気付けました。
私は表向きには「お金が大好き、お金が欲しい」と言っています。それはもちろん本心です。でもフェスティバルで思った「トップで走りたい」という気持ちは、お金だけじゃない選手としてのプライドを自分に感じました。「私、こんな気持ちも持っていたんだ」と新しい自分に気付いたんです。それに気付けたからドリームレースも凄く頑張れたんだと思いました。

山口:尾方選手は特にいつも一緒に練習している存在だからこそ、一緒に走る時にプレッシャーに感じるんでしょうか?

児玉:真生はたくさん練習するんです。私は逆であまり練習量は多くありません。ガールズケイリンフェスティバルまではそのことを特に気にせずに「練習したければすれば良いよね」と思っていました。
でもフェスティバル後は「強い選手はやっぱりたくさん練習するんだな。真生も練習しているんだから自分もしないといけない」と、特別にメニューを増やした訳ではないですが、毎日しっかり練習をしていました。

山口:ドリームレースは姉弟子の小林優香選手がピッタリ後ろをマークしていましたが、その状況よりも妹弟子の尾方選手との対戦がプレッシャーに感じたんですか?

児玉:勝手に私だけが思っていることかもれしませんが、妹弟子が姉弟子に負けても「まだ姉弟子には適わないよね」と思われるのに対して、妹弟子が勝った場合だと「やった!姉弟子に勝てた!」とか周囲の感じ方が違うと思うので、私は妹弟子と走る方が緊張するし、プレッシャーを感じるし、プライドも持って走っています。その他いろんな重圧がかかっているんでしょうね。
ドリームレースは逆にその重圧を優香さんが全部背負ってくれていたので、私は緊張せずにのびのびと走れたんだと思います。
私は真生と一緒に走って、『姉弟子として走る重圧』がどんなに大変か気付けました。その直後にドリームレースで優香さんと走れたから「今まで優香さんは私と一緒に走る時にこんな気持ちで走っていたんだ」とも思えました。勝手に私がそう感じているだけかもしれませんけどね。そう思ったら、「やっぱり優香さんは凄いんだな」と実感しました。

山口:その新たな気付きを経て今後、尾方選手とは何度も対戦もあるかと思いますがいかがでしょうか。

児玉:プレッシャーを感じないように、というのは無理だと思います。でも緊張やプレッシャーをプラスに考えて、これからはポジティブな気持ちで臨みたいです。姉弟子として走る時のメンタル強化をしていかなければいけませんね。

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山口:貴重なお話を伺えました。では今後について質問させてください。 今年のガールズグランプリは、ご自身の初めてのグランプリ優勝のバンク、静岡で行われますがいかがでしょうか?

児玉:初めてグランプリをとったバンクなので、今年も優勝したいと思います。まだ少し時間はあるし、遠すぎる目標を立てても自分の気持ちがどうなるかわからないので、まず目の前のレースを一走一走走り切り、それが4連覇に繋がるようにしたいですね。

山口:現在の賞金ランキングは2位ですが、それは気にならないですか?

児玉:はい、特には気にしていません。最終的なランキングが勝負なので。

山口:今後への強化ポイントは、先ほど仰っていたように気持ち面が大きいですか?

児玉:そうですね。メンタルを強化していきたいです。

山口:話が変わりますが、先日は地上波の番組に出演されていましたが、反響はいかがでしたか?

児玉:SNSのフォロワー数がすごく増えました。メッセージにも「ガールズケイリンは知らなかったけど、ファンになりました」や「男子の競輪があるのは知っていたけど女子があるのは知らなかったので、これから応援します」など、今まで知らなかった方からの反応が多くて「私がこうやってガールズケイリンを盛り上げられるのは良いな」と思いました。なのでもっと番組などでガールズケイリンをPRできるようになれれば良いですね。

山口:ぜひPRしていってください。 それでは今後への意気込みを、オッズパーク会員の皆様へお願いします。

児玉:自分がどんな結果を出しても変わらずに応援してくださるファンの方がいることは、SNSのコメントなどですごく伝わってきます。そのファンの方を裏切らないように一走一走目の前のレースを集中して走って、それがガールズグランプリ4連覇に繋がるように一生懸命頑張りたいです。ぜひ今後も応援してください。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

2021/09/07

古性 優作選手

いわき平競輪場で行われた第64回オールスター競輪で自身初となるGIタイトルを獲得された大阪の古性優作選手(大阪100期)に喜びの声を伺いました。

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大津:オールスター競輪優勝おめでとうございます。

古性:ありがとうございます。

大津:オールスター競輪から10日が経ちました。優勝直後は夢みたいで実感がないということでしたが、今はいかがですか。

古性:そうですね、実感が沸いてきました。

大津:周りからの反響はいかがでしたか。

古性:たくさんの方々からLINEや連絡をいただいて凄く嬉しいです。
練習仲間たちからも「おめでとう」と声をかけてもらいましたし、家族のみんなも本当に喜んでくれました。

大津:ご家族やご自身へ優勝のご褒美で何か買ったものなどはありますか。

古性:自分には脱毛器を買いました。

大津:脱毛器ですか。

古性:医療脱毛に通っていたんですが、その治療が終わってしまって脚を見たらところどころ毛が生えていたので欲しいなと思い、足の脱毛器を買いました。

大津:今開催では脇本雄太選手(福井94期)との斡旋になりました。

古性:脇本さんがオリンピック終わってすぐなんですけど、オールスターに参戦してくれて精神力の強さも感じましたし、なんですかね、言葉が出てこないんですけど、凄すぎて同じ人間かと思いました。

大津:選手からしてもオリンピックから中0日でGIに挑むというのは考えづらいものですか。

古性:5年かけて走って直ぐですから、自分に置き換えると考えられないですね。

大津:脇本選手が参加することになって近畿勢のモチベーションはいかがでしたか。

古性:脇本さんがいることで近畿の層が厚くなると思うので、凄く活気はあったと思います。

大津:古性さんは常々インタビューの中で、脇本さんのお名前を出されていますが脇本さんの後ろを回るというのを強く意識したのは、どのあたりからですか。

古性:3年前のオールスターの決勝戦です。
脇本さんに千切れてしまい、脇本さんや村上さん(村上義弘選手・京都73期)に迷惑をかけてしまったのでその辺りからです。

大津:お話を聞いていると脇本選手の存在というのは本当に大きいんですね。

古性:フォームやペダリング、自転車の進ませ方っていうのが普通の人とは違うので、それをどれだけ自分が吸収するかということが大事だと感じています。

大津:ここ数年、ご自身も常に賞金ランキング上位での活躍が光っておりますが、自分の中で力が付いてきたと感じたのは、どのあたりからですか。

古性:周りからはここ数年レースを走る中で惜しかったとか、もう少しで獲れると言われることもあったんですが走ってる僕からすれば上位とは凄い差を感じていて、自分にはまだまだGPは相応しくないなと思っていたんですが、今年の二月に斡旋が止まって、その時に試行錯誤したことが復帰してから結果としてついてきたので、今年は狙えるんじゃないかって感覚はありました。

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大津:今回のオールスターはオリオン賞からのスタートとなりました。

古性:自分が今までやってきたレースというのがファンの方に伝わって、自分みたいな選手でもファン投票で選んでもらえて本当に嬉しかったです。

大津:そのオリオン賞は寺崎浩平選手(福井117期)、古性選手、村上義弘選手での並びになりました。

古性:寺崎君が本当に強くて、村上さんにも番手を回らせていただいたんですが、寺崎君の凄く強い気持ちも番手で伝わってきましたし、後ろからは村上さんの安心感も伝わってきててレースを走ってて楽しかったっていうのが素直な感想です。

大津:2走目は南潤選手(和歌山111期)が積極的なレースを見せてくれました。

古性:本当に心強い後輩です。今は少し南も調子を落としていますが、今後絶対に近畿の要になる選手ですから。その潤の気持ちが凄い伝わってくるレースでした。発走前には博幸さん(村上博幸選手・京都86期)にも色々とアドバイスももらいました。結果的には自分の判断ミスで一着には来れなかったんですが、潤の気持ちを感じたレースでした。

大津:「気持ち」という言葉を多く使われていますが、この2走で前を任せた寺崎選手と南選手の走りというのが古性選手にとっても大きかったのですね。

古性:そうですね、前の二人の思いが嬉しかったですし、この2人とのレースがなかったら僕は優勝出来てなかったと思います。僕にとって2走ともとても大切なレースになりました。

大津:シャイニングスターでは自身が村上義弘選手を連れてのレースになりました。

古性:村上さんが付いてくれたので、とにかく自分の力を100%出し切ることを考えてレースにのぞみました。

大津:勝負所では深谷知広選手(静岡96期)の4番手を確保して、そこから仕掛けていきました。

古性:平原康多さん(埼玉87期)を出させてしまったのが反省点です。平原さんも全然隙がない選手ですのでしんどかったです。

大津:レース後に村上義弘選手が「古性選手が超一流の選手に育ったというのを感じた」と仰っていました。

古性:自分としてはまだまだだと感じています。村上さんと同じ走りは出来ませんが、僕は村上さんの背中を見て育ってきたので、尊敬している先輩にそのように言ってもらって嬉しいです。

大津:準決勝では古性選手らしい俊敏な動きが随所に見られました。

古性:正直予想外なレースでした。ナショナルチームの二人が相手で自分が圧倒的にスピードがないのが分かっているので、後方になったら勝負にならないと思ったので、ジャンで松井君(松井宏佑選手・神奈川113期)が見えて、さらに新田さん(新田祐大選手・福島90期)が見えた時に、これ以上引かれへんという判断で捌くような走りになりました。

大津:最後の2センター付近で再度タテに踏む場面もありました。

古性:理想は2コーナーや1センターで勝負に行きたかったんですが、ジャンでけっこう脚を使ってしまい仕掛けられず竜生さん(三谷竜生選手・奈良101期)と博幸さんには迷惑をかけてしまいました。

大津:決勝進出を決めた時のお気持ちはいかがでしたか。

古性:竜生さんと博幸さんを連れ込めなかったので全然喜べませんでした。

大津:準決勝の最終レースでは脇本選手の登場でしたが、どんな思いでレースを観てましたか。

古性:もう観客と同じ目線です。どんなレースするんだろうって観てました。

大津:最後は苦しい位置から一気に飛んできましたね。

古性:もうバケモンですよね(笑)

大津:その脇本選手と決勝戦で連携が決まったお気持ちはどうでしたか。

古性:まずはしっかり付いていこうと思いました。

大津:大阪の先輩の稲川翔選手(大阪90期)が2走目で脇本選手をマークしていましたが、稲川さんと脇本さんのことは話をしたりしましたか。

古性:いえ、そういったことは全く話しませんでした。

大津:決勝戦は5走目となりましたが疲れはありましたか。

古性:今シリーズは2走目までは後輩選手が前で頑張ってくれていたので、楽にではないですが体力を温存して勝ち上がれたので昨年の競輪祭のような疲れはなかったですね。

大津:近畿2車での結束で、どのような作戦でのぞみましたか。

古性:脇本さんに任せてたので作戦は全くなかったです。初手もどこにいくのか分からなかったですね。後ろ攻めも脇本さんの判断です。

大津:レースは古性さんの差し目が一番人気になってましたね。

古性:マジでって感じでしたね。普段もオッズは見るのですが、GI決勝での一番人気ですから緊張しすぎてマジかよって思いました。

大津:決勝戦は振り返っていかがですか。

古性:脇本さんのスキが全くなかったですね。踏み出しも強烈ですし、スピードも強力でした。後ろには平原さんがいて、後は捲る新田さんだったんですが、その辺りは想定内でした。

大津:最後のゴール前はいかがでしたか。

古性:影で見えなかったので自分が勝った感覚はなかったのですが、1コーナーくらいで獲ったかなって感覚にはなりましたね。

大津:バックストレッチ付近では脇本さんと言葉を交わしていたようにも見えたのですが。

古性:どんな言葉を交わしたか全く覚えてないんですよね。 ほんまに訳わかんなくて、多分「ありがとうございます。」みたいなことは言ったとは思うんですが。

大津:昨年のオールスターの時に脇本選手の後ろを回ることだけを考えて毎日過ごしていると仰ってましたが、実を結びましたね。

古性:その感覚は去年でなくなっていたんです。
自分が脇本さんの後ろを回らせてもらって差すというトレーニングをしている時期に、松浦君(松浦悠士選手・広島98期)や清水君(清水裕友選手・山口105期)は脇本さんを自力で倒すことをイメージして練習してたと思うんです。そういう気持ちの甘えが自分と松浦君たちとの差に繋がっていたんじゃないのかと。
もし脇本さんと別線で戦うことになった時に、脇本さんを倒せるくらいの自力があれば
連携した時にもっと良い連携が出来るんじゃないかという意識になり、そこから僕自身を変わってきた実感があります。

大津:いま各選手から古性さんは「日本一の捌き巧者」「レースの流れを読むのが上手い選手」という評価をされていますが、ご自身ではどのように受け止めていますか。

古性:うーん、純粋に嬉しいです。流れを読むのは、全体を俯瞰で見ることですかね。客観的に見て自分が負けるようなレースはしないでおこうって心掛けています。

大津:デビュー10年目で掴んだ初タイトルとなりましたが、この10年を振り返ってはいかがですか。

古性:あっという間でした。最初の2年から3年は長く感じたんですが、GIに出てからは一瞬で時が経ちました。刺激があり過ぎてダラダラ過ごす暇がなかったので本当にあっという間に10年になりました。

大津:GIチャンプとして今後に向けてはどんなレースを見せていきたいですか。

古性:今まで近畿の先輩や後輩に信頼してもらえるように走ってきたのはこれからも変わらないですが、しっかりと走っていきたいと思います。

大津:最後にオッズパークの読者の皆様にメッセージをお願いします。

古性:ファンの皆さんのおかげで自分には相応しくないオリオン賞という舞台からスタートすることが出来て、そこから決勝に辿り着けたのだと思います。ファンの皆様に投票してもらえなかったら自分はそこを走れなかったので凄く嬉しかったです。また一生懸命頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 大津尚之(おおつなおゆき)
ソフトな見た目と裏腹にパワフルで安定感のある重低音ボイスが魅力。
実況、ナレーション、インタビュー、俳優など活躍の場は多岐にわたる。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

2021/09/02

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