飯塚オート所属の34期・長田稚也選手にお話をお聞きしました。
(取材日12/27)
―昨年を振り返ってみてどんな一年でしたか?
最初の方は良くなかったんですけど、少しずつ整備を勉強しながらやってきて、なんとなく形になってきたかなって感じです。いろいろ考えながらやって、最近は成績も残せるようになってきました。昨年は整備力がついたような気がしますね。あとスタートも以前よりは切れるようになったし、レース勘も前よりも良くなったんじゃないかなと思います。整備は自分でやりながらというのもあるんですけど、ちょっと分からない時はアドバイスをもらって、それを自分の頭の中で理屈だとかをしっかり噛み砕いて理解した上で、次につながるようにできてきたかなと。落ち着いて整備できるようになりましたね。昨年パーツは、春にケースを新品に換えて、日本選手権(SG)前後にはクランクを新品に換えたぐらいです。新品はこの2つしか換えてないです。換えたパーツがすぐに良い方向にはまってくれました。エンジンは安定しています。そういう面でも落ち着いて過ごせていますし、ちゃんと一個一個、勉強ができています。本当にダメな時はキャブを調整しても反応しないし、良い時は大きく反応してくれますね。良いパーツは調整の当たり幅が広いんじゃないかなと思います。一昨年の自分よりは整備できていると思います。
―やっぱりエンジンは大事ですもんね。
そうですね。後ろ(のハンデ)から走っているので、横にもすごい人たちがたくさんいるし、前もみんなすごいタイムで上がったりするので、少しでもレースに付いていけるようなエンジンを作らないと。乗り手一本じゃきついですね。前の人も逃げるとタイムがすごいですしね。エンジンのベースが良い中で走れれば、追いつけますから。
―スタートが良くなったのには理由があるのですか?
スタートは、巧い人にちょこちょこ教えてもらってから切っています。「どうやって切っていますか」と質問して教えてもらってから練習して、まだ完璧ではないんですけど、以前より1つ2つくらいはいいスタートを安定して切れるようになってきたんじゃないかと思います。スタートが切れればレースの展開も作れるので、全然違います。同ハンより少しでも前に行ければ、その後も違いますね。同ハンを抜くのが一番力を使うので、そこが1周2周かからないだけで全然違うし、大事ですね。もっとスタートは磨いていきたいです。SGだとオープンが多くなるので、どんどん磨いていかないと獲りたいものも見えてこないですからね。たまたま切れるんじゃなくて、安定して毎回いいスタートを切れるようになりたいです。
―現時点で課題を挙げるとしたら?
整備力はもっと磨いていくつもりです。あとは走り方も、もっともっと...。さばき方とか付ける位置とか、同ハンの人と走るとボロが出ますね。そういうところでもっと厳しい付け位置ができるように、安定していいスタートを毎回切る練習はしています。全体的に1つ2つスケールアップしたいですね。
―ロードレースの経験がない選手の中でも、長田稚也さんのさばきは定評ありますよ。
そう思ってもらえるのは嬉しいし、ありがたいです。でも、もうちょっと上のレベルで戦うために磨いていきたいこともありますし、これからどんどん色々な経験することが多くなってくると思います。全くバイクの経験がなくてもできる、っていう「希望」じゃないですけど、これから入ってくる新人の方にも、バイク経験がないだけで悲観してほしくはないですね。経験がなくても上を目指してもらえるような、目標となれる先輩になりたいです。そのためにも、もっと磨いていきたいですね。
―さばきの面でお手本としている選手はいますか?
やっぱり雅人さん(中村雅人選手・川口28期)とか、あと車の扱いが抜群にうまいと思ったのは金子さん(金子大輔選手・浜松29期)や荒尾さん(荒尾聡選手・飯塚27期)。付け位置がすごくうまいというか、雅人さんは車が良い時こそ、その良いところをどうやって活かすかっていうのをすごく上手くやってるし、エンジンが良くない時でもさばいてくるので...。昔の、バイク経験がない人が多い方達の中で、ずっとロード経験者の方と対等に戦っていくのは、本当にすごいことだと思います。昔は今ほどスタートにも特化してないし、そういった意味でも、本当にすごいと思います。
―そもそもオートレーサになろうと思ったのはなぜですか?
親の実家に帰るたびに飯塚と山陽でずっとレースを見ていて、格好いいなと思っていました。そんな中、兄(長田恭徳選手・山陽32期)が選手になって『あれ、選手ってなれるものなんだ』って思って。それまでは全く選手になるつもりはなかったんですが、兄の姿を見て、自分もなりたいと思うようになったのがキッカケですね。兄がなっていなかったら、自分もなっていませんでした。影響は強いですね。
―お兄さんはどんな存在ですか?
頼りになります。自分は末っ子で、バカな感じなんですけど、そういうのも笑いながら受け止めて、包んでくれます。自分は三兄弟で兄、姉、自分なんですけど、すごく長男らしい感じで頼りになるし、優しいし。自分が最重ハンになって定着してからも、すごく意見交換もしますし、気軽に何でも聞けるのでやりやすくて安心感もあります。
―今後の目標は?
SGは獲りたいですね。今回は悔しい思いのスーパースター王座決定戦のシリーズ戦回りだったので、今年はSGを取れるようにコツコツやりたいです。
―最後に、オッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
ネットでもすごく楽しめる競技だとは思いますが、オートレースは本場で音とかの迫力を楽しんでもらえるスポーツだと思っています。競艇や競輪、競馬とはまた違う楽しみ方があると思うので、それを本場で感じて欲しいです。時間がある時は、本場で選手を応援してもらえたら嬉しいですね。
(オートタイムス編集部)
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山陽オート所属の36期・三宅真央選手にお話をお聞きしました。
(取材日12/30)
―昨年はどんな一年でしたか?
2024年10月から半年間休んでいて、その不安もありましたし、復帰したタイミングで1級車に乗り替わったこともあって、いろいろ不安がありました。ですが、グループの先輩をはじめ皆さんに、エンジンを仕上げていただいたり、足回りも見ていただいたりして、復帰に向けて支えてもらえたおかげで、やっと戻ってこられました。最初の1か月はなかなかうまく乗れなかったんですけど、だんだん乗れるようになってきて、初めて優勝戦にも乗ることができて...。昨年は2回、優勝戦に乗ることができたんですけど、まだ自分の甘さが出てしまって、タイヤやコース取りがダメだったりして、優勝できなくて。ハンデがどんどん下がってくるので、今の力のままだと、チャンスを生かしきれないと次にまた優勝戦に乗るのは厳しいと思っています。取り切らないといけないところを2回も取れなくて...。これだけ見ていただいているのに、結果で返すことができなかったのが悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。そういう一年でしたね。
―初めて優勝戦に乗ったのが川口だったんですよね?
夏に乗って、3着でした。
―どのような状態でしたか?
すごくエンジンが合っていて、ハネもなくて乗りやすかったので優勝戦まで行けたんですけど、そこでまた、自分の経験値のなさというか、緊張しすぎてフライングを切ってしまったりして...。そういうミスでパニックになって、全然レースができなかったので、落ち着かないといけないなってすごく思いました。気合が入りすぎちゃった感じですね。
その後、地元でも(優勝戦に)乗れたんですけど、残り1周くらいでタイヤが跳ねてダメでした。その時はグループの方がいたので絶対優勝したかったんですけど、できなくて、かなり泣きました。泣いても仕方ないんですけど、自分が許せなくて...。そこから3か月は全く着に絡めず、(最重ハンデの)20メートル前になってからも、3か月で3回くらいしか連に絡めなくて...。
―ハンデが下がってくると、レース展開も変わってきますよね。
スタートも前を見ちゃって切れなかったりして、全然ダメです。
―復帰していきなり1級車でしたけど、2級車との違いはどうでしたか?
スタートの出ていき方が全然違うので、今までと同じような感じで切ると怖いと思いました。最初は練習でも疲れていました。パワーがありすぎて、車を押さえられないみたいな。
―そもそもですけど、オートレーサーになろうと思ったのはなぜですか?
もともと公営競技が好きで、競輪とボートを目指していたんですけど、その時に知り合いの人にオートレースを教えてもらって、山陽に行ったら「かっこいい!」ってなって。四国にはないのでそれまで知らなかったんですけど、「絶対これだ! かっこいい!」って思いました。音も迫力もすごくて...。オートバイはそれまで乗っていなかったのですが、養成所で初めて競走車に乗れた時はうれしかったですね。
―現時点で、ご自身で挙げる課題はありますか?
ありすぎて困ります(笑)。一番は人が抜けないことです。人と合わせるとか、向きを変えるとかがまだできないので、練習でもっと人に付けて、さばき方を練習しないと。練習でできないとレースではできないので、その辺に取り組んでいます。
―当面の目標は?
初優勝を目指して頑張りたいですね。今年こそはしたいです。
―仕事場を離れてオフの日はどのような過ごし方をしていますか?
今まではずっと寝ていたんですけど、最近は休みが少ないのでもったいないなと思って、出かけるようにしています。カフェに行ったり、温泉に行ったり、旅行に行ったり。この前も12連勤でなかなか休みがなかったので、休みがあったらそこで行かないと、と思っています。
―同期の存在はどうですか?
同期は本当にすごいですね...。SGで活躍しているメンバーもいっぱいいますし、みんなすごいので、自分も早く、そういう人たちと対等に話せるように頑張らないと...。今は聞いてばかり、教えてもらってばかりです。すごくいい走りをする人ばかりなので、勉強して、自分もそうなれるように...。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます。自分はまだまだ実力がないんですけど、オートレースが大好きなので、たくさん練習して整備もして、一生懸命頑張ります。応援よろしくお願いいたします。
(オートタイムス編集部)
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