2022年7月13日にデビュー初優勝!女子レーサー史上6人目の完全優勝を果たしました。優勝した時の気持ち、今後の目標などをお聞きしてきました。
(取材日:2022年8月7日)
インタビュー / AKI
AKI:デビュー初優勝おめでとうございます!お気持ちはいかがですか?
高橋:とりあえずはほっとしました。萌ちゃん(伊勢崎33期:田崎萌選手)が先に優勝していて、自分も早く優勝したいと思っていました。けど、優勝戦を迎えてそこまで初優勝を意識することなく臨めました。節間も緊張もそこまでなく、気がついたら毎日1着が獲れていた感じです。エンジンの感じは前の節から変わらず、すごく良いわけでもなく悪くもなく。乗りやすいなぁと。上がりタイムもそこまで出ていなかったので、気がついたらという感じでした。いつも通り走っていた感じです。セッティングもほとんど扱わず。不思議でしたね。タイミングや色んなことが重なってということがあるんだろうなと思いました。全てが良い方向にいきました。いつも通りの気持ちで臨めたのも良かったのかもしれませんね。
AKI:1号車から逃げる展開でしたが、レース道中はどんな感じだったんですか?
高橋:前のレースで雨が降っていて滑らせていたので、走路はどんなものかと、試走でいけるところまでいってみたんですが、タイムは3.41。後ろの選手の方がタイムが出ていたので、あまり良くないのかなと思っていました。試走後、ピットの中にいるときも雨が降っていたので、後も滑るだろうと考え、怯まずいこうと全力で走りました。ピットの中でも優勝戦の選手と「1、2コーナー絶対滑るよね」と話していたんですが、「自分は思いっきりいきます!」と言いました。優勝戦に乗ることもなかなかないので、滑ってでもなんでも良いから"全力で行こう!"と思っていました。そしたら、意外と乾いていて良走路に近い状態になっていました。走りやすい走路になっていましたね。諦めず思いっきりいけたのが良かったんだと思います。
AKI:トップでゴールした瞬間はどんな感情でしたか?
高橋:「よしゃ!1着!...ん?優勝!?」くらいの感じであんまり実感が湧いていませんでした(笑)ビジョンを見たら「あ、自分映ってる。優勝できた!」という感じ(笑)力んでなかったからの感情だったんだと思います。思った以上に落ち着いていました。この優勝が少しでも自分の自信につながればいいなぁと思っています。
AKI:ハンデが下がりましたが、今の位置はいかがですか?
高橋:以前も最重ハンデから20m前になったことはあったんですが、その時は成績が悪くてハンデが戻ってしまいました。けど、今回はハンデが下がった節に1着が取れましたし、飯塚の女子戦(ガールズ王座飯塚予選)で最重ハンから捌いていけました。女子戦の時、スタートラインについたら前に選手が沢山いて「これは捌けないだろうなぁ」と思ったんですが、色々とシチュエーションを考えて臨んだら2着までいけました。1着には届かなかったんですけど、落ち着いて心に余裕を持つ事が一番だなと感じました。以前は必死になり過ぎて、走ったレースの内容も覚えていないくらいその場その場のレースになっていました。「とりあえず頑張ろう!」ということしか思っていなかったのですが、今は落ち着いて捌いていけるように色々と考えてイメージ出来るようになりました。今回のハンデ重化は戦えていけるかもと思えるようにもなりました。もちろんまだまだ捌きは課題なので、一走一走勉強しながらですね。
AKI:目標とされていた初優勝を達成しましたが、次の目標は何ですか?
高橋:今のハンデ位置、最重ハンから20m前でも優勝することですね。まずは優出です。
AKI:整備に関してはいかがですか?
高橋:最近は少しずつセッティングを合わせられるようになってきて、対応をできるようになってきました。本当にちょっとずつですが理解できるようになっていました。捌き、整備と両方成長できるように頑張りたいですね。
AKI:前回、このインタビューの時は、以前されていたバイク競技(モトクロス)とは全然違うというお話もありましたが、現在はどのように感じていますか?
高橋:当時は対応ができなくて。バイクの経験があるのに結果が出ず自信を無くしていたんですが、今はオートレースにも慣れてきました。デビュー当時はバイク経験もあったし「やっていけるだろう!」という過信があったんですが結果全然ダメで。その時に「変なプライドは捨てよう!」と思い初心者からという気持ちで臨むようになりました。時間はかかってはいるんですけど、一歩一歩いこうかなと思えるようになりましたね。焦ってもしょうがないので。今でも、前の競技とオートレースは別物と思っています。
AKI:ただ、スタートはバイク経験者ならでは、速いですよね!
高橋:そうですね。スタートはなんとか。けど、飯塚の走路は空回りしやすいんです。ですがそこも、なんで空回りするのか考えて色々扱ってみたら、少しずつ空回りしないクラッチのセッティングや、"ここのレース場ではこういうセッティング"というものが見つかってきています。今はとにかく冒険心を持って臨むようにしています。この辺りの考えも前回ハンデが下がった時とは違いますね。前回は「なんで?」しかなかったんですが、今は前を捌くためにもスタートを決めたいと思うようになりましたし"どうしたら良いのか"をちゃんと考えられるようになりましたね。やっぱりスタートが切れるのと切れないのだと全然違います。スタートでロスしないようにしたいです。
AKI:全体的に底上げが出来ている感じですね!
高橋:ここも冷静に考えられるようになったからですね。とにかくこれに尽きます。以前はレースの組み立てがあっちゃこっちゃいっていたので(笑)今は、最重ハンの選手が何を考えてレースしているのか考えてみるようにしています。1号車から逃げるのと前を捌くのでは状況が全く違う。自分の考え方を変えないといけないと思うようになりました。
AKI:今後、グレードレースへの思いなどはありますか?
高橋:何回かは走らせてもらってるんですけど、ハンデが下がれば状況も変わってくるのでグレードでも勉強していきたいですね。まずはグレードの雰囲気に慣れたいです。緊張しいでテンパってしまうのでまずは慣れていきたいです。1回目がダメでも2回目は少し改善できるようにマイペースに少しずつですね。今年のオールスターでは最終日に2着と連に絡めたので一歩ずつ。最近は周りの選手の方とも交流することが増えて変に緊張することは減りました。新人の頃は、上位級の選手の方を目の前にすると恐れ多いというか「うわっ!」てなる感じがあったんですが、今は気さくに話してもらえるようになって。環境もすごく良くしてもらっています。このあたりも近況の成績に反映されていると思います。
AKI:今後、どんな走りをしていきたいかなどありますか?
高橋:綺麗なレースをしたいですね。外をぶん回すだけではなくしっかり三角切って捌いてをできるようになって、どんな位置でも上位着に上がっていけるような選手になりたいです。最近は、「どうやって捌いていこうかな」と考えることも楽しいです!
AKI:それでは最後に、記事を読んでくださってる方々にメッセージをお願いします。
高橋:マイペースですが、一歩一歩成長できるように頑張りますので応援お願いいたします。
(写真は伊勢崎オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
2020年4月29日、飯塚オート開催のSGオールスターオートレースで落車され、長い休養生活を余儀なくされていました。復帰まで約1年8ヶ月の時間を要されましたが、今年の7月に通算1000勝を達成し、同じ節に復帰後初優勝完全Vを飾られました!ファンの方が待ちに待った池田選手の活躍。1000勝や復帰後初優勝を決めた時のお話をお聞きしました。
(取材日:2022年8月1日)
インタビュー / AKI
AKI:1000勝、復帰後初優勝おめでとうございます!
池田:ありがとうございます!!
AKI:まずは、1000勝達成したお気持ちはいかがですか?
池田:気が楽になりました。と言うのも、ずっと花束を用意していただいて、何個も枯らせていたのでプレッシャーは感じていましたね(笑)川口の時は毎回撮影隊が来てましたし。そういう変なプレッシャーがありました(笑)
AKI:1000勝達成は伊勢崎のナイターでしたよね。
池田:はい。そこで1000勝獲れてほっとしました。
AKI:そこで花束をついに!!?
池田:蓋開けたら花束がなかったんです(笑)「えぇ?あれ!?」となりました(笑)忘れてたのかな?けど、次の日、片野選手(川口32期:片野利沙選手)がお花を持って来てくれました。
AKIそこから連勝となりますが、エンジンの手応えはいかがでしたか?
池田:手応えがある感じではなかったんですが、レースは出来てたんで良いのかな?という感じ。んー、まだ自分が分かってないのかもしれないですね。車は進んでくれたので、レースで確認する感じですね。
AKI:そんな中でも、連勝をして優勝戦に進みました。優勝戦の前はどんなお気持ちだったんですか?
池田:んー。いつも通りですね。そんな気負ってる感じもありませんでした。レース道中で先頭に立った時は「あぁ、こんなレースができるんだなぁ」と思っていました。安心する感じですかね。もちろん嬉しいんですけど、自分自身、復帰してからどれくらいまで走れるか分からなかったのでほっとしたというか安心したという気持ちの方が大きかったですね。
AKI:優勝戦ゴールした時はどんなお気持ちでしたか?
池田:やっぱり嬉しかったですね。ウイニングランでもお客さんがいるのは良いですよね。伊勢崎は距離が近いのもあって祝福してくれてるのが分かるので嬉しかったです。
AKI:完全優勝となりましたが、エンジンは何か扱っていたんですか?
池田:前の節に落車してしまって。優勝した節の前検日にオーバーホールをして、節間は本当にちょこちょこ程度。落車後にオーバーホールしてエンジンは良い方向に変わってくれていましたが腰回りが少し気になっていて。1000勝決めた日のレース前も腰回りの方が不安でしたね。なので、1000勝がかかってるというよりも腰回り大丈夫かな?の方が大きかったです。結果、腰回りもなんとかなったのでよかったです。
AKI:優勝してハンデが1番後ろに戻りましたが、今の位置はいかがですか?
池田:最重ハンデの最内は結構久しぶりというか、1コーナーが難しいですね。怪我をする前は外枠で、スタート遅れても外からかますという選択肢があったんですが、今は遅れたら外からかまされてしまいマイナスのスタートからになってしまう。なので、今はスタート行けなかったら展開が厳しくなってしまいますね。スタート同タイで行っても1コーナーで捲られたりするので難しいです。1コーナーでどういう突っ込みをしていくのか、遅れたときはどう対応するのかということを色々考えないといけないポジションです。
AKI:レース道中の捌きに関してはいかがですか?
池田:道中はあまり変わらないんですが、インから捌いていくことにまだ躊躇してしまっています。狭いところとか、合わせるところはまだ不安がありますね。足の怪我に関してはまだリハビリもありますが、乗る分には大丈夫です!
AKI:復帰まで長い時間がかかりましたが、どのように過ごされていたんですか?
池田:きつかったですね。精神的に落ち込んじゃって。なかなか状態が良くならず変化がない時期もあって、前に進めないという時期は本当に辛かったです。生活は普通に出来てたんですが、もしかしたら復帰は難しいかなとも思っていました。けど、なんだかんだ少しずつ良くなってきて。松葉杖の生活が10ヶ月ほどあったんですが、松葉杖が取れてからはだいぶ楽になりました。色々乗り越えて、時が解決することもありますね。人間強くなれるというか、弱ってもまた戻って来れるんだなと思いました。
AKI:いろんなことを乗り越えての復帰となりましたが、復帰してからの気持ちはいかがですか?
池田:まだまだレースは上手くいかないことの方が多いですけどやっぱり楽しいですよ。家にいるよりレース場で仲間と話して仕事してる方が楽しいです。これからまた少しずつ頑張っていきます。乗り手も少しずつ良くなってきているのでちょっとずつですね。
AKI:1000勝達成、復帰後初優勝を決めたわけですが、今後は何か目標などありますか?
池田:若い時は日本一とかありましたが、ある時からは目標を決めず、どんなレースでも一走一走しっかり走るということを意識しています。これは今も変わっていません。
AKI:それでは最後に、記事をご覧の皆様にメッセージをお願いします。
池田:そうですね、、、打倒青山(伊勢崎31期:青山周平選手)で頑張ります(笑)これからも応援お願いいたします。
(写真は伊勢崎オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。