川口所属の33期。2022年5月29日に行われた川口オートGII川口記念で地元グレード初優勝を飾った。年末のスーパースター初出場で王座決定戦2着など、ここ1年の活躍が目覚ましい黒川選手。地元グレード初優勝の状態や気持ち、今後の目標などお聞きしてきました。
(取材日:2022年6月20日)
インタビュー / AKI
AKI:GII川口記念優勝おめでとうございます!今のお気持ちいかがですか?
黒川:ありがとうございます!去年、地元の記念は優勝戦に乗るも獲ることが出来なくって。ずっと獲りたいなと思っていたんで優勝できて凄く嬉しかったです。初めてのグレード優勝は山陽のGIだったんですが、今回の地元GIIの方が嬉しかったですね。
AKI:エンジン状態を振り返るとどうですか?
黒川:開催3日目の朝練から凄く良くって。自分の中では「この節にいるメンバーの中では1番良い状態じゃないかな?」と思っていました。調整としては大したことはやってないんですが、最近やってないセッティングをパッとやったら凄く動き出しました。パーツ交換ではなくセッティングで乗りやすさや、パワーなど、全体的に良くなりました。
AKI:今回は消音マフラーでのレースでしたが、通常マフラーとは違う調整をされたりするんですか?
黒川:普段は消音マフラーだからとあまり気にすることはないんですが、たまにマフラーによって消音特有の感じが出てしまうことがあるのでそういう時は乗ってみてセッティングをします。自分の場合はドドドが止まらなくなっちゃいますね。あとは、ブレーキが効き過ぎる感じ、止まりすぎちゃう感じです。そこを解消しようとすると力がなくなってレースにならなかったり。たまにそういうマフラーもあります。ただ、基本的には消音マフラーだからこうするというセッティングはありません。
AKI:優勝戦は10mオープン戦、スタートで2番手の位置に付けましたが振り返っていかがですか?
黒川:今年のSGオールスターまではスタートは凄く切れてたんですが、その後落車してから突き抜ける感じがないんですよね。なので、優勝戦の2番手は良い位置付けれたと思います。ただ、年末くらいキレてたらトップスタートも行けてたかなと思いましたし、気持ちはトップスタートを狙っていたので「あー、2番手か」とは思いました。
AKI:道中はトップスタートを切った人見選手(山陽28期:人見剛志選手)が粘っていましたが後ろに付けた感じはどうでしたか?
黒川:スピードもあるし隙がないというか、やっぱ人見さん上手いんで最初は着いていくのでいっぱいいっぱいでした。途中で人見さんが滑りだしたあたりから、後ろから青山さん(伊勢崎31期:青山周平選手)も来て。後ろの音が大きくなってたのでモニターを見たら「8」って見えて「うわ、やばい!きた!」と思いました(笑)うかうかしてられなくなって「とりあえず仕掛けよう!」と思って思い切っていきました。それが結果なんとか上手くいきましたね。
AKI:先頭になってからの状態はいかがでしたか?
黒川:タイヤの滑りもなく。ただ、バックストレッチでモニターを見っぱなしでした(笑)青山さんが人見さんをパスして、自分と一対一になった時、青山さん相手にしめても意味がないのでとにかくハイペースになるように頑張って開けて逃げました。
AKI:青山選手を振り切ってゴールした瞬間というのはどうでしたか?
黒川:本当に嬉しかったですね。よっしゃー!という気持ちになりました。やっぱり地元は応援してくれてる人も多いですし、今回オッズをチラッとみたら「随分と5が売れてる。え、そんな売れるの!?」とドキドキしました(笑)期待に応えなきゃという気持ちもありました。車券でもお返しができて良かったです。ウイニングランでは「おめでと~!」とか「車券取ったぞー!」とか聞こえてきて嬉しかったです。
AKI:お話しを年末に戻しますが、初めてのスーパースターでは大活躍でしたね!
黒川:あの時はエンジンも良かったし、何よりスタートが凄く切れてました。思い返せばスーパースターでは誰1人として人を抜いていないんですが(笑)初めての夢の舞台はしんどかったですね。緊張感もあるし、毎日がSG優勝戦のメンバーで、自分のエンジンが良くてもうかうかしてられない。集中力が必要な開催だったので本当にしんどかったです。今回はエンジンが出来上がった状態で入れたのでほとんど仕事をせずに済んだんですが、もしエンジンが悪い状態だったら最悪だろうなと思いました。相手が格上選手ばかりなので。
AKI:そんな中、王座決定戦まで進み2着!この成績に関してご自身ではどう感じていますか?
黒川:4着以内をコツコツと積み重ねてなんとか最終日に12Rで走れたら良いなと思っていたので、そこまで行けると思っていませんでした。予選では展開もありましたが1着も取れましたし、先輩達に「もしああいう展開になればSGが取れる可能性があるんだぞ」と言われて嬉しかったですね。初めてのスーパースターは王座決定戦を目標にしていたので、目標以上はクリアできました。
AKI:となると、今年の目標は?
黒川:今年の目標は2つ。まずは、先輩に言われたのが「今年は5本な!」と言われたので開催問わず5回優勝すること。ここまで半年でなんとか3つ。残り半年で2つ。走路改修もあって地元では走れないので遠征先で2つですね。結構頑張らないといけないですね。その中に、SGが1本入ってたらいいなと思っています。
AKI:今後の課題はなんですか?
黒川:グレードなどオープン戦では活躍出来てるんですが、普通開催で勝てていないんです。なので、課題は捌きですね。普通開催で前が重なった時ももちろんですがグレードレースでも一緒ですね。上手い人はうち突っ込んでキチッと止める。そういう走りが出来る様になりたいです。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。
黒川:お客様の車券に貢献出来るように一生懸命頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!
(写真は川口オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。2013年4月~2018年3月まで飯塚オートイメージガール3代目「勝利の女神」として活動した後、レポーターを経て、現在は飯塚オートCS放送、ネット放送のメインMCを担当。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベントやYouTube配信などに出演中。