14日(日)メインは3歳以上オープン「第31回桂樹杯」(盛岡芝1600m)、12頭立て。このレースの1、2着馬には9月28日、地方競馬全国交流「第10回OROカップ」(盛岡芝1700m)への優先出走権が与えられ、岩手在籍の芝巧者がズラリ顔をそろえた。
その中でも断然の芝実績を誇っているのがボスアミーゴだ。これまで盛岡芝9戦7勝2着2回と連対パーフェクト。すでに芝重賞で4勝マークし、今年は盛岡芝で行われた重賞・特別すべて1着とターフ王の座を磐石のものにしている。
芝1600mは1勝2着1回で2歳時にテシオ杯ジュニアグランプリ優勝。そして2着は昨年の桂樹杯でナイキアヘッドに逃げ切られた時だが、ボスアミーゴは直線で進路が狭くなる不利。その影響を受けたためで芝1600mが決して合わなかった訳ではない。
今は道中の折り合いもしっかりつき、距離不問のオールラウンドホースに成長したが、本質的にはマイラー。血統もそれを裏付けており、今回の1600m戦はむしろ望むところ。
陣営も芝1本に絞って水沢4開催を自重。暑い夏をジックリ休養にあて、態勢も万全とくればボスアミーゴが負ける要素はほとんど見当たらない。
単不動。興味は相手捜しに絞られ、一番手にカネショウエリートを指名。昨シーズンまで活躍の場が芝に限られ、異色のメイセイオペラ産駒と言われていた。同産駒の傾向は父と同様、ダートが主流なのだが、カネショウエリートは昨年までダート戦1勝のみ。それも2歳時、融雪剤がまかれて芝と似た馬場になった不良の寒菊賞だけで、他は勝ち切れないか凡走かの連続に終始していた。
ところが今年、大変身を遂げた。6月、盛岡ダートで今季初勝利をあげるや、芝・水沢戦と圧巻の5連勝をマーク。ダートは苦手と言われていたのが信じられないほどの強さを誇っている。
これはカネショウエリートを管理する畠山調教師と一致した意見だが、メイセイオペラ産駒は晩生型。古馬になってから本格化を迎える―の傾向がはっきりある。そう考えればカネショウエリートの快進撃も納得が十分でき、パワーの要るダートもこなしてきたのだと思う。
しかも今回は元々が適性高い芝が舞台。ターフ王ボスアミーゴ相手にどんなレースで挑むのか楽しみでならない。
クルセイズはB・ドリーマーカップで2番人気に支持されたが、5着止まり。しかし、牝特・フェアリーC優勝のほか、芝2400m戦・かきつばた賞、せきれい賞3着。当然だがカネショウエリートを上回る実績があり、円熟したレース運びで2着に食い込み可能性は十分にある。
以下は芝1700m戦・あじさい賞で2着サクラエキスプレス、盛岡芝6戦5勝2着1回と驚異の適性誇るタイキランデヴー、久々を叩かれたマツリダワルツも押さえが必要だろう。
◎ ?ボスアミーゴ
○ ?カネショウエリート
▲ ?クルセイズ
△ ?サクラエキスプレス
△ ?タイキランデヴー
△ ?マツリダワルツ
3連単は6を1着固定に12、1の折り返し本線。あとは7、2、4を3着押さえ
馬複は6−12、1−6、6−7、2−7,4−7
<お奨めの1頭>
11レース コスモスパングル
盛岡芝1勝2着3回と連対パーフェクト。好気配を引き続きキープし、軸の信頼度は高い