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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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混戦ムード漂う今年の岩鷲賞。1200mのスペシャリスト・エイシンボーダンに期待

 6日(日)メインは社台スタリオンステーション協賛・ローエングリン賞「第40回岩鷲賞」(3歳以上オープン・地方競馬全国交流 盛岡ダート1200m)。川崎から快速3歳馬スパロービートが参戦し、迎え撃つ岩手勢10頭の計11頭で自慢のスピードを競い合う。


 当初、トライアル・早池峰賞を快勝したダイワフォーチュンの名前もあったが、出走を見送り。その一方で一昨年の年度代表馬オウシュウクラウンがついに復帰。1年1ヶ月ぶりに戦列に戻ってきた。まだ息づかいが本物ではなく動きも重そうだったが、能力検査(6月20日)で見せたフットワークはさすがオープンと唸らせるもの。いきなり重賞の舞台で期待するのは酷だろうが、復帰を心から喜びたい。


 カギを握るのは、川崎のスパロービート。父サウスヴィグラス譲りのスピードを前面に通算9戦3勝2着2回。ハナを譲ったのはデビュー2戦目のゴールドジュニアーの一戦のみ(1着はニックバニヤン)で、その他はすべて先手を奪っており前走・3歳1000m戦でも逃げて2着に粘った。
 天性のスピードがここでも通用するのか注目したいところだが、不安点がいくつかある。勝ち星、そして2着連対がすべて1000m以下に集中し、1200m戦は中央芝だが中山・桜草特別で逃げて直線失速14着に敗れている。
 また当然といえば当然だが、古馬との対戦が今回は初めて。それで4歳以上(牡馬 牝馬は2キロ減)57キロのハンデに対し、わずか2キロのアドバンテージ55キロが微妙。加えてここに入るとキャリア不足は否定できないところだし、逃げ馬特有の脆さも同居するタイプ。
 直線まで楽に逃げればアッサリまであり、逆にマークが厳しければ大敗の可能性もあり、結論は▲評価に落ち着いた。

(エイシンボーダン 写真・佐藤到)

 ◎にエイシンボーダンを抜擢する。ちょっと無謀かも知れないが、決め手となったのは早池峰賞の内容だった。絶好のスタートを切ってそのまま先行するかと思ったが、ジュリアがハナを譲らず前半3ハロン34秒7の超ハイペースを形成。上がり3ハロンが37秒9で優勝したダイワフォーチュンの上がりが36秒3で、前半がいかに殺人的ペースだったかが一目瞭然だった。
 それゆえ一旦2番手に控え、4角で一旦先頭に立ったが、前半の消耗が激しかったため馬群に沈んで6着に敗れてしまった。それでも1着とのタイム差は0・9秒。中央6勝すべてがダート1200m戦でマークしたのも納得できた。
 スパロービートが2番枠、エイシンボーダンが5番枠。おそらくスパロービートにハナを譲り、エイシンボーダンは他の動向を見ながら2、3番手からの競馬をしそうで早池峰賞ほどペースは速くはならない。そうなれば巻き返しの余地は十分にあるだろう。付け加えるなら雨が降っていれば、さらに期待が増す。


 対抗はメタモルキング。早池峰賞のレース内容には正直、驚いた。今シーズンは白星がなく相手も大幅に強化され、なおかつ05年1月以来の短距離戦では10頭立て9番人気も仕方なしだった。
 マズマズのスタートから中団をキープしたが、そのまま馬群の中にいるのかと思ったら最初に動いたのがメタモルキング。3コーナー過ぎからスパートをかけ、直線半ばで先頭。金星も目の前に迫ったのだが、外からダイワフォーチュンが襲い掛かり、惜しくもクビ差2着。陣営は本当に悔しかったに違いない。
 続いて2000m・みちのく大賞典に駒を進め、好位から退いて6着に沈んだが、これは1200mから距離が一気に延長されたのが敗因。だからといって今回の評価ダウンにはならない。参考までに昨年4月から成績を遡ってみたら<5.12.3.4>。着外はトウケイニセイ記念、そして前走・みちのく大賞典の2度のみであとはすべて入着を果たし、驚異の連対率を誇っていた。隠れた短距離適性を前面に大物食いの本領を発揮するか注目してみたい。


 単穴は冒頭にも記したスパロービート。結果的に評価を落としてしまったが、マンジュデンコウベ、ヤマニンエグザルトを本線にするのが無難かもしれない。早池峰賞でヤマニンエグザルトは大外からジワジワ伸びてきたが、0・1秒差3着、マンジュデンコウベ0・2秒差4着。これは忙しい競馬にもたついたとも解釈でき、2度目ならスピードにも対応できるはずだ。


 最後に一発を秘めた1頭を挙げてみたい。トーホウライデンだ。元々、エンジンの始動が遅いタイプで、前回の勝利でようやく上昇気流に乗った。過去、最短距離は水沢1300mで、1200mは生涯初で短距離は未知数だが、父がブライアンズタイム、母父ミスタープロスペクターならむしろ歓迎。マイル戦でも内に包まれて折り合いを欠くシーンを時に見せており、短距離戦で新たな面を出してくれる予感もある。


◎ ?エイシンボーダン
○ ?メタモルキング
▲ ?スパロービート
△ ?マンジュデンコウベ
△ ?ヤマニンエグザルト
△ ?トーホウライデン


3連単は5の1頭軸から8、2、6流しで勝負。あとは1、4をどう絡ませるか
馬複は5−8、2−5、5−6、1−5、4−5

<お奨めの1頭>
8レース ケイジーウィザード

6戦連続で僅差に敗れ、白星から遠ざかっていたが、ここはメンバー的にも是非、勝たねば


岩手競馬の情報満載「週刊テシオ情報局」

2008/07/05
レース展望

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