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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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盛岡この冬

 みなさまにはすっかりご無沙汰してしまいましたが、こちら氷の街盛岡も日に日に暖かくなって来ております。
 といっても夕方になれば当然のことのように気温は氷点を下回るのですが、今季は昨年の暖冬と違い、真冬日が連続するというビシッと寒い冬となりましたからね。それに比べると最近はずいぶんと寒さが緩んだように感じます。ヒトの体というのは凄いもので、冷え込みが厳しくなったころには「うぉぉ!さみぃ〜」なんて言ってたのが、それが1週間も続くと体が馴染んでしまいずいぶんと楽になってきます。その後気温が上がってくれば、本当に春が近づいてきたような気がするのです。
 先日、わたしは宮城県南にある実家に帰省したのですが、低気圧が通過して北風が流れ込んでいるにもかかわらず、全然寒くなくてほとんど上着を着ないで歩いていました。それにしても、温度計が同じ数字を示しても岩手の方がずっと寒く感じるのは何故なんでしょうね?宮城南部と言っても実家は山に近いところにあるので、仙台のように暖かい地域ではなく雪も舞うし気温はやはり氷点下なのですが、こちらのような体に食い込むような、いわゆる「シバレ」というのがまるで無いのが不思議です。
 昨季は温暖化と言われるこの頃でも希に見るほどの暖冬で、盛岡周辺は積雪がほとんどありませんでした。さてこの冬はどうかなと思っていたら、上記のようにしっかり寒波はやってきたものの今度は寒いだけ寒くて、思いのほか雪は少なく過ぎたようです。水沢のほうではもうちょっと積雪があったようですが、こちらはまとまって降ったのはほんの一、二度で、あとはきれいな冬晴れと放射冷却の日々。気温が低いので積もった雪はずっと残っていましたが、除雪された道路はまるで春のように乾いており、車を運転する方はだいぶ楽だったのではないでしょうか。平年だと幹線道路以外は圧雪が氷になって道を覆い、10cmほどの氷の轍ができて脱出に苦労するというのが日常ですからねこのあたりは。


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 さて、公式ホームページでは既に伝えられております通り、去る25日には盛岡・水沢両競馬場の馬場開きと調教開始式が行われました。この日のために今年はそれなりに時間をかけて除雪作業をしなければならなかったようですが、考えてみると昨年のように冬も開催すればよかったなんて年もあれば、何年か前は深い雪があって馬そり体験会や歩くスキー大会なんかを催してしたのですから本当に気象のことは予測がつきません。何をするにも冬は予定をたてるのが難しい季節ですね。
 まぁそれはともかく、久しぶりの馬場にやや興奮気味の馬たちを見ると、「花は野におけ」ではないですが馬はやはり広い空の下が似合うなぁと思います。来年度もこのOROの青空のもとで競馬を見られるのを喜びつつ、人馬とも極力ケガなどが無いようにと祈らずにはおられません。
 ↑は馬場のお清めをする神主さん。せっかくカメラを構えて待っていたのに、昨年と拝むポイントが違いました。orz


 オマケです(^^)盛岡市内の桜の名所「高松の池公園」は、今年も冬の使者・ハクチョウがやってきています。ここは30年ほど前まではスケートができるほど厚い氷が張っていたそうですが、スケート禁止になった今では冬鳥たちの越冬地として賑わっています。競馬ファンには、旧盛岡競馬場のとなりということで懐かしむ方も多いかもしれませんね。
 高松のハクチョウと言えば、盛岡在住の方が画いている「とりぱん」という漫画をご存知でしょうか? この中には“T松の池”の白鳥やカモたちが時々登場しています。この漫画、自然が身近にある岩手での生活をバックにちょっとお茶目な鳥や虫たちを面白く描きながら、時に生命賛歌、時に情緒たっぷりにしみじみし、時に「田んぼや畑は“自然”じゃねぇ!」等の名言を生みつつ、スローライフやエコについて肩ひじを張らずに考えさせてくれる実に楽しい作品になっています。
 岩手競馬はもうすこしお休み。開幕までこれを読んで、競馬以外の岩手にも少し興味を向けてもらえたら嬉しいですね。

(文/写真・佐藤 到)

2008/02/28
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