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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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放馬警報

 南部杯が終わりましたね。結果はまぁ順当ということで何の文句もないのですが、それにしてもあの天気はどうにかならないのでしょうか? ……ってどうにもならんのは分かっているのですが (-_-;)、撮影にはまったく厳しい条件でした。競馬というスポーツは、雨や雪が降ってもまず中止になることはありません。雨に濡れるのはまぁ覚悟しているのですが、暗い空の少ない光で走る馬を写すというのは、撮影には都合の悪い条件がいろいろ揃って撮影者にとっては辛い状態なのです。南部杯は、今年のメインレースの中では一番暗かったのではないでしょうか。
 あれ、そういえば昨年の今頃もこんな愚痴を書いてなかったかな?日没が早まってくるこの時期以降は、毎年ますます悩むんですよね。もちろんこれは競馬だけではなく、室内スポーツやナイターで行われる試合を撮影するカメラマンは誰もが苦しんでいる、逆に言えばスポーツ系のカメラマンにとっては当然の事なのですけどね。先日、大雨の富士スピードウェイで行われたフォーミュラ1日本GPのカメラマンたちもさぞ大変だったでしょう。なにしろあちらはMAX300km/hオーバーですから…。

 そんな天候不順な南部杯でしたが、お客さんはけっこう入ってくれたように思います。今回のような連休中の開催時は、面白いことに天気が良すぎると入場者数はイマイチ伸びないのだそうです。気持ちよく晴れた空を見れば、ドライブやアウトドアレジャーに気持ちが傾いてしまうのも無理はないですね。やや雲が多くて、平地では雨の心配は無いけれど八幡平アスピーテラインに紅葉を見に行っても霧がかかって良く見えないかもしれないね、ぐらいが岩手競馬にとっては一番いいのかもしれません。


 一方、土日は好天に恵まれましたが、日曜のメインに行われた2歳牝馬の特別戦プリンセスカップでは、ピンクゴールドが見事に優勝を果たしました。テシオPOG2007の対象馬では2頭目の特別勝ちです。オーナーのみなさん、おめでとうございます!
 なお同POGは現在、『テシオ』の改変に伴い再募集中となっており、またピンクゴールドは、新たにスタートする「ホッカイドウ&岩手コラボPOG」でも対象馬となっています。みなさまどしどしご応募下さいませ。詳しくは岩手競馬サポーターズネットtesio.jpをご覧下さいm(_ _)m

 話は変わりますが、上のゴール写真の背景で、パトロールタワーの中程で光っているオレンジ色の光は何だかご存知でしょうか?これは「放馬警報」と言いまして、落馬などで空馬が発生したときに馬場管理委員がスイッチを押し、注意を喚起するものです。放馬した馬はたいてい自分で馬場の出口から下馬所のほうに戻ってくるか、もしくはコースを走り続けるので係員が制止します。(これがなかなか止まらないときもあるんですが)
 このレースではスタート時に2頭がつまずいて騎手が落馬し、うち1頭は真面目にも自発的に(?)馬群の外をあがって逃げ馬の直後まで進出してしまいました。逃げたセイントクイーンや、空馬を外から交わそうとしたマツリダベストには少し影響があったかもしれませんね。ところがこれらを内から差したピンクゴールドの小林俊彦騎手は、「ゴール写真で空馬に負けていたり被っていたらカッコ悪いから頑張って交わした」のだそうです。トシヒコさん、私たちカメラマンのことまで考えてくれてありがとう!

(文/写真・佐藤 到)

2007/10/10
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